1週間足らずじっくり乗り回しましたので先代とのフィーリングの違いを中心に感じたことを。一言で言うと非常に気持ちがいい車ですね。
エクステリア

先代のスタイルが結構気に入ってましたし、新型があまりにもCLSと顔つきが似ていることもあり最初は今一つ魅力的に感じませんでしたが日に日に馴染んで来ました。
特にこのアングル、先代以上にカッコよくないですか?

ホイールサイズは18inchで先代と同じなんですが、タイヤは先代225/40、新型225/45と扁平率に違いがあります。タイヤ幅は同じなので単純計算で1㎝程度新型の方がサイドウォールが高くなる計算ですね。タイヤ外径で考えると2㎝程度タイヤが大きくなることになりますね(合ってるかな?)。見た目はともかくエアボリュームが増えた分乗り心地という面ではメリットとなりそうです。
インテリア
先代からはぱっと見の質感はかなりのグレードアップ感がありますね。機能面ではMUBX採用ということでCLSとのヒエラルキー崩壊です(笑)。ちなみにボンネットもついに支えがダンパー式となりました。
ただいかにも耐久性の無さそうなグローブボックスの取手、相変わらずカバー無しでボディー色むき出しのBピラーなどはチープで所々にクラスなりの割り切りがあるのはご愛敬(笑)
嬉しいのは後席の居住性が上がった事、乗り込みの時の窮屈さを感じなくなりました。
そしてこのパノラマティックサンルーフ、悔しいことにCLSの標準的なサンルーフより遙かに大きく開放感抜群となっています。
少し気になるのはシートの硬さ、レーザーエクスクルーシブパッケージ専用の本革シートは先代より明らかに硬くまたヘッドレスト部も細くて丸みを帯びているため頭をヘッドレストにつけて運転することの多い自分の場合どうも頭部が落ち着きません。まあこれもそのうち馴染んでくるとは思いますが・・・
エンジン
先代から乗り換えてすぐにわかることは発進加速の軽快さ、1000~2000回転台のトルクが十二分にあり、街乗りではアクセルに対してスピードの乗りが非常に良く凄く気持ちがいい。とても1.4L足らず のエンジンとは思えません。このセッティングは従来のメルセデス的ではなくどちらかというとゴルフ、Audi的だとも言えます。コンフォートモードでは先代Aクラスの感覚でアクセルを踏むと飛び出し過ぎるきらいがありますが、アクセルワークに慣れると特に違和感はありません。回転数を抑え早めのシフトアップ調整となるエコモードでもトルクが充分なため全く問題なく使えてこちらをデフォに選ぶ人も多いかも知れません。
エンジン音は少なくとも慣らし範囲の4000回転までは安っぽい4気筒の音ではなく重低音で回転も滑らかでなかなか質感がありますね。このサウンド、以前に乗っていたルノーキャプチャーと似ている!と思ったら、このエンジン、ルノーとの共同開発だったんですね。
DCT
あきらかに先代より滑らかで今のところぎくしゃく感に出くわしたことがなく、まるで出来のいいATの感覚です。初期ロットのレビューでギクシャクするというレポも散見しましたのでもしかすると既に調整が入ったのかも知れません。
ハンドリング
これも先代から大きくフィーリングが変わりました。先代は良くも悪くも重厚感を感じさせる重めのセッティングだったのですが新型は軽くて滑らか。コーナリング時もFFっぽいねっとりした操舵の抵抗感は皆無で、まるでFRのような素直な手応えで非常に気持ちがいい。軽快なエンジンと相まって街乗りはとにかくキビキビとまさにコンパクトハッチを運転しているという感じがgood。
乗り心地、静粛性
乗り心地は一言でいうと先代と同様に硬質、少なくともしっとり系ではありません。ただ剛性が高いため決して不快ではなく程よい硬さと感じる人も多いのでは。ストローク感はあまり無いのですが、荒れた路面でのバタつき感はありません。そして上屋の動きが抑えられているフラット感重視のテイスト。ここら辺は先代同様で自分の覚えているゴルフの味付けとは全然違い、あえてクラス王者との差別化を図っている感じはありますね。
ところで先代のリアマルチリンクに対し新型はリアトーションビームなんですが同じような硬質テイストの中でも乗り心地の質感はむしろ上がっています。普通に走る分にはトーションビームのネガは全くないと言えるのでは無いでしょうか。
なお、欧州ではOP設定されている可変ダンパーモデルは走った瞬間からわかる乗り心地の良さを持っているらしいので、日本でも設定して欲しいところなんですがCLAやAクラスセダンを含めて今の所標準モデルでは選べないようです。MBJは走りに関してCクラスとの間のヒエラルキーはきちんと守りたいというところなんでしょうか。
静粛性に関してですが、エンジン音及び外部との間の遮音性は高いのですがそれでかえってロードノイズが目立つ感じはありますね。それでも先代より抑えられているのですが道路によっては比較的高周波のロードノイズの籠り音が気になる事もあります。装備されていたハンコックタイヤの特性なのか、元々のロードノイズ対策の甘さなのかわかりませんが、今度一応評判の高いエーモンの「静音対策」を試してみようかと思っています。
燃費
街乗りで普通に走って14km/L程度は出て、先代より1割強良くなっているように思います、ダウンサイジングターボの威力ですね。まだ試していないですが高速道路ではおそらく余裕で20km/Lは超えるでしょう。
まとめ
先代よりすべての面で質感が上がっています。上述したように気になる点もありますが、総じて運転が楽しく走りが気持ち良くもっと運転したいと思わせてくれる車。あれよあれよという間に決まってしまったクルマですが今の所大満足。次は早く高速道路を試したいですね。
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Posted at
2019/10/25 23:47:28