どうも、なんだかんだで猛暑の中2週連続で房総の113系に乗りに行っているたけぼーです。
今回は前々回から取り上げている、113系内房線普通列車8両編成の車輛カタログ的なものをお送りします。
先述のとおり、この8両編成はマリ217編成とマリ114編成という、2本の4両編成が併結されたものです。
何はともあれ、安房鴨川寄りから1両1両を見ていきましょう。
安房鴨川寄りには、217編成が連結されています。
217編成は、前後にいる先頭車2両が地上用の0'番代、中ほどの電動車2両が地下線向けの1500番代という構成の4両編成です。
217編成の安房鴨川寄り先頭は、このクハ111-242。
地上線向けとして製造された、0'番代というグループに属する車輛です。
こちら側の先頭部には、連結時に使用する通路用の幌と、やはり連結時に隣の車輛に電源や信号を伝達するためのケーブルがあります。
反対側の先頭部には受けるためのコネクタがあります。
その後ろには電動車、モハ113-1517。
この車輛は地下線向けとして製造された1500番代。
1500番代なので、座席の寸法が拡大され、それ以前の車輛と比べて窓割が変わっているのが外観上の特徴。
地上線向けとして製造された2000番代と似た外観ですが、画面向かって1番左側のドアの右上に行き先札差がないのが、1500番代特有の特徴になります。
モハ113はパンタグラフは持たず、床下に制御器や抵抗器を積んでいます。
↑でご紹介したモハ113の相方ともいえるのが、隣に連結されているモハ112-1517。
シリアルナンバーが1517で、先ほどのモハ113-1517とお揃いです。
モハ112は頭上に集電用のパンタグラフ、床下に発電機とコンプレッサーを積んでいます。
マリ217編成の4両目、千葉寄りの先頭車がこのクハ111-551。
こちらは鴨川寄りのクハと同様、地上用の0'番代の車輛です。
といっても、千葉寄りの先頭車には補助用のコンプレッサーが積まれており、厳密には300番代に区分されます。
先頭部の下部で、マリ114編成の先頭車から伸びる引き通し線を受けています。
以上が、マリ217編成になります。
つぎは、マリ114編成。
こちらは4両全車が地上線向けの2000番代で構成されています。
まずは安房鴨川寄りの先頭車、クハ111-2163。
乗務員室のドアの下部に銀色の取っ手があるので、おそらく東海道線から113系が淘汰された際に千葉に転属してきたものと思われます。
その後ろに連結されている電動車、モハ113-2119。
搭載機器などに関しては、先述のモハ113-1517と同様だと思われます。
こちらは地上線向けの2000番代なので、先ほどの1500番代と違いドアの右上に行き先札を差す横長の札差が付いています。(札差そのものは地上線向けの0'番代にもあります)
その相方の電動車、モハ112-2119。
こちらも搭載している機器などは、モハ112-1517とほぼ同じだと思います。
114編成のうち、この電動車2両がグレーのゴム材を使用したドアを持っています。
これだけ年数が経っていて、かつ多様なリニューアル工事が施されている(西日本などは特に)ような車輛で、このようにオリジナルを保っている車輛は貴重ですね。
最後は114編成の千葉寄りの先頭車、クハ111-2048。
こちらの先頭部には幌や引き通し線のケーブルはなく、それらを受けるための枠や栓が付いています。
上でも少々書きましたが千葉の113系の編成は、安房鴨川・鹿島・銚子寄りの先頭部に通路用の幌と引き通し線のケーブルを搭載し、反対側の千葉・東京寄りの先頭部は幌を受けるための枠と引き通し線を受けるための栓が付いています。
今回出会った8両編成のうち、7両が内・外装ともにオリジナルのままで貴重な存在です(クハ111-242のみ車輛更新工事を受けているらしく、未確認ですが内壁や座席などが若干変更されているようです)。
オリジナルの113系狙いの方にはお勧めできる編成だと思います。
相変わらずなグダグダっぷりですが、今回はこの辺で。
今回も長文にお付き合いただきありがとうございます。
次回はいよいよこの113系に乗って千葉方面へ行こうかと思います。
では。
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