
「Blu-ray Discの著作権保護技術「AACS」の規定により、2011年01月以降に製造されるBlu-ray Discプレーヤー/レコーダのアナログビデオ出力がSD解像度(最高480i)に制限されています。」
(Blu-ray再生時のみ)
この為,PS3もCECH-3000から,
「※BD映像ソフト(BD-ROM)及び著作権保護技術の適用されたコンテンツ(放送番組など)を記録したBDをHD画質でお楽しみいただくには、HDMIケーブル(別売り)が必要です。」 と小さく注意書きが追加されています。
又,SONYのBDレコであるBDZ-AT700の後継機種であるBDZ-AT750WやBDZ-AT350Sは,
「【D端子接続時のご注意】 AACSの規定により、2011年1月以降に発売の機器から、ディスクを再生する場合およびBD(BD-R、BD-RE)よりムーブバックした番組(コンテンツ)は、HDMI以外の接続では標準画質(SD)に制限されます。」 と仕様表に注意が追加されています。
BDZ-AT700とAT500は2010年秋モデルなので,このアナログ出力SD制限はかかっていません。
又,PS3はCECH-2500までは上記制限はかかっていないそうです。
ただ、これらSD制限の無い機器を、2011年12月31日以降も継続販売する場合は、SDインターレース出力への制限が必須となるそうなので,継続販売モデルでは規制前の製品でも規制がかかっている可能性があります。 (家のAT700は制限無しでした)
又,2013年12月31日より後に製造、販売される製品についてはアナログビデオ出力が禁止されるそうで… これではますますBDやTV離れが進むのではと。
DVDの普及はPCで容易にコピーが出来た為,DVD-Rが売れたからと言う説もある位で,BDが普及しない原因は著作権保護がキツすぎるせいだと言う説もあります。
そして,HDMの著作権保護機能。
これが出来た時点で,HDのアナログ出力は禁止かSD解像度に落としての出力にするとなっていたようですが,消費者や家電メーカーからの反対で先延ばしにされていただけだそうです。
しかし,PCではキャプチャされコピーが作られると言う事から,早期から地デジもHDPCやAACSと言った暗号化やアナログ出力はSD解像度出力にするなど対策されていたそうです。
この為,PCではHDCP対応のグラフィックカードとモニタが無いと地デジ等はデジタル出力出来ない(HD画質で視聴できない)そうな…
BDソフトも,ICTビットが入っていると,アナログ出力解像度が480iに制限される規格が元々付いていますが,日本国内ではARIBの規定により,ICTでハイビジョンコンテンツのアナログ出力解像度の制限を行ってはならないというルールがある為,日本では2011年までICTを用いた市販ソフトの販売はできなかったそうです。
しかし,なぜ2011年からアナログ出力が規制されたのか。
これは,地デジ完全移行が2011年07月24日だからと言う理由だそうで,この頃にはHDMI端子付きTVが各家庭に確実に普及していると言う予想からのものだそうでうす。
そして,2013年12月31日以降販売されるBD機器は基本BD再生時のアナログ出力は禁止。
これは各家庭に完全にHDMI端子付きTVが配置されていると言う予想からのものだそうで…
つまり,アナログTVを持っている人はさっさと捨ててしまえと。
地デジチューナー付けてもTVを買い替えないと,2013年12月31日より後に製造、販売される製品ではBlu-rayは見られませんよと。
ここが又面白いとところで,例えばBDレコでHDD録画した物の再生はアナログHD(D3/D4/D5)出力OK。
地デジやBSデジを視聴するのもアナログHD出力OK。
DLNAでDTCP-IP対応機器で地デジやBSデジを見る時もアナログHD出力OK。
しかし,ICTを入れられていまうBDレコでHDDに録画した番組をBlu-rayにコピーやムーブしていざ見ようとするとアナログ出力は480i(SD)出力に制限。
レンタルや購入したICT入りBlu-rayを見ようとすると,アナログ出力は480i(SD)出力に制限。
(いずれも,2011年01月以降の機器での再生時)
(いずれも,ICTが入っていると2013年12月31日以降の機器ではアナログ出力不可)
こう書くとかなりややこしいのですが,アナログ出力規制はとにかくBlu-ray再生時のみと言う事。
しかも,ICTが入っていればと言う事なので,ICT無しのBlu-rayは今まで通りアナログ出力可能なようです。
ただ,2005年12月の記事ではコンテンツベンダー側はICTを望んでいないとし,ICTは導入しないとしているメーカもあるようでしたが,いざ始まってみるとどうなるかは未知。
誰もやらないなら,うちも出来ないとコメントしているようなので,皆でやれば怖くないと言う事でしょうか。
地デジのコピーワンスがかなり不評(使えない)だったと言う事もあり,この手の規制は作る側も結構気にするでしょうが,時間が経つとコロコロ変わるので何とも言えないですね。
東芝もBlu-rayには参入しないと言っていたのに,少ししてからBlu-ray機出してきましたしね。
しかし,すでにアナログ出力を持たないBDプレーヤーが発売されていたりするので,このままだとアナログ出力が無い機器が標準化する可能性はありますね。
そして,アナログ出力が無い機器が標準となれば,コンテンツベンダー側もICTを入れても問題ないと判断し,ICTも標準化…
規制でがんじがらめにしてしまうのは普及を妨げる一番の原因になると言うのに…
今回は普及しないなら,強制的にでも買換させてやろうと言う感じですね。
DVDが無くならない限りユーザーは買い替えないと思いますがね。
しかし,その辺はBDレコでのBD書き出し時にICTを入れる事で実質的に使えないようにしているんでしょうかね。
次は,ICT入りBD-RをPS3 CECH-3000で再生し,D5出力中にどうなるかを見ていきたいと思います。
この日の画像は,JVCとSONYのD端子です。
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Posted at
2011/07/20 15:10:09