
先日購入したHandycam CX560Vの動画画質を確かめるべく,近所の風景やミラージュを撮影してみました。
動画機は初めてなので,感想は写真機のようになります。
購入日にも少し撮影して,使い方やWBの癖を確かめてあったので,WBはプリセットで撮影。
絞り:マニュアル 手ブレ:STD 画質:FX(24Mbps) レート:60i ズーム:デジタル無
(※YouTubeは1920×1080 30p 約8Mbpsに自動エンコされている為,実際とは異なります。)
まずはミラージュの洗車シーンから。
WAXがかかっているので,水玉が出来ています。
水玉の質感やボディの艶感もうまく表現できています。
又,発色が派手になったり,色味が変わりがちな赤色もおとなしく再現できていると思います。
つぎには,秋と言う事で稲穂のシーン。
風に揺れる稲穂の解像度もなかなかのもの。 光学テレ側ですが,嫌味なシャープネスがかかっていない辺りが良いと思います。
引いた時の景色全体の解像感は十分。
ただ,AVCHDなので稲穂が揺れると輪郭周辺にノイズが入るのが欠点。
続いて,山の小さい池の風景。 {手動スポット測光}
広角解像感が要求されるようなシーンですが,絞りを4段程絞っているので中央域のシャープさはなかなかのもの。
ここでは明暗の激しい箇所をスポット測光モードで撮影し,スポット測光の変化具合をテスト。
スポット測光は,モニターのタッチパネルでタッチした箇所に毎回露出を固定してくれると言うもの。
デジカメのような感覚でスポット測光しながら,固定露出で撮影できるという機能は作品作りでなかなか有効そうです。
最後に,スポット的に明るい箇所から暗い箇所を含めて引くシーン。
露出オートでどういった露出にするかを確認したかったので,あえてオートで撮影。
最初のアップではピントが合っていないのですが,これはテレマクロを使えば解消できそうです。
そのまま引いていくと,暗い所に露出を合わせていくのですが,最初のスポット的に明るい箇所も大きく飛ばしてしまう事なくバランス型露出となりました。
トータルで見て,風景撮影に使えそうです。 特に緑色が変にならない所は優秀。
スポット測光は面白く,スポット測光・フォーカスとスポット測光とスポットフォーカスの3種類から選べる辺りが凝っています。
しかし,これらのメニューを出すにはいちいちタッチパネルからメニューにアクセスしなければならないのが非常に残念。 せめてファンクションキーを2つ位設けて欲しかったです。
そして,このスポット測光等をしている時にはマニュアルダイヤルが無効になってしまうのも欠点。
マニュアルモードがある割りには制限が多く,組みあせが全く把握出来ない辺りは改善してもらいたいですね。(変更箇所によっては違う設定が勝手にオートに戻ったりします)
これに似たような制約はAT700辺りのBDレコで解消したそうなので,同じく次期機種では改善を望みます。
肝心の画質は想像以上で,裏面CMOSでも明るい箇所がしっかり撮れる事や,映像の抜けが良い点と擬似色(本来と違う色)になりにくく,なってもそれが自然なので逆に有効に使える辺りの癖は好みです。
ただ,オートWBはダメ。 明るい所でも,少し違う色の被写体が入るとWBが変わってしまったり,森の中では木漏れ日を白くしてしまうので全く味が出ません。
とにかく,黄色っぽい色は白か青っぽくする傾向があります。
環境光を取り入れているNikon D2xでもオートWBは難しいようなので,仕方ないですが…
WBは,「屋外」と「屋内」モードもあるので,こちらを積極的にに使う事で解決しそうです。
WBプリセットは,白い厚紙等でテストしましたが,結構優秀でオートとは全く違った画になるのでお勧めです。 (少し黄色っぽい色で,Nikonみたいな画になります)
それと,夕暮時のような微妙な明るさの時には露出がオーバー気味。
明るく撮ろうとしているのでしょうが,マニュアルAEで-0.5EV位で丁度よくなります。
それと,明暗が中途半端なシーンでも露出が合っていない事があります。
オートフォーカスは,超穏やかに動くので遠くの物から近くの被写体に切り替えたい時は困ります。
これはAF高速モードや,AFボタンを追加してもらえると凄く使いやすくなると思います。
穏やかなAF自体は風景撮影にはかなり向いているし,祭り等で人が動き回るシーンではAFの迷いがなくなるので良いのですが,それならやはり高速モードも欲しいところ。
マニュアルフォーカスモードは有るのですが,液晶が白黒にならないのと,明るい所で液晶だけでピント確認は難しいです。
なによりも困ったのが,撮影した動画に撮影情報が殆ど付いていない事。
スチルだと,Exif情報等が付いているので当然のように動画も情報が付いている物と思っていたら,シャッタースピードと絞りと画質情報等は有るものの,シネマモードやx.v.Color等の特殊で肝心な情報がどうやっても表示されないのには困りました。
次回はCX560Vのフォトモードの実力も見ていきたいと思います。
この日の画像は,CX560Vのモニター側です。
この機種から,モニター下にステレオSPが付いています。 その分,CX550Vよりも液晶がサイズダウンしています。
ブログ一覧 |
カメラ | 日記
Posted at
2011/09/17 22:20:13