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2022年07月09日 イイね!

タービンからのオイル漏れ 原因調査と対策

タービンからのオイル漏れ 原因調査と対策ミニサーキット走行後にタービンからオイル漏れした原因の調査および対策をしました。








タカタサーキットからの帰り際にタービンから煙が出ていることに気づき、その日はレッカーにてガレージまで運んでもらいました。


タービンからのオイル漏れを直さないことにはガレージから移動もできないので自分なりに調査および対策をしてみました。



本来であれば、タービンをおろさずに車両側にトラブルがないか確認すべきみたいですが、タービンばかりに目が行ってしまいます。
とりあえずタービンをおろす作業にかかりました。周りの部品をどんどん外していきました。


取り外し完了。排気側(フロントパイプ側)は特にオイルの形跡はありません。


オイルが漏れた場所はタービンのセンター部分と排気側との繋ぎ目です。結構な漏れ具合です。


 
タービンをオーバーホールしてもらってから本気で走ったのは初めてですが、タカタを半日走っただけでブローするものだろうか。
やはり車両側の要因でタービンからオイルが漏れたのだろうか??
素人なのでまったく見当がつきません。
ネットで調べた内容や、FC乗りのお友達からの助言などで色々な要因がありそうです。
・ブローバイガス還元装置に問題がある。
 →オイルパンが負圧にならずにタービンのリターンオイルが行き場を失いタービンのシャフトからオイル漏れすることがある。
・オイル量が多いとタービンからオイル漏れすることがあるらしい。
 →自分のはオイルレベルゲージの「F」までは入れていない。
・タービンへのオイル供給量が多すぎてオイル漏れする。
 →オイル入口にオリフィスを入れてオイルの供給量を抑制すると良いらしい。しかしフルノーマル仕様のうちのFCでも必要なのだろうか??


再度別のタービンに載せ替えすべきと考えていましたが、まずは車両側のトラブルと仮定して自分でできそうなことをしてみることにしました。


タービンからオイルが漏れる要因の1つとしてブローバイ還元装置のトラブルによってオイルパンが負圧にならず、
タービンからのリターンオイルが行き場を失い、タービンそのものからオイル漏れしてしまうことがあるらしいです。

FC3Sの場合は整備書やRE-TECSを読んだ限りでは次のような感じだと思います。
・低負荷時:<青線>オイルフィラー(オイルパン)からパージバルブを介してスロットルバルブ下流へブローバイを戻す。
・高負荷時:<赤線>オイルフィラー(オイルパン)からタービン前のワンウェイバルブを介してサクション内へブローバイを戻す。



オイルフィラーキャップを外してみました。
キャップ付近までクリーミーなオイルが付いています。良いのか悪いのか。。
ブローバイオイルがちゃんとフィラー付近の分岐穴(タービン前の蛇腹へ繋がる配管)へ引っ張られたという証拠??
走行距離が増えてきたからブローバイオイルが増えたとか?


タービン前の蛇腹にささっているチェックバルブの確認。
ターボ全開時、インマニ内が正圧になった時にブローバイガス等をタービン前の蛇腹に戻すワンウェイバルブ。
取り外して口で吹いてみたら、少しジュルジュルした感じの音というか感触がありましたがちゃんと通気はしました。
パーツクリーナーをふいたらオイルっぽいのが出ました。
オイルフィラー付近の分岐パイプからホースを抜いて、チェックバルブまでのホースにエアを送ってみました。
するとホースからオイルが出てきました。
ただこのホース(配管内)が詰まっているかと言えばそこまでではないような。
このあとこの配管内にパーツクリーナーをふいてエアブローして綺麗にしておきました。


チェックバルブは念のために新品に。



今回のタービン継ぎ目からのオイル漏れの原因ですが、
・蛇腹にささっているワンウェイバルブがオイルでひたされ気味でバルブ機能が衰えていたか?
・そのためエンジン全開時にオイルパンが負圧にならずにタービンからのリターンオイルが行き場を失いタービン継ぎ目から漏れたか?
しかしブローバイガスのオイルミストの漏れだけでここまでオイルが垂れたようになるものなのだろうか?
また高負荷時だけならまだしもアイドリング時にここまでタービンからオイルが漏れるものだろうか?

わからないことだらけですが、ネットで調べる限りではほとんどタービン本体が悪いのではなく車両側に原因がある、みたいなことが書いてありました。
多くはブローバイ還元システムのトラブルでタービンからオイル漏れする、らしい。

他にもFC乗りのお友達からも同じような経験をされてる話も聞きましたし、自分も例にもれず同じようなトラブルなのだろうと思いました。
そして実際に自分の車両もオイルフィラーからインテークの蛇腹(チェックバルブ含)までの配管内がオイルで汚れていたのでこの配管がつまっていてオイルパン内が負圧にならなくてタービンからオイル漏れしたのだろうと思いました。


念のためにパージバルブも取り外してちゃんと機能しているかチェック。
上側を吸っている時に下側の2つが通気することを確認。→異常なし。
わりと最近に新品にしたので問題はないはずです。
パージバルブからオイルフィラー分岐部分までの詰まりもチェック。→異常なし
パージバルブからスロットルバルブ下流までの配管の詰まりチェック。→異常なし
こっち側のブローバイ還元経路はちゃんと通気していて異常なさそうです。



確認すべきことはやったのでタービンを戻す前にオイル汚れを落としておきました。
他の部分はすごく綺麗なままです。


そして組み付けていきました。
以前作業してからあまり経っていないこともあり多少は慣れているので着々と組み付けていきました。
ガスケットやパッキンは新品に交換しました。
タービンのオイルIN/OUTのパイプ内はもちろん異常なく異物混入や詰まり等がないことを確認しました。


戻し忘れはないかひと通りチェックして完了です。


クーラントは再利用。
そしてエンジン始動。冷却水のエア抜きを兼ねて暖機運転。



しばらくアイドリングさせてみましたが、エンジンが暖まるにつれてやはりオイルがタービンの繋ぎ目からにじんできてエキマニあたりの熱でタービン部分から煙が上がりました。マフラーからの白煙はありません。
試しにオイルフィラーキャップを外してみてしばらくアイドリングさせてみてもオイル漏れは止まりませんでした。
タービンそのものは問題ないと仮定しての作業だったのでかなりショックです_| ̄|○



中村さんにタービンそのものの異常の可能性をメールで聞いてみたら、
「タービンハウジングのひずみが原因となってベアリングを変えても中心ずれが起こりトラブルが発生する」可能性はあるみたいです。
となるとやはりタービンが怪しいのか??

出張中の赤レンさんにも助言をいただきました。お仕事大変な時にありがとうございましたm(__)m
・オイルパン内の負圧チェック→煙をオイルフィラーから吸うか確認する
・ブローバイ用の配管経路にあるホースにヒビ等ないか確認する
・チャコールキャニスターの通気を確認する
・燃料タンク前の2ウェイバルブは正常かを確認する
これらを確認していくことにしました。


「その1 ~ タービンからのオイル漏れ調査と脱着 ~」の詳細レポはこちら(ホムペ)


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次なる調査に入ります。

<ブローバイ用の配管経路にあるホースにヒビ等ないか確認する>
下の図の赤いラインになりますが、前回のチェックではオイル等の詰まりがないかを確認しました。
今回はそのラインの途中にあるホース等に亀裂がないかとかのチェックです。

インタークーラー外して、オルタ外して、配線の下あたりにある「への字」のホースをチェック。
表面に損傷はなくエア漏れ(エア吹い)等もなさそう。異常なし。

<チャコールキャニスターの通気を確認する>
チャコールキャニスターですが、いまいち内部構造が理解できていません。
整備書を読んでも外観の点検項目しか載っていませんでした・・・。
底面のパイプはフレッシュエアの通気口みたいです。
上側の2つの配管は太い方はブローバイ還元装置のラインでオイルフィラー~蛇腹までのパイプに分岐して繋がっています。
高負荷時にチャコールキャニスター内部の未燃焼ガスをサクション内(蛇腹内)に吸い込むためかと思います。
細い方は燃料タンクへ向かっていき2wayチェックバルブに接続されています。
燃料タンク内でガソリンが気化してタンク内圧が上がったらチャコールキャニスターへ向けてガスが来て、
逆にエンジン停止後など燃料タンク内が負圧になったらフレッシュエアをタンク内に戻すみたい。



太い方と細い方にそれぞれビニールチューブを挿して息を吹いたり吸ったりしましたがどちらも普通に通気します。
車種によってはチャコールキャニスターにチェックバルブが内蔵されていたりするみたいですが、FCの場合はツーツー??
太い方の車両側(ゴムホース側)を口で吹いてみました。ちゃんとオイルフィラー部分と通気はありました。
底面の穴はフレッシュエアを吸うための通気口みたいですがチェックバルブが内蔵されているわけでもなく、吹いても吸ってもツーツーでした。
上側の太い穴と細い穴を交互に手でふさいでから息をふいてもそれぞれが通気します。
単に3つの穴があいただけの容器なんでしょうか?? 活性炭が入っているだけの箱??


正常なのかどうかが判断できませんでしたが、異常っぽくもない。判断が難しいです。
チャコールキャニスターを他の車種から流用されてる方がいますがどうやって判断されているのか知りたいところです。。
とりあえず異常がない、ということで元通りに戻しておきました。


気になる部分をチェックしたので再度エンジンをかけてみてどうなるか確認してみます。
とは言っても異常がないことを確認しただけなので、どこか悪いところを直したわけではありません。
タービンから漏れたオイルは車載状態でパーツクリーナーをかけてできるだけオイルを落としてエンジン始動。


エンジンをかけてしばらく暖機。
暖まってきたらタービンからオイルが漏れてきてタービン部分から煙が出ました(^^;アタリマエカ


やはりタービン継ぎ目から漏れていました。


オイルパンの負圧確認として、アイドリング中にオイルフィラーキャップを外して蚊取線香の煙を吸い込むかどうかを確認してみました。
その結果ですが、カップリングファンの風があたって煙があばれてハッキリと確認するのは難しいです。
段ボールで風を遮ってなんとか確認した感じでは、少しは煙を吸っているようにも見えるけどほとんどは普通に煙が上がるだけのような感じに思えました。


次に、アホみたいな確認ですが試しにオイルフィラー部分に掃除機をあてて吸い込んでみました。
ふざけている訳でもなくいたって真剣です。
それだとオイルパン内が強制的に負圧になると思ったからです。

この状態でしばらく様子をみましたが、オイル漏れと煙はおさまりそうになかったです。残念・・・。


アイドリング中にオイルフィラー部分から煙を吸わないのが気になります。
またまた整備書を何度も読んでみました。
そして整備書を見て自分なりに解釈したのが次のような感じになります。

まずは「アイドリング時」のブローバイ還元システム。
アイドリング時およびエンジン停止時はパージバルブが閉じているので、
ブローバイガスは吸気系に吸入されないようになっているみたいです。


それをマンガで見てみたらこんな感じ。
スロットルバルブ上流にあるパージバルブのダイヤフラム経路はアイドリング中はバタフライが閉じているのでパージバルブのダイヤフラムに負圧が生じずパージバルブは開かない。
なのでブローバイガスも吸気系には吸入されない、ということになると思います。
ということは「アイドリング状態で蚊取線香の煙をオイルフィラーから吸わない」のは正常なのかも???


次に「低負荷時」のブローバイ還元システム。
バタフライが開いているのでパージバルブのダイヤフラムにも負圧が加わりパージバルブが開きます。
すると負圧状態のスロットル内(サージタンク内)にオイルパン内のブローバイガス(およびチャコールキャニスター内の未燃焼ガス)が吸入されます。


最後に「高負荷時」のブローバイ還元システム。
ターボが効いているので過給状態です。そのためスロットル内は正圧なのでパージバルブのダイヤフラムにも正圧が加わりバルブは開きません。
なのでパージバルブ経由のブローバイ還元システムは働きません。
その代わりタービン前のサクション(蛇腹)に挿さっているチェックバルブが吸われる力で開き、オイルパン内のブローバイガス(およびチャコールキャニスター内の未燃焼ガス)がタービン前に吸入されます。


このような感じで自分で整備書を解釈した限りでは、アイドリング時はブローバイ還元システムは働かないのでオイルパンを負圧にしようとしている訳ではなさそう。
そして低負荷時ではパージバルブ経由でサージタンク前にブローバイガスが吸われ、高負荷時には別ラインのチェックバルブ経由でタービン前にブローバイガスが吸われるシステムになっていると思います。

※でもHKSのサイトにタービンの白煙(オイル漏れ)時のチェック項目が書いてあるんですが、
「アイドル運転時に注油口を外した状態で煙等を給油口に近づけるとクランクケース内が負圧になっていることがわかる」みたいな感じで説明が書いてありました。でもFCの整備書の説明だとアイドル時は吸わない(負圧にならない)と思います。謎だらけです(+_+)



「その2 ~ ブローバイ経路の再チェックと試運転 ~」の詳細レポはこちら(ホムペ)


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唯一チェックしていなかったパージバルブの上側からスロットルまで繋がっている配管のチェック。
この写真の配管です。すでにパージバルブからのホースは外した状態です。
ここにホースをつないで口から息を吹いてみたところ、スロットル内に抜ける感じは全くなく詰まっている感じです!?

パージバルブから繋がっている反対側はここです。サージタンク側の3つの接続口のうち真ん中。
ここのホースを抜いてからパージバルブ側から息を吹いたらちゃんと空気が抜けて通気がありました。
ということはこのサージタンク側の接続口から先が詰まっている?!
今度はこの接続口にホースを繋いで息を吹いてみました。するとやはり通気がなく詰まっている感じです。


面倒ですが水のラインとバキュームホースをひと通り外してサージからスロットルまで一式取り外しました。
詰まってると思われる真ん中の接続口にホースを挿して息を吹いて通気確認しましたが詰まっています。
この穴の先はサージとスロットルの間に挟まっている部品「インシュレータ」で、そこからスロットル内部に繋がってバタフライ上流へと貫通しています。
スロットルとサージをバラしてインシュレータの通気経路を調べてみました。


現物で見てみると、パージバルブのダイヤフラム側からの配管はこのサージの真ん中の接続口から入ってインシュレータの真ん中の穴を通ってインシュレータの裏面の上側に抜けて、インシュレータからスロットルの赤矢印部分の穴へ入り、バタフライの上流へ抜けてました。
バタフライ上流のこの小さな穴です。
以前スロットルの整備をしている時にこの穴は何の役割りなんだろうと思いましたがようやく理解できました。

この穴からパージバルブの上側に繋がって、バタフライ上流の大気圧・負圧・正圧でパージバルブを開くかどうかを判断しているみたいです。今更ながらよく考えられていてすごいと思いました。

イメージはこんな感じ。



ようやく仕組みを理解できた感じなので、問題のありそうなこのインシュレータをチェックしてみました。
この穴の通気ですが、やはり詰まっていました。
このインシュレータは2年前に新品にしたばかりです。いくら強いエアを送っても通気しないのでもしかして新品時から不良品だったのかも?!
とっておきの新品のインシュレータで通気確認してみましたが、やはり詰まってなんかいません。
他にも歴代の使用してきたインシュレータも調べましたが、詰まっているのは今回の物だけでした。

さっそく新品のインシュレータに取り替えて組み付けておきました。サージ前面のバキュームホース3本も新品に。


今回調べた結果、まさかのインシュレータ不良というものでした。
肝心のインシュレータの通気不良がタービンからのオイル漏れと関係があるかどうかですが、、
自分の解釈ではアイドリング時でもオイル漏れするので「関係ないのでは」と思っています。
(素人なりの解釈なのでもし違う部分があればその時はご指摘いただけるとありがたいです)

でも普通なかなか見つけることはできないと思うので、たまたまですが不具合がわかって良かったです。
車検整備の項目で「ブローバイ還元装置が正常か」というのがありますが、お店ではどのような方法で調べるのだろうとふと思いました。
別に悪口を言うとかではなくて、ブローバイ還元システムって車種によって細かい部分が違うと思うのでOK/NGの判断も限界があるような気がします。逆に普段から正規に調べる方法があれば知りたいぐらいです。
このFC3Sの例でもなんか特殊な気がするので今回の作業でそう感じました。
でも色々と調べて、ブローバイ還元システムってのがどのように働いているのかすごく勉強になりました。
赤レンさんの助言やブログもすごく参考になりました。

んで、次にやることはもう 別のタービンに交換してみる しかなさそうです・・・。

「その3 ~ パージバルブ経路の再チェック ~」の詳細レポはこちら(ホムペ)

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最終的にタービンを交換してみるしかなく、うちのアンフィニ4(解体車)から取り外したタービンに載せ替えてみることにしました。
10万kmぐらい使ったタービンです。取り外してから長い年月が経っています。
手で持つだけで汚れがつくぐらい真っ黒なのでパーツクリーナーでひたすら汚れを落としました。
内部も異物やホコリが無いよう綺麗にしたりエアブローしたりしました。
タービンブレードもパーツクリーナーや綿棒などを使いできる限り汚れを落としました。

錆びている部分はワイヤーブラシなどでこすり、アクチュエータとロッドをシルバー塗装しておきました。
オリフィスをホースに内蔵させてタービンに組み付けてこれで中古タービンの準備は完了。


またまたタービンを脱着するのかと思うと気が重いですが、少しずつ作業を進めていきタービンを取り外しました。


取り外したタービンですが、少しの時間アイドリングさせただけなのに結構な量が漏れています。



取り外したタービンから使いまわすパイプ類を付け替えたりして中古タービンを載せました。
タービン用のメタルガスケットは最近新品にしたばかりなので今回はそのまま使用。



日が変わってようやく試運転。エンジン始動です。
エンジンを始動してからすぐに確認してみたことは、オイルパンが負圧になっているかどうかを調べるために蚊取線香の煙をオイルフィラー付近に近づけたことです。
エンジンをかけてすぐのチョークが効いている時だと微妙にスロットルバルブが開いているだろうからパージ上側とつながる部分が負圧になってパージ下側2本が通気しブローバイ還元システムが働きオイルパンが負圧になるだろうと考え、オイルフィラーから蚊取線香の煙を近づけてみました。
その結果、オイルフィラーから蚊取線香の煙を近づけてみたところなんとなく?煙を吸っている感じでした。
でも明らかに吸っているとは言い難い感じです。



少ししてチョークが落ち着いて回転数も700rpmあたりまで落ちました。
そのアイドリング時でも同じように蚊取線香の煙をオイルフィラー部分にあててみました。
その結果ですが吸っているような気がしないでもない??
でもカップリングファンからの風で煙がバタバタして確認しにくいです。
結局このアイドリング時に煙を吸うのが正しいのかどうか・・・。

蚊取線香の煙の確認では、アイドリング中の今回の確認結果が良いのか悪いのか判断が難しいです。


そして肝心のオイル漏れ(タービン部分からの白煙)ですが、
エンジンが温まってくるにつれて白煙がモクモクと上がっていましたが、今回も少しだけ白煙がタービン部から出てきました。
やはりダメかと思いながらタービン周りをカメラでチェックしてみたらタービンの繋ぎ目からは全くオイル漏れはありませんでした。
組み付けてすぐだからそれらのオイルが焼けて白煙が出ていたのかも??



冷却水のエア抜きもあるのでしばらくアイドリングさせて、煙も若干落ち着いたので数キロほど走ってみました。
煙の落ち着きはまずまずいい感じでほぼタービンからの白煙もおさまりました。
全開まで踏むのは怖いのでブースト0.7kぐらいで試運転はやめておきました。


これでオイル漏れしたタービンはタービン自体に問題があるということでおそらく間違いなさそうです。
この日のチェックはこれで完了としました。
あとは念のために燃料タンクの2WAYバルブを交換しておきたいと思います。


「その4 ~ 別の中古タービンへ載せ替えて再チェック ~」の詳細レポはこちら(ホムペ)

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最後に交換しておきたい部品として、燃料タンクの2WAYチェックバルブがあります。
それを新品に交換しました。赤レンさんのブログを参考に作業しました。
デフの上の方にあるので作業性が悪いです。
Uの字ホースはまだまだ弾力性が残っていたので再利用しました。
真っすぐな方のホースもそんなに硬くはなっていませんでしたが、新品に交換しておきました。
そして元通りに組みつけて交換完了。



くどいですが、組み付け後にまたまた試運転し、タービンからオイル漏れしていないことを確認しました。
さらに暖気後に蚊取線香の煙をオイルフィラー付近にかざしてみました。
2WAYチェックバルブ交換前と交換後でアイドリング時の蚊取線香の煙の吸い方(オイルパン内の負圧)に違いは感じられませんでしたが、懸念点は一つでもつぶしておきたいのでこれでOKです。


これでやるべきことはひと通りやったかと思います。とりあえず自走できる状態になりました。
車検目前だったのでようやく車検に出すことができした。


結局今回のタービントラブルの原因がハッキリしません。
やはりタービンブローだったのかもしれません。タービンO/H後は高負荷と言えばミニサーキットを走っただけなのですが。
当日のMAXブーストは0.75kg程度でしたし水温は95度程度。油温も問題なくオイルは新品に交換してから走りました。
それだけで壊れるものなのか、、運が悪かったとしか思えません。。



タービンブローだとして、ブローの原因としてはスロットルとサージ間のインシュレータのパージ用の空気穴が詰まっていたせいで低負荷時にブローバイオイルが逃がせずにオイルパンが負圧にならずにタービンのオイルラインに負担をかけてオイル漏れし、それがクセになってしまったとか?? 

またもう一方の蛇腹のサクションに繋がるワンウェイバルブ側のラインももしかしたらブローバイオイルが増えたせいでそのワンウェイもつまり気味になってオイルパンが負圧にならずにタービンのオイルラインに負担をかけたとか?
素人の想像の世界での仮説ですが。

今回のトラブルシューティングや作業内容は自分にとってはかなり難易度の高いものでした。
このようなトラブル時はやはり個人でやりとりするよりもにクルマ屋さん経由の方がいいのかな?と思いました。
タービン屋さんとのやりとりも、このようなトラブル時だと個人は相手にされないことがあるってのもわかりましたし。(詳しくは書きませんが今回がそうでした)。

あとは今後タービンをどうすべきか、どこのものにするべきか。
それと走りに行くときだけオイルキャッチタンクを付けた方がいいのか(?_?) 
悩ましいところです。

「その5 ~ 燃料タンク用の2WAYチェックバルブ新品交換 ~」の詳細レポはこちら(ホムペ)



<追記>
今回のブログの文面を書いた後に教えていただいた情報ですが、タービンオーバーホール後やリビルトタービン交換後でも早い段階でダメになることは結構あるらしいです。
それは結局「元となるタービン」自体が長く使ってきたものをベースとしているのでいくらバランス取りしたりしても限界があるみたい。
どれくらい耐えるかは、運・不運もありそうですし、使い方でも変わりそう。
街乗りでブーストかける程度であれば壊れることもないと思います。
実際自分が街乗りや高速道路でブーストかける程度ではなんともなかったので。

それとブローバイ還元システムで、FC3Sの場合はアイドリング中にオイルフィラーキャップ外して煙を吸わせようとしても中はすぐに大気圧になってしまうので「吸わない」のが正解みたいです。
走ってきた後とかにオイルパンが負圧になっている状態の時に、蚊取線香などの煙を近づけておいてオイルフィラーキャップをあけた瞬間に煙を吸い込むかどうか?を確認すべきみたいでした。
(色々とご教示いただきありがとうございましたm(_ _)m)
Posted at 2022/07/09 21:57:59 | コメント(6) | トラックバック(0) | FC3Sいじり~ | クルマ

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