
最近,タイロッド周りの整備が続いています。
今回はKW4氏のVIVIOバンのタイロッドのボール部に異常(ごり)が見つかった為,KW4氏の部品取り車であるRX-R(KK4)からタイロッドを移植する事としました。
タイロッドの点検に至った理由は,激しいブレーキジャダーが起きる為で,ブレーキが熱を持つと右フロントから車体への激しい振動とステアリングへのバイブレーションのような振動が来ると言うトラブル シューティングからです。
最初はブレーキ自体を疑っていたのですが,数ヶ月前にマスタ シリンダまで新品にしてキャリパも全てO/Hしてある上に,数日前にブレーキ ラインのエア抜きも済ませているのでこれは可能性が薄いです。
それでも触ってある事に違いは無いので,念のためにフロント ブレーキ周りを再度点検,ボルトの締付け等も左右点検しましたが異常なし。
ブレーキ パッドとロータはスバル純正を新品装着したばかりなので点検も問題無し。
(ブレーキ周りは全てKW4氏が作業)
振動の出方がボールジョイントの遊びに似ているので,次にロワ アームのボールジョイントを疑って点検しましたが,左右共に特にガタやゴリはなかったので問題無し。
車体に振動が来る前にハンドルに振動が来ていると言うので,タイロッド エンドを点検しましたが左右共にガタやゴリは見つかりませんでした。
ホイール ベアリングも考えられますが,ホイールを揺すってもガタが確認出来ない事と,数ヶ月前に新品交換してあるのでこれも除きます。
ホイール ベアリングにガタが出た場合,ブレーキ ペダルにもキックバックが有ったり,コーナ後にブレーキ抜けが起きるはずですが,KW4氏曰く気にならないので出ていないと思うと言う曖昧な返答ですが多分これも違います。
となると,タイロッドかストラットの頭位しか思いつかないのですが…
ハンドルに振動が大きく来ているので,タイロッド エンドを外したついでにタイロッドのボールジョイントを点検してみると,左側に明らかなガタを発見。
右側タイロッドはガタこそありませんが,怪しいゴリを発見。
右足を浮かせて揺らしてみてもガタを発見出来なかったので,原因が分からなかったのですがタイロッドにゴリが出ていると言う事と,ブレーキが熱を持つと振動が発生し,それまでは特に何も起きない点からこのゴリの出ているタイロッドを部品取り車の物と交換してみる事としました。
本当は左側タイロッドも交換したかったのですが,部品取り車の左側タイロッドもこの車両と同じレベルのガタが出ていたので左は新品交換すると言う事で今回は交換見送り。
右側タイロッドを交換する事で,何か変化があれば原因はタイロッド周りとなります。

結果,振動の出始めが遅くなっているようです。
全体的に振動が穏やかになっているのと,今までとは明らかに振動のしかたに変化が見られたのでやはりタイロッド周りのようです。
左右にハンドルを切りながらのブレーキと直進時のブレーキでは時により振動が和らいだりするので左タイロッドかもしれません。
もしくはラックにガタが出ている可能性ですが,今回の点検ではガタは出ていなかったので恐らくは左タイロッドでしょう。
ついでにタイロッド エンドも新品に交換して様子をみると言う事で今回は終了。
VIVIOのタイロッド エンドはアルミ製だったので,これも非常に怪しいですね。
パジェロミニのタイロッド エンドが付かないか見ていたのですが,やはりテーパが違い断念。
次はオーディオネタです。
先日のバナナプラグの結果が思いの外良かったので,安心してEX-A10のAMP部のSPターミナルを改造できます。
このAMP,WOODCONE専用のバイアンプ接続なのですが,展示品の為にSPターミナルのネジ山を破損されていまして,SPケーブルをしっかりと締め付ける事ができませんでした。
そこでせっかくバナナプラグ対応なのでSPターミナルのネジ山をハンダで固定してしまい,バナナプラグ専用に改造する案を実行しました。
元々ターミナル同士が近いのでSPケーブルの接続が面倒な上に不確実だったので丁度良いです。
ネジ山が潰れていたのは3箇所だったのですが,他のところに差が出ないように今回は全てのSPターミナルをハンダで固定しました。
早速Victor S-3000を繋ぎ,CDPはXL-V1Aから光で入力。
この時にバナナプラグの便利さを実感しました。 AX-V1からのつなぎ替えが非常に簡単でした。
早速の音出しでは非常に硬質な音になっていましたが,エージングでだんだんとバランスが取れてきました。
それにしても,このAMPから聴く音としては今までよりも随分力強さを感じます。
低音の締りも非常によく,ハイスピードです。 ものすごく硬い単線を使ったかのような音の出方は好きですね。
2.6mmの6N単線を使っていた時に比べると,低域に不足を感じますが1.6mmか2.0mmクラスのVA線を使ったのと同じ位なので,あまり気にする程ではないです。
そして単線の苦手とする高域はより線の良さが出ていて,そのまま単線のような音になっています。
細い単線を使うと高域の改善はされますが,低域とエネルギーが犠牲になりますので,今回の音は太い単線と細い単線の良いとこ取りをしたようにも感じます。
奥井亜紀のCDをかけると,なんと昔聴いていた声になるではないですか(・・;)
まるでAurex(東芝)のAMPで聴いていた時の声です。 真空管AMPでもこの手の声でした。
これはAX-V1との大きな違いとなりましたが,MOS-FET系にトラのエネルギーを加えたような音ですね。

これならばバナナプラグ専用としても十分に使えると思います。
分解してみると,SPターミナルは別基板になっているので部品を取れば交換可能な気もしますが今回はハンダ処理で済ましました。
バナナプラグ専用にするならネジを通さない方が有利でしょう。
この日の画像はKW4氏のVIVIO用タイロッドです。
画像上部がRX-Rのもので,下がバンのものです。
基本は同じ部品でしたので,回り止めのワッシャのような物さえ付け替えれば交換可能でした。