
さて、既に手元には無いZ34ですが、忘れないうちに7年乗ってきたインプレなどを書き留めておきたいと思います。
【購入まで】
7年前、Z34を選んだ理由は、結局は、外観が最後の決め手だったと思います。
複数のディーラー、カレスト幕張、カレスト座間(←懐かしい・・)などで、試乗を繰り返しましたが、正直、走行性能自体、それほど感動は無く、どちらかと言うと脚が硬く、乗り心地が悪い・・という印象が強かったです。
当時は、RX-8とかランエボX、インプWRX、ロードスターなど試乗などを繰り返しましたが、実は、走行性能だけに限れば、RX-8がダントツに良かった記憶があります。回頭性が異次元の感覚で、まさに、ミズスマシのようにスイスイとカーブを抜けられるのはビックリでした。
でも、RX-8はモデル末期の最終モデルだったのはある意味ではプレミア感が有ったのですが、燃費が恐ろしく悪かったというので、結局、購入には至りませんでした。
後、ランエボXやインプWRXは、ずっと、レガシーシリーズを3世代も、乗っていからでしょうか、4WDターボにはピンと来ず、ロードスターについては、全く印象にも残らず・・(先代はもっともメタボでしたね・・苦笑)
という事で、もはや、選択基準がよく分からくなって、見た目でZ34を選んでしましました・・
後、内装も結構、お気に入りでしたね。
それと、当時は、大排気量NAというアメリカンな感じも悪く無いと思っていました。
【チューニング】
・給排気系編
そんな感じで乗り始めたZ34ですが、乗り始めて、真っ先に気になったのは、排気音でした。
それまで、マフラーを換えていた初代コペンからの比較だったので、尚更、普通車感が有り、1ヶ月点検で早くも、コペンと同じHKS物をディーラに装着して貰いました。これで、排気音は、そこそこ満足できたのですが、どうせなら、吸気も・・という事で、たまたまた神奈川の方の中古ショップで安価に売っていたHKSのレーシングサクションも手に入れて、吸気・排気チューンから始まりました。
・足廻り編
次に気になったのは、足廻り。
ここは、結構、フル装備状態で、NISMOのブレースやスタビ系など一通り装着しましたが、何が気に入らなかったかというと、直進安定性に欠ける・・・というのはちょっと違っており、何というか直進からの微妙な修正舵に対して、反応が悪い感じでどうも、高速道路で違和感を感じる次第でした。
ブレースを入れても、イマイチで、アライメントを数回取って、トーを振ってみたりと、色々やりましたが、どうもしっくりこない感じが続きました。
そこで、一気に、車高調式のサスペンション交換を行うこととして、やっぱり、「ビルシュタイン」でしょ・・ということで、PPS10(完全 ドイツ製!)をインストールしました。
これは、効果覿面で、車高を落としたことも相まって、曖昧な動きがなくなり、直進からの微妙な修正舵に対する車の動きも自然になりました。
という事で、足廻りは以後、特に弄っていませんが、ダンパーが調整式で、前後のバランスで色々な組み合わせを行うことが、その後の課題となりました。(最終的には、普段乗りで、前:3、後:1、サーキットやワインディングで、前:6,後:3に落ち着きました・・・)
後、リジカラが有名に成り始めた頃でしたが、早速、入れてみて、そこそこの違いは感じられたのですが、その後、慣れてしまうと効果の程は分からなくなっていきますが、これも良い足回り改善パーツだと思います。
・
リア遮音編
さて、もう一点、購入してからどうしても、納得行かなかったのが、リア周りの遮音性。
これ、当時、カーグラフィックTVのインプレで、松任谷氏も指摘していましたが、とにかくリア回りの遮音性が低く、特に雨の日に走るとハッチバックが開いているのか?と勘違いするくらい、下回りの透過音が酷いのです。
結局、ここは、リアの内装を剥がして、これでもか!と、音ナシートと鉛シート、そして、吸音材を貼りまくって、ほぼ気にならない位になりましたが、実は、これにより、5kg位リアが重くなってしまっていると思いますので、走行性能は、悪い影響が出ているでしょうか・・
・エンジンチューン編
次にやったのが、エンジンチューンです。
実は、VQ37エンジンの共通の問題はアクセルレスポンスの悪さです。この手の車としては、アクセル開度に対する加速が緩慢で、しかも、如何にも電子スロットルという、やや遅延を感じるところもありました。
後、エンジンのレスポンス自体も普通でピックアップ性に乏しい感じでした。
これを解消しようと思ったのが、ECUチューンですが、正直、ターボ車の様にブーストコントロールを司っているわけではないので、効果がどの程度あるかは疑問でした。この際、チューンの内容が分かりやすく解説していた、スーパーオートバックス浜松のECUに、ピンと来たのでインストールを決めました。
これ、現車合わせではないですが、パワー測定なども込みでやってくれるので、浜松に行かねばならない訳ですが、まぁ、関東から遠いわけです。かなり気合?を入れて、朝早く出かけて行きましたが、やっぱり、浜松は遠かったですね・・・苦笑
で、インストール後ですが、スーパーオートバックス浜松を後にした瞬間に違いが分かるほど、明確な差はありました。アクセルレスポンス改善は勿論ですが、エンジンのピックアップ特性も明らかに改善されて、やっと、Z34の車格に合うものになり、ようやく、運転が楽しくなってきた感じでした。
逆に言えば、ここまでやらないと、Z34らしくならない・・という印象です・・・
・ブレーキ編
サーキットに行くようになってあっという間にダメになるのは、タイヤとブレーキです。
大体、サーキットを3回位行くと、ブレーキパッドは確実に減りまして、通常走行と兼用と考えると1年持つかどうか?という感じになりました。
結局、ブレーキパッドは4回位交換しましたが、なんやかんや、一番良かったというか、違和感がなかったのは、DIXCELですね。(パーツレビュー書き忘れていますが・・・(苦笑))
因みに、ENDLESSはも悪くなかったのですが、温度に対する特性の変化がちょっと気になりましたので、リピートする気はしませんでした。
後、先のECUをお願いした、スーパーオートバックス浜松のブレーキパッドも使ってみましたが、正直、ブレーキダストは多いし、効きも良くは感じられず、結局、早々に取り替えて、ヤフオクで売っ飛ばしました・・(苦笑)
それと、Z34の持病である、ハードブレーキング後のローター歪みですが、これには最後まで悩まされました。対策は、ロータ交換もしくは、研磨を行うしかなく、ここは、結構、Z34を乗り続けてきた中ての課題の一つだと思った次第です。
【サーキット走行】
サーキット走行デビューしたのは、このZ34でした。
大体、Z34でなければ、サーキットに行こうなんて思わなかったでしょう・・
とにかく、初めて、サーキットに行って、それ以降、ハマってしまい、結局、20回以上、サーキットに行くことになりましたが、一度もコースアウトすることも無く、安全に楽しむことが出来たのは、Z34のお陰だと思いますね。
袖ヶ浦でのタイムは、多分、Z34の本来出るべき、タイムより遥かに遅いのは、私の腕のせいでしょうが、なんやかんやで、初めて袖ヶ浦を走った時から、最後的には平均的に5秒近く、速く走れるようになったのは、多少は腕も鍛えられたようです・・・かなーーりレベルは低いでしょうが・・
後、やっぱり、サーキットでは、シンクロレブコントロールが有効でしたね。
なかなか、MT乗りにとっても、ヒール&トーは難しく、サーキット走行では必要なテクですが、シンクロレブコントールがあれば、バッチリ運転に集中できますね。
しかし、そんなサーキット走行にはもってこいのZ34ですが、致命的な欠陥があります。
それは、燃料タンクの配置が悪く、右コーナーが連続すると、一時的なガス欠を起こすことです。これは、運転席側にしか燃料吸入機構が無いらしく、右コーナーが続くとガス欠を起こして、一瞬、トルクが途切れるのですね。
これは相当危なかった・・・後続の車にヒヤッとさせたと思います・・最初は、一瞬のトルク途切れの原因が分からず、ディーラーにも調べてもらって、ようやく、燃料タンクの配置の問題であることがようやく理解できました。
一応、これの対策は、なるべく満タンでサーキットを走り切ること。
そうでないと、トルクが途切れて危ないこともあります・・
後、私は装着しませんでしたが、市販の対策パーツは出回ったようです。
【ワインディング】
ワインディングも色々と行きました。
一番行ったのは、筑波山ですかね。
ここのワインディングは、距離も長く、また、色々なコーナリングが有って面白のですが、物凄い速い方が結構いらして、なるべく邪魔にならないように注意しなければなりません・・
後、箱根のターンパイクも上り含めて、3.7リッターのNAエンジンのトルクフル感が味わえて良かったですね。
頭文字Dで有名な榛名山にも行きました。
でも、公道なので、危険運転に見なされる用な運転は、当然、控えるべきですね・・
長文となってしまいました。疲れました・・
又、続きは、次にします・・😅