ラリー屋さんのお友達「赤堀くん」からの依頼で
ランサーのブレーキをオーバーホールしやした
このCT9Aはモーテックの制御でアンチラグが効いているので
アクセルOFFでも過給がかかるから負圧が発生せず
マスターバックが機能しないため
マスターバックレスにしていやす
まあこれはラリー車やダートラの改造車では
もうほとんど常識になりつつあります
この車は
「オサムファクトリーさん」とかで扱っている
「カーボンロレーヌ」というメーカーの
マスターバックレス用ブレーキパッドを装着しているんですけど
それでもマスターバック付の車に慣れている軟弱なワシからすると
これがほとんど効かないに等しいブレーキな訳だす
こんなんでSタイヤ履いて舗装なんか走ったら
ワシの脚力では絶対止まれないッス(汗)
「こんな車によく乗れるな・・・」って感心しちゃいます
(^_^;)
発熱が大きいのか錆が結構ひどいです
熱による鉄の酸化でしょうね・・・
荒業ですがジェットタガネで錆を落としやす
シール部分などマスキングしたら
耐熱温度600度の耐熱塗料で塗装しやす
たぶんこのブレーキで600度なんて全く無意味かもですが・・・
一度全開で走ったら塗装も燃えてなくなる気がする・・・(>_<)
ブレーキを組む時お勧めなのは
このWAKO'Sの「スーパーシリコングリス」だす
ピストンシールやピンなどこれ一本でOK!
耐熱性もありブレーキ用の万能グリスだす
ピストンや内部は外側とは異なりかなりキレイな状態です♪
ただピストンは熱によってちょっと変色していますね・・・
まあこれは仕方ないです(^_^;)
サイドブレーキのシューも交換しやす
ワシと同じBRIGのインナーシューだす
リーディング側とトレーリング側でスプリングが違います
メーカーのマニュアルにはペイントされているスプリングが
後側とありますが実際は両方色がついているので??って事に・・・
黄色でペイントされたバネは後側(バネレートが高い)
青色でペイントされたバネは前側(バネレートが低い)
で組み立てるのが正解だす
リヤのブーツが破れていやした
早めにオーバーホールして良かったッス
リヤのスライドピンはマメにグリスアップしないとすぐ固着するので
一回でも固着したら交換がお勧めです
今回も念のため交換
シール付きのピンはグリスを付けすぎると内部のエアーが抜けずに
逆にキャリパーの引きずりの原因になるので
適度に塗布するのがポイント
組んだ後ブーツをめくって中のエアーを必ず抜きやす
後はエアー抜きして終わり
(^_^)v
ちょっと試乗してみたけど
やっぱりこのブレーキはワシには無理ですな・・・
(^_^;)
そしてアンチラグ用に2次空気を入れるためスロットルバルブが全閉しないので
ビミョーなスロットル操作での街乗り走行はほぼ不可能(汗)
かなりの手練れでないと乗りこなせないしろもんだす
ワシみたいなトーシローが運転すると
「ガックンガックン」してまともに走れないッス
スロットルが開いているのでアイドルは点火を間引いて
無理やり回転を落としているらしいのですが
このへんはエボ10なんかは電子スロットルなので
モーテックなどにはもってこいかもしれないですね
アンチラグを効かせる時だけコンピューターがスロットルを開けばいい訳だから
もっと乗りやすくできる気がします
マスターバックレスの話に戻りやすが
例えばディーゼルエンジンはスロットルバルブが無いので
負圧が発生しません
なのでマスターバック用に負圧ポンプが付いていやす
エンジンにポンプが付いていたり
昔の車なんかはオルターネーターの裏にバキュームポンプが付いていやした
レギュレーション上許されるなら
このディーゼル車のようにバキュームポンプを利用すれば
この手の車でもブレーキが効くようになるんじゃない?
なんて思うんですけどね・・・
ダートラ用の改造車を作る機会があれば
試してみようかな~ってちょっと思ってやす
Posted at 2011/05/10 15:29:02 | |
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