2008年11月04日
日曜の夜、あんな時間なのに無理してF1を見た。
途中あまりパッシングも無く、
このままゴールしちゃうんだろうな~と思っていたら、
最後にアット驚く結末が待っていようとは思いもしませんでした。
しかし、今回のレースは政治やお金のドロドロとした話題が
多い最近のF1界にあって、何の作為的な物も介在する事がない
ピュアなレースを見た気がしました。
もちろんチャンピオン候補2台がマッチレースをして
決着が付くのも面白いですが、今回はお互いのドライバー、チームが
がまったく違う作戦で戦い、合計ポイント上で見えないレースをして
いたと思います。
自分のチームでもそうですが、レースに向う前にまず、そのレースの
目標設定をし、金曜のプラクティスが終わったらその日の反省とデータ
を元に予選への目標設定をします。そして予選→決勝へ向けて、また
同じプロセスを繰り返して、目標を修正修正して行きます。
今回は優勝を狙うのか? それとも3位以上を狙うのか?
目標設定によって、タイヤの使い方、セットアップの方向性、
レース中のペース配分、ライバルの動向探索、ドライバーへの
ドライビングアドバイスなどなど、多岐に渡る作戦を組み立てて
いくのです。
そういう観点から見ると、今回のハミルトンとマクラーレンは
まったくリスクをおかさず、とにかく5位以内をねらう最低限の
動きに終始していたように思います。
普通このような消極的な作戦だと、よほどチームに自信が無い限り
怖いものですが、このような作戦をやりきるマクラーレンに
物凄い力を感じます。
ロンデニスによると、その裏にはハミルトン車両を上海GP以降
すべて全バラにして、パーツの一つ一つを点検し、ちょっとでも
疑わしいものはすべて新品に換えたという入念な作業があった
ようです。その作業に楽に億を超える金額を使ったと・・・
予選から決勝までこれ以上ないパーフェクトなレースをした
マッサにも脱帽ですが、チャンピオンへの作戦をぶれる事無く
やりきったマクラーレンとハミルトンも完璧なプロフェッショナル
だったと思います。
いやーやっぱりF1面白いっす!
Posted at 2008/11/04 20:30:08 | |
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レース | クルマ