アライメント(ジオメトリー)道 三年に辿った道
走らせて挙動を理解しそれは何故発生するかを考えて対策(調律)していきます。
かっとびがツインズ(S660β6MT)と共に歩いて来た3年間で行った
アライメント(ジオメトリー)弄り道をまとめておきます。
現在も進行形のミッションであります。
まずは新車納車時から
初々しい・・・バキ
ファーストシーズン
納車当初はFF車のヴィッツを弄って乗っていたからそこから
軽いフロント荷重からくるカーブへの入りの良さと(MSミッドシップ)
特有の重心位置がリヤよりなど、リヤブレーキのバランスなどが良かった
しばらくはそのままで楽しく走っていました。
ISDCのジムカーナ練習会に参加してみて気づいた
ジムカーナにはありがちなパイロンを360°以上の小回りをするのが
とっても
苦手という事を発見しちまったんです。
ガガガーーン 心の中の衝撃音
その不満からかっとびは
リヤのトーイン値を見直しする事にしました
普通の方なら やらないですけどね・・・おいおい
リヤアクスルをトーコントロールリンクを確認しつつ 弄ります
禁断のトーアウト設定にしてみたこともありました
何という事でしょう
横ジーが発生しないでの旋回するといったなんとも気持ち悪い挙動になった
一般路でもそのままだと不安定な挙動を示します
諦めて元のトーイン値に戻したつもりでした。
そのままこのクルマ(S660)は小回りが出来ないと
考えて暫く走っていましたら
なんと
タイヤが偏磨耗しているのを発生しました
元々残り溝が少なくなっていたのですがしっかりと点検したら
片べりしていました アライメント不良の状態でありました。
タイヤは余りに左右差が発生しており 醜い摩耗でした
リヤは一本でも内外でも摩耗量が異なり内側だけ溝がなくなっていた
タイヤを新しく乗り心地とウエット性能に着目して探し出しました
四本手配するもなかなか生産が追い付いていないとの事
暫くして入手 早速交換して、その直後に偏摩耗の原因である
四輪アライメントチェックをおこないました、
その時のアライメント値はメーカー指定値
走り自体は可もなく不可もなく バランスは良くなったものの、
新車時に戻っただけで 全然楽しくありません
此処までがファーストシーズン
リヤのトーアウトはやっちゃーダメ・・・気付き①
其処から趣味レーション
もとい、シミュレーション
もっと楽しく走れるはずだと
セカンドシーズン
毎日仕事中に昔読んだ本や調べたことなどから
机上で仮定条件下での、車両挙動を考えていき、
半年ほどたったのちに
結論は
基本アライメントによってタイヤの発生するCF
コーナリングフォースの発生タイミングの変化に気づき
CFの立ち上がり方、増加量と前後の発生時間軸も考えたのです。
何故か
この後、
サスペンションブラスのスプリングに交換してしまいました、
当然ですが車高がリヤは25mm程度落ちてしまいました。
当然アライメントは変化いたします、主に前後のトーイン
さすがにリヤサスのリンクは外に向かって跳ね上がっています。
コレが二十五ミリ下がった状態ですね
この配置ではリンクの向きでジャッキアップモーメントが掛かります
これは横力で車両に与えるモーメントの分力のことです
要はリンク外側が跳ね上がっていると横力で沈み込むのです
要は
フロントは相応して緩やかにCFは増すようにします、
ロールすることでCFが減る事に着目、ロール量と
ノーズダイブ量に着目していきました
ブレーキングダイブとロールを減少させることで
アンダーステアと安定性をある程度見なおす事
旋回時のバランスが良くなって行くはず
フロントのCFはロールで減少することから・・・
基本的にメーカーの設定値に対しては
フロントをトーインゼロに固定 これはそのまま
可変が可能なキャンバー値は可能な範囲で 目一杯寝かせます
そして肝です
リヤのトーインは二度がメーカー指定値ですが
それをトーインゼロにいたします・・・ここだいじ
本来はリヤのトーイン値は凧の尻尾・・・の役目
直進安定性と手応え感はフロントはキャスターにお任せします
キャスターちゃん と トレール君 の出番です
キャスターとトレール値は復元力を発生させます・・・これが直進性を出す
あとはスクラブオフセット値で手応えを確保します
リヤの納まり(収れん性)はネガキャンバーにお任せすることで
リヤもトーインゼロにすることで 転がり抵抗も少なくなりますし
プッシュアンダーステア発生が激減いたしました・・・
理論的には
リヤにトーインが付いていることでCFの発生タイミングが早く
トーインを減らすと CFの発生が少し遅れますから・・・良い意味で改善
ここでかっとびは
メーカーの指定している アライメント値をそのまま信じてはいけないと
痛感いたしました
さらなる高みの値を模索中です
実走行評価
三桁での車線変更では多少のお釣りをいただきました、
修正舵は発生する程度です。
代わりに転がり抵抗は低減して緩やかな加速はスムーズに
全て許容範囲で想定内ですが直進時の全体的な据わり感は
少し低減して路面の凹凸に多少のフラつき感の差がある
このまま暫くは走らせていきます・・・
宮ケ瀬にて知人と待ち合わせ
甲府盆地の南アルプスを往復して 高速と一般路狭い峠道
今までよりも不安なく踏んでいけるようになりました
サードシーズン
どうしても もう一歩踏み込んでみた・・・禁断のジオメトリー弄り
フロントのコンプライアンスブッシュの位置を上下にずらすと
ノーズダイブを減少させられる制動が楽になります、
その部位にゴムシートを挟むことでロール量の規制を実施・・・
その後
再度厚み調整などで 板厚を組み替えてバランスを取りました
ほぼ満足するフロントの安定感を得られました
タイヤ摩耗もきれいで タイヤを使い切った感が 有ります
気持ち
バンプストロークが減少した感じがあります
路面の凹凸が割とダイレクトに入り路面の繋ぎ目で跳ねます
ロール時にフロントはフラット感が半端ではなく・・・ロール少な目で
鼻(ノーズ)からすーーーーっと 入っていく感じがグッドです
その後に アクセルで同じステア量のままで ぐいぐい感が半端ない
フォースシーズンは
前記仕様で走り込み中に発見した 不安挙動の対策
本当に中速域で小回りした後の加速時に腰のあたりが
にゅるにゅるといった、違和感が感じられたのです
いろいろと資料を取り寄せてさらに 検討しています・・・・今此処かな
結果としては
やはりここでもコンプライアンスブッシュに着目してみました
リヤサスペンションのトレーシングリンクの車体側に有るのですが
詳細仕様が不明・・・リンクとブッシュの図面が欲しい
要はトーイン変化とコンプライアンスステアの合わせ技で
車高が下がったことがさらに拍車をかけていました
旋回中に加速してロールが増加する事でトーイン値が減少
リヤのコーナリングフォースがロールして減少することが判明
旋回中にアクセルを踏むとリヤが出るようなにゅるにゅる感がでます
とりあえずここで アライメント弄りは 一息つきましょう