三菱化学メディア（バーベイタム）のLTH　BD-Rを音質テスト

先日は，ビクターアドバンストメディアのBD-R LTHを試してみた結果，さほど悪い結果では無かったので，今度は三菱化学メディア製のBD-R LTHをテストしてみる事に。
今回もダビング機はSONY BDZ-AT700。


世間では，LTHのBD-Rは保存性の問題から買ってはいけない事になっていますが，実際には無機記録層も消えやすいので実際に有機と無機ではどちらが保存性が良いかは未知。
事実，DVD-Rの長期保存用ディスク（ARLEDIAやArchives PRO）は無機記録層では無いようですが，BD-R LTHは無機に比べてneroでのベンチ結果が悪い事を理由に嫌われていますね。

元々，BD-R自体が無機記録層で規格されている事も，有機記録層が嫌われている理由のようです。

それでも，AZO系の有機色素なら耐候性が高いので意外と大丈夫な気がするのでするのですが(・_・;)
昔，農業用ハウスに太陽誘電のCD-Rと三菱化学メディアのCD-R（AZ0）を保管していたところ，太陽誘電の物は見事にデータが消えていましたが，三菱化学メディアのCD-Rは問題なく読み込めたと言う事がありました。


それでは三菱化学メディアのBD-R LTHの音質をテストした結果です。
シンガポール製だったので，自社製でしょう。


第一印象は，硬くてしっかりとした音。　低域に張りがあり，それでいて低音の量感は豊かで非常に元気な音です。
高域も良く伸びていますし，割と素直な印象。　情報量は多く聞こえますが，実際は少し粗め。
歌手の声の出方も悪くなく，好印象。
元に対しての変化は，やや多め。　しかし，ソースによってはこの方が良く聞こえます。


LTHなので，ビクターアドバンストメディアのBD-R LTHのような音になるのかと思いきや，ほぼ真逆の音。
特に低域の特性が面白く，カチッとしているのに，時に畳を揺らす位の低音も出ます。
聴いていて楽しいので，これでOKと言うソースも多いと思います。

反射膜の色はビクターアドバンストメディアのBD-R LTHの金色に対して少し黒っぽいです。
有機系は反射膜が金色なのですね。


以前テストした三菱化学メディアのBD-REとも比較してみると，どちらも良いのですが，やはりBD-REの方が音楽性が高いです。
元に忠実なのは，BD-REの方でした。

音場感は若干三菱化学メディアのBD-R LTHの方が良く聞こえ，情報量も多く聞こえますが，良く聴くと三菱化学メディアのBD-REの方が情報量は多い印象。
この事から，保存性は別として三菱化学メディアのBD-R LTHは音質的に使えない事は無さそうです。


以前比較したSONYのBD-R/REを約1週間置いて再生したところ，以前と結果が変わっていたので以前のブログに追記しておきました。
又，AT700のドライブが新品だった為，エージングで焼きの音質が変わっている可能性もあります。



この日の画像は，三菱化学メディア（バーベイタム）のBD-R LTHです。
少し前まで日本製が存在し，中身は太陽誘電製だったようですが，こちらはシンガポール製。