うちのグレイスちゃんはそこそこ早いしそこそこ五月蠅い割に超燃費いい
概ね満足なんだけど、細かい所がちょっと不満…
不満な点としましては
① アクセルのツキがもうちょっと欲しい。
・ 街乗りでゆるーく乗る場合不満なく、過不足ないがたまにちょっとツキが気になる場面がある、大きく踏み込んだ際のキックダウンもやはり大きくもたつくので、まあ機構的にそういうもんだと理解してはいますがもうちょっと何とかならんもんか?結局キックダウン的な使い方はほとんどする事は無く、加速時はSモードにしてパドルで人力でギアを落としている
・ コーナー立ち上がり等でアクセルを踏んでもついてこない→遅れてくる吹け上がりを見越して予めアクセルを踏んでおく→ターボラグの激しいターボ車みたいw大味すぎる、または普通に吹け上がるのを待つ→楽しくない
わしゃあもっと細かいアクセルワークを楽しみたいんじゃが
② 3速全開までは割と良い加速を堪能できるが4速に入れたら加速が鈍る
せっかくギアの繋がりの良い前期型を買ったんだしせめて4速まで加速を楽しみたい。現状速度に馬力が負けている惜しい
まあ馬力的に加速はこんなもんなんでしょうがもうちょっと上までパキーンと回れば高揚感もすごく高まるって愉快なのに
といったところです。
グレイスは自然吸気エンジンなので多少手を加えた所で馬力向上はそんなに見込めません、それどころかホンダ車あるあるで改造したら馬力低下まで充分にありえます。
①のレスポンスに関してはスロコンを入れるとまあ何とかなりそうなのですが、それでは②の馬力問題は解決できない。
ならばいっそROMやっちまうか、という事で定番的なBee☆RacingさんのBR-ROMを導入する事に決定!
ROMチューンについては昔のインテやNSRやらで色々とやったので特に抵抗は無いのですが、グレイスは割りと最近の車で更にHV車で更に変なミッション搭載という事もあり、様々な制御が複雑に絡み合ってるはず
ちょっとした事で不具合が出てもおかしくないのでロムを触る事への不安が払しょくできません
br-romについては大昔からあり作業実績が膨大だし、吊るしのデーターなのでしっかりと安全マージンはとっている筈なので大丈夫だろうと思い選択
どうしても拭えない不安感についてはロムの導入に当たっての疑問点を直接聞くことで解消できたら施工してもらおうと東京は町田までひとっ走りしました
大阪→東京間を結局ほぼした道で走破し、11時間w
結構しんどかったけど静岡県あたりは初めての道が多くなかなか楽しめました
AM10:00予約のところAM9:30に到着し、既に今井社長がいらっしゃったので先ずはご挨拶し、その後、早速色々とお伺いしました
Q レスポンス仕様のレスポンスアップは主にアクセル開度等の数値を変更して達成しているのか
A Yes
Q レスポンス仕様(レギュラーガス)とストリート仕様(ハイオク)の違いは
A ハイオクにすることで点火時期などより多くのパラメーターに手を加えている
Q AVガス(航空機用燃料、昔は空港周辺のスタンドで普通に買えたので、ここ一発の勝負の時とかに使ってた)を入れたらもっとパワーが出る?
A NO そこまでのデータは入ってない
Q エンジン内部に手を加えていないけどROMだけでそんなに変わるの?
A そこはそれなりに、たとえ数パーセントでも向上を追及するのがチューニング
Q レギュラーマップとハイオクマップが追加される感じ?
A No マップ書き換えて完全ハイオク仕様になる
Q 例えば普段はレギュラーでここぞという時にハイオクにしたりといった使い方は出来る?
A No ノックセンサー等でガソリン種別検知しているのでレギュラー入れると異常検知で点火時期を遅らせたりとエンジン制御が入ってややこしいことになるので使用ガソリンはしっかりと守って 一回エラーが入るとずっと残るかも
A モーターやバッテリー関係のパラメーターは弄ってる?
Q No 一切手を加えず
A DCT関連の変速プログラム等は?
Q No 一切手を加えず。うちは内燃機関屋なのでエンジン制御に特化して弄ってる
A ホンダ車あるあるで水温や吸気温度等で点火時期を遅らせるといったノーマルではフルパワーが出ない出力制限がきっとかかってる筈だがその辺りは?
Q ノータッチ
Q レビューによくあるようにECOMボタンONでレスポンスが上がる仕様?Sモードも何か変わる?
A 結果的にそうなった。ECOMのEはエコノミーではない、より最適な制御(ホンダの人談)、Sモードはそのまま
Q グレイス普段使いだとエンジン始動と停止の繰り返しでちょっと変わってるけどハイオク入れて大丈夫か?プラグやオイルはそのままでもOK?
A その辺は自己責任、小まめにチェックやお手入れして自分で面倒みるべし
とまあこんな感じに聞きました。
HPにはマフラーエアクリ交換車はダメとあったけど、質問書に改造点として記入しても特に何も言われなかったのでOKなんでしょう
ここまで一通り聞きたい事を聞いて、エンジン制御関係の変更のみなら効果も限定的だけど不具合が出る事も少ないだろう、ハイオク仕様なら点火時期とかもイジるのか何それ面白い、ちとお高くなるけどどうせやるならそっちやなという訳でストリート仕様というのを施工してもらいました
作業についてはOBDに配線し車両からデーターの吸出し→該当データの数字イジり→改変データーの書き込みといった処で、ボンネットをあける事も無く、途中PCがコケたせいもあって余分に時間がかかりましたが約40分程度で完了しました。
実際にデータを改変してそのデータを書き込む所を横で拝見させていただきました
CPU=人間でいう脳みそを弄る背徳感というか、なんとなく元には戻せない様な気がしてなんか良く分からない感動が(実際には再書き換えで元に戻せるが)
人間に例えると脳みその中をいじくって心臓をより動かす指令を出させ、それに見合う用に高カロリー食品を食べるという感じで、普通に早死にしそうw
マップをハイオク仕様になったのですがガソリンタンク内にはまだ結構なレギュラーガスが残っていたのですが、オクタンブースター(オクタン価を上げる添加剤)をブチ込んでとりあえずしのぎました
後はガソリンがハイオクに入れ替わるまで負荷をかける運転は心がけるようにご忠告がありました
過負荷→ノッキング発生→ノックセンサーが検知→点火時期リタード、馬力抑制→エラーコードが残る→エラーが消えるまでセーフモードに入り馬力が出ないまま\(^o^)/という事態は回避したいところ
エラーが出るとフルパワーが出ないだけではなくいつまでも消えない訳で、一度ディーラーでリセットしてもらう必要があるかも?
エラーの消し方は巷に諸説が出回っているけど実際の所は今井氏も知らないという事でとりあえずはエラーを出さない様に気を付ける必要がありそうです。
この辺は昔乗ってたインテや直キャブ混合仕様のNSRやNSに乗ってて苦労した経験を生かして対処しようそうしよう
とまあこんな感じでなんだかんだで1時間で施工完了、ハイオク指定シールやビーレーシングのグッズを頂き帰路につきました。
帰りは疲れているので東名に乗って楽をしようとしたものの、なんと大大渋滞で遅々として進まずorz
ムカついて最寄りの出口で高速を降り、結局帰りもほぼほぼ下道で大阪に帰ってまいりました。(11時間)
燃費は行きが24.2km/lで帰りが26.2km/lで他の方のレビューにあった通り燃費が伸びました。何で?
ROMチューンの効果としましてはECOMボタンオンでかなりレスポンスが上がります。アクセル開度30%でバワーゲージが半分を越え、アクセル開度50%でバワーゲージが7~80%とかなり盛られている模様
。ちょっと踏み過ぎるとキックダウンもするので以前よりかはイキリ走りが出来る感じです。アクセル開度のパラメターだけを弄ってこうなったのか分かりませんが、おもったよりもずっとレスポンスが上がりました。
ただ過敏すぎる感もあるのでそういう時はECOMボタンをOFFにすれば以前と変わらないちょっとダル目な制御になるのでこれは使い分けできそう
SモードをONにした時もどうやら以前と同じみたいですね。以前と変わらない感覚で使えます。
全オフ→sモード→econの順で初期に開き気味のスロットル制御になるみたいです。
レスポンスは確かに向上した…、ではハイオクにした事による馬力向上はどうやねんーーー???
以前は町乗りではギア比がロング過ぎてすぐに6速になったりして殆ど出番の無かった7速でずっと巡行できる…だいたい時速70キロ辺りで7速に入りそのままエンジン回転1300rpmで巡行出来るようになりました。
これは馬力かトルクが増えたのか?(完全に疑ってる)
グレイスの7速はDCTの供給メーカーのシュフラーと上手く話が出来なかったのか、アクアとの熾烈な燃費競の産物なのか、ホンダはギア比の設定が変なことが多いから実は通常運転なのか知りませんが超超ロング過ぎてなかなか使用頻度が極端に低い、幻の7速になってしまっています。(どれくらいロングなギアなのかというとフィットRSの6MTの6速が0.727、現行シビック6MTの6速が0.580なのにグレイスDCTの7速は0.446でフィットRSの1.56倍ロング、7速6500rpmで終速354キロ、7速1800rpmで100キロ出る計算、これは1.5LNAエンジンの7速としては異常なまでにロング、グレイスのエンジンじゃあ7速の使用頻度が極端に低いのも納得の数値)
ギアについては機械的な問題で交換用のギアなんかある筈も無い訳で、俺のグレイスは実は6速仕様なんだと諦めていたのですが、ロムチューン施工後はわりとわりとよく見かけるというか常識的に使うようになりました。
というか全体的に使用回転域が下がったっぽい。6速や5速でも1300rpmとか常用となり走り続けます。うーん、トルクが出たのかな?低回転域かなりで粘ります。
おっ!マジで本当にパワー出てるのか?(まだ疑ってる)
という事で帰りにいつもの道でアクセルを踏んでみます。
「おおーっ、4速踏み切りまでパワー感が持続している感じがするーっ!」
…もしかしてプラシーボ?(信用する気なし)
と、まあ疑心暗鬼で自分の体感なんか当てにならないので追加メーターを撮影してみた所…
ちょwwwトルクが200Nm超えとるwww(黄色の枠の所)
グレイスのシステム出力のトルクって170Nmとちがうんかwww
グレイスのシステム出力図
うーむ、これは本当に速くなっているのか?(相変わらず自分の体感を信用できない)
何かがおかしいのか?俺がおかしいのか?
良く見ると追加メーターのアクセル開度(ドライバーからの指令)は100%になっているのにグレイスのメーターのパワーゲージは全開になっておらず出力制限が入ってるし… つーことはもっと馬力でるのか?
wwwんなアホなwww
これはもしかしてホンダ車あるあるで初期型は気合が入ってるのでパワーが出る(けど壊れやすい)というやつかwww
いや、リコール多発したいわく付きのシステムで何回も改良プログラムが入ってるからそれは無いだろう
試しに加速動画を撮影し、youtubeのべた踏みチャンネルさんのフィット3HV前期型の動画と比較した所、3·4速の加速は笑ってしまう位、全くの同等でした
私のグレイスは静音化施工に大量の資材を投入していて20kgは重くなっており、更に大きなサブウーファーが10kg、更に追加装備や工具や登山道具だので5kgと確実に35kgは重くなっています、車重1240位か?フィット3HVが車重1130~1150kgなのでその差は約100kgになります
同じエンジンで100kg軽い車と同等の加速をすると言うことはまあそれなりに出力の向上はしてそう?かな?
うーむ体感で何となく速さは感じるものの、体感ではどうしても根拠にならないのでモヤモヤ感が払拭出来ないぞ、やはりここは数字で実証しないと気が収まらん!
という事で柿本レーシングにまでパワーチェックに行きました!