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イイね!
2020年01月05日

雪道運転の小ワザ

冬の北海道の運転は、当然ながら注意が必要です。


一般的に雪道が怖いのは「滑る」こと。
それ以上に怖いのは吹雪や地吹雪など悪天候で「見えない」とき。


「見えない」も幾つかの原因がありますが、ひとつは吹雪や地吹雪などクルマの外の視界がゼロに近くなるケース(いわゆるホワイトアウト)。
この場合はできれば外出自体を避け、やむを得ず走る場合は、灯火を精いっぱい使って周囲に自分の存在をアピールしつつ、最大限に視覚を研ぎ澄ませ、御守りを握りしめながら低速で乗り切るしかありません。


これなら100mぐらい見えるので、
慎重に走れば問題ないのですが・・・



ここでご紹介したいのは、クルマの外の視界が悪くても、せめて自車のフロントガラスの視界をクリアに保とうとするための方法。


くるまのエアコン吹き出し口は幾つかの選択肢があり、寒い時はフロントガラスを温めるための吹き出し口(デフロスター)をよく使うと思います。

気温がそれほど低くない(0℃前後)降雪時は、デフロスターとワイパーで乗り切るしかないのですが、もっと気温が低くて風が強い場合などはデフロスタではガラスの外側まで温め切れず、ワイパーの動作により薄い氷の膜をフロントガラスに引き伸ばすことになって、逆に視界を損なってしまいます。


そこで、

フロントガラスを冷やしてクリアな視界を保つ方法

をご紹介します。

もう少し具体的にいうと、デフロスターを使わずガラスを冷やしきって、降ってくる雪をフロントガラスの表面で融かさない=付着させないようにしてしまう方法です。

1.まずはいったんフロントガラスの氷や雪をできるだけ取り除く
 朝、出発時にガラスが凍結していたりすれば、当然走り出せる程度にはフロントガラスの雪氷を除去します。固ければブラシやスクレーパーを使い、デフロスターを使っていったん解かしてしまいます。
 ストップアンドゴーの多い市街地は、このままデフロスターとワイパーに頼って視界確保。

2.郊外路に出るタイミングでデフロスターをやめ、最後のワイパー操作
 信号の多い市街地を抜け、この先しばらく信号が無い、というタイミングを見計らってデフロスターから顔・足元の吹き出し口にチェンジし、ガラスを冷やしにかかります。
 ここではオートエアコン任せではいけません。オートだと気温が低い時は、自動的にデフロスターに一定量の温風を送ることになり、ガラスを冷やしきれません。
 そしてガラスが冷える直前に最後のワイパー動作で余計な雪・水滴を除去。きれいに除去しきれなくても多少なら走ってるうちに消えるので、完璧じゃなくても大丈夫。
 この吹き出し口変更と、最後のワイパー作動のタイミングが重要ですが、ジャストなタイミングは経験で導き出すしかありません。

3.ノーワイパー走行
 あとはワイパーを作動させず淡々と走り続けるのみです。


但しこの方法が有効なのは、次の条件をすべて満たしている状況。
1.外気温がおおむね-4℃以下で、乾いた雪が降っている時
2.前走車からの水しぶきの巻上げが無い
 (路面が濡れてない、または濡れてても前走車がない)
3.信号待ちや渋滞などの停車時間が殆どない
4.巡行速度が40kmを下回らない

これらをすべて満たす状況となると、事実上は高速道路または北海道の郊外路でしか役に立たない小技と思います。


外気温が-10℃ぐらいの低温だと、
多少の信号待ちならばこのように

雪がガラス上で融けて付着することがなく、走行風で吹き飛ぶので、信号が少ない郊外路なら吹雪の中を何時間でもノーワイパーでクリアな視界を保ち続けることができます。

これは先月のルスツからの帰り(中山峠へのアプローチ)

画面右下にへばり付いた氷が目障りですが、ドライバー目線ではそれほど邪魔ではなかったので放置。
けっこう降っていますが、ガラスに雪が付着することは無く、ワイパーは必要ありません。


こうした方法はどこかで教えてくれるわけではないので、道内のドライバーでも知らない方は案外多いような気がします。

私もこの方法を知るまで、吹雪の中では一生懸命解かそうとデフロスターを炊いて、ワイパーが広げる氷膜による視界悪化と格闘しながら運転してました。
20年ぐらい前に当時の職場の上司からこの逆説的な方法を教わったときは目からウロコでした。

私にとって、今や冬の悪天候時に運転するうえで欠かせない小技です。



また、もっと基本的な話ですが、ガラスの内側を曇らせないように外気循環またはエアコンオンにしておくのは必須です。
内気循環の状態で内窓を曇らせまくり、その曇りを解消させようとデフロスター全開にして、ハンドルにしがみついて必死に狭い範囲から前方凝視で運転している不慣れなドライバーを道内でもよく見かけます。
ガラスの外側だけでなく内側まで見えにくくなっているのであれば、それはそれは怖いドライブだと思います。



様々な悪条件が重なる冬のドライブ、できるかぎり危険な要素を減らしながら安全に楽しみましょう。
悪天候でもスキーに行かれる方は、くれぐれもお気を付け下さいませ。
ブログ一覧 | ひとりごと | クルマ
Posted at 2020/01/05 21:49:19

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この記事へのコメント

2020年1月5日 23:03
大変参考になりました(*´ω`*)♪
コメントへの返答
2020年1月6日 7:41
本州だと積雪地でも使えるシーンがなかなか無いかもしれませんが、機会がありましたらお試しください。
2020年1月7日 1:23
こんばんは
喜茂別からの動画、今もオービスがあるんですね 懐かしい(^_^)

こちらでもスキー場に向かう高速道路上で、真っ白に曇ったサイドガラスの車を見掛けますがよくまぁあれで運転するなと呆れます

フロントガラスを冷やす、目から鱗です
いつもガンガンに暖めていました

北海道での地吹雪には参りました
全然前が日中でも見えないので、カーナビの地図でこの先が直線なのかカーブしているのか見ながら、上を見て電線や矢印を頼りに道の中央辺りをソロソロと進んだ覚えがあります

今年は暖冬で少雪ですが、今後どうなるのか心配です


コメントへの返答
2020年1月7日 16:32
こんにちは。
オービスはあまり驚異ではないので気にしていませんが、私の知る範囲では撤去や新設はあまり無い気がします。
神出鬼没なレーダーパトが怖い。

北海道でホワイトアウトに遭われましたか。
そんな日はクルマに乗らないのがいちばんですが、その状況に陥った時の対処法としては、頭上に見える矢羽根で路肩を把握しながら低速で走り続けるPIAAさんの運転方法が正解と思います。
ただ、どうしても皆センター寄りになり、低速で正面衝突→吹雪の中で滞留というケースもあるので、意識して左側に寄る勇気も要るんですよね、怖いけど。

ガラス冷却走法、そんな吹雪や地吹雪など悪条件になるほどその効果を発揮します。
スキー場に向かう高速道路やカントリーロードで乾いた雪が降ってきたらぜひお試しください!

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「どっかから雪集めてきて雪像作ってるけど、雪まつりって地面じゃないね」
何シテル?   01/23 11:20
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