
この日は、GTOのECUを点検してみる事に。
前期型GTOのECUは10万kmで必ず死ぬと言われているのは随分昔から知っていましたが、実際に何が原因なのかは知りませんでした。
その時、マカロニ♪(仮ID)様の修理記録を拝見させてもらい、コンデンサー噴きが大体の原因と分かり早速ECUを取り外して点検する事に。
ECUの取り外し自体は、ディアマンテより簡単でしたが、一度交換されているようで… 左側のボルト締め忘れでグラグラ。 右側は1本違うボルト入っている… と言った状態でした。
運転席側化粧パネルのネジ頭目くら蓋も無くなってました。
それよりも、ECUが対策品と思われる物に交換されていた事は嬉しい限りです。
ECUはかなり高価ですから…
さて、早速、ECUのカバーを開けてコンデンサーを目視点検してみたのですが、特に異常や液漏れは見られなかった上、対策コンデンサーが立っていたのでこのまま閉めようかと… 思ったのですが、やっぱりコンデンサーは見かけだけで信用できない!!(+_+)
と言う事で、3個全てのコンデンサーを取り外し、静電容量計で容量を計ってみる事に。
結果的には、ニチコンの47μF 80Vと100μF 50Vは容量範囲内で合格。
しかし、ルビコンの22μF 50Vは計ってみると18μFしかない事が判明。
やっぱりコンデンサーは見かけによりません…。 以前、外見は何も異常ないのに、容量ゼロの個体もありました。 OSコンでショート状態の物も見た事が……(-.-)
一部、超低ESRコンでは直ぐドライアップしてしまう個体もあるとか…
とまぁ、新品のコンデンサーですらあまり当てにならない事もあるのですが、容量の減っていたルビコンは、ミラージュに付いていたニチコンの22μF 50Vと交換しました。
新品在庫は16V耐圧しか無かったので… OSコンなら20V耐圧ありましたが、20年以上前のコンデンサーは信用出来ないと言う事で、中古でも信頼性が有り容量も十分だった物へ交換となりました。
むやみに低ESR品への交換は危険なんですがね(^_^;
しかし、なぜこのルビコンだけ85℃耐熱だったのか… 今まで複数のECUを見て来ましたが、85℃品が入っていたのは初めてです。
最近は自動車用グレードで125℃耐熱とかあるのですがね。
他のコンデンサーは、スイッチング電源用低インピーダンスの105℃耐熱品が付いていたのに対して、ルビコンは普通の耐熱が低いグレードだったので寿命が早かったと思われます。
今回は、周りと同グレード品への交換としたので、中古ですが当分は持つでしょう。
にしても、耐圧50Vで噴くから80V品に交換と言うのもどうかと… ノイズでも多いのかな…
最近、この手のコンデンサー交換ばかりしている気がします…(..;)
とにかく、ECUを見たらコンデンサー交換。 PCのマザーボードもコンデンサー交換…
と言うか、基盤見てコンデンサー付いていたら交換したくなりますf(^ー^;
外して計ると大抵容量抜けしてますから… これはじわじわ来るので、体感では非常に分かりにくいのが難点で、一定以下になるといきなりトラブル発生です。
特に、最近流行りの台湾コンの一部では新品から表示容量の3分の2位しか無い物も。
DVDドライブのコンデンサー等がそれでした。
ECUに戻って、たまーにセルを回してもなかなか始動しない時が有ったのはこれが原因かもしれません。 調子イイ時はセル一発で始動するんですがね(^_^;
コンデンサー交換後は、冷えている時の始動性が格段に良くなりました。
ECUの学習もありますので、エンジン特性の変化はまだ分かりません。
ただ、排気臭が香ばしくなったのが好印象♪
ついでなので、ECSのコントロールユニットも探し回ってみました。
最初はECSコントローラーがどこにあるか分からなかった… ので、あちこち探し回って箱を見つけては部番で検索してました(汗)
左ばかり探していたので、クルーズコントローラーや、アクティブエアロ用から可変排気用の制御BOXまで見つけてしまった(・_・、)
結局、「3000GT ECS」でググったら直ぐに海外の個人ページに辿り着き、トランク右後方のネジ付き蓋を外した所に有ると判明… 力尽きました(笑)
左パネルほぼ全て外してたのに…
そして…… ちょっと休憩してから、ECS コントロールユニットが有る箇所を開けてみると…
。。。タタタッ。ヘ(;・・)ノ (((ハ)))イナイイナイ。\(Q)/バァ (∋_∈) (。ヘ°)ハニャ (@_@)
(・υ・)``ホォー
スミマセン。 まさにこんな感じでした。
ハイ。 有るハズの物が無いのです…… コネクターは来てるのに…… 外されてました(。>0<。)
ってモノが無ければ修理すら出来ないでは無いですか(×_×)
この時、すでに夜の1時回っていたので、更に力尽きて寝ました(笑)
オークション見ても、今は出ていないし… さぁどうしたものか…
先日色々教えて下さった方々には申し訳ないですm(__)m ECSコントローラー自体が外されていたというオチでした…。
エラー点滅が嫌でディーラーで外してもらったのか、車高調でも入れた事があったのかは定かではありませんが… なにも本体外さなくても…
ついでなので、色々外した制御BOXの中身見て見ましたが、コンデンサーはほぼ全てが85℃耐熱品だったので羽やマフラーのサイレントモードが不調の方はここを疑ってもイイかもいれません。
どちらのコントローラーも、トランク左後方の隅に付いていました。 内張剥がせば見えます。
特に、アクティブエアロ用コントローラーのコンデンサーは松下製だったので、かなり怪しいです。
オムロン製の鉄の箱がアクティブエアロ用で、中身は主にリレーで、リレー用のドライバーが入っている程度の割とシンプルな物です。
クルコン用のコントローラーは助手席足下の、発煙筒が有る位置の下にありました。
鉄の箱で、三菱電機製です。
(これらの位置は全て平成4年3月登録車のものです)
この日の画像は、ECUのコンデンサーを交換する為に使用した工具です。
関連URLは、ECUのコンデンサー交換時の整備記録です。