昨日はこの997GT3-RSのアライメント&コーナーウェイト調整作業を行いました。
※これはスタビの調整穴です。
このお客さん、富士SWで現在2分フラットくらいなんですが、
どうしても1分台に乗せたい! と強く思っている人なんです。
ただ、結果としてのタイムアップだけでなく、そのプロセスを自分なりに
分析して次はコレ、その次はコレって感じで一つずつ階段上っています。
正常進化という言葉がそのまま当てはまる感じです。
この方、昔は富士の30度バンクを全開で駆け抜けてたって人なんで、
自ずと年齢も推測できるはずです。
そう、すでに
60歳を超えてらっしゃる。
そんな方がRSを買って、30度バンク時代以来サーキットにハマっちゃってるんです。
さすがに、昔とった杵柄で、数ヶ月前始めた時はストレート後のブレーキングも
1コーナーはるか手前250メートル地点だったのが、今では150メートルまで詰めていってますし、
車の動きを感じるオシリセンサーが正確で、どこでどういう風にステアリングを切っているか、
ブレーキングはどんな感じか、クルマはグリップしているか滑っているか・・・
などなど自分の走り方を的確に表現出来るんですね。
そして、ご自分も研究熱心でウチのメカニックも質問攻めでタジタジです(笑)
逆に言えば、インプレが正確なのでこちらもクルマのセットアップのアドバイスがしやすい!
と言う事で、今まで純正のラジアルタイヤ・ピレリを履いていたのを、
今回初めてトーヨーR888に履き替えて走行し、イロイロ今までに無いウイークポイントが
出てきたので、それに合わせてのアライメント&コーナーウエイト調整をしました。
そして、スタビの調整も同時に。
これで次回の走行の時は、全然走りやすくなってR888のグリップをより引き出して
走ってもらえるでしょう!
その結果自然に2分切り・・・これが理想ですね。
今後、タイヤに慣れたらサスを組んで、その後アクラポヴィッチのマフラーを入れて・・・
とまだまだ正常進化メニューは続きます。
しかし、こんなお客さんを見ていると、自分が同じ歳になった時に同じ事出来るかな~?
と思っちゃいますね。
サーキットって色んな面で相当過酷なんで、それだけの気力・体力・経済力が
伴ってないと、こういう事出来ないわけですからね。
ある意味、こういうお客さんのような方を人生の目標としたいものです。
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ポルシェ997 | クルマ
Posted at
2009/11/09 17:13:07