エゲレスのEdward Butlerが1884年にパテントを出したPetrol-cycleです。
ドイツで1885年にベンツが
ボーンシェーカーReitwagonを造っていますので、歴史的にはボーンシェーカーが世界最初にはなるのですが、宮大工的な作りのReitwagonと比較して走るという処で、Petorol-cycleは全体的に洗練していた様に思います。
アッカーマン式のステアリング(レバーがちょっと・・・)やマグネート点火、ベンチュリー をもったキャブレター(これは世界初)、フレームワークもスチールパイプ。車輪はゴムタイヤだしブレーキも付いとる。技術的にバランスが取れている感じ。しかし、ちょっと痛かったと思われるのが、蒸気機関車の様に横にマウントしたエンジン。(蒸気機関のエゲレスですからそういう発想なんでしょうね。)バッタの足の様な長い連結棒がリアハブについたクランクを回すメカニズム。520ccのシリンダーを2本シート下に抱き、80rpmで5/8hpを出したそうな。
これでは、性能を上げるための高速化はキツかったでしょうね。
で、性能の方は、リアハブには遊星ギアが組み込まれていて、ギア(6:1→4:1)を変える事で3〜10mphのスピードが出た様です。車重は400lb(180Kg)ぐらい。
エレガントで車として色々考えられて作られていたと思うのですが、当時のエゲレスには馬車業者を守る赤旗法があり、Bulterは将来性が無いとみたのか開発を諦めちゃったようです。開発した車も廃棄しパテントも売っちゃいジエンドとなっちゃた。
キャブレターに興味があり調べていたのですが、ちょっと面白いのであれこれ・・・(笑)
ご参考
https://collections.royalautomobileclub.co.uk/acq-14?session=ZbgHKNWD9DQ&sso-login-attempted=1
Posted at 2020/11/18 10:36:02 | |
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