前回の苦労がなんだったのか、解らんくらい順調に圧入ができました。
ヘッドを加熱し冷やしたガイドを圧入しますので時間的には待ったなしで緊張はしましたが、トータル20分もかからず終了しました。
まずは、ヘッドをオーブン式加熱炉で130°前後に加熱しておきます。全体を温めるので30分ぐらい加熱。
ガイドの方はドライアイスで-50°ぐらいに冷やしておきます。
こうしておくとヘッド側の穴は、110°x 22x 13mm/10−6=0.031mmぐらい穴が膨張し、ガイド側は60°x16x13mm=0.005mmぐらい縮むようになり、0.03mmの締め代がフリーになる計算。ここで、温度は室温10°に対しての差、22x10の−6乗はアルミの線膨張率、16x10の−6乗ばブロンズの線膨張率です。
で、冷静に冷やしたガイドを差し込むと、半分ぐらいまではスッと入り、急いで木ハンで叩くと、この様に大体おさまりました。(ガイドの頭はまだフィリーズしていますねえ)
最後に、プレスを使って底付きを確認。荷重は針がちょっと上がるぐらいとしました。(500Kgぐらいか?)
まあ、うまくできたと安心しました。
当たり前ですが、きちんと数字を出し、設備の調整もきちんとしておけば、ちゃんと出来るというところなんでしょうね。
反省点としては、バルブガイドをオイルを塗布しビニール袋でR/Lを区別しておいたまではよかったのですが、あまりの低温で袋にオイルが凍りつき、素手で扱えないのでなかなか取り出せずちょっと焦りました。袋に入れない方がよかったですね。 (笑)
次は、圧入したガイド穴を基準としてバルブシートの仕上げをしていきます。
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Moto and Bicycles | クルマ
Posted at
2020/02/03 14:45:33