
いち早く納車されて、全体的には非常に満足度の高い新型シエンタですが、気になる点もありますので、今日は残念ポイントを紹介したいと思います。
シエンタにはディスプレイオーディオというセンターディスプレイが搭載されていて、オプションで大画面バージョンも選べるようになっています。かつてはナビを付けるために20〜30万円支払っていたことを思えば、10万円ほどで大画面のナビが付いてくるというとお買い得感さえあります。ナビ画面は大きいに越したことはないので、オプションの10.5インチを選択しました。初期のマツコネのように解像度が低くて、見栄えの悪い画面ということもなく、十分に綺麗なディスプレイだと思います。t-connectナビも付いているので、スマホと連携しなくてもナビが使えるし、トヨタの純正ナビは優秀…だと思っていました。

勝手な思い込みでしたが、このタイプのナビが付いてくると思っていました。たしかイクリプスと同じナビだったと思いますが、非常に使いやすい印象がありました。てっきりこのナビを継続的に採用しているのかと思ったら、ディスプレイオーディオプラスなんて大仰な名前を付けておきながら、完全に劣化版みたいなナビが付いてきて、ガッカリでした。360°モニターを表示させたり、車両の設定なども可能な統合的なシステムになっているとはいえ、やはりメインのナビ機能がしっかりしていなければ、使いづらいという印象になってしまいます。大画面のディスプレイに質素な地図が表示されていて、目的地を入れて「一般道優先」のルート案内にしたくても、そういった選択項目すら見当たりません。カーナビなんて何十年も前からあって、相当な進化を重ねてきたはずなのに、いつの時代のナビを搭載してきたのか…と思うくらい、全般的に使いにくいナビでした。通信機能を備えているということで、レストランの点数評価が表示できたりと面白い機能もあるにはありますが、本質的な部分の完成度が著しく低いと言わざるを得ません。スマホのナビを使ってもらうことを前提にしているとしか思えないレベルでした。
しかも驚くべきは、このナビはレクサスの最新モデルにも搭載されているようです。なかなかに勇気ある決断というか、無謀な決断をしたものです。おもてなしに期待して高いお金を出して買ったレクサスオーナーが可哀想になります。素直にこれまでのナビソフトを載せておけば良かったものを、なぜこんなに退化させてしまったのか…不思議でなりません。マツダが初代マツコネで犯した過ちと同等レベルな気がします。マーケティング上手なトヨタがこんなことをしてくるのは、すごく意外でした。
今のところiPhoneと繋いでAppleCarPlayを使っているので、そんなに困っていないというか、致命的な欠点というほどではありませんが、純正ナビに期待している方がおられたら、昔のように使いやすいナビではないことは覚悟しておいた方がいいかと思います。オンラインのアップデートで使いやすく改良されていくことを期待しています。ちなみにBluetoothでiPhoneと接続してAppleCarPlayを使っている際に、元のナビ画面に戻るボタンが見当たらず困惑してしまいました。ディーラーで確認してもらったところ、アプリ画面の中にしれっとTOYOTAというマークが入っていて、それが戻るボタンになっていました。右端の設定ボタンのどこかにあると思うのが普通な気がしますが、どこまでも分かりにくいUIだなぁと思いました。
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2022/09/27 14:54:33