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2023年10月17日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.15 ~耐久レースで早く走るコツとは?~

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.15 ~耐久レースで早く走るコツとは?~みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回は、私もTAKASHI君も参戦した「メディア4耐」のお話です。



編集部TAKASHI:(以下・TAKASHI):というわけで山田さん、今回は9月9日に行われた「第34回 メディア対抗ロードスター 4時間耐久レース」についてです!

山田弘樹:(以下・山田):1年経つのは早いものだねぇ……と言いたいところだけど、前回は12月開催だったんだよね。そして今年は通例通りの開催になったわけだけど、気温が全く違うからデータが役立たなくて困りましたよ。

TAKASHI:今年は雨が降ったせいもありますが、予選タイムもずいぶん違いましたよね。

山田:ポールは変わらずレブスピードの梅田(剛)選手だったけど。速かったねー。



TAKASHI:ウェット時からトップに立って、路面が乾いても他を寄せ付けませんでしたね!

山田さんはル・ボランチームでしたよね。予選アタックしなかったんですか?

山田:今年はチームの組み立てに集中したくて、嫌がる元ラリーストの田口(幸宏)さんに押しつけました(笑)。

でもうちはトップバッターの編集部・萩原さんがスロースターターだから、予選順位はあんまり関係ないの。みんなコンスタントに走ることで、上位を目指しました。



TAKASHI:そういえばゴール間近の順位、たしか2番手を走ってましたよね!? そのあとドンドン落ちていっちゃいましたけど、どうしたんですか?(笑)

山田:キミ、失礼だなっ!(笑)。

あれはね、エンジニアの計算ミスでした。私と田口さんを規定目一杯走らせるために他のスティントを短くしたんだけど、それがほんの少しだけ短すぎた。結果5スティントになっちゃって、9位まで落ちてしまったんだ。
(編集部注:メディア4耐はドライバー一人あたりの上限時間が決まっている)

あのまま田口さんが走り続けられたら、少なくとも表彰台には乗れていたと思うよ。燃料もバッチリだったし。

TAKASHI:それは悔しいですね……。



山田:でも、それがレースだよね。今年はチームのみんなと走り方も共有できて、燃費とタイムのバランスも少し改善された。それだけでこの結果が出たから、今から来年が楽しみだよ。

TAKASHI:ハンディが付かなければいいですけどね。

山田:確かに(汗。うちは弱小だから、ちょっとのハンディでも痛い。現役レーサーがいないチームだから、Bスポーツさん(主催者)、そこんとこヨロシクです。



TAKASHI:ところで耐久レースで速く走るコツって何ですか?

山田:メディア対抗は4時間の走行に対してガソリンの量が決まっているから(満タン+20ℓ)、まず燃費走行が基本だよね。

ただ燃費走行だからといって、ゆっくり走ればいいわけじゃない。そしたら差がつかないもんね(笑)。

TAKASHI:エンジンの回転数上限を決めて、目標平均燃費を維持する。その上で、できる限り速く走るということですよね?

山田:チームによってはエースに燃料を使うとか、色々な戦術があるけど、基本的にはその通り。雨が降ったり、セーフティカーが入ったりしたときの対応は確かに必要だけどね。



TAKASHI:そんなアクセルが踏めない運転で、どうやって速く走るんですか?

山田:アクセルが踏めないということは、コーナーへの進入スピードが遅くなるということだよね?

TAKASHI:そうですね。

山田:それなのに普通に走っていたときと同じところでブレーキングを始めたらどうなるでしょう?

TAKASHI:止まり過ぎちゃいます。

山田:だよね。だからブレーキングポイントは、普段よりもっと奥になります。

TAKASHI:ですよねー。わかっているんですけど、それが怖いんですよ。だからいつもと同じところで、よわーくブレーキをかけちゃいます……。



山田:それだと遅いよね。

単純に、同じボディだけどエンジンが遅いロードスターに乗っていて、タイムを出すにはどうしたらいいかな? と考えればいんだ。遅いんだから、ブレーキングポイントは奥になるわけです。

TAKASHI:リクツではわかっていても、やっぱりちょっと怖い(笑)。

山田:怖いと思うのは、とてもいいことだよ。だったら少しずつ、ブレーキングポイントを詰めて行けばいい。

TAKASHI:はい。

山田:全開でアクセルを踏んで、ブレーキングポイントでいきなり「おりゃー!」ってブレーキを踏むより、アクセルオフで空走してから奥でブレーキを踏む方が、心の余裕ができるでしょ?

TAKASHI:確かにそうですね。ブレーキングポイントを奥にする怖さが取れれば、次のステップに行けるかもしれない。

ただ速度が遅い分だけブレーキングの時間も短くなるし、ということはそれなりにブレーキを強く踏む必要があるし、そこから丁寧にペダルをリリースして行かなければならなそうですけど……?

山田:そこまで意識できていれば、大丈夫。まさにそこ、「ブレーキングからターンイン」までの精度を上げることが、速く走る秘訣なんだ。それは普通にアタックするときの練習にもなるんだよ。

TAKASHI:なるほどー。そういう練習はしたことないなぁ。



山田:できれば事前にそうした走りを試す方がいいんだけど、レース中だってその精度を上げて行くことはできるよ。耐久レースだから5人なら単純計算でひとり40分以上は走れるわけでしょ? 筑波なら1分19秒で走ったとしても30周はできちゃう。

TAKASHI:レースになるとそんな細かいことまで考えられないです……(汗)。

山田:アドレナリンが出ちゃって、「抜くぞー!」なんて思ってるんでしょ?(笑)。

レース中でもなるべく落ち着いて、操作の正確性を上げていくんだよ。そして少しずつ、改善して行く。うまく行ったときはラップタイムにも現れるから、楽しいよ? 毎周少しずつトライして、何か発見できたときはすごく嬉しい。

TAKASHI:ただ漫然と30周走っていては、もったいないですね! そう考えると耐久レースも、本当にドライバーのテクニックなんですね。

山田:うん。そしてそのドライバーのアベレージが揃っているチームがやっぱり強い。



TAKASHI:なるほどー。ウチのチームはムキになってアクセル踏んじゃう人がいるからなー。今年も無線で必死になだめました(笑)。

山田:誰かだいたいわかる(笑)。

TAKASHI:そういう意味でいうと、先月のコラムで書いてくださった「マツ耐」は、ドライビングテクニックを磨く場所としてはベストですね。

山田:だよね。マツ耐は2時間無給油のルールだけど、4人で出ても楽しめた。ふたりで出たら結構満足度高いと思うよ。

ロールバーもいらないから、一緒に出てみる?

TAKASHI:ぜひ出たいです! どんな準備をすれば良いか、次は具体的に教えてください!

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何シテル?   05/12 12:45
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