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2025年06月14日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.33~角田裕毅選手が得意とする「ブレーキング」の奥深さ〜

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.33~角田裕毅選手が得意とする「ブレーキング」の奥深さ〜みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回は、スポーツ走行でとっても大切な「ブレーキング」についてのお話です。

++++++
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山田弘樹(以下・山田):ちょっと古い話になっちゃうけど、角田(裕毅)選手に会ってきました! ……いや、見てきました(笑)。

編集部TAKASHI(以下・TAKASHI):4月2日にお台場であった「Red Bull Showrun × Powered by Honda」ですよねッ!?

いいなぁ~。私も行きたかったんですが、その日は別で撮影だったんですよ(涙)。

山田:あのときは角田選手のレッドブル入りが発表された直後のイベントだったんだよね。

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TAKASHI:鈴鹿も控えてましたから、本当にワクワクしましたよね!

でもその後はちょっと苦戦が続いていますね……。

山田:色々と歯車が噛み合わないよね…。でも角田選手、応援しています。
私は死ぬまでに、日本人がF1で優勝する姿が見たい!!

TAKASHI:私も表彰台で君が代が流れるのを聞くために、毎戦観ているようなもんです🇯🇵


山田:そんな角田選手がね、自分のスタイルについて語るとき、一番自信があるのは「ブレーキング」だって言うんだ。

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TAKASHI:それ、私も記事でも読んだことあります!

山田:ということで今回は、ブレーキングについてお話します。

TAKASHI:そこに持っていきましたか!
でも確かに、クルマを走らせる上でブレーキングって、とっても大切ですよね。

山田:そう。まず安全面で言うと、目の前で何か起こったときは、まずブレーキを踏む。いまはほとんどのクルマにABSが付いているから、タイヤのロックよりも強いブレーキ踏力を与えることが先決。

つまりどんなときでも、何かあったら思い切りブレーキを踏めるように、正しいシートポジションを取ったり、そういうときの心構えを持っていることが大切です。ガチガチに構える必要はないけど、リラックスしながらも、そういう事態を想定して運転することが大事だね。


TAKASHI:でも赤パン(山田所有の赤いパンダ・トレノ AE86)、ABS付いてないですよね?👀

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撮影:市健治


山田:またそういうこと言う~。
だからそういうときでも、ロックしないように心がけてるよ。

TAKASHI:おおぉ……普段からサーキットを走っている成果ですね!?

山田:そんなこと言ったら、F1にだってABSは付いてないよ?

身近なところで言うとジュニアフォーミュラにも付いてない。あとGT500マシンにも付いてないな。
ポルシェ911 カレラカップも海外だと、ABSないみたいだね。

TAKASHI:確かにッ! そう考えると角田選手が「ブレーキングが得意」だと言えるのって、すごいことなんですね。5Gを超える世界でタイヤをロックさせずに、フルブレーキングできるんですね。

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山田:逆を言えばロックさせられる踏力もすごいし、そこからのコントロール能力も優れているんだと思う。

TAKASHI:私カートですらブレーキング難しいと思っちゃうのに……。
ところでなんで最新のレーシングカーなのに、ABS付けないんですか?

山田:それは、運転技術を競うのがレースだからでしょう。マシンの速さも大切だけど、速いマシンを人間が操ることが、すごいわけです。

TAKASHI:最近はAIで自律走行するスーパーフォーミュラなんかも走り出しましたけど、やっぱりそうですよね。だからレーシングドライバーに憧れるんですもんね。

山田:そこで今日の本題ですが、ブレーキングがうまいと、どうして速く走れたり、うまく走れるのでしょう……かっ!?

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TAKASHI:短い時間で減速できるから、より奥まで突っ込めるようになって、タイムが早くなります!

山田:あとは?

TAKASHI:あとは……フロントタイヤに荷重を掛けられるようになるから、コーナーが速くなります!

山田:おっ、いいね。もうイッチョ!

TAKASHI:えっ…あ~。えーとー。

山田:ブレーキの仕事は、まず車速を止めること。

TAKASHI:はい。

山田:そして、クルマの姿勢を作ることなんだ。

TAKASHI:クルマの姿勢? コーナーに入るときのですか?

山田:そう。それを「ターンイン」って言います。減速してから、ターンインにかけての姿勢を作るために、ブレーキとサスペンションが重要になります。

たとえばすごく曲がりにくいクルマがあるとするよね? そしたら減速したあと、タイヤに掛かった荷重を乗せ続けるために、ブレーキを徐々に離してハンドルを切って行く。

さっきTAKASHI君が言ってた「フロント荷重」だね。そうすることでタイヤはグリップ力を発揮してくれるから、カーブで曲がりやすくなります。

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ではもし、減速を終えたあとブレーキを、ポーンと離してしまったら?

TAKASHI:フロント荷重が抜けて、曲がらなくなる!

山田:そう。いわゆる「アンダーステア」の状態だね。

一般的なクルマは安全のために、アンダーステアが基本。だからサーキットで走らせるときは、フロント荷重を意識して運転します。

じゃあ逆に、曲がり過ぎちゃうクルマだったら?

TAKASHI:ブレーキは残せないですね。スピンしちゃうかも(汗。

山田:だよね。減速したあと、クルマの姿勢を整えてターンインする。
「ブレーキを残す」って言い方はドライビングテクニックとして割とポピュラーな表現だけど、きちんと言うとブレーキでクルマの姿勢を調整するんだ。リアタイヤにも必要な荷重をキープできたら、スピンしにくいよね?

TAKASHI:なるほど! 大切なのは前後のバランスなんですね。

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山田:そう。そしてサスペンションのスプリングを硬くしたり、ダンパーの縮み方や伸び方を調整するのも、クルマの姿勢を作るため。足周りとブレーキでクルマの姿勢、つまり挙動をコントロールするんだね。
 
TAKASHI:ちょっと難しい(汗。

山田:そこは徐々にわかって行けばいいよ。

つまりブレーキって、止めるだけじゃなくて運転しやすくするための装置でもある。それを知っておくと、スポーツドライビングの幅はぐんと広がるんだ。
だからブレーキは、まず扱いやすいことが大切。きちんと踏み込めて、抜いて行くときのコントロールがしやすいことが求められます。

TAKASHI:速く走らせるにはガッツリ効いて熱に強いブレーキパッドが必要なのかと思ってました。

山田:グリップの高いタイヤを履いたら、それだけ止めるチカラも必要になるから、効くブレーキが欲しくなる。でもそのとき、コントロール性が悪かったら姿勢が作りにくいでしょ?
純正のブレーキパッドみたいに扱いやすくて、フェードしないパッドがあれば一番いいよね。


写真:トヨタ自動車


TAKASHI:つまり、純正のブレーキパッドはとてもいいバランスなんですね。

山田:そういうこと。むしろ普段の運転では、サスペンションやクルマの動きを体で感じることができると思うよ。

とっさのときは別にして、ガツーン! と乱暴に踏むことばかりがスポーツドライビングじゃない。

TAKASHI:それ、ロードスターだとよく感じます!

山田:だよね。アクセルを踏んだり緩めたりするのも、実は一緒。4つのタイヤにどういう風に荷重を乗せていくか、そこからハンドルを切って、どうやってアクセルを踏んで行くか。クルマとタイヤの動き方を感じながら運転するんだ。

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写真:マツダ


別に速く走らせなくても、そうやってクルマと対話すれば、運転はすごく楽しくなるんだ。その一番速度域が高いのが、サーキットという話。

TAKASHI:とってもよくわかります! あぁ、ロードスター乗りたくなってきた。
ちょっと走りに行ってきまーす!

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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
2025年05月23日 イイね!

【コラム】紗利亜の素顔 Vol.3〜新井道場での特訓と過去イチ悔しかった雨のVITA戦〜

【コラム】紗利亜の素顔 Vol.3〜新井道場での特訓と過去イチ悔しかった雨のVITA戦〜こんにちは!

レーシングドライバー、歯科医、ミスユニバースジャパン2022準GPの「3刀流」として活動中の及川紗利亜(オイカワ・サリア)です。

第3回は、直近のレース活動を振り返っていこうと思います😊🏁

まず5月1日に、次戦のTGRラリーチャレンジ利府大会(6月1日)に向け、アライモータースポーツさん主催の「新井道場」でトレーニングをしてきました😆✨

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最初に、新井敏弘選手からコースの攻略ポイントを教えていただき、その後ペースノートを制作し走り込みました!😤🔥
「世界の新井」こと新井選手から沢山のことを学び吸収できた1日となりました!

今回は、ラリー本番を想定して本格的な狭いターマックコースでの走り込み🫡
おかげで改めてペースノートの重要性を改めて確認できました✍️🗒️

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そして、5月10日は富士チャンピオンレース FCR-VITA Rd.2に出場!

今回は32台のエントリーで、前日の練習走行ではほかの選手と比べても良いペースで走れていました!
初めての表彰台を目指して本番に挑みましたよ😆🔥

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しかし、当日はなんと!!
警報級の大雨...😭

(日頃の行いが悪かったのか……?)

予選スタート後、霧のため赤旗で一時中断となり、その後再開しましたが16番手と沈んでしまいました😢


決勝もウェットコンディションの中でのレースとなりました☔️

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スタートが思うように決まらず、順位を一時落としてしまいましたが、その後順調に前の車をパスしていき、最終的には11番手(KYOJOクラス4位)でフィニッシュできました!

しかし今回も表彰台まであと一歩……。まだまだ路面のコンディションに合わせての走り方が出来ていないなと痛感です😢

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今回は、今までのレースの中で一番悔しいレースとなりました。
次の最終戦Rd.3(8月16日)は、自分の納得のいく走りができるようにさらに頑張りたいと思います!🫡

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そして、今回はKYOJOフォーミュラと併催ということで、去年一緒に戦ったKYOJOドライバー達の開幕戦を間近で見ることができましたよ!🤭✨

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次のVITAでのレースは、8月16日(土)に富士スピードウェイで開催されます!
この日もKYOJOフォーミュラのスプリントレースと併催です🫡🔥
ぜひ皆さん観に来て応援してください!

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一部写真提供:Hideari Hayashi


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及川紗利亜(おいかわ・さりあ)
2022ミス・ユニバースジャパン準グランプリ
歯科医師
Smile Asiaブランドアンバサダー
Instagram:@sariaoikawa
X:@SariaOikawa

幼い頃、アメリカで研究を行っていた整形外科医である叔父の姿を見て、国際的に活躍できるような医療人になりたいと思い、歯科医師となる。

その後、2022ミス・ユニバースジャパンに参加し、準グランプリに輝く。

モータースポーツは、大学時代に自動車部に入部し、愛車のマツダNB型ロードスターをカスタマイズしサーキットタイムアタックや、カートレースに参加してきた。2024年から富士スピードウェイで開催される女性だけのガチンコレース「KYOJO CUP」に参戦中。

Profile Photo:Yoko Atsumi
Posted at 2025/05/23 09:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 紗利亜の素顔 | 日記
2025年05月09日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.32~TAKASHI君、憧れの佐藤琢磨選手のカート大会に出てパ○ツがずぶ濡れに!?〜

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.32~TAKASHI君、憧れの佐藤琢磨選手のカート大会に出てパ○ツがずぶ濡れに!?〜みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回は、佐藤琢磨選手が主催するカートイベントにTAKASHI君と一緒に参加してきたお話です。
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編集部TAKASHI(以下・TAKASHI):
山田さん、ボクはいま、モーレツに感動していますッ!!

山田弘樹(以下・山田):なんですか、そのヒューマ的なリアクションは?

TAKASHI:ん? ヒューマってなんですか?(真顔)

山田:いや……なんでもない。ところでなんでそんなに興奮してるの?

TAKASHI:だって、「ナマタクマ」ですよッ!?

山田:ナマタクマ(汗。佐藤琢磨選手のこと大好きなんだね?

TAKASHI:自分がF1を見始めたときの日本人ドライバーが、琢磨選手だったんです。

山田:(ジェンソン)バトンと組んでいた頃かな?

TAKASHI:はい、ホンダ第3期で、ボクにとってはヒーローでした。

それからもずっとファンで、インディ500もテレビでですが毎年観戦していましたし。そんな人の走りが間近で見られて、しかも一緒に走れちゃうなんて!


写真:本田技研工業


山田:というわけで今回は、「佐藤琢磨ファンミーティング2025」に参加したお話です。

TAKASHI:もともとは昨年末に行われるはずだったミーティングが、スーパーGTが延期した関係で今年にずれたんですね。

山田:そう。そこで琢磨選手が、以前からファンの人たちに要望されていたカート大会を、どうせだったらやっちゃおう! となったみたい。

TAKASHI:そんな大切なファンの集いに呼んで頂けて、おまけにカート大会まで出場させてもらえるなんて……恐縮です。




山田:ところでレースは土砂降りで、大変だったね(笑)。

TAKASHI:はい。かなり雨が強かったから「自分は走らないでいいのかな…」なんて思っていたんですが、しっかりエントリーされていて☔️
急いでホームセンターでビニールのカッパを買ってきたんですが、1周目でパ○ツまでずぶ濡れになりました🫣

山田:カートは低いから、地面からの水をフロントのタイヤが巻き上げて水をかぶるんですよ。だから足首とか、お腹周りはきっちり防水しないと大変なことになる(笑)💦

TAKASHI:先に教えてくださいよ~(泣。




山田:ごめんごめん。他のチームになっちゃったから、話すことができなかったんだよ。雨のカートはどうだった?

TAKASHI:生まれて初めて、しかもかなりのヘビーウェットを走ったんですけど、やっぱりドライとは違いますね。

山田:東京シティサーキットのEVカートは、前に乗ったことあるもんね。
でも意外と、グリップしたでしょ?

TAKASHI:はい。ミゾなしのスリックタイヤなのに、驚きました。

山田:EVカートは普通のカートと比べて重たいから、タイヤに“面圧”が掛かりやすいんだろうね。あとは速度も速すぎないから、ハイドロプレーンが起こりにくいんだと思う。




TAKASHI:でもドライだと70km/h近くでますよ?

山田:100ccのエンジンカートだと、直線によっては100km/h近く出るからね。

TAKASHI:失敗するとアンダーステアやオーバーステアがハッキリ出るので、難しいけれど勉強になりました。

山田:速度も低いから、安全に色々試せるしね。

TAKASHI:好んで雨の時に走ろうとは思わないですが(笑)、それだけに貴重な体験ができました!




山田:ところで予選はどうだったの?

TAKASHI:前が詰まってしまったのと、黄旗が出てしまったので45秒668でした……。でも予選グリッドを決めるプレ耐久は1位になりました!!
山田さんはどうでしたか?

山田:私も予選は前との間隔を空けたんだけど、追いついてしまって42秒153でした。

TAKASHI:うぐぐ……ぐやしい。総合でも12番手じゃないですか!

山田:ビミョー(汗。一応メディアチームではトップだったよ(笑)。
でもさ、カートは個体差もあるから。こういう厳密性が低いときは、純粋に楽しむのが一番! そしてくれぐれも、安全に。

TAKASHI:安全性といえば、「FCY(フルコースイエロー)」は画期的でしたね!

山田:だよね! 誰かがスピンしたりクラッシュしたら、スピードリミッターが自動で掛かるのは安全だし新鮮。EVカートだからこそできる制御だね⚠️




TAKASHI:実は私、レース中にスピンしました(汗。
幸いクラッシュはしませんでしたけど、コースを区切っている樹脂製のボックスも面白いですね。

山田:あれならコースレイアウトを変えやすいし、万が一ぶつかったときも衝撃を和らげてくれそうだよね。適度に動きそうだからマシンも人も、ダメージを受けにくそう。

TAKASHI:だんだんインが広がってきたり……(笑)。
雨でも縁石をまたぐわけじゃないから、カートもコースアウトしにくいですよね。

山田:ギリギリを攻めたときに“チッ チッ!”でタイヤを擦るのが刺激的(笑)。
あとEVはカートも市販車と同じでトルクがリニアに立ち上がるから、走らせやすいよね。

TAKASHI:はい。ガソリンのレンタルカートだと、一回アクセルを抜いてしまうと加速するまで時間が掛かるけど、EVはリカバリーもしやすいし。すごく繊細な操作も受け付けてくれるから、走らせていてどんどん楽しくなって行きますよね。

でも、決勝レースで山田さんのチームに負けちゃったのは悔しかったなぁ。

山田:桂伸一先輩と、カー&ドライバー誌の山本義隆統括編集長、鈴鹿で走りを鍛えたシニアカーターの方々のおかげで、3位になれました。えっへん。

TAKASHI:でも、すごく嬉しかったのは後ろから琢磨選手が迫ってきたんですよ!
「うわぁ! 佐藤琢磨キターーーーッ!」って、ドキドキしました。




山田:追いかけられて喜ぶってのもなんだかすごいな(笑)。
でもさ、佐藤琢磨選手ってすごいよね。今回なんかひとりで耐久レース走ったでしょ? あれって結局、全てのドライバーと一緒に走ったということじゃん。

あと琢磨選手は「Takuma KID's Kart Challenge」という活動もして、若い子供達にチャンスを与えている。

TAKASHI:もともとは、東日本大震災の復興チャリティとして始まった活動なんですよね?

山田:うん。最初は震災で被害を受けた子供たちに運動をさせてあげたくて、色々なジャンルのサポートをしてて、カートもそのうちのひとつだったみたい。

いまは全国のサーキットでレンタルカートのタイムアタックをしてもらって、ファイナルステージ(モビリティリゾートもてぎ)を勝ち進んだ選手にスカラシップを与えて、レーシングドライバーへの道を開こうとしているみたいだよ。




TAKASHI:鈴鹿サーキットレーシングスクールの校長先生もやっているのに、すごいですね。

山田:あっちは小さい頃から英才教育を受けてきたサラブレッドたちの学校。キッズチャレンジはそういう経済的な余裕がない子供たちに、夢を与える活動だと言えるよね。

TAKASHI:だからこそ、角田選手のようなドライバーが育つんですよね。
今年もインディ500、応援しなきゃ!!



写真:(C)SPORTS BIZ
2025年05月07日 イイね!

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.31~GRカローラの進化が凄かった!〜

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.31~GRカローラの進化が凄かった!〜みなさんゴキゲンよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

千里の道も、一歩から。初心者でもクルマを目一杯楽しんで、最後の最後は「ニュルブルクリンクへ走りに行こう!」というこのコラム。

今回はワタクシ山田が、進化型「GRカローラ」を雪上で乗ってきた際のお話です。

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山田弘樹(以下・山田):この前(といってもだいぶ前)、苗場スキー場でGazooRacingのイベントがあってね……

編集部TAKASHI(以下・TAKASHI):ユーミンのコンサートとジョイントした「SNOW DRIVE 2024 in naeba」ですね!?
親や親戚が『私をスキーに連れてって』世代だったので、小さい頃はユーミンを聴きながらスキーに行ってました⛷️


山田:北海道の試乗会から駆けつけたから、残念ながらコンサートは見られなかったんだけどね。
だけど遂に新型GRカローラ、乗ってきました!

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TAKASHI:おぉ! これって2022年に500台限定で発売されたモデルの「進化型」ですよね? ってことは今度も限定ですか?

山田:いいフリしてくれるなぁ。

TAKASHI:えっへん。だってみんなが買いたいモデルですから。

山田:今度はきちんと、カタログモデルです!

TAKASHI:やったー! 新型が出るってウワサもありますけど(汗。

山田:それはひとまず、置いといて。まだ工場出荷の目処とかはハッキリしないところもあるんだけど、限定ではないとのことでした(※後日あえなく受注停止になりました…涙)。

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TAKASHI:で、速くなってましたか? 良くなってました!?
これって同じ進化型となったGRヤリスと、いろいろ共通しているんですよね!!??(超前のめり)

山田:どうどう。詳しいレポートは「月刊 自家用車WEB」をぜひ見ていただきたのだけど、前期型と比べて全方位的に手が加えられたね。

出力も上がっているんだけど、それよりもモータースポーツを楽しむための用意が整って来た! という感じ。

一番いいのはやっぱり、GRヤリスで採用された8速ATがGRカローラにも用意されたことだよね。

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TAKASHI:「GR-DAT」(Direct Automatic Transmission)ですね。
私は乗るなら断然MT派ですけど、これで沢山の人がGRカローラを楽しめますよね。

山田:うん。やっぱりGRカローラは5ドアハッチだからさ。家族がいる人にとっては、希望の1台になると思うんだよね。

TAKASHI:確かにGRヤリスだと3ドアだし、シビックタイプRもATはないですもんね。

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でも、そもそもGRカローラって普段乗りできるような乗り心地なんですか?
前期型も日常的に使うには、ちょっと(だいぶ?)硬かったような……。

山田:今回のテストコースはデコボコな雪道で、しかもタイヤがスタッドレスだったから、正直乗り心地はきちんと評価できない。

でも、ボディにはすごくシッカリ感があって、足周りも短いストロークの中できちんと動いていたよ。段差を乗り越えたときとか、アシが伸びたあとの着地なんかとても良かった。

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TAKASHI:それは期待しちゃいますね。

山田:うん。ボディ自体に変更はなかったから、そもそもカローラの剛性が高いのかも。すごくいいクルマになっている感じがした。
 
TAKASHI:ところでカオつきも、かなりアグレッシブになりましたね。

山田:バンパーが“ぐわっ”としたよね(笑)。

これは右側にエンジン冷却用のサブラジエター(RZにメーカーオプション)、左側にGR-DAT用のオイルクーラーを置けるスペースを作ったから。ラジエター脇はブレーキダクトになってるんだ。

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スポーツカーって改良するとハイパワーになるのがセオリーで、今回もGRカローラはそのトルクを400Nm/3250~4600rpm(+30Nm)まで上げているんだけど、大切なのはそのパフォーマンスをきちんと持続させることなんだよね。

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TAKASHI:速いクルマじゃなくて、タフなクルマにすることが大切なんですね!

山田:良いこと言う(笑)。

TAKASHI:GRカローラはGRヤリスよりも一回り大きいボディに同じ出力のエンジンと4WDシステムを搭載しているわけじゃないですか。

だとするとやっぱり、GRヤリスの方が速いんですか?  山田さん的にはどっちがオススメ?

山田:当日は進化型GRヤリスにも試乗できたんだけど、直接同じステージで乗り比べることはできなかったんだ。だからどっちが速いかは、わからない。

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TAKASHI:わからないこと多いですね(冷たい目)

山田:今日はグサグサくるね(笑)。
でも、条件が違うのにフィーリングだけで判断できないよ。

TAKASHI:じゃあ、フィーリングでお願いします!(笑)

山田:軽いなぁ。TAKASHI君も言ってた通りカローラはボディが大きいでしょ? だからその分ホイルベースも80mm長い。これが雪上路面だと、扱いやすさにつながっていたよ。

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積極的にアクセルを踏んでオーバーテアが出たときも、サイドで曲げたときも、流れだしが穏やかでコントロールしやすかった。GRヤリスは雪上やダートだと、このときの動きが素早いんだ。
そこが楽しいんだけどね。

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TAKASHI:だとしたらドライのサーキット路面だと、アンダーステアが強い傾向なんですかね?

山田:低速コーナーはそうかもね。でも高速コーナーだと逆に、慣性重量が大きくなってリアが流れるのかな? って思った。

というのも今回の改良は主にサーキットでのポテンシャルアップで、富士スピードウェイのAコーナーや100Rみたいな高速コーナーで、「腰砕け感を抑えるセッティングをした」って開発陣が言ってたんだ。

具体的にはダンパーがリバウンドスプリング内蔵式になった。スプリングも16%ハイレートになって、リアのトレーリングアームの取り付け点を従来よりも上げて、よりトラクションが掛かるようにしたって言ってた。

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TAKASHI:ちょっと難しいかも(汗。

山田:ぜひともサーキットで試してみたいよね!

TAKASHI:「GR-DAT」と「6速iMT」はどっちが好きですか?

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山田:これも甲乙付けがたいんだよねぇ。この6MT、ショートストロークなのにとっても扱いやすいんだよ。タッチは硬めでカッチリしてるんだけど、コクコク入ってミスしにくい。

TAKASHI:オートブリッパーも便利だし、刺激的ですよね。

山田:かたや8速ATは、左足ブレーキが使えるから運転の幅が広がる。シフトとクラッチの操作がないから、運転に集中できるし。

惜しいのはレブリミッターに当たるとエンジン保護のリタードが入ることで、そこは次の課題にしているとのことだった。

TAKASHI:「GRーFOUR」のモードはどれが一番好きですか?

山田:個人的には駆動配分を50:50に固定する「グラベル」モードが運転しやすかった。

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TAKASHI:「トラック」モードは前輪を60~30、後輪を40~70まで連続可変させてくれるんですよね? そっちの方が走りやすそうに思えるけど……雪だったから?

山田:それもあるだろうね。開発の坂本(尚之)さんは「ドライバーの好み」だと言ってたよ。

TAKASHI:自分にはどっちのモードが合ってるのかなぁ? 早く乗ってみたいなぁ。

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写真:トヨタ自動車

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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
2025年05月01日 イイね!

【コラム】紗利亜の素顔 Vol.2〜初めてのラリーチャレンジ❣️〜

【コラム】紗利亜の素顔 Vol.2〜初めてのラリーチャレンジ❣️〜こんにちは!

レーシングドライバー、歯科医、モデル(ミスユニバースジャパン2022準GP)として活動中の及川紗利亜(オイカワ・サリア)です。

みんカラコラムの第2回では、「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 八ヶ岳 茅野(TGRラリチャレ八ヶ岳 茅野)」に小倉学園チームから出場させていただいたので、そのレポートをお届けします❣️

今回は私にとっての初めてのラリー。戸惑うこともありましたが、チームの皆さまやコ・ドライバーの山本さんのご協力のもと、楽しみながら全てのステージを走り切ることができました☺️

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小倉学園ヴィッツ サリアスペシャル(#172)
ドライバー:及川紗利亜、コ・ドライバー:山本磨美


八ヶ岳茅野大会は、グラベル(未舗装路)を走る区間が存在します。
初めてのラリー、さらに初めての未舗装路ということで、出走する前は不安でいっぱいでした💦

しかし、走り始めると想像していた以上にタイヤがグリップして、少しヒヤッとする場面もありましたが、コ・ドライバーの山本さんの冷静な声かけもあり順調に走ることができました。

ただ、舗装路の区間は上りの山道で、ローパワーのヴィッツを上手く走らせる事がとても難しく、上位陣と差が開いてしまいました……。

でも、ギャラリーステージはジムカーナのようなコースレイアウトになっていて、気持ちよくアクセルを踏み切る事ができました❣️

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KYOJOカップなどのサーキットレースは練習時間も設けられており、しっかり準備をして決勝に挑みますが、ラリーは事前の走り込みがなくレッキで作成したペースノートが頼りになるため、瞬時に判断してクルマを速く動かすことに集中していかなければなりません。

さらに、路面のグリップも、整備されたサーキットとは違い一定ではないため、グリップしそうな場所を見つけていくための経験が必要だなと感じました。

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結果は「C-2(Challenge): Vitz 1500cc 限定クラス」12台中7位でした。初めての参戦で、ラリーの楽しさやクルマを速く走らせる難しさを実感しました。


次戦の利府ラウンドでは、上位に食い込めるようテクニックを磨いて挑みたいと思います❣️

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>>当日の走行の様子はこちら


小倉学園チームからは小倉学園の小倉基宏校長も出場されています❗️
3年前からラリーを始められた校長先生から、本番前日の“壮行”夕食会でたくさんのアドバイスをいただきました❗️

特にチームで行う競技だからこそ、互いに尊敬し合い、感謝を伝え合うことの大切さを教えていただきました☺️

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そして小倉学園/群馬自動車大学校の学生メカニックさんたちにマシンをメンテナンスしてもらい、安心して本番に挑むことができました❣️

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コミュニケーションを積極的にとってくれる学生さん達だったため、チーム一丸となって競技に挑むことができたと思います。皆さんラリーが好きで、私の方がラリーについて教えてもらいました❣️

左から鈴木征輝くん、笠原恵くん、永井榛くん、南雲勇駆人くん、ありがと〜‼️

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TGRラリーチャレンジは、ラリー初心者に優しい安全面を考慮したコース設定になっているため、私もラリーという競技を安心して楽しみながら行うことができました。

また、実は今回初めて長野県にお邪魔しました。
自然が豊かで八ヶ岳もとても美しく、さらにお蕎麦やお味噌も美味しい😋
ラリーをしながら観光ができてとても楽しい週末になりました。ラリーに参加しながら観光をするというのもオススメです🌸

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今回のお昼は荻野屋さんの「峠の釜めし」でした🥰

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TGRラリーチャレンジでは各地を転戦するため、モータースポーツやクルマに興味のなかった人への新たなアピールにつながるのもラリチャレの魅力だなと思います。

さらに、ラリーを通して地域を活性化することは、持続可能なモータースポーツへの普及にもつながるのではないでしょうか?
サーキットにはない地元密着の雰囲気がとても新鮮で、次戦の利府(6月1日)が今からとっても楽しみです❣️

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オフィシャル、エントラントの皆様方お疲れ様でした。応援してくださった皆様、ありがとうございました!

そして、サポートしてくださった小倉学園の皆さま、千明自動車さま、本当にありがとうございました。
さらに応援したいと思ってもらえるようなドライバーになれるように頑張ります💪

さて、私の今後のスケジュールですが、

<5月>
5月10日 FCR-VITA(KOYJOクラス)第2戦(富士スピードウェイ)

<6月>
6月1日  TGRラリーチャレンジ利府大会(宮城)
6月29日 TGRラリーチャレンジ渋川(群馬)


の予定です。

また4月23日には、「ミス・ユニバース 2024」の世界大会優勝者ヴィクトリア・ケア・テイルヴィヒさんが世界ツアーで日本に来日中とのことで、お会いしてきました!
私も世界で活躍できるように頑張りたいなと気が引き締まりました🫶

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及川紗利亜(おいかわ・さりあ)
2022ミス・ユニバースジャパン準グランプリ
歯科医師
Smile Asiaブランドアンバサダー
Instagram:@sariaoikawa
X:@SariaOikawa

幼い頃、アメリカで研究を行っていた整形外科医である叔父の姿を見て、国際的に活躍できるような医療人になりたいと思い、歯科医師となる。

その後、2022ミス・ユニバースジャパンに参加し、準グランプリに輝く。

モータースポーツは、大学時代に自動車部に入部し、愛車のマツダNB型ロードスターをカスタマイズしサーキットタイムアタックや、カートレースに参加してきた。2024年から富士スピードウェイで開催される女性だけのガチンコレース「KYOJO CUP」に参戦中。

Profile Photo:Yoko Atsumi
Posted at 2025/05/01 10:21:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 紗利亜の素顔 | 日記

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「最新の「25式GRヤリス」に乗ったら“速く走るためにはブレーキングが大事”ということに気付かされた話~ 【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ! Vol.37~ http://cvw.jp/b/3269083/48729466/
何シテル?   10/28 17:55
2021年夏、「ピットイン」改め『みんなの自動車部♪- みんカラスタッフブログ・スピンオフ!』始めました! Facebookグループ(https://ww...
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