この世に出なかった　試作品

昔　AWのチムニーダクトがどうしても　作りたかった。


エンジンルームの熱気を逃がす　目的で。


試作品を作って　(´;ω;｀)　　失敗した事も。





　　　↑　　　スパ西浦サーキット　にて走行テストです。






　↑　失敗品


ボデーの側面の風を利用して・・　　エンジンルーム内の熱気を引っ張り出そう♪　と気が付きました。


AWの場合　殆どボデー下部　より入って来たエアーによりエンジンルーム内の熱気を排出しています。


右側（ドライバー側）にはエンジンルームに風を取り込むダクトが付いていますが・・


これは　主に　EXマニ冷却用と思っています。




エンジンルーム内で一番　高温になる所ですからね。



でもね　その風を効率よく　排出しないと・・　　ダメなんですよねぇ。。


AWはボデー　下部より充分なエアーがエンジンルーム内に入って来ます。


ただし　走行時ですが。


これだけの開口面積に対して　エアーを抜く面積が不足している　って素人が考えても分かりますよねぇ　　( ´艸｀)



そこで　エアーを抜く為の・・　　チムニーダクトを開発しました。


最初はただの煙突形状のチムニーダクトにしようか？　とも思いましたが・・


AWの場合　ボデー上面のエアー　を殆ど利用できません。　←エンジンルーム上部



そこで　ボデーサイドを流れる　エアーに着目したんです。








これが　実際にボデーサイドにエアーを流して　空気の流れを確認したと時の画像です。


問題はAWのリアピラーの形状でした。



ココのエアーは　ピラーの内側へ巻き込んで　入って行ってしまいます。


この　流れを変換したい・・


そこで　ピラーより後方へ　チムニーダクトの開口部を・・・


これは　正解でした♪　　ピラーから巻き込んで乱流になったエアーをチムニーダクトの側面で整流して・・　　後方へ流れるようにしました。


これにより　チムニーダクトの開口部より　流れるボデーサイドの風を利用して・・


エンジンルーム内の熱気を引っ張り出す　ことに成功しました。


この世に　１０＋α　の数だけ販売しました。


エンジンルーム内　のいろんな箇所にサーモセンサーを設置して、市街地走行、サーキット走行　などで全ての走行で効果を確認しました。



こんな　感じでチムニーダクトは・・　　ごく僅か　市販しました。



幻の　１品ですかね？


自分だけの　オリジナルパーツにしようかと・・　も思いましたが。。


１１台　　AW１１　ですから　１１台分だけ販売しようと・・　


でも　どうしても・・　　欲しいって方だけ　数台追加生産しました。


でも　１１台以降はシリアルナンバーは同じ数字です。

この　１１台のシリアルナンバー　　数台分は　北海道に出ています。　リップスポイラーもかなり・・　　北海道へ　　嫁いでいきました。






ありがとうございました♪　　これがチムニーダクトの開発ストーリーです。