
この日,KW4氏が再び難波へ旅立つと言う事で,ついでに日本橋でのお遣いを頼まれ行って来ました。
と言うのも,人のPCパーツをWEBで注文していたのですが肝心のマザーと石がどうしても上手く揃わない…
理由は,この日までのキャーンペーンの,マーザーと石を同時購入で \4,000 キャシュバックを利用したかったから。
で,WEB注文でクレジット使えないお店が一番安くて他の物も揃う… でも店頭ではクレジットOkだそうなので,WEB注文で [店頭支払い持ち帰り] を選択。
注:今回のパーツは自分の物では無いのです。 電源を除いて。
と言う事で,無事にキャシュバックも受ける事ができ,トータルで結構安く揃える事ができました。
店頭で見ると駆け込み需要か,マザーも電源も在庫切れとなっていました。
前日の夜に発注してあったので,取置きが無ければ買えないところでしたよ… 危ない危ない。
今回購入したのは,ケースと電源×2とマザーと石とクーラです。
他は数日の間に違うお店から届く予定。
自分のと人のを同時に集めてるのでややこしい(・_・;) まぁ自分のは最低仕様ですが…
人の分はまだ全て集まっていないので,置いといて,今回は自分用の電源をネタにしてみたいと思います。
先日まではMIRAGE電源を代用していたのですが,さすがに負担が大きかったのかBIOSで見るとDC12V切って11.9…Vになっています… 最初は12.…V出ていたので,危険です。
そこで今回導入した電源は, SilverStone SST-ST75F-G-E です!
初めて1マソ超の電源投入です。 750W DC12V 62A ってそんな大きなの要らないのですが,G-Eはこれが最低容量。
SilverStoneの電源は,主に Enhance 製なのですが,これは EVOLUTION という事で,80Plus GOLDは勿論のこと,中身もSilverStoneのチューニングモデルのようです。
特別仕様として,流体軸受の120mmファンが付いています。
他にも,各コンポーネントを見直してあるそうです。
SST-ST75F-G-E は,海外サイトで分解した画像があり,石や搭載チップまで公開されています。
そしてこのサイトは,他社の電源も複数分解して検証しており,各DCの出力波形等も載っているので非常に参考になります。
で,探していた電源は東芝の石が乗った電源でした。
どうせ高いのですから,せめて東芝の石でも付いてないと割りに合わない気がするからと言う事と,GS EEのUPSが東芝の石で音が良かったのでその流れから探していました。
チョークコイルはできるだけ多く,大きいのが乗ってると言うのも条件でした。
しかし,どこの電源を見ても infineon か ST の石ばかりで… infineon なら なんとなくよく見かける ST の石の方が良いかな? と言う事で,SilverStone を選んでみました。
石のお国は infineon がアメリカ で ST が スイス ですね。
もう一つの候補としては,Seasonic の Xseries が有ったのですが,出力波形は確かに綺麗なのですがどうも内部の構成と言うか,ヒートシンクなどの小ささが気になって…
高効率なので,発熱も殆どしないと言う事でしょうがね。
ファンが山洋製なのは確かに良いですが,それにしても電源本体やケーブルに専用のポーチなんて要らないし…
それで2マソはさすがにC/P悪い気がして却下。 そこまでいくなら,ニプロンにしますからね。
Xseriesは80PLUS PLATINUM グレードになりますが,キニシナイ。(G-EはGOLD)
SilverStone SST-ST75F-G-E は,1次側のコンデンサがナショ製なのが凄くネック。 他はニチコン等なので最悪建て替えも検討。
後は流体軸受のファンが SilverStone ブランドなので,いつまで回るのか心配。
高いのに電源S.Wが無いと言う思い切った仕様はなかなか好きです。
中で火花飛ぶようなS.Wは無い方がマシですし,オーディオ的にもS.Wは要らない。
でも電源としては…
と言う訳で, SST-ST75F-G-E 以外無かったのです。 ケースもSilverStone(銀石)なら,電源も 銀石 でしょう。
購入して開封してみたのですが黒縮塗装の電源とはこれまた豪華な^^;
実物見るのは初めてでしたが,今の電源って巨大ですね… 画像の比較が無いのですが,120mmファンが付いてると言う事で大体想像できるかと思います。
しかも重いです。 ずっしりとしていて,音も良さそうw

梱包は Seasonic に比べるとかなりショボイですし,付属のケーブルも最初から全て本体に刺さっていますが,簡易梱包で安くなるならそれの方がありがたいです。
箱は金金ですが(・・;
開封後,一応保証の関係で分解する訳にもいかないので通気口から中身を覗いていると電源の石が見えていました。
石をよーく見ていると… IBA と見えています。 STの石では無い? まさかTOSHIBA?
と思って,角度を変えたり違うところからも覗き込むと,[ TOSHIBA ]と確認できました。
型式は見えそうで全体が見えないので何ともですが,緑では無く全て黒の大きい方です。
もしかしたら,TOSHIBA の IGBT かも。
凄く分解したくなりましたが,今回はやめておきました。
海外サイトでは ST の STW20NM50FD MOSFET となっていましたが,日本仕様が有るのか,ロットで変わっているのか全くわかりません。
もし,ロットで違っているのであれば,違うところで買うと ST の石になってしまうのか…
それはそれで面白いですが。
今回は2台買ってますが,どちらも TOSHIBA の石でした。
ただ,チョークコイルに巻いている鳴き止めがガラステープか黄色いテープかの差や,部品の取り付け方にも差があり,ロットで部品が変わっている可能性がかなり大きいです。
ですので,全ての SST-ST75F-G-E が TOSHIBA の石とは限りません。
で,この電源を銀石のGD05に取り付けたのですが,奥行きがケースファンぎりぎりで24Pinコネクタが刺さりません…
仕方ないので,ケースの取説を読むと奥行きの長い電源を取り付ける場合は,ケースファンを80mmの物に取り替える事となっていましたので,手持ちのうるさいファンに交換してみました。

これで電源は無事装着完了。
早速起動して音出しです。 ベンチ?電源で変わるのかは知りませんが… ベンチ屋さんでは無いので積極的にベンチ取る気しないんです…
結果,MIRAGE電源と全然音が違いました。
高域から中域にかけての透明感と広がり,低域の締りの良さ,情報量,全てにおいて良い方向に向かってくれました。
最も変わったのは,三菱 MDT241WG の内蔵SPから高域と広がり感が一気に出た事で,やはり小径ユニットはこういった事に敏感なようです。
それまでは本当にモニタ付属SPの音で高音なんて出ないし,詰まった音でがっかりだったのですが随分と聞くに耐える音質になりました。
MDT241WG はHDMIで繋いでいるので,音源は HD6850 となっています。
又,オンボードの出力は,Victor SP-A5 と言う当時のディスクトップPC用のSPを仮に使っています。
この SP-A5 は見た目の割に箱鳴きもせずにVictorの音を出してくれるので,たまにフルレンジを聴きたい時にはぴったりだと思います。 低音も見かけによらず出るんです。
電源が変われば画質も変わる。
と言いたいところなんですが,こちらは違いが分かりませんでした。 気持ち明るくなったのと,白くなったような気が… MDT241WG はブライトネスを0にしているのですが,まだ明るいです。
そして,電源が変わった事で見た目に効果があったのは,FULL HD動画がスムーズに動くようになった事。
と言うのも, HD6850 積んでいるのに,DVI-D HDMI 共に 1920×1080Pの動画を再生するとコマ落ちしていたのです。
それも見ていて凄く気になるレベルで,全体でカタカタしているし,レート上がると明らかにコマ落ちするしで見ていられませんでした。
何となく電源足らないんだろうな… とは思っていましたが,一応簡単なベンチは走るし特にスコアも低く無かった事と,HD6850 はフルハイでコマ落ち症状が出るとの報告を数件見たので,HD6870じゃないとダメなのかとアホな事を思っていました。
今時,ミドルクラスの絵板でフルハイ(それもYouTubeや地デジ以下のレートで)コマ落ちするなんてあるはずがないですよね…
大体,オンボードではコマ落ちなどせずにスムーズに動いてました。
と言う訳で,最近の絵板は瞬間にかなり電気食うみたいです。
SST-ST75F-G-E では,PCI-E 電源用ハーネスだけに2200μFのコンデンサを入れています。
それも,見た感じですとハーネスのIN・OUT両方に容量の違う物が入っているようです。
ノイズ取りを兼ねているそうですが…。
そして,先に書いたようにこの電源に交換後はコマ落ちなど全くなくなり,PsやAiで3D効果をかけた時の異様な重さも解消されました。
特に,3D描写に筆で線を書いた時の反応の遅れが大きく改善されました。
これはまだ重い事に変わりはありませんが,マザーが G41MH/USB3.0 R2.0 なのでそれが原因なのかもしれません。
前の電源はマザーの電源コネクタが20Pinであったので,PCI-Eへの電源供給が足りていなかった可能性が十分にあり,通常の場合はこのような事は無いと思いますが,電源が重要な事に変わりは無いでしょう。
絵板のベンチ取り直したら結果が明らかになるのかもしれませんが,Sandra 2011で取った前の分を保存していなかったので今回は載せません。
また機会でもあれば…
今回は長くなったのでこの辺で。
色々と書いてややこしくなりましたが,コンピュータ用の電源ネタでした。
世間ではニプロンが一番で,次にSeasonicやデルタ辺りのようですね。
銀石は EVOLUTION の1200Wは評価高かったですが,1kW超えの電源って何するの…
HDDを大量に回すサーバーとかならこれくらいいるのかと思ったら,絵板に使うようですね。
GTX480 などは1枚でMAX 250Wで,SLIを組むとこれが最高で3枚。 絵板だけで750Wも喰いますね。
そこに石も絵板もオーバークロックで回すと… なるほど。 1kW以上入りますね。
最近の絵板と石は随分省エネになってきたようですが,電源の容量は増えているような…
最近はコンピュータの電源は家庭用の15Aコンセントでは厳しくなってきたなんて記事も見かけますが…
どこの世界でも上は色々と怖いですw