
暑い日が続き、愛車の冷却の事が気になるオーナー様も多いのではないでしょうか。
今回は、「CARBING リザーバータンク」のお話です。
「CARBINGリザーバータンク(通称ヘッダータンク、リムーバータンク)」はエンジン冷却水に混入したエアーを分離、除去するためのパーツです。
エンジン冷却水に気泡が混入してしまう原因は、ウォーターポンプの回転によるものや、シリンダー側面通過時に沸騰した際に出る気泡が水路に残ってしまう場合等様々です。
そして、そこで発生する気泡は、水に対して約1/290しか放熱量がないと言われております。
と、言う事はそれを除去出来れば冷却効率がアップ!なのですが、先ず、必要となのが分離用のタンク(リザーバータンク)です。
そしてそのリザーバータンクで気泡を抜く為に水路の方々からエアー分離用のバイパスを引いてしまえばOK!かと言うとそうでは無いのです!
実は、その除去の仕方に一癖が・・・・。
リザーバータンク設置の為の経路を考えると、エンジン→ラジエター入り口前(この間は正圧)から抜き、ラジエター出口後→エンジン入り口(この間は負圧)へ分離した冷却水を戻すのが定番ですが、実はその経路、ラジエターを通過しない冷却水が出てきてしまうのです。
ですから、あまり正圧から3箇所も4箇所も分岐させてしまうと「エアー分離のメリット」と「ラジエターで冷却されない水が増える!のデメリット」が入れ替わってしまうのです。
そこで、「でも・・・1箇所からでは不安(T T) 」という場合で行う有効な手段として、分岐させる(リザーバータンク入り口前のパイプ径)を細くして行くのです。
一箇所の場合、φ8×1なら、2箇所の場合φ6×2、というようにです。
2箇所から分離の出来る機能を持った「CARBING リザーバータンク」のホース径がIN側とOUT側で違うのはこの理由からであります
又、RB26DETTエンジン等は、エンジンヘッドエアー抜きと、ラジエーター注水口オーバーフローパイプからの2箇所抜きを行う場合、
両取り出し径が同径のままですと!、ラジエター注水口オーバーフローパイプからは、ほとんど冷却水が出て来ません。これはエンジン側圧力の方が高い為です。
以上のようにエンジンの冷却水路は大変複雑な経路をしており、単純なタンク接続では、分離タンク本来の性能を引き出す事はかなり難しいのです。
オクヤマ CARBING リザーバータンク ラインナップ
ステンレスメッシュホース(アルミ製フィッティング)対応の 「フィッティングタイプ」
¥22,000(税抜)
http://www.carbing.co.jp/japan/products/tank/detail/2200010.shtml
チューブ対応の 「ホースタイプ」
¥20,000(税抜)
http://www.carbing.co.jp/japan/products/tank/detail/2200020.shtml
トヨタ 86(ZN6) / スバル BRZ(ZC6)ラジエター リザーバータンク


86/BRZ専用のリザーバータンクです。取付が容易にできるよう、取付に必要なホース類 がそろっているキットです。
キャビテーションを除去することにより 冷却系統の圧力が安定し、水温上昇を制御、ラジエターの冷却効率を高めます。
¥48,000(税抜)
http://www.carbing.co.jp/japan/products/tank/detail/2200550.shtml
日産 GT-R(R35)ラジエター リザーバータンク


内部に特殊な仕切り板を装着することで、冷却水に混入したエアーを確実に除去しラジエーター本来の性能を引き出します。
材質は船舶等でも使用される、軽量で耐久性に優れたアルミ素材(A5052)を採用し表面にアルマイト処理を施すことで、温度変化の激しいエンジンルームの厳しい環境に対応いたします。
取り付けも純正同様の取り付け方法を採用したことでボルトオンです。
¥47,000(税抜)
http://www.carbing.co.jp/japan/products/tank/detail/2201480.shtml
「私の車にも付けたいなぁ~♪」という方が いらっしゃいましたら是非、お問合せ下さい。
横浜本社 及び 山形営業所にてお取付けもいたします。
Posted at 2017/08/15 19:01:10 | |
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