空気の流れ、ベンチュリー効果の考察

ベンチュリーとは
S660の冷却系をよくよく見てみますと







先ずは、空気の流れにおいて流速が変化そして断面積が変化した場合には、
有る一定の開口部に走行風が当たり其処から取り込まれていきます

　そしてその内部が断面絞られていると流速が上がる事でその部分は
取り入れ口より圧力が変化・・・圧力は低くなることになります

此れが　　ベンチュリーの法則　であります

だからその近くの部分に開いて居る口があると外に逃げるのではなく圧力差が

あるために空気が取り込まれる事になります

従ってその後方では　取り入れ口にて取り込まれた空気量より
多くの　空気が吐き出される事になります・・・これらは

S660のサイドエアインレットの奥で断面積が変化されていて更に
そこに横穴が空いている事で　上記の現象が現れてきます

そのエア量が　インタークーラーに押し込まれる事になります

但しインタークーラーでエアが通過する事が前提です

実際にはそのユニット下部に負圧帯の状態を作り出せれば更に
通過するエア量が増加しますから、結果　インタークーラーは冷えます

従って　更にインタークーラーユニット下部のエア圧力をキッチリとした
負圧帯に持っていくことができれば気持ち良く流れる事になりますが　

一概に車両後部を色々と開口する事でいいということにはなりません。

　必要な場所を負圧帯コントロール出来ているのが重要なのです


そんなこと言っても、空気の流れは分からないという御仁に吉報です！
Ｕの字配管とホースを繋いで　計りたいところにそのホースを差し込めば
Ｕの字配管部マークをつけておきに色のついた液体を仕込んで片側は
大気圧としておけば　その位置で圧力差が読めます。

これが、圧力の可視化であります。

てんで皆さんが付けてらっしゃるブースト計とか、エコメーターとか
言われているものの電子的に表示されている現物であります。

マジに昔は配管で圧力を測って、キャブレターの同調をとっていたなー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遠い目

どんとはれ

キャブレターの同調とはソレックスやウエーバーなどといわれてる単気筒ごとに
組み込まれていた気化器の同調を取る作業のことであります。

今の人は　知らんでもいいことだけど・・・遠い目


続きです

　S660の後姿は独特です　見返り美人・・・的な　風情がかもし出しています

　普通の車両は空力的にはリヤはサイドとルーフからのなかれてきた空気が
　綺麗に元に戻ることで　あの　CD値　が下がります

　S660の場合は　後方にエンジンルーム内の熱気を排出する必要があるために
　後部には負圧帯がキッセイするように　配慮した計上が各所にみられます

　基本的に後部は縦にカットされていて　其処に発生する負圧帯にスリットからの
　空気がエンジンルームから排出されます
　此れも負圧帯が構成されているためであります

　色々なデザインで負圧帯がコントロールされており
　下部の両端のエッジの効いたデザインなどが最たる物です

　で其処にも　排出できるハニカムデザインの穴が有ります