
クイックリリース式のステアリング脱着システムであるラフィックス2を取り付けました。
今までも脱着式のステアリングにしてみたい気持ちはずっとありましたが、ステアリングが極端に身体に近くなるのがイヤで見送っていました。
そのためディープコーンと呼ばれるタイプのハンドルも使ったことはありません。
でも今回 伊藤笑会さんからFC用のウルトラショートボスが商品化されることを機に自分もようやくラフィックスを取り付けることができました。
一般的なステアリングボスは60mmの厚みだと思います。
自分はそれにちょいプラスの10mmボススペーサを追加して計70mm厚のステアリングボスを使ってきました。
クイックリリースボスであるラフィックスはそれだけで厚みが60mmぐらいあって、それプラス普通のステアリングボスを使うと計120mm厚にもなります。話になりません。
そしてワークスベル製のショートボスが30mm厚らしいので、それを使うと計90mm厚。
今使っているのが計70mm厚なので20mm増し。20mmもハンドルが手前に来るのはなんかイヤ。
ディープコーンとかを使っている人からすれば大した距離ではないのでしょうが、自分はそこが気になってラフィックスを導入しませんでした。
せめてあと10mmぐらい薄くならないか?
計80mm厚ぐらいなので今使っている状態より10mm手前になるだけ。
ロドスタ用やFD用なら伊藤笑会さんがウルトラショートボスを販売されている。
FC用ではないけどそれを買ってみてイチかバチかでなんとか使えないか?とかも考えていました。
そんなことを考えている時にFC友達である
hiroさんから素晴らしい提案がありました。
伊藤笑会さんに
FC用のウルトラショートボスを作ってもらうために希望者を募る、というものでした。
なので私もそれに乗っかりすぐに伊藤笑会さんへ商品化希望のメールを送りました。
20mm厚ぐらいになるという期待を込めて楽しみに商品化を待つことに。
これがきっかけでラフィックス2を買うことを決め、さっそく物色しました。
かなりの品薄状態でしたが在庫があるショップを見つけたので購入できました。
色はシンプルにブラックをチョイスし、付属のシルバー色のビスの代わりに黒いビスも別途準備しました。
それから少しして東京オートサロン2022が終わったころに商品化の目途が立ったとの情報をhiroさんから聞き、2月になりついに商品化されました!
最初は発起人であるhiroさんへ先行販売され 取付レポをアップされる予定でしたが、
ボスが跳ね上げ式なので
脱着式ボスの取付レポもあったらとのことで私に声がかかりました。そして今回先行して取り付けできることとなり、私の元へも届きました。
hiroさんと伊藤笑会さんに感謝m(_ _)mアザマス
跳ね上げ式ボスへの取り付けレポはこちら(hiroさんのみんカラ)です。
ボスとステアリング固定ネジ、それとボスを固定するナットとスプリングワッシャが付属しています。
純正のロックナットを使わないのは、厚みが薄いからとかナット外径を小さくするためとか何かしら理由があるのでしょうね。
本体にはワークスベルのロゴが入っています。ベースとなるボスがそうなのかな?
寸法を測定してみました。本体部分の厚みが21mm。スプライン差込部分まで含めると30mmぐらい。
そしてラフィックス2の寸法は、厚みが62mm。アースリングを2枚使ったとしたら63mmでした。アースリングは1枚が0.5mmみたいです。
ということでウルトラショートボスとの組み合わせだと
ボス胴体の厚みとして「21mm+62mm = 83mm(アースリング含まず)」ということになりそうです。
まあ実際にはボスの厚み以外にスプライン差込部へのはまり込み具合も距離と関係しそうですが。
取り替えに入る前にまずは現在の寸法関係を記録しておきます。
ボスの胴体部分の厚み60mm+スペーサ10mm = 70mmです。
コラムカバーからボスの端面(ステアリングの裏面)までの距離が約77mmでした。
取り付けの際はウルトラショートボスの裏面にグリスを塗りました。それと車両側の端子も綺麗に拭いておきました。
(※最初ボスにグリスが付属していたのに気づきませんでした。自前のグリスを使った後にグリスがあることに気づきました・・・)
車両側のウインカーキャンセラーの位置がちゃんと上下になっていることを確認しボス裏側の穴がそれに合うように、
またボスにマーキングされている丸ポチが上にくるようにしてスプラインに沿って挿入。

そして付属のナット&スプリングワッシャで固定。
ステアリングシャフトのスプライン部分の奥側はテーパーになっていて奥に行くほど広がっている感じです。
そこにボスの穴の先っぽが少し圧入される形になると思うので力任せに締めるとヤバそうです。
なので指定の締め付けトルク30~40N・mを守ってトルクレンチで締めました。(自分は30Nmちょいぐらい)
ウルトラショートボスの固定が完了したのでラフィックスのプラグ側をアースリングを挟んで固定。
配線や接続端子などもちゃんとウルトラショートボス内に収まりました。
アースリング外周部分の銀色が見えるのがイヤなのでマジックで黒く塗りました。
そして別途準備した黒いビス6本で固定。ウルトラショートボスとコラムカバーとの干渉は無し。

とりあえず車両側の取付は完了です。
次はステアリング側です。
ラフィックスのソケット側を仮にステアリングに取り付けてみました。(ナルディの場合はホーンリングが不要なので取り外してます。)
ナルディのホーンボタンは1極なので本来はステアリングとラフィックスの間にアースリングを挟んでGNDを取るようにしないといけないっぽいです。
しかしアースリングを取り付けるとホーンボタンの取付スペースが少ないためかなりキツキツになり無理やり配線を曲げたりして押し込まないといけない感じでした。

それだとなんか嫌なのでホーンボタン側を細工して1極から2極タイプに改造してアースリングを使わないことにします。
適当に持っている部品箱の中からサイズの合いそうなオスの端子を見つけ、それをホーンボタンのアースとなる部分へ電線の中身だけを巻き、その上から端子をカシメて固定。
更にそのカシメた部分に半田を流し込んでガッチリと固定しました。
元通りに組んで、これで2極タイプのホーンボタンになりました。
念のためテスタを端子間に当てておいてボタンを押した時に導通があるかどうか確認。OK
そしてラフィックスから出ているプラス線をつないで先ほど後付けしたGND端子も接続。
プラス端子にはビニールテープで追加で絶縁しておきました。
これで割とスッキリとホーンボタンをはめ込むことができました。

ステアリング側の準備もこれで完了。
ホーンボタンの2極化ですが、もう一つのオバケの方もついでにやっておきました。
このホーンボタンはベースがATC製みたいです。
ナルディと違って樹脂ケースに囲われた構造で、アース部分は一部が飛び出した感じです。
なのでそこに端子を付けた電線を絡み付けて半田付けでガッチリと固定。

Gコーポレーションさんのオバケホーンボタンも2極化完了です。気分によってこっちも使おうと思います。
これでひと通りの加工と組み付けが完了しました。
さっそくステアリングをはめ込んでみます。ガタもなくカッチリと固定できます。
そして気になる寸法測定です。
「ラフィックス+アースリング1枚+ウルトラショートボス」の構成です。
その測定値ですがコラムカバーからステアリング裏面までの距離が88.77mmでした。
変更前の測定値が77.26mmだったので、「88.77 ー 77.26 = 11.5mm」ほど体に近くなりました。
今まで70mm(ボス60mm+スペーサ10mm)のボスに対して83.5mm(ラフィックス62mm+アースリング0.5mm+ウルトラショートボス21mm)ということは単純計算では13.5mm手前に来るはずです。
でも11.5mm増しで収まっているのはステアリングシャフトに挿入する部分が今までのボスよりも2mmぐらい奥まで入ってくれているからだと思います。ボスが全体的に2mm奥側へ固定されているって感じ。
極限まで薄くされたボスがあってのことで、これだけの距離で収まって良かったです。
ウルトラショートボスのカバーを取り付けてみました。
質感があってとてもいい感じです。ウルトラショートボスとコラムカバーとの干渉もありません。
ハンドルに手を添えたままでもウインカーレバーにギリギリ届く距離でいい感じです。

常に付けたり外したりするかどうかはわかりませんが、ステアリングを外した状態だと乗り降りがラクだしメーター周りのメンテなどもやりやすくなりそうです。
ウルトラショートボスのおかげでステアリングが飛び出した感じもなく満足しています。
ラフィックスもブラックにしたので主張しすぎずいい感じ。
この度のラフィックスの導入は、hiroさんの提案と伊藤笑会さんのウルトラショートボス商品化によって実現しました。
また商品化を希望していただいた他の方々のご協力もあって実現したのだと思います。
自分が望んだ通りのショートなボスですごく嬉しいです。
本当に感謝感謝です。ありがとうございました。
ウルトラショートボスですが、まだ少しは出せるみたいです。
でも今のところ限定品みたいなので欲しい方は早めに問い合わせしてみましょう!
(伊藤笑会さんの
ホムペはこちら)