
皆様、大型自動車の運転席に座られた経験は如何でしょう?
サイズだけを見ますと、やはりデカいですし、その分、死角も多いです。
それでも、曲がり角が無く、単に真っ直ぐの道だけなら、基本、普通免許証のみの方でも運転操作は可能(勿論、行動ではNGですが…)でしょう?
しかし、大型自動車へも、運転手への負担軽減のために、普通車並みの装備が一般化してきております。
例えば、その昔の大型車には、2速から3速等へのシフトアップ時(大型車の場合、積載時や登反時以外は2速発信が一般的)に、大型ディーゼルエンジンの変速機の構造の関係で、ダイレクトに2→3と入れようとしましても、ギア比の関係でギアが噛んで先ず入りません。
そう、一度ギアをニュートラルにし、クラッチをつないで、ギアとエンジンの回転を合わせてシフトアップする操作が必要だったんです。
普通車でも、峠道などでシフトダウン時に、回転を合わせスムーズにエンジンブレーキが利くように回転数を合わせるダブルクラッチの逆バージョンなんです。
当然、大型車でもシフトダウン時にも使用しますが、大型の場合はシフトアップ(シフトダウン時のNでの空ぶかしは不要)でもダブルクラッチが必要だったんです。
それが、昨今の大型車にもAT車が普及し、そう言った面倒な運転操作は無くなりました。
他にも、レーンキープやオートドライブ等、普通車並みの運転支援装置も標準装備され始めたようで、運転は、確かに楽になったようです?
まっ、このオートドライブのお陰で、高速道路では、まーたりと追い越しをはじめ、まーたりと追い越し、まーたりと走行車線に戻るトラックが多い事…(笑)
まっ、タコグラフ装着車ですと、エンジンの回転を下手に上げられませんからね…。
そんな中、国の働き方改革において、職業ドライバーの待遇改善により、4時間運転したら30分休みなさい…と言う、運転時間の拘束に制限が設けられました。
となりますと、雇い主側は、極端に言いますとドライバーを増やすしかなく…。
でも、今どきの若者は、普通車免許証取得も敬遠されている所に、大型免許証なんてとんでもなく、更に、その上の大型二種と言ったら、そりゃもう絶滅危惧種に…(笑)
それでは、困るとの業界からの陳情なのか、大型車にもAT免許証を新設する動きが有るようです。
恐らくですが、実技科目の中で、数時間分が無くなるのかもですね?
新設の目的は、当然ですが免許証を取り易くし、大型のドライバーを増やすのが目的だそうです?
ちなみに、中型、準中型にも同様に設定し、当然ながら、それぞれの二種にも設定予定との事。
てか、これで、日本の免許証って、いったい幾つに分類されるの?
しかし、儲かるのは、自動車学校とトラックメーカーでは?(笑)
これに対し、某宅配業者からも、「女性運転手の活躍も期待できる」との意見も…?
まぁ、運転手の業務は、トラックの運転だけじゃなく、荷積み・荷下ろしもかなりの重労働ですから、そう簡単に事は運ばないと思うのですけどね…。
又、このAT免許証って、現在の免許証をお持ちのドライバーからしてみますと、ちと厄介な存在なんですよね…。
昔、会社で、最近の新入社員は、普通免許証でもAT限定が多く、社有車の2tトラックにはAT車が無く…。
そして、先輩と新人がトラックで出張に行くと、新人はトラックを運転できないという…。
そう、先輩が新人のお抱え運転手に…(笑)
しかし、まぁ、いくら環境だけを改善しても、肝心のお手当てに魅力を感じないと、働き手は増えないと思うのですが…?
そう、通販が普及している昨今、やはり、「送料無料」に惹かれますモンね…(爆)
Posted at 2024/05/13 07:09:18 | |
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