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2012年10月29日 イイね!

Nikon Picture Control と 銀塩 プリント

Nikon Picture Control と 銀塩 プリント先日からの続きで,Nikon1 の話題です。


J1 で何度か テスト 撮影を続けていたのですが,少し気になる点が出ていたので,これを確認する意味も込めてかなり久しぶりに デジタル 銀塩 プリント に出してきました。
この時の Custom Picture Control は,VIVID を D2x モード Ⅲ 風に トーン カーブ を変更したものです。
この時,比較の為に D2x で同じ日に撮った画像も出力してもらいました。
(今回はこの地域で信頼をおける カメラの西本 様で.tif から出力して頂きました。)


さて,その気になった点とは,J1 を購入する前,もしくは発売当初から気になって仕方なかった事なのですが,等倍表示又はそれに足らない域でも人物の肌や花弁の階調に ノイズ のような階調飛びが見られたのです。
これらは ノイズ リダクション ではなかなか取り除く事が出来ず,又 ノイズ とは少し違った印象でした。 どちらかと言うと,かなり細かい階調飛び。

この階調飛びのようなものですが,特に暗いところに出る事が多く,逆光での人物撮影などでは肌にこの階調飛びのようなものが酷く乗ってしまい,作品としての出力はとても無理な状態でした。
輪郭強調を 0 にしてもこの症状は変わらず,他の方の作品にも同じ物が見られたので非常に困っていました。
最初はこれが一番の D2x との違いか… と思い,諦めていたのですが,今回 デジタル 銀塩 プリント に出して出来上がった写真 ( 銀塩 ペーパ に出力してもらって初めて写真 ) を J1 と D2x で比較してみたところ,J1 はかなり意外と良い写真になっていました。
逆に D2x はちょっと微妙… と言うか,デジタル カメラ だな… と言う印象。

しかし,J1 もまだまだ固い印象であったのと,ペーパ が DNP CENTURIA DIGITAL Premium であったので,念のために見慣れた Kodak Royal で注文し,後日引き取り。


と,その前に今回出力してもらった J1 の写真と,今まで撮り貯めていた銀塩写真と フィルム の特性や ペーパ の差を再確認の為に全て見直し,その中でも好きだった Kodak ウルトラカラー と Kodak ポートラ 160 の イメージ に出来るかぎり近づけた トーンカーブ を Custom Picture Control で作成。 ( イメージ なので,Kodak はこうあって欲しいと言う色がかなり加味されています。)

この トーンカーブ を作る際に,トーンカーブ の操作点一杯の 10 点を調整したのですが入出力 3 桁の数字を 1 変えるだけで大きく画が変化する点がある事が分かり,その点を煮詰めて行ったところ上記で問題にしていた階調飛びのようなものがほぼ無くなりました。
なぜか,1 変えるだけでこの階調飛びのようなものは再び出てくる事もあり,調整には一晩以上かかりましたが,無事に思った通りの Custom Picture Control を作る事が出来ました。

階調飛びのようなものさえ無くなれば,後は輪郭強調を 0 とし,いかに ネガ フィルム 風に仕上げるかです。
しかし,この階調飛びのようなものが無い点はかなり限られてくるので,無理は出来ませんしあまり大きく触ると違う色域で今度は本当の階調飛びが起きますので慎重に…

今回は逆光で撮影した人物の肌色を基本に,コントラスト の濃い画や,その他 4 種類程度の画に 1 変えては適用するを繰り返しました。
主に人物の肌色で階調飛びや,ノイズ のようなものや,階調飛びのようなものが出ないようにする事で,見違える程に良くなります。

Custom Picture Control の ベース にする モード は,ニュートラル が適しています。
VIVID や スタンダード 等を ベース にしまと,勝手に肌色を変えられる事があるのでお勧めしません。
ポートレート モード は,ニュートラル に近いですが若干 キヤノン L レンズ 風になるのでそちらが好みの方は良いかも。

又,Custom Picture Control の トーン カーブ 調整は座標がかなり小さい上に,操作点を キー で変更する事が出来ないので,精度の良い ペンタブレット が無いと少し厳しいかもしれません。
Intuos4 Large でもかなり慎重に触りました。
おまけに,1 段階ずつ動かす事が出来ない ポイント も存在し,上書きすると ポイント が勝手に変わっている事もあるので微妙な変更中は十分に注意してください。

今回作成した Custom Picture Control では,いわゆる シャープ さはありません。
どちらかと言うと,アナログ 風な階調を重視している事と,輪郭強調を 0 にしているので シャープ な画が好きな方からすると液晶画面上では ボケ ているように見えるかもしれません。

今回目指している画は,ノーリツ の アナログ 機で Kodak Royal に焼いてもらっていた頃の写真です。 デジタル 機になってからは,ネガ フィルム でもやたら シャープ ( ジャギジャギ ) になってしまい,レンズ の味や差や場の空気感が殆ど出なくなってしまった事は寂しい限りです。


さて,Kodak Royal で焼いてもらった写真を受け取りに行ったついでに,RAW に今回作成した Custom Picture Control をかけた同じ画を再び写真にしてもらいました。
と,ここで少し問題が… Kodak Royal で焼いてもらったのに,Kodak Royal っぽくないんです。
まぁ… ネガ 焼きでもこんなのでしたから,Royal の デジタル 版が悪いのかもしれません。

それなら,CENTURIA Premium に頑張ってもらいましょう。
と言う事で,CENTURIA Premium の赤味を取って欲しいとお願いしたのですが,これはこの紙の特性なので無理とのこと… なら黄色に…

で,しばらく悩んでいると,後ろから KG サイズ でどうのこうのと聴こえてきたので,試しに KG サイズ で 1 枚焼いてもらいました。
これがびっくり… 初めて KG サイズ を頼んだので,サイズ もいまいち分かっていなかったのですが,階調が一気に豊かになり,赤味も取れ,思った通りかそれ以上の色になって出てきました。
理由を聞くと,マガジン が違うので,紙の ロット やその日の湿度・気温でこう言う事が有るとの事でした。 毎朝,全ての マガジン を キャリブレーション されているそうですが,毎回違うとの事。
確かに紙は生物ですから仕方ないですね。 無理を言ってはいけません…

それと,階調はどうしても小さい紙に焼くと無理が出てくるので,思った通りには出ないとの事でしたが,これは インクジェット 機でも同じですし,四つ切りに焼いてもらうと印象が変わるのと同じなので納得です。
普段は L 判しか注文しないので,たまには伸ばしてみようかと再確認させて頂きました。

と言うか,今は伸ばしても安いんです。 インクジェット で出すよりお得だと思います。
インクジェット で インク 捨てながら苦労して出した所で,銀塩 プリント に階調でも雰囲気でもかないません。

今回は画面で見ているだけでは分からないような階調や,黄色い空気感を見事に再現して頂けました。 (補正無しで)
正直,J1 でこの Custom Picture Control をうまく使えば,一定の所まで フィルム の代わりをしてくれそうです。 ある意味では 35mm ネガ フィルム より階調豊かなように思います。


いちいち,Photoshop 等で RAW を加工して思った画にし,インクジェット で印刷する事を思えば,Custom Picture Control で好きな画質を作っておき,フィルム を変えるかのごとく Picture Control を変更し,記録した画像で気に入った画をそのまま JPEG で写真屋さんに持込み,デジタル 銀塩 プリント をしてもらうと言うのも十分有りだと思えました。

又,デジタル プリント で数枚なら待っていれば焼いてくれますし,焼き上がりから注文して少し色を変更して気に入った方向にしてもらい,四つ切りで持ち帰る。 なんて事も有りだと初めて思いました。 ( 空いていればの話で,混雑している時は臨機応変に… )

Picture Control のと同じような機能は先に キヤノン に付いていたそうなので,Nikon は後追いとなりますね。 D3 の頃から付いているとか…
Coolpix に付いている Picture Control と 一眼 や アドバンスト カメラ に付いている Picture Control は別物のようですのが,Coolpix の方はよく知りません。


そして,気付くと Nikon 1 J1 が 1 台増殖していました。
今回はなぜか白が増えていました。 
これで レンズ 交換せずに撮れる? やっぱり 1 台だと不安なので…
3 台になった J1


この Nikon 1 で,何年か振りに写真を真面目に撮ってみようと思えるようになった事は事実です。 
フィルム 機は勿論使いますが,J1 も同じ位かそれ以上に使っていくでしょう。
とにかく,手に馴染む感覚が今までで一番良いのです。 F3 を初めて使った時の感覚に似ています。
これで レンズ が ダメ なら使えないのですが,付属の ズーム レンズ がこれまた Nikon らしくて…
最近の レンズ は Nikon らしさが無く,キヤノン と比較されて差が無いなどと言われていたのですが,これは NIKKOR です。

別に シャープ で無くても,ボケ 味が キヤノン 風で無くても良いんです。
NIKKOR 43-86mm なんて,独自の味が面白い写真を生んでくれます。 ←カビの為今は無し
昔から,NIKKOR の ズーム は色に少し癖があったり,独特の雰囲気がある写真に仕上がるので好んで使っています。
ズーム 嫌いな方から見ると,とんでもないんでしょうが… 過度な倍率の小径 ズーム レンズ はそれなりですが,3 倍位ですと レンズ の味を楽しむ事が出来るので風景では重宝します。

逆に単焦点は,望遠系で良く使いますがこれも味が有って好きです。
サンニッパ は特別ですが,180mm f/2.8 などは祭りの雰囲気が良く撮れるのですが,風景では少し物足りない事が多く,あまり持ち出しません。
これは趣味の世界なので,どれが良いとかでは無いと思いますが,NIKKOR には NIKKOR の良さを残してもらいたいですね。
ED レンズ が入ると一気に NIKKOR らしさが出るので,出来るだけ ED NIKKOR を選んでいるつもりです。 ( 個人的には,昔の ED 系でちょっと黄色いのが好きです。)

今度出る,1 NIKKOR 32mm f/1.2 は凄く楽しみです。 超広角も魅力的ですが…
10mm f/2.8 はちょっと物足りないので今回は パス 。


この日の画像は,デジタル 銀塩 プリント してもらった写真です。
Custom Picture Control を使った サンプル 画像は後ほど…
Posted at 2012/10/30 07:06:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2012年10月26日 イイね!

秋風景を求め根来寺へ

秋風景を求め根来寺へこの日は,Nikon 1 J1 (以下 J1 ) が実際に風景でどう使えるかを試しに,いつもの根来寺へ行ってみました。


そして… この為に カスタム ピクチャーコントロール を作成していました。
純正の VIVID では黒階調(シャドー 部)が少し潰れ過ぎるのと,色が濃い過ぎる場合があり,思った コントラスト から少し外れる事が有ったので,D2x モード Ⅲ を参考にこれに出来る限り近づけた トーンカーブ を作成。
今までこの画に慣れているので,まずはこれを基準にし,そこから J1 に合った カーブ に変更する予定です。
(以前の ブログ 内では画質設定に対する カスタム 性に欠けると書きましたが,ピクチャーコントロール の一段回奥の階層に詳細な設定がありました。 W/B の設定も,座標 で細く調整可。 又,ファンクション ボタン は誤りで,F フィーチャー ボタン が正式名称でした。)


操作性についての追記ですが,フォーカス モード を シングル ポイント に設定した場合,画面内で フォーカス 位置を変更する事が可能です。
操作方法 → 撮影 モード 中に,ロータリ マルチセレクタ 中央の OK ボタン を押すと,ロータリ マルチセレクタ にて フォーカス 位置を自由に変更可能で,位置設定後に OK ボタン を押すと選択画面終了。 (これが世界最多 AF ポイント の 73 点に当るそうです。)


今回は久しぶりに PENTAX ist* Ds2 (以下 Ds2 ) も持って行き,小型 デジタル 一眼 レフ との機動性の差や,J1 の優位性,又は弱点を確認する事としました。
出かけた時間帯は,15 時頃なので少し慣らし撮りをしてから夕日を狙っての撮影とします。
又,作例はこちらに貼ると面倒なので,リンク 先にて観覧願います。


Nikon 1 J1 → 作例 No.001 / No.002

PENTAX ist* Ds2 → 作例 No.001


今回は主に逆光を撮影していますが,あえて ホワイトバランス は全て AUTO です。
現像は,以前と同じく Capture NX 2 を使用し,1 枚を除いて ノンレタッチ です。 (1 枚は高画質 2012 ノイズ リダクション を適用。)
レンズ 等の詳細は作例の コメント 欄で確認してください。
PENTAX ist* Ds2 は,SMC PENTAX の マニュアル フォーカス レンズ を使用しています。


まず,J1 の機動性ですが電源を入れてから撮影に入る事が出来るまでの時間は一眼 レフ 機に劣ります。 しかし,これは慣れてしまう事で問題ありませんし,祭りでもこの起動速度が気になるような事はありませんでした。
Ds2 でも起動までは少し待たされるので,一眼 レフ と言う感覚からするとこちらの方が気になってしまいます。


以前は コメント していなかった J1 の AF ですが,祭りでは大体なんとかなった事と,風景撮影ではこの辺りの感覚が変わってくるので前回は AF については避けました。
AF については,Nikon は ハイブリッド AF (位相差 AF / コントラスト AF) とし,位相差 AF としては世界最速で世界最多 73 点の AF ポイント だそうです。 (コントラスト AF ポイント 数 : 135 点)
Nikon の AF はどうしても他社に一歩譲る感じがあり,その事からも MF の無い Nikon 機はかなり厄介な物でした。 (ある程度癖を掴めば撮れるのですが,動いている物に対しては最悪。)

それが,今回はいきなり世界最速 / 世界最多ときましたが半信半疑でした。
どうしても Coolpix や D2x の トラウマ が抜けない…
D2x ならば,フォーカス リング で調整可能ですが,J1 の レンズ には フォーカス リング がありませんから,実質的には調整しようがありません。 (MF は ロータリ マルチセレクタ を使用。)
今回はそんな理由から,根本的に AF を見直してきたのが Nikon 1 のようです。

実際,祭りでは数回 AF が異常になった以外では暗めの シーン でも フォーカス を外す事無く,又これを気にする事無く撮る事ができました。 (AF-S モード時)
実際の AF 速度も,今までの Nikon 機では考えられない速度で合してくれます。
動いている被写体に対し,半押しの連打で追いかけても合わし続けてくれました。
コンティニュアス AF は利用しない方なので,半押しでこれだけ追随してくれれば十分です。
ただ,AF-A モードではやはり思った通りの フォーカス ポイント とはならないので,狙って撮る場合は AF-S で使うのが良いと思います。

今までの コントラスト AF の場合は,夕暮時などの植物に ピント が合わない事が多々あり,全く使い物にならなかったのですが,J1 は D2x よりも素早く正確に狙った ポイント に フォーカス を合してくれます。
ただ,もろに逆光を入れてしまうと,なぜか後 ピン になってしまい一度違う箇所で ピント を合わし直す必要がありました。
それでも,もろ逆光で全く フォーカス が合わなくなってしまう D2x や,他の Nikon 機と比べると圧倒的な信頼感があります。
一眼 レフ では,プリズム を覗いているので,逆光が入る角度によると ファインダー 内がほぼ真っ白になってしまい ピント 合わせどころでは無くなってしまいます。 (目に悪いので注意)
そこで,少しずらした位置か,憶測で ピント を合して大体で撮る事があるのですが,J1 では液晶 モニタ を確認しながらの撮影な上に,このような状況でも フォーカス が合う事が多いです。


液晶 モニタ を見ながらの撮影なので,屋外 フィールド での視認性がかなり気になるところですが,Xperia arc のように液晶 パネル の空気層を樹脂で埋めてくれてある為に視野角も相当広く,マルチ アングル モニタ の必要性をあまり感じさせない仕様となっています。
又,上記の空気層が無いので,パネル に日光が当たっても内部で乱反射する事が無く,著しい視認性悪化は認められませんでした。
この サイズ で光学 ファインダー を付けてもらっても,実際には見え方が小さく,これこそ感覚になってくるので,液晶 モニタ での撮影で何ら問題を感じませんでした。
カメラ 本体のほぼ真上から見ても,シャッター・スピード 等の表示や,画角の確認は十分可能です。
アングル ファインダー を持ち歩いたり,付け替えたり,液晶 モニタ を見やすい角度に合わせたりする手間が無いので,こう言った機動性は群を抜いています。
(液晶 モニタ がこれでなければ ファインダー は必要です。)


AF の次に厄介な ホワイト バランス (以下 W/B) ですが,D100 で大変な目にあってからは本番撮影は必ず プリセット モード を使用し,尚且つ RAW 現像で ホワイトバランス を調整していました。
D2x や S710 でもこれは健在で,AUTO W/B なぞ信用できたものでは無かったのです。
この事から,J1 も祭りでは プリセット を使用しましたが,日陰や日中や,夕日やと,移動する度に変化する色温度には当然追随できません。 (いちいち プリセット 変更できない。)
なので,RAW 現像での W/B 調整が重要でした。 (プリセット はその日,その場の基準。)
しかし,J1 ではこれが相当優秀との評判を見て,恐る恐る W/B を 自動のまま撮影。
W/B で画の印象は大きく変わる事があり,特に夕日間近の光の色温度はかなり重要。

先にも書いた通り,夕日間近や,季節の夕日によってはどうしても W/B が合わない事が多々あります。 調整しても,プリセット しても合わない シーン が自然光では多いので面倒…
(ネガ フィルム から デジタル 機を使った時に非常に戸惑い,この事象について調べてやっと W/B の都合だと言う事を知りました。)
特に イベント での混合光は最悪で,水銀灯等と夕日など大変な事になるのでその画角から考えないといけない… こんな事から デジカメ 嫌いでした。

部屋の中でも,都合上電球と蛍光灯 (昼白色) を混ぜた光で撮影する事が多い (そもそも間違いとか指摘は無しで。) ので,蛍光灯の光で出来た光の影は真っ青になります。
フィルム ではそんな事気にせず,又この色温度の差を利用していた位なので…

と,ここで本題。
J1 で W/B を AUTO で撮影した結果… ほぼ問題ありません。 今までの AUTO の概念はほどほどに捨ててよさそうです。  特に混合光は素晴らしく,いくら プリセット してもここまでうまく合わす事はできません。 と言うか,デジカメ の概念が変わりました。

ただ,どうしても合わない W/B がありました。
先に ダラダラ と説明臭く書いたのはこの為なのですが,夕日の日陰に当る シーン での事です。
もしくは,夕日の木漏れ日の シーン で W/B が合いません。
現実は薄い黄色で,ふわっ とした実に気持ち良い シーン 。 木漏れ日の差し込みが微妙な階調を醸し出しています。
これはどうなるのか? と撮影してみると… 夕日の黄色が無くなり,日中のような仕上がりに。。。
感じ的には,富士 フィルム の第4の感色層技術を使った ネガ フィルム に似ています。
黄色階調が弱く,青に転びかけるのです。 Kodak はその点,黄色に転ぶので夕日は得意です。

これがどうにかならないのか?と,W/B の微調整を何度も繰り返したのですが,赤や青,マゼンタ に転ぶばかりで,肝心の薄い黄色発色とはなりませんでした。 (J1 の モニタ 上で確認)
ただ,不思議な事に撮影前の ライブビュー 状態では見たままの色なのですが,撮ると晴天になります。 なので,RAW データ を触るともしかすると再現可能かもしれません。
(W/B モードでは,曇り 辺りが近い事は近かったですが,まだ黄色が足りません。)
同じ時間に,場所を変えて何度も試したのですが,やはり結果は同じでしたが,それより少し時間が経ち,色温度が更に下がった辺りからは再び色を再現できるようになりました。

これは個体差等では無く,デジカメ の癖なのかと。 D2x であろうと,同じような (もっと酷い) 経験を何度もしていますので注意して使えば良いでしょう。
又,Nikon 1 では レンズ に W/B の情報を持たせているそうなので,これからの レンズ 次第ではこの辺りが解決する可能性があります。 (これは Nikon 1 のみの特徴)

同じ シーン を Ds2 で撮影すると,W/B AUTO でもそれなりに黄色発色をしてくれたので,やはり暗いところは PENTAX が強い印象です。


高感度 ISO は,3200 までで その次が Hi となりますので,実質的には ISO 3200 です。
実際,ISO 3200 で撮影したものを Up してありますので,良ければ確認してみてください。
Capture NX 2 で,高画質 2012 ノイズリダクション を 13 % 程かけていますが,それでほぼ ノイズ が取れていますし,羽の ディテール も再現出来ています。
ISO 800 でも十分な実用域で,ISO 400 は常用域ではないでしょうか。 ノイズ リダクション をかけると,ISO 100 よりも暗部 ノイズ が少なく思います。
(鳥の画像が ISO 3200 )

最後に,一眼 レフ との差ですがやはり コンパクト で グリップ が無いので,それを生かして場所が悪くても水辺 ギリギリ まで付ける事が可能。
シャター ボタン が グリップ に有ると,グリップ を持たない スタイル での撮影時に シャッター ボタン を押す事が困難なのですが,軍艦部に シャッター ボタン があると,持ち方に関わらず シャッター ボタン を押す事が可能です。
そして,J1 はこの時の バランス が良いのが特徴です。
F3 はこのような撮影が普通に出来たのですが,F4 からは シャッター ボタン が グリップ のみになったので少し使い勝手が悪くなっていました。(下位機種も数種類は同じ。 例外有り)
最近では,F3 のような スタイル の カメラ らしい カメラ は,FM10 だけになってしまい少し寂しい感じはしていたのですが,今回 J1 で復活したと思っています。


総合的にみても,非常に バランス の良い機種なので,この バランス を崩さないように J3 まで作っていただきたいと思います。
本当に F3 の デジタル 版と言う感じで使っています。 J3 ではもっと良くなると良いのですが。


この日の画像は,根来寺の池で撮影したものです。
Posted at 2012/10/28 16:06:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2012年10月23日 イイね!

Nikon 1 J1 と Nikon D2x を祭りの撮影で比較

Nikon 1 J1 と Nikon D2x を祭りの撮影で比較予定より 1 日遅れての投稿ですが,Nikon 1 J1 と D2x の画を比べてみたいと思います。

まず最初に,みんカラ の特性上 800×800px 300KB が Up の限界です。
今回の画像は,RAW 現像と リサイズ と圧縮は全て Nikon Capture NX 2 (Ver.2.3.4) にて行い,レタッチ は行なっていません。
画像生成 モード は,J1 が ピクチャーコントロール の VIVID とし,D2x が モード Ⅲ とします。
ホワイトバランス は,両機ともに同じ時間に同じ場所で プリセット 登録した物を全てに使用しています。
撮影 モード は両機ともに絞り優先 AUTO です。
測光は全て スポット 測光です。
絞りは基本,1 ~ 4 段絞ってします。
輪郭強調の設定に少し ミス があり,J1 は VIVID ノーマル な為 +4 になっているのに対し,D2x は 「輪郭強調しない」 設定になっています。
この事から,D2x の画は少し柔らかめで,J1 が硬めになってしまっています。

さて,上記条件での撮影の結果と,J1 の使い勝手を前回に引き続き レビュー してみます。
残念ながら,両機で同じ構図で撮影した画像が少ない上に,なるべく一般の人が特定出来ない画を選んでいますので,比較画像が少なくなっています。 ←撮るときに考えてなかった…
念の為に… 今回の比較とその感想は,あくまでも全体を見た時の印象からのものです。
100% 表示で見た時の ノイズ 感や ディテール については先日分で書いているので省きます。
サービス 判や A4 プリント 程度ならば大体今回の比較で問題無いと思いますが,人それぞれと言う事で。


まず最初に,紅白幕の比較。

D2x
D2x DX AF-S 17-55mm f/2.8G

Nikon1 J1
J1 1 10-30mm f/3.5-5.6 VR

輪郭強調の設定 ミス が効いている印象の画なので,それを差し引いて見てください。
レンズ はどちらも標準 ズーム です。  
D2x の方は,光が強く当たっている左側面側の赤が濃いのに対し,J1 は少し朱色に近い色となっています。 J1 は影部の コントラスト が高いように見えますが,これは VIVID 設定の為です。 スタンダード ですと,全体的に D2x より少し浅い色になります。
J1 も少し レタッチ してあげると,D2x と同じ仕上がりにする事は可能です。

D2xNikon1 J1
D2x Ai 85mm f/1.4S              J1 1 30-110mm f/3.8-5.6 VR

続いて,天狗を アップ。
レンズ の焦点距離の差で画角が違うのですが,やはり赤の発色に差が出ているのが分かります。
これは赤の発色以外に大きな差が見られなく,J1 が気に入った理由の一つです。
J1 は スポット 測光の範囲が広いので,こう言った シーン ではどうしてもある程度 アップ にする必要があります。
圧縮前の画はもう少し コントラスト が強く,画に力強さがあります。
正直,どちらが D2x かと言われても分かりません。 長い事 D2x の画を見ていますが,こういった シーン では殆ど差が無いんです。

D2xNikon1 J1
D2x DX AF-S 17-55mm f/2.8G           J1 1 10-30mm f/3.5-5.6 VR

コントラスト の出方が問われると思われる,金色の神輿に光が反射している場面を比較。
背後には木々が有り,瓦も有ると言う難しい シチュエーション です。
レンズ はどちらも標準 ズーム です。 
D2x は人に ピント を合していますので,神輿は少しぼけています。
こちらも画角の違いはありますが,D2x が少し J1 に引けをとっているようにも見えます。
J1 の標準 ズーム レンズ は金色の反射部分に対しても色収差が殆ど出る事無く シャープ に収まっていますが,D2x の方は各所に色収差が出てしまっています。 (このせいで神輿がより不鮮明に見えてしまいますが,これはこのレンズの最初からの癖。)
J1 の標準 ズーム レンズ は安い割にこう言った所はしっかりと抑えられているようです。 F 値も無理していないのが良いのかもしれません。
なので,この シーン では J1 が上回ってしまいました。 金色の反射は結構難しいのですが…

D2x
D2x Ai 85mm f/1.4S

Nikon1 J1

J1 1 30-110mm f/3.8-5.6 VR

比較の最後は,手前に木の葉が有り,逆光気味の中の場面。
これも焦点距離が違うので画角の差が大きいので,大体で見てください。
関係者以外の顔はぼかしています。
これは J1 の ピクチャーコントロール の都合もありますが,D2x の方が光の柔らかさを表現出来ています。 (あくまで J1 が VIVID 設定の場合)
D2x の レンズ が大径単焦点と言う点で,J1 が圧倒的に不利になりますが,J1 の RAW を Capture NX 2 で ピクチャーコントロール を ニュートラル や スタンダード にしてあげると,D2x と同じ柔らかい画作りになるのでこの辺りの差が D2x モード Ⅲ の良い所でしょう。


後は J1 単独の画を数枚貼り付けておきます。
D2x が得意とするような場面を基本に撮っていますが,想像通りの画にしてくれます。
ただ,マルチパターン 測光で カメラ 任せにすると… コンデジ も変わらないとか言われそう。
この辺り,D2x もそうなんですが,Kodak 調で好きです。
なんとなく,今はなき Kodak 100UC に似ているんです。 この フィルム が好きで常用していましたが,Ektar 100 の発売で生産終了となりました。 Ektar 100 は 100UC よりも少し ニュートラル になっていますが,問題無かったので Ektar 100 に乗り換えました。
富士フィルム は基本嫌いで,唯一 PRO 400 が使えるかな?程度。 REALA ACE は好みじゃない。

と,こんな事書くのに久しぶりに Kodak の HP 見てみると エクタークローム が全て生産終了しているではないですか… 
と言うか,Kodak は リバーサルフィルム 全て生産終了となってしまってます… E100G 買って,F3 に入れて 10 枚程撮ってそのまま 1 年が経過しようとしている現実があるので問題は無いですが寂しいですね。
ネガ はやめないで欲しいですが,フィルム 需要が… Nikon も F6 が最後なのでしょうか…
残るのは富士フィルム だけとかは辞めて欲しいです。


Nikon1 J1Nikon1 J1

Nikon1 J1

Nikon1 J1

Nikon1 J1


続いて,Nikon D2x での サンプル。

D2xD2x
AI 180mm f/2.8S


この日の TOP 画像は,Nikon 1 J1 で撮影したものです。
実際に,夕日に近い日差しが空気中の埃に反射して光の霧のようになっていて非常に綺麗だったので,撮影してみました。
Posted at 2012/10/23 05:55:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2012年10月22日 イイね!

Nikon 1 J1 RED 追加

Nikon 1 J1 RED 追加本来,Nikon 1 J1 と D2x とを比較する予定だったのですが,先にちょっと追加品を Up します。


昨日,Nikon 1 J1 BLACK が妹に見つかり… 取られそうになったので,代わりの機種を探していました。 (元々,Nikon S710 を貸していたんですが,絞りが壊れたので…)

S710 は純正電池 パック EN-EL12 を 2 個持っているので,充電器もあるこの電池を活かせる機種にしたかったのですが,まともな写真が撮れそうなのは Nikon P310 だけ。
だいぶと P310 を調べたり,画を見たりしたのですが,どうしても画が気に入らない…
実際に展示品を見て,触って撮って… ホールド 感や手に馴染む感じがしない…
ズーム スイッチ も Nikon らしくなく,シャッター スイッチ 一体になってしまったし,レンズも S710 と差が有るように思えない。
何よりも,メモリ への記録時間が長すぎて レスポンス 最悪。
それにしては値段が高い… と言っても最近はかなり安いですが J1 の事が有るので高く感じる。

では,P7700 はどうか? 制限が有りながらも,RAW と JPEG の同時記録が可能である点と,操作が個別 ダイヤル なので高級感はあるし,ずっしり重い。
こちらも少し遠い電器店まで行き,実際に触ってみたが… 肝心の記録時間が長い長い… 壊れているのかと思う レベル。 (RAW + JPEG を内蔵 メモリ に記録時)
これは,E8800 でも同じだったので進歩が無いようです。 あくまで Coolpix なんだなと言った印象。

では,他の メーカ のいわゆる ミラーレス 機はどうか? 
オリンパス はちょっと… 電源に高輝度青 LED は無いでしょ。 レンズ マウント は樹脂だし。
SONY は シャッター の感触が悪いし,シャッター を切った時の振動が嫌。
PENTAX Q は候補でしたが,サンプル を見ても ノイズ が酷い。 撮像素子 が コンデジ 並なので仕方ないか… シャッター スイッチ もぐらぐらしてたし。 コンセプト は好き。
CANON も見たけど,重いし操作系が素晴らしく分かりにくい。 レンズ の ズーム 固定が無いから,レンズ 脱着に回ってしまって仕方ない。 ズーム の感触だけは他社より良い印象。
ナショ は興味ないし買う気も無いので見てもない。

PENTAX の コンデジ も随分見たけど,確かに PENTAX らしからぬ シャープ な画作りでぱっと見は コンデジ のなかでは素晴らしい。 ぱっと見は。
では,Nikon の コンデジ S シリーズ は? S710 の失敗から再び買うのは気が引ける。

と言うか,スマホ の カメラ が単焦点 AF で思ったより使えるので,これより良くなくては意味が無いのです。 iPhone5 とかかなり良いじゃないですか… コンデジ 要らないじゃないですか…


で,半ば決まってましたが… Nikon 1 J1 の RED に決めました。
元々 RED が欲しかったのですが,標準 ズームキット しか在庫が無いとの事で,BLACK にしてましたが,今回は思い通りの RED です。
レンズ 買う値段で本体と レンズ 付いてくるし,バッテリー や充電器まで付いてるんですから,こんなお買い得な事は無いでしょう。
付属品を オプション で集めると,倍位になってしまいますよ… 
おまけに レンズ が交換できるし,ズーム は マニュアル。 フォーカス は… AF が速いから問題無いとします。
なんと言っても,Coolpix とは比べ物にならない記録時間。 これが遅いと絶対に持ちださなくなるのは分かっているので。
で,P7700 より安いんですから。


BLACK を買って,家で開けてみてから思ったのですが,店で展示している カバー だけの見本とは大分印象が違い,かなり高級感があり好みでした。
赤も店頭ではあまり好きな仕上げでは無いと思っていたのですが,実際に物を見てみると少し ラメ が入っていて綺麗な仕上げではないですか。
店頭の モック はちょっと雑すぎて見本になっていない気がします。
Nikon なのに仕上げが悪いのはおかしいと思っていたのですが,これは間違いでした。

Nikon1 J1
付属の ストラップ は本体色と合わせられており,赤が付いていたのでとりあえずはこれを装着。
これも本当は ピンク が良かったのですが,限定品だったので在庫はありませんでした。
S710 も赤だったので,良しとします。

ついでに,SanDisk の EXTREME 8GB Class10 が安かったので ポイント で購入。
Victor の 8GB を買おうと持って行ったら在庫が無いとかで… 残念。
メモリ は SanDisk を基本に使っているので,Lexar と迷いましたが SanDisk にしました。
最近は Class10 も安いですね… 一昔前はかなり高価だったように思いますが。

後は Nikon が良い レンズ を作ってくれるのを待つのみ。



この日の画像は,Nikon 1 J1 RED です。 あげるつもりは無いですよ。 貸すだけですよ?
Posted at 2012/10/22 20:53:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2012年10月21日 イイね!

春日祭り Nikon 1 J1 試し撮り

春日祭り Nikon 1 J1 試し撮り毎年恒例の地元氏神さんの祭りが行われましたので,撮影に行って来ました。


今回は先日分で予告した通り,Nikon 1 J1 が実際に祭りで使い物になるのか? を試す目的もあったので,ここで Nikon 1 J1 の レビュー を兼ねてみたいと思います。
と言っても,J2 が出ているので J2 では改善されている点も多くありますので参考までに。


この所,祭り会場入りする時間が少し遅くなってしいます…
本年度も,結構 ギリギリ な時間に入り,現地で準備が終わって暫くしてから山登りとなってしまったので,境内での練習撮影があまり出来ませんでした。 (山が本番)

今年は初とも言える,デジタル 機のみでの参戦で,機材は Nikon D2x と Nikon 1 J1 の 2 台としました。 本当は Nikon F3 を持って行くつもりが,フィルム (Ektar100) を買い忘れてしまい,J1 の試し撮りも有るのでとりあえず今回は フィルム 機無しとしました。 ←悪い傾向

さて,J1 は昨日の夜に買ってきたばかりなので,正直使い方はしっかり把握できていません。
一応,早朝に朝日の逆行と順光,反射光等の試し撮りをして癖を確認していたので後は大体で撮ってます。
本体液晶と EIZO CG21 / CG211 で見る画には大きな差が無い事も確認済みです。
正確には黒の階調が違うので,この辺りは注意しないといけませんが,ホワイトバランス や基本的な画は本体液晶で表示している通りです。
この当たりも Nikon らしくて良いですね。 黒は,本体液晶の明るさを -1 した位が CG21 に近いです。

本体の ファームウェア バージョン は A/B Ver.1.20 ,レンズ 1.10 にしています。

今回の カメラ 設定ですが,ホワイトバランス は現地合わせの プリセット とし,RAW + FINE 記録,絞り優先 (A) ,色空間は sRGB ,ピクチャーコントロール は D2x の D2x Ⅲ モード に近い VIVID としています。
後から知ったのですが,この J1 の RAW は 12bit 圧縮 RAW 記録でした。
D2x のように,非圧縮を選ぶ事は出来ないようです。

まず,RAW + FINE で撮影時の記録 レスポンス ですが,家で確認した限りには SanDisk SDHC Class 2 4GB を使用してもClass 4 を使用しても体感できるような差は見られませんでした。
実際,祭り会場での撮影 レスポンス は悪く無く,Coolpix E8800 などのように待たされる感じは殆どありませんでしたし,連続で撮影しても内蔵 バッファ メモリ が大き為か レスポンス が落ちる事はありませんでした。 (D2x 同様画面に連続撮影可能枚数が表示されます。 上記設定で約 14 枚でした)
これが瞬間を狙わなければならない,動いている被写体に対してとなりますと,遅いです。
シャッター を押して記録中に一旦画面に プレビュー が出るのですが,これを消す事は出来ません。
この間,シャッター を半押しにすると直ぐに撮影 モード に入りますが,やはり 一眼 レフ のようにはいきません。

そして,気になった事が。
ファームウェア を上げた事が原因なのかは不明ですが,会場で撮影している時に本体が スリープ モード に入った後,フォーカス がどこにも合わなくなってしまう事が数回ありました。
復帰は一旦電源を切る事で可能でしたが,同じ症状が連続で起きたので,2 ~ 3 回電池を抜いて リセット をした所,以後この症状は出ていませんが少し焦りました。
フォーカス モード は AF-S の フォーカス エリア は マニュアル モード にしている時に起きましたが,レンズ との通信が上手く行かなかったのかもしれません。


しばらく練習撮影してからの本体についての感想ですが,D2x から直ぐに持ち替えても全く違和感が無い事には驚きました。
グリップ が無いので,少し心配していたのですが,個人的にはしっかりと ホールド 可能です。
サッ と持った時の感触が Nikon F3 や Nikon F に似ているのと,そもそも Nikon F には グリップ がありません。
最初,何度も ファインダ を覗こうとしてしまう程に違和感がありませんでした。
F3 等では,モードラ 無しの状態ですと巻き上げ レバー に親指を掛けて本体を持ちますが,これに似た機構が Nikon 1 J1 にもあり,モード ダイヤル の画面側にある出っ張りがそれに当たるようです。 これが違和感をより無くしているようです。
そして,ストラップ を付ける事によって ストラップ 付け根部の ストラップ 紐部を指で挟むように持つことでより ホールド感が増します。
この辺りの R の取り方が絶妙で,さすが カメラ 屋さんです。

D100 のストラップ取り付け
ただ,ストラップ の取り付け部の幅が狭く,専用 タイプ の細い紐しか通す事が出来ませんでした。
細い ストラップ は激しい動きで必ず落とすので,今回は Nikon D100 純正のストラップ の紐を少し改造して無理に付けて行きましたが,次期機種では改善して欲しいです。
幅狭の ストラップ は物が限定されますし,なによりも肩 パッド が狭く一部しか付いていない物が多いので,落とします。 (E8800 等では,D2 系と同じ ストラップ 取り付け構造)

ホールド 性と同じく,シャッター ボタン の位置も違和感ありませんでしたが,半押し状態の前に少し遊びが有るのを半押しと間違う事が有るので誤操作防止の為とは思うのですが,気持ち改善して欲しいです。
電源 S.W や動画撮影開始 S.W は軍艦部と フラット 構造ですが,全く違和感無く操作できます。
本当に Nikon の S.W 類に関する感触と操作性は素晴らしいです。

今回は絞り優先で撮影していたのですが,絞りを設定する ダイヤル が無いので Coolpix S710 のように セレクタ ダイヤル で クルクル 回して変更するものだとばかり思っていました。
しかしこの ダイヤル では指の位置からして撮影中には回しやすいとは言えず,S710 ではこの ダイヤル がすぐに壊れた事からもあまり使いたくはありませんでした。
と,絞り優先 モード にして ダイヤル で絞り値を変更しようと思っても変わりません… キー が違うのか? と思い,やはり セレクタ 系を色々触ってみても違うようです。
なんと,ファンクション キー 横の画像拡大縮小用の キー に絞り値の変更が割り当てられていたのです。
これは シャッター スピード 優先にした場合も同じで,シャッター スピード をこの キー で変更可能です。
では,マニュアル モード では? 絞り値は上記の キー で,シャッター スピード は セレクタ ダイヤル で変更すると言う仕様でした。
この キー 配置もなかなか絶妙で,画面を見ながらの操作でも違和感無く絞り値を変更できます。
クリック 感も良く,行き過ぎと言った事もありません。 しかも,絞り値は一定の所までは プレビュ と同じく レンズ と連動してくれます。 プレビュ キー が無い中では嬉しいですね。
ただ,一眼 レフ のように ダイヤル では無いので一気に何段階も変更する事は出来ません。
例えば,f/10 から開放まで帰るには何回も カチカチ する必要があります。
それでも,ダイヤル 式絞り調整も好きでは無いので,あまり変わらないと言えば変わりませんね。
むしろ,こちらの方が何回で何になるかが分かるので,カメラ の性格上はこれで問題ありません。

セレクタ ダイヤル に割り当てられている,AE/AF-L は思ったより便利で使えますし,タイマー モード も細かく設定出来る点は良いです。


操作系での不満点。
モード ダイヤル が分かりにくいです。
これは J2 で少し改善さていて,カメラ カスタム モード が独立し,ファンクション キー で MODE を変更できるようになっていましたが,カメラ オート より上に位置する機能を モード ダイヤル に仕込む必要があったのか? と。 
これも カメラ の性格上仕方ないのかもしれませんが,移動中に一度 モーションスナップショット モード に勝手に切り替わっており,そのまま シャッター を切ったので処理にやたら時間を取られ… しかも中断出来ないので待つしか無いと言った状態になってしまいました。

次に,ファンクション キー ですが,これへの機能割り当てが ユーザ で設定出来ないのは残念。 例えば,ホワイトバランス や測光方法をここで設定できると一段と操作性が上がります。 Coolpix でも普通に出来る事なので,ファームウェア の アップデート ででも対応して欲しいです。 でないと,ファンクション キー の意味が無い…

レンズ の合い マーク 位置。
祭りの最中に レンズ を何回か交換したのですが,F マウント と同じく交換しようと思うと違和感がありました。
最初は回す方向が違うのか?と思った程でしたが,原因は レンズ を ボディ へ マウント する際に合わせる合い マーク の位置でした。
F マウント では ボディ 側の マウント 合いマーク は左手側にあり,レンズ を装着すると レンズ 側の合い マーク は TOP にきます。 これで確実に装着した事が分かります。

しかし,1 マウント では ボディ 側合い マーク が TOP にあります。
レンズ の装着方法は F マウント と同じなので,レンズ を装着すると レンズ の合い マーク は右手側に向きます。
この合い マーク の位置の違いから,なかなか レンズ が入らないと思ってしまったのです。
入っても,回す ストローク が F マウント の半分位の為に,入ったかどうかの判断が付きにくいのも難点です。 (慣れの問題でしょうし,カチッ と音もしますが Nikon としては…)
そして,この感覚どこかで覚えがあるような… と思って,CANON NEW F-1 を見てみると… 回す方向は逆ですが,ボディ の合い マーク は TOP に付いていました。
そう言えば,これも最初 レンズ がなかなか付かないと思ったものです。
(初めて使った一眼 レフ が Nikon F で,その後も F マウント ばかりだった為)

この マウント に関しては今更どうこう出来ないでしょうから,1 マウント はこのままなのでしょうが残念です。 1 マウント は形状的に F マウント の縮小版なので,なぜわざわざ合い マーク の位置を変えたのか不思議です。

それ以外では,メニュー で カスタム 項目が Coolpix の P シリーズ より少ないのはいただけません。 輪郭強調等の設定は必需品だったので,次期機種では付けて欲しいものです。
常用 RAW 撮影できるので,致命的では無いですがやはりあって欲しい機能です。
V1 なら付いているのか… 調査不足です。 V1 にしなかった理由は昨日書いていますね。

ピクチャーコントロール の カスタム 項目に輪郭強調等の メニュー が有り,自由に設定して保存出来るようになっていました。


さて,肝心の画作りですが…

いきなり結果から行きます。  特に問題無いです。
小径 レンズ の良さを生かして使えば,D2x は出来ないような表現も可能そうです。
本当に一眼 レフ をそのまま小さくしたような感じですね。 撮像素子が小さくなっているところは,画素数を減らしていますので相殺とまでは行きませんが,上手く チューニング されていると思います。
Nikon は元々 フルサイズ 撮像素子はやらないと言っていた位で,撮像素子が大きければ良いと言うわけでも無いですからね。 大きいと マウント と レンズ が大変… 画像処理で誤魔化せば見栄えは良くなるようですが,それをされると風景撮影に支障が出ます。

ノイズ 感ですが,カメラ 内部で JPEG を生成させると ダメ です。
RAW + FINE で撮影しているせいもあるのでしょうが,D2x で言えば JPEG 速度優先になっているように思います。 (D2x では処理の高速化の為に,同時記録では速度優先か画質優先か設定可)

RAW 撮影でも,圧縮 RAW なので仕方ないかな? と言う部分は少なからず出ます。
それと,シャッター スピード が遅くなると手持ち可能な速度でも ノイズ の発生が増える傾向がありますが,これは一眼 レフ とは違い,常に CMOS を駆動している影響でしょう。 本体も結構温もるので,ノイズ は避けられないものかと思われます。
又,暗部 ノイズ は少し多いように思います。 

今回は全て ISO 100 で撮影しましたが,感度を少し上げるとやはり カラーノイズ が全体で乗ってきます。 コンデジ ほどではありませんが,ディテール 維持の為に ノイズ 処理は最小限と言った感じです。  高感度 ノイズ は D2x より少ないかもしれません。
Capture NX 2 で,RAW 現像し,ノイズ 除去(2012)してあげると大体取れますので,処理の高速化故の犠牲かもしれません。 ノイズ が多少有っても,レスポンス が無ければ祭りは撮れませんから,レスポンス が落ちる位ならこれで良いです。

なによりも,ノイズ 処理しすぎで ベタッ となって,それをごまかす為に強烈な シャープ を入れられるより マシ です。
最近,擬似的に ピント 合っているように見せている画を吐くデジカメが出てきているようなので…
上のような画は粒立ちが良く,シャープ で,シャキシャキしていて,背景も変に ボケ るので一見は良いですが,風景の空気は写りません。 最近の画像処理は上手だな… と思いました。

ノイズ については,Coolpix S710 での失敗から少し敏感になっていたので書いてみましたが,画作りに影響無い程度の ノイズ は気にしません。
何も,D2x の ISO 100 程出せとは言いません。 (D2x も当時は ノイズ 言われてましたが…)


色の付き方ですが,ピクチャーコントロール を使用しない状態でも十分に VIVID です。
VIVID にした方が D2x の Ⅲ モード に印象が近づきます。 (暗部が結構違います)

基本 コントラスト が高い画ですが,撮り方によっては全く印象が変わってきます。
普通に撮ると普通の コンデジ より少し悪く見えるかもしれません。
SONY の NEX シリーズ はやたらと面白い画を見せますが,真逆でしょう。
傾向は D2x に似ているので,非常に扱いやすいです。 
これは!と思う シーン では思い通りの撮れ方をしてくれますし,期待を裏切る事もありませんでした。
本当に良く撮れますし,色も好きですが難点が… スポット 測光を多用するのですが,スポット の範囲が広すぎて,これでは D2x の中央重点測光の範囲狭い版です。
コンデジ には良くある傾向ですが,E8800 の スポット 測光でももう少し範囲が狭かったです。
風景のスポット 測光時には,露出補正で,-0.7 位してあげると丁度良いかな… 人物なら臨機応変に…  ファームウェア で変えてくれないかな…


この日の画像は,愛車紹介のその他その他辺りに上げていますが,D2x との比較もあるのでこの辺りは次回。


この日の画像は,春日祭りで御渡りが始まる直前の風景です。
Posted at 2012/10/22 14:46:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 祭り | 日記

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