前日(07 月 08 日)の夜,急遽吹奏楽演奏の収録依頼が入り,09:30 AM 入との事で直ぐに機材の準備に入りました。
久しぶりに使うケーブル類もあったので,まずは全ての清掃とチェックを開始。
一部ケーブルに異常が見つかった為,修理をしてから持っていくマイク10数本をチェック。
最後にミキサーの全チェックと,各マイクスタンドの整備をしてほぼ準備完了となったのが,06:00 AM。
この時間からだと寝たら起きられないので,待機時間としていたら,現地で警報が発令された為に入が 02:00 PM に変更との連絡が入り,それだけ時間があるならば予備のDATも用意できる。
DAT自体は数回収録で使っているので動くハズですが,最近出番が無かったので不安要素があり,少しのメンテナンス後に時間が許す限りの走行テストと録音テストを繰り返し異常が出ない事を確認。 機種は Victor XD-Z909 で,このブログでも時たまに登場しています。
昔は,SONY の業務用機使っていたのですが,あまりの音に全て売却。
ミキサーは色々悩んだ結果,可搬性と音の両立が一番取れている VOSS のものを選択。
このミキサーは小さいのにPhantom電源が出せるので,コンデンサ マイクを使うときは重宝するのです。
後は,現地で音を確認してマイク配置を考えるだけとなった頃にちょうど予定の時間になりました。
現地着時にはまだ練習中だったので,しばらく待機してから校舎内の音楽室に入り機材セッティングを開始したのですが,初めての現場なので音が分からない上に,セッティング時間が思ったより取れない事に少々困惑しながらも,ワンポイント録りを基本とした構成の中で弱そうな所にマイクを配置。
今回は,管楽器の低域パートエリアに SONY C-350 を,打楽器の高域エリアの高め位置に Victor MU-510 を配置して,左右の不足感を補いました。
音楽室自体が思ったより広く無かったので,反響による倍音効果は期待できませんでしたので,センターの AKG C4000B は無指向性のまま狭い目のセッティングに変更。
ドラム周辺にもう 1 本ダイナミック マイクを入れる予定だったのですが,部屋の狭さと MU-510 が予定よりもアタック音を良く拾ってくれたので最終的に計 4ch での収録としました。
今回の収録で良かったのは,収録中にエアコンをオフにしてくれた事で,これだけでも後処理が大きく変わってきます。
合計 3 曲を別々に収録し,ほぼ一発録りで終了となりました。 希望としては,TAKE 2 も欲しかったのですが,ここは時間の都合で無しに。
機材トラブルも無く,無事に収録を終えられた事は本当に良かったですし,マイク セッティングの時間も相当短縮出来ました。
帰宅後に生状態の音をチェックし,後日マスタリング作業に移りましたが,欲しい音は全部録ったと言う自信が間違いでは無かったと言う事がここで証明されます。
結果は,ドラム のレベルが少し高かったのでそこを抑えつつ,周りとの調和を取りながら音楽室の狭さを意識させないよう(スタジオ録音風)に仕上げてみました。
ワンポイントでも録れなくはない感じでしたが,やはり 4ch ミックスしてあげると雰囲気を作りやすいのがいいですね。
この日の収録分を,依頼主の許可を得て[
SoundCloud]にて公開させてもらいましたので,リンクを貼っておきます。 (SoundCloud をクリック)
https://soundcloud.com/user-126695048/20160709-ver1
完全リマスタリング 追加Ver. [
SoundCloud]
https://soundcloud.com/user-126695048/20160709-ver3
最後に…
演奏は,練習期間が短かった事などを考慮すると,吹奏楽としては少人数でもその良さは出ていたように思います。
全体的に真面目な演奏なので,今後慣れてきた際にもっとノリの良さを出せれば楽しく元気な演奏になると期待しています。
この日の画像は,当日使用したミキサーです。
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Posted at
2016/07/14 20:09:08