
ハブベアリングを中心にフロントハブのメンテをしました。
前回のブログでブレーキキャリパーとタイロッドエンドのメンテを書きましたが、並行してフロンハブのメンテもしました。
フロントハブの締め付けに関してですが、いつも答えが分からず適当に締め付けています。
テンパータイヤを取り付け少しゆすったり手でタイヤを回したりしながらセンターナットをグイグイと締め付けていき、回らなくなるところまで締めたらそこからちょびっと緩めて再度手の力を入れずにまた締めて、最後にレンチで「ククッ」って感じで増し締めして終了。
ってな感じです。
でもドリ練とか参加したりサーキットを走ったりした後は、タイヤの上下を手で持ってガタのチェックをしてみるとやっぱ微妙に出るんですよね、、ガタが。
左右とも同じぐらいなガタの時もあるし、片方だけガタが出る時もある。
締め付けが均等じゃないのが原因か。それとも他の要因か??
まあ結局わからずじまいなんで、いつも前述した作業を繰り返しては走りに行っています。
そのあいまいな整備のまま特に不具合も出ず(ガタはその都度出ていますが)ずっと乗ってきてはいるんですが、正解が気になるところです。
テーパーローラーベアリングのプリロードに関しては職人の領域だから素人の自分には無理だ、、とも言えますが。
そんな時に、ばくおんさんのブログにハブのことがUPされていました。
締め付けのことからベアリングのことなど興味深々な内容でした。
そこにコメントされていた方の内容も濃いものばかり。
極麗さんやseve.nanaさんのグリスの交換頻度とか読んでびっくらこいた状態でした(^^;
何がびっくりしたかというと、ハブベアリングのグリスの交換頻度です。
さるFCは、ナウさんのハブにした時にこそ新品にはなりましたが、あれから色々と走りに行ってますがグリスを交換したことがありません。
外側からスピンドルの中心に向かってグリスを付け足すように押し込んだりしたことは何度かやっていますが、ハブを外してまでメンテしたことはありませんでした。。
このことを知ってからは、そのまま走りに行くのはやっぱイヤ。
ということで、ハブベアリングのグリス交換などバラしてからメンテすることにしました。
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さっそくハブを外してチェックしてみました。
スピンドルに残っているグリスの状態。
ハブの締め付け調整の際に付け足した綺麗なグリスと奥側の汚れたグリスのツートンになっています。
ざっと見たところ、特に油膜切れを起こしたような感じはありませんでした。
グリスをふきとってみます。
特別支障はないような(判断基準はわからないですが)
反対側も同じような感じ。
ハブ側の写真。とりあえずグリスを手でぬぐい取ってオイルシールを外してイン側のベアリングも外しました。
特にグリス切れもなく見た目には問題は無さそう。
そしてベアリングの写真です(洗浄後)。 キズも焼けも無さそう?? 実際は分かりませんが。。
これでバラシとチェックは完了です。
まあただ単に洗浄しただけ、、とも言いますが(^_^;)
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そして組み付け作業に入る訳ですが、今まで使っていたグリスは奮発してNUTECを使っていました。
でも今後は定期的にグリス交換をしようと思うのでこんな高級なグリスをたくさん継続的に使うのは経済的に無理です(^^;
そこでいろいろと悩みました。グリスは何を使ったらいいんだろうか?
候補として挙がったのは、
・リチウムグリス(400g入チューブ)
・トヨタのハブベアリンググリス(2.5kg缶)
・ベンツのハブグリス(150g入チューブ) ←少し背伸びして(笑)
・ウレアグリス(400g入チューブ)
こんな感じです。
一般的なグリスはリチウムグリスかと思います。ベアリングに使えて安いですし。
でもそれだとなんか面白くない。(←そういう問題か?!)
ならばハブベアリング用とうたわれているトヨタのグリスにするか。2.5kgも入ってて3000円もしないし。
そして色々と調べていたら、ベンツ純正のわさび色のがなんか良さそう。ベンツだし(笑)
とは言え、今後の交換周期を考えたら値段的にちょっともったいないのでヤメ。
それから色々と調べていたら、ウレアグリスってのが良さそう。
ばくおんさんが使われてる赤いグリスっていうのもたぶんこれ?
値段的にも1800円ぐらいで400gだし、NUTECと比べたらお手頃価格。
ということで、WAKO'S製のハイマルチグリースってのを買いました。ちょう度は2号の方。

それとベアリンググリスパッカー。1700円ぐらいの安物です。
今後ベアリングを定期的にメンテしていくなら持っていてもいいかなと。しかしちゃんと使えるんだろうか。(結果的にはいちおう使えました)。
そしてベアリングにグリスを充填していきます。
最初は手の力でグリスがブニュ~っと出てくるかと思いましたが結構きつい。。 プレスで押していきました。

ぶにゅ~っとグリスが出てきます。極麗さんやseven.nanaさんのブログ写真で見た光景です。なんかおもしろい!
ベアリングの内部にエアが残ってると嫌なので、グリスを多めに貫通させておき外しました。
外した写真を見ると、総
銀歯と
歯ぐきに見えるのでちょっとグロいです(笑)
それからハブにセットしていきます。ハブ側にもあらかじめグリスをたっぷりと付けておいてベアリングを入れました。
そして新品のオイルシールを取り付け スピンドルにもグリスを塗り、たっぷりとグリスを付けたハブをぶにゅ~っと挿入していきました。

多めに入れていたので真ん中からグリスが押し出されてきました。
出てきたグリスはもったいないので、手でぬぐい取りながら別の容器に保管しておきました(笑)
そしてアウター側のテーパーベアリングも入れて、スキマにもグリスを溢れんばかりに付けておきました。
そしてワッシャとナットで仮締めしてホイールをセット。 中はグリスでパンパンです。こんなに入れてもいいんだろうか(^^;
問題のセンターナットの締め付けです。
テーパーローラーベアリングのセンタリング?をするため、手でタイヤをクルクルと回転させながらナットを締めつけていきました。
ばくおんさんのレポだとグリス総交換の後は手の感触が違ったとのこと。
自分も手の感触に注意しながら締めつけていきました。するとやはりなんか感触が違う感じ。
微妙な違いなので言葉では難しいですが、グリスがちゃんと金属面と金属面の間に入っている感じ?がします。
グリスの粘度が少し上がったような感じでしょうか。(←他に分かりやすい言葉はないのか?(笑))
いつもの力加減で回らなくなるところまで締めつけていき、そこでいったんちょびっと緩め、無負荷の力で再度締めつけ。 最後にククッと抵抗を感じながらひと締めをして完了。
力加減や抵抗を感じるトルクの表現って数値で表現できないので難しいです。(自分でも何が言いたいのか分からなくなる)。
しかしいつも思いますが、ほんとにこれでいいんだろうか??って感じで終了です。
(何か指摘事項・アドバイスがあればお願いしますm(_ _)m)
キャップ裏にもたっぷりとグリスを付けておきました。極麗さんのブログコメに習って。
でも私には限度が分からないのでグリスの入れ過ぎで内圧が上がってキャップが外れないか心配です。
ホイールを外したらホイールのセンターキャップの内側にハブキャップが転がっていたりして^^;
最後にブレーキキャリパーを元通りに取り付けたら作業完了です。
良い悪いは別として、グリスを全部新品に入れ替えたのでリフレッシュにはなったでしょうか??
とりあえずこれでどんなもんか様子見として、サーキットへ走りに行った後にもう一度チェックしてみようと思います。
詳細レポは
本家ホムペにUPしています。
以上です。