
この日はVictorのEX-A10を屋外で聴いてみるテストと,GTOの水温センサ等の交換を行なっていました。
まず,VictorのEX-A10ですが部屋での試聴では何が良いのか全くと言って良いレベルで分かりませんでした。
しかし,WOOD CONEが悪い訳ではなさそうなので聴く環境を変えてみるとどうなるかのテストをしてみたのです。
聴く環境は壁と空間の影響が少ないであろう家の庭としました。
早速EX-A10とXV-EXA10を庭のコンテナの上に置き,最初はSPの間隔を部屋で聴いていたのと同じ位にセット。
ソースはリー・リトナーのOVER TIMEと奥井亜紀のLOST MELODIESです。
電源は壁コンセントから外で使う電動工具用のコードリールを使用。
再生して最初に出てきた音は部屋の中で聴いていたのとほぼ同じ低音のボワついた音で,メリハリなどなく,空間表現など皆無な状態。
バックを家にしている為か,低音の量感が部屋で聴くよりも増えてしまい大変な事になってしまいました。
しかし,外に出して低音が増すなど今までにない経験です。
大体は広いところに出すと低域は試聴ポイントに届かなくなるのですが,これは逆なのです。
そこで,左右干渉をなくす為にSPの間隔をまずは純正SPコードの半部まで広げてみました。
こうする事で低域の干渉が少なくなった為か,随分とワイドレンジで空間表現も上手くなったので,今度は純正SPコード一杯まで広げ,ほぼ家の壁の幅一杯に配置してあげると…
化けました。
庭を包み込むような音です。 これはちょっと経験した事の無い音が出ています。
配置のポイントは,バスレスポートを壁に向けてあげる事で後ろの音を反射させる事にあるようですが,壁に近いと低域が飽和していまいます。
この庭でもレベル20~30が限界で,48まで上げると庭全体が低域で包まれてしまいます。
もっと壁から離してあげれば良かったかもしれません。
しかも,細かい高域から弦の音やドラムの音やトランペットの音は庭指向性を持って試聴ポイントまで届きます。
部屋でも聞き取れないようなサラサラした高域は庭全体に広がり,とてもこんな小さなユニットから出ているとは思えません。
まるでオールホーンスピーカーのようですが,ホーンが無いのでホーンの音がしないと言うなんとも言えない空間表現です。
なんと言っても,レベル20~25でも庭全体に広がり,音は庭の端まで届きます。
むしろ離れて聴かないと近すぎます。
結果から言いいますと,部屋でこれを鳴らすのはかなり難しいと言うか無理に近いのでは…
とにかく音にエネルギーがあり過ぎます。 PA用(VOSS)のSPでもこんな音は出ません。
出来れば広い体育館か視聴覚室のような舞台のあるところに置いて鳴らしたいですね。
よく部屋では低域が出過ぎていると言う評価を見かけますし,実際に家でも同じでした。
高域も変にキツかったです。
しかし,これはSP同士が近すぎる事と,試聴ポイントが近すぎる事,後ろの壁が近すぎる事が原因のようです。
実際,Victorの試聴室では広い部屋でウッドコーン同士を大きく離して配置して後ろの壁からもかなり離している事が体験記の画像でも分かります。
(マスタリングルームではSP同士近いですが,部屋の音響特性が違うのでしょう)
今回の試聴で,WOODCONEの箱やAMPを疑ってしまった事をお詫びします。
Victorさんごめんなさいm(__)m
でもちょっと凄すぎて家庭での再現が難し過ぎますので,SPの配置説明等をしてくれるとありがたいかなと思います。
続いてGTOの水温センサ交換ですが,これは温帯時始動不良の原因究明の一貫として実施しました。
ついでにサーモスタットやウォータ テンプレチャ ゲージ ユニットやイグニッション コイルも交換しています。 冷却水も三菱自動車純正に交換しました。
結果から言いますと,温帯時始動不良は直っていないようです。
前より少し始動しやすくなった感じはありますが,原因は水温センサでは無かったようです。
となりますと,次はタイミング ベルトのオート テンショナが怪しいですね。
ディアマンテからの経験上,オート テンショナが不良ですとクラッキングを数回しないとタイミングベルトが規定値まで張れないのでバルブタイミングがずれて始動不良になっている可能性があります。
もしくはクランク角センサですが,これが異常ですとECUに記録が残るのでまず大丈夫だと思いますし,以前シンクロスコープで波形を確認した時は正常でした。
点火時期も規定値でピタリと止まるので,点火系ではないと思います。
(ただ,水温が一定に下がった状態でのみ起こるので完全に否定はできません)
低速トルク(発進時のトルク)が思った以上に出ない事も合わせて考えると,タイミング ベルトが怪しいのですが…
もしかすると交換時の張り方に問題があったのかもしれませんが,家で作業していないので見てみないと分かりません。
一度タイミングベルトを張り直してみる予定です。
ミラージュやディアマンテはこれでなぜか調子よくなっているので。
この日の画像は,EX-A10のセットを庭で鳴らしているときのものです。
画像はまだセッティング出し中のもので,実際にはもっとSPを画像左側に寄せ,もう少しSPの間隔を広げて聴いていました。
もしかするとDDスピーカーも外では鳴るかも?