絶景ドライブ前編(白馬〜志賀草津高原ルート)

上質な時間

皆様もきっと感じた事があるのではないだろうか・・・

これは大金を払えば得られるというモノでなく、言葉に出来ない心地良さを感じる特別な瞬間である。



4月26日午前2:00

エンジンスタート

今やMモデルと言えどもACCやハンドルアシストと言った運転支援快適装備が備わっておりロングドライブも疲れ知らずである。

途中仮眠など取りながら白馬が近付くとオレンジに染まる山並みが目に入った。慌てて車を停車しシャッターを切る。

モルゲンロートとは言えないが私のテンションを上げるには十分過ぎる演出に迎えられた。



友人と白馬スタバに7:00に待ち合わせと言ったものの果たしてこんな遠路でコンタクトする事が出来るのだろうか・・・

白馬から吹き降ろす冷たい空気で顔を洗いながら待つと彼は直ぐに現れた。開店時間までは未だ時間があるので一期一会の景色を求めて野平方面へ移動する。



松川大橋を渡ると自然と足を止め白馬方面にファインダーを向けることになる。



野平に着くと我々が来ることを知っていたかのように散りそうな花びらを握りしめ耐える1本桜の姿があった。

昨年の訪問時は葉桜となっていたが、ようやく野平の桜を見ることが出来た。

残雪の北アルプスと淡いピンクの桜が憎いほど絵になっている。



上質な時間はこうして早朝より始まったのである。

スタバに戻りコーヒーブレイク。

どこから飛んできたのだろうか・・・テラス席に置かれたファイアースタンドの隙間で訴えかける桜の花びら。

演出なのか偶然なのか、もはや愚問と思われる質問は不要であろう。





上質な時は光陰の如く過ぎ去り我々は更に一期一会の絶景を求めて白沢洞門を目指すことにした。

洞門の額縁に収められた北アルプスを贅沢に使わせていただこうではないか。



Z4、ペジョー、M4と、この場所と相思相愛で3戦3勝になった。
つい1ヶ月前に来たはずなのにこの景色を見ると心臓の高鳴りを抑える事が出来ない。





白馬のオモテナシに大満足した我々は志賀までの中継地として小布施を選んだ。
栗おこわとマロンソフトに舌鼓を打ちながら小布施に来ると寄らなければならないあの場所へ







「よくぞあきらめずに私達の蔵を見つけだしてくれました」

この看板を見るだけで、このワイナリーの想いが伝わってくるのである。

ワインを業者には卸さず来店した客に販売する。しかもひとりにつき1種類のワインしか購入することが出来ないシステム。多くの人に味わってもらいたいという小布施ワイナリーの想いも伝わってくるのである。





上質な時間は止まることなく、我々は冬季閉鎖の眠りから覚めた志賀草津高原ルートを目指す。



木戸池、横手山、国道標高最高地点へと進み雪の回廊でクライマックスを迎えることになる。









分水嶺の山田峠で愛車の撮影を終え、ここからは心のファインダーに景色を焼き付けながら志賀草津高原ルートの冬季閉鎖解除を静かに楽しみながら草津温泉へ進んだ。





草津温泉に到着すると一旦友人とは離れそれぞれの宿に向かった。

私の今晩の宿は木造2階建て10室ほどの小さな旅館の「お豆のお宿　花いんげん」さんである。



抹茶とウェルカムスイーツで迎えられ、源泉掛け流しの湯で疲れをリセットし1年ぶりの草津温泉を楽しんだ。





湯畑では食べ歩きをしながら裏草津に誘い温泉地蔵へのお参りとお決まりの顔湯に頭を突っ込んだ。









翌日のツーリングを控え前泊組と合流し酒と上州牛で上質な時間を歓喜した。





〜後編に続く〜