2日前の先日にROMちゅーんしたグレイスの実馬力が気になって気になって夜も眠れないので大阪堺の柿本レーシングさんの所で馬力測定をやってもらいました
パワー!
パワー厨ジェレミーもなかやまきんに君も大好きです
ホンダ車の場合、私の知る限りでは吸気温度や水温等で隙あらば出力制限をかけてきやがるので、そんなことはさせまいと柿本レーシングさんまでの道中は水温を下げた状態を保つ為にヒーター全開で行きました。さすがに暑いけど我慢我慢
到着直前に走行バッテリーも満タンにして万全の状態でいざ勝負!といきたかったのですが、シャシダイに乗せてみると車高が低すぎてフロントリップどころかボディ下面のアンダパネルまで接地状態となり計測出来ない事が発覚orz
フロントリップだけでなく腹下もつっかえてアウト
仕方がない今日のところは諦めて帰ろう……なんて事はせず駐車場をお借りしてその場で車高を上げ、30分後無事シャシダイに乗せました

下周りがイケるか一通り確認後、
ラッシングをかけて固定したり送風機をセットしたりコイルらへんからエンジン回転数を取る配線をしたりしていざ計測
グオーンとグレイスが吠えます…が、直ぐに停止してメカさんが降りてきます
メカさん「ダメです、60km/h以上速度が出ません。おそらく前後のタイヤの回転差のせいかと、うちは(フィット関係は)いつもメンテナンスモードで測定していますが、どうしますか?」
わい 「出来れば普段の状態で測定したいのですが駄目なら仕方ありません。それではメンテナンスモードでお願いします」
その存在は知っているものの使ったことが無いので全く知らないメンテモード、ヘタに用いると車が壊れまするホンダが注意喚起しているが、ここはどうしてもパアウワアーーー!が知りたいのでGOだ!
というとこで再測定、もう一度ブオーンとグレイスが吠えます
…うーむ、マフラーとエアクリが入ってる割には静かなものよのう…なんて眺めてるうちに今度は無事に測定できました
メカさん「データーをプリントアウトしますのでもうしばらくお待ちください」
グレイスはモーターのアシストがあるとはいえ所詮普通のNA車、ターボ車みたく加給できないのでメーカー発表の馬力が出る事はまず考えられない
真実を知りたいけど非情な現実を叩きつけられてガッカリする確率が非常に高いので見たくなくもある…
その昔、一通りいじって仕上がったインテグラをシャシダイにかけたら、カタログデータ180馬力のはずが145馬力しか出なくて茫然自失している所に、店員さんに「こんなもんですよ」と、軽くあしらわれ、失意のまま泣きながら帰路に着いた忌まわしき過去の記憶が思い起こされますマジでトラウマ
あんな嫌な思いはもうしたくないねん、もう2度と…
なんて暗い気分になりつつハイパードキドキタイムです
んで、出てきたデータがこちら
馬力

損失補正ありで147Ps ピークパワーは5320rpmで計測
トルク

238.4Nm 最大トルク発生値は4120rpm
?速6300rpm 178km/h まで計測
メンテモードなせいかパドルシフトが効かなかったので車なりに加速、5速で引っ張ったのかな?

計測時にメーター読みでは190キロを振り切っていたそうなので計測後にメカさんから速度リミッターをカットしてあるのか尋ねられました
リミッターは生きてます。グレイスのメーターが超ハッビーなだけw
という訳で馬力147psのトルク238.4Nmと望外の高い数値が出ました
測定中の状態は水温80℃位、油温70℃位、吸気温度37℃位、走行バッテリ残量90%、気温27℃ モンテモードでシフトはD、SモードON、ECONオン
数値を出力図が載った紙を手渡され眺めるも予想に反して数値が高すぎて逆に動揺して挙動不審になる私
これは…明らかにおかしいやろw
馬力がカタログデータ越えで充分違和感なのにトルクに関しては数値が高すぎて不審の念しか沸いてきません
わい「シャシダイを回して馬力測定後にMT車ならクラッチを切って惰性で走り損失抵抗を測りますが今回のグレイスではNに入れました?それともギアが入ったままでしたか?」
AT車ではクラッチが任意で切れず惰性で走行できません。そうなると損失抵抗にエンジンブレーキが加わりその分、高い数値がでてしまうのです。なので先ずはその線を疑いました
メカさん「ちゃんとNにして惰性走行しましたよー」
あらら???ほんならきちんと測定できてる訳ですね、うーむむむ???
よく分からんが、とりあえずええ数値が出てるまあからええかーwww
うわっ!グレイスのトルク…、出すぎ…?
OBDから取った追加メーターの数値はどうやら正確みたいトルクで200Nmを超えるようです
まあOBDから取った他のデータ、水温や吸気温度、速度なんかも結構正確なのでトルクの値も信用できそうです。まあ、これらを値を元に車を制御してる訳で、値が不正確なら制御できないわな
前からこの車、100馬力ちょいの車のくせになんか早いなと思っていたのですが、150近い馬力だったんですねそら速いわなごめんなさいw
色々と気になって調べたらマフラー屋さんのフジツボさんのフィットハイブリッドの測定データも147馬力のトルク19.6kgfとほぼほぼ同じような測定結果が出ているのでどうやらこんなもんみたいですね。
グレイス(フィットHVGK5のエンジン)は公称よりもだいぶ馬力が出ていてフィットRSに近い感じっぽいですね。
圧縮比はRSの11.5に対してフィットHV系は13.5と謎に高く、素性は恐らくかなり良いのに何で馬力が出ていないか不思議でしたが実馬力はそこそこ出ているようで安心しました
トルクの方はフジツボさんのデータでもモーターのアシスト分が乗っかってフィットRSの17kgに対して19.6kgと15%位出ているのでなるほど速い訳です
しかし瞬間トルク243Nmって流石に出すぎやろ、ミッションが危ないw
ギアチェンジの時にえらく出力制限しとるな(アクセルは全開のままだが、シフトアップ時にスロットルは一旦閉じてシフトアップ完了後に再びスロットルバルブが開いていくのだが、この特にスパッと即全開閉せずにジワジワとスロットルが開く、おそらくトルク検知して制御しているだと思われ)と思っていたがこのせいか?
さて馬力のグラフと回転速度毎のデータを見ると4600rpm辺りで一瞬出力が低下しその後再び上昇しています。
これは私の乗った感想と同じで4速にシフトアップしたあと、僅かにモタつきますが、その後レブリミットまで力強く回るようになりました。
以前は4速に入れて加速が鈍った(モタついた)あと、そこから鈍ったままというかそのままの加速が続いたはず
トルクが最大値を発生後レブリミットまで下がっていって馬力が伸びなてないのがちと残念ポイントですが、元のエンジン特性からしてそんな高回転型のエンジンでは無いので高望みは止めておきます
まあホンダの車で更にリコール多発のいわく付きのシステムなので水温やら吸気温度やらバッテリー温度やらその他なんやかんやでかなりの出力制限をかけてある事は想像に難しくありません。要は常に出力が変動している訳で、そんな数値に一喜一憂気してたら疲れるだけです
細かい事は分からないが気持ちの良い数値が見れたのと、レスポンスと馬力の不満点が解消かれたので今回は良しとしましょうw
めでたしめでたし
なんですが、ロムチューン後の不満が一つ
それは排気音が静かになった事
以前はガボオォーっとちょっと下品な排気音で実は結構気に入っていたのですが、それが明らかに音量が下がり、さらにその音質もなんだか綺麗なというかジェントルな音になってしまいました
これはガソリンがキレイに燃えてるのかな?燃調がきちんととれている車両ではわりと排気音もキレイな事が多く、私も何度か体験している為に、今回も懸念していたのですが、残念ながら静かになってしまいました
いやここは下品な音のままで良かったのにw