
台風の影響による雨の為,久しぶりに ブログ でも書こうかと思い立ったので,これまた久しぶりに オーディオ ネタ いきます。
数日前から,夜にちまちま Victor XL-V501 の プチ チューン をしています。
と言うのも,この機種が偶然 3 台手に入った事と,その中の 1 台の音が今まで聴いていた個体よりもずっと音が良かった事からこの機種の可能性を見い出してみる事としたのです。
具体的な差は,今まで メイン にしていた個体は別個体に対し音の輪郭が少し丸く,高域の伸びや低域の締まりが悪くなっていました。 恐らく,使用時間や保管環境による差だと思われます。
そこで,この今まで メイン にしていた個体を ベース に少し チューン してみる事にしました。
部品は,後に書く XV-A707 の改造に使って余った物を使用していますので,結構限られた材料です。
この限られた組み合わせでどこまでいけるか,これも又楽しみで良いのではとも思っています。
そして,プチ チューン を始めた XL-V501 ですが,就寝前の少しの時間で サクッ と出来る程度の事を 2 ~ 3 日に 1 回出来る程度なので,なかなか進まない上に納得がいかなくても眠くてそのままになってしまう日も… それはそれで,次の楽しみにもなると,マンネリ 化しないのでこれはこれで良い気もしています。
しかし,なぜこんな古くて安い機種を メイン にしているのか。
XL-V1100 複数台稼働状態でありますが,XL-V501 の方が元気があって面白いと言うのが一番の理由でしょう。
この頃はまだ DD コンバータ はおろか,K2 も無かった時代です。 なので,BB DAC を搭載し,OP LINK 時代なので フォトカプラ で オーディオ 部と制御部を切り離しています。
各社 デジタル 信号の ノイズ 対策に躍起になっていた時代でもありますね。
ただ,この時代の Victor 製 CDP は 自社製の ハイプレシジョン 3 ビームピックアップ と特徴があり,XL-V501 の物は XL-V1100 の物よりも軽量化されているようです。
プチ チューン は,いつも通りに電源から始めたのですが,この機種元々ぎりぎりの バランス になっていたようで少し触ると全体の バランス が崩れる傾向があり,少し厄介です。
ブリッジ 整流 ダイオード の交流側に スチコン が付いていたり… これを取ると高域に ピーク が出るのですが,有ると少し邪魔だったり。
もちろん,整流 ダイオード は ショットキー タイプ に交換しているのですが,これでも ダメ。
この ショットキー は特殊なのと,ピーク が出にくいのを確認しているのですが… {ソーラ 発電等のインバータ 用超高効率高耐圧品 (メーカ ・ 品番 は非公開とします)}
恐らく,この ピーク は EI トランス から来るものだと思います。 そして,それを打ち消す為に整流前に スチコン を入れて… いっそ S.W 電源にしてやろうかと思いましたが,1 トランス 2 電源構成になっていて面倒そうなのでやめました。
そもそも, ベース は残すのが今のやり方なので,多少の追加・削除は除いて構成の変更は考えてはいけません。 泥沼になります。
オペ アンプ 周辺は スチコン まみれで,手持ちではあまり触れる箇所が無いのが現実となっています。
オーディオ 分 の電源平滑 コン だけは,ELNA だったので ニチコン に変更しましたが,これがまた癖が出てしまい,ELNA にしていた理由が何となく分かった気がします。
PX や MUSE も試しましたが,結局は FG に落ち着きそうです。 PX は スピード 感有って良いのですが,中高域に少し癖が有るので,どこかでこれを補正してあげる必要があるのですが,この構成では スチコン の癖が余計目立ってしまい却下。
MUSE は電源には全く向かない。 音の入・出力側で補正に入れる程度に考えた方が吉。
FG は音が軽くなってしまう傾向があり,あまり好きでは無いのですが,今回のような場合には丁度良い補正になています。 FG の多用は×。 部分的補正に仕方なく入れる程度。
OP アンプ 電源用 コン は ニッケミ の オーディオ グレード でしたが,これは電源分を ニチコン にした事で低域のだぶつきになってしまったので,色々変えた結果,変な癖のある 東信工業の オーディオ グレード で落ち着いています。 この コンデンサ,音の ライン に入れるとろくな事にならないので嫌いなのですが,今回はなぜか相性が良いです。 ONKYO の サウンドカード に乗っている事で有名な コンデンサ です。
Victor の音の チューン は大体 コンデンサ を見ていると分かるようになってきましたが,そのままでは癖が出て仕方ない組み合わせなので,その補正が各所でされていてそこの バランス 取りが肝になっています。 電源に ELNA では低音も馬力も出なくなるので,出力側で ニッケミ を入れて低音を補正。 もしくは,低音がやたら強い部品を前に入れる。 これが大体の手法のようです。 たまにこの逆の組み合わせもしています。 どうしても ELNA の中音が欲しいようですが,その代償が大きすぎると思われます。 ELNA は色んな音吸ってくれるので,ダイオード 等癖の強い音取りには良いかもしれませんが,ELNA 自体の癖も強いので難儀です。
全部 ニッケミ は試した事無いですが,少し使った感じでは ニチコン の方が好きですね。
低音がどうしても足らない場合はちょっと入れるのも良いかも… でも低域の癖が強く出るので,その補正が… となるのでそれなら ニチコン か 東信 で代用したくなります。
松下の コンデンサ は歪みっぽい。 と言うか歪みしかない… ルビコン は ELNA より音吸うし…
フィルムコン では,Kemet の R46 が群を抜いて良かったと記憶しています。 とにかく,音を吸わないうえに,抜けが良いのに エネルギー 感が減らない。 S.W 電気の入口に。
ダイオード では,サンケン が元気で良かったです。 ショットキー でも元気があるのですが,ところどころ ピーク が出るのでそれを押さえられるのであれば使っても良いかなと。
現在は S.W 電源出力側の一部でしか使用していません。 (メイン は別 メーカ 品)
一部の高容量型の高価な物は癖がかなり少ないです。
インダクタ は サガミエレク の物が吸われないのに,ノイズ 吸収が良かった印象。 S.W 電源の出力に。
フォトカプラ は Fairchild の物が抜群に良い印象です。 S.W 電源の フォトカプラ だけを交換するだけでも効果大。 これも,元気で吸われない。
フューズ は以前にも紹介した,LittleFuse 社のものが良いです。
S.W 電源の平滑 コン は ニチコン の オーディオ S.W 電源用 KX シリーズ がお勧めです。
S.W 電源の印象が変わります。
この辺り,以前に Victor XV-A707 の チューン で散々試した結果です。
スイッチング 電源の可能性を追ってみた結果と言いますか,音はほぼ電源で決まっている事を痛感させられました。
特に スイッチング 電源は出力側の コンデンサ と入力側の部品との相性が難しく,ちょっとの事で ピーク が出たり,それをちょっと押さえると今度は鈍ったり… 押し出しが強く,それでいて抜けの良いところを探すのに苦労しました。
後はすぐに発信してしまうので,オシロ は絶対要ります。 負荷がかかると発信してしまったり,結構難しいです。 最初は大丈夫でもしばらくすると発信したり… ぎりぎりのところを追っていくと基盤が何枚も要ります。
現在で 3 台ほど犠牲になりました。 フューズ が飛んでくれる事もありますが… S.W IC が破裂した事も…
一見は ノーマル 構成ですが,中身はほぼ変わってます。
この改造で随分 S.W 電源の勉強になりましたが,すでに半分忘れてます… SONY の BD レコ もこれの応用で チューン しています。 とにかく,発信にだけ注意しないと メイン 基盤 が死んでしまうので BD レコ の時は気が気ではありませんでしたが…
抵抗有り無しでの発信を確認しないといけないので非常に面倒です。
ちなみに,XV-A707 は,AX-V8000 に COAX 接続とし,CC コンバータ ON 状態で SX-L33 の モニタ で レベル -3 ~ +1 db で チューン してしまったので,小音量時は元気が無く聞こえます。
ライヴ 音源での チューン なので,ちょっと鳴らしにくいですが,鳴ってしまえば PA 並に鳴ります。 (PA 表記は誤解無きよう。 VOSS システム のようにです。)
今回の XL-V501 は AMP こそ AX-A5500 で,アナログ 接続ですが,SP は SX-L33 です。
最近,SX-L33 がとてつもなく良く鳴るので,常に SX-L33 で聴いています。
ウッドコーン も同じく鳴り出したので,何が起きているのか… と不思議に思っています。
供給発電所が変わったのか?
この日の画像は,XL-V501 の内部です。
見た目にはほぼ分からない程度の プチ チューン です。