人生の折り返し地点はとっくの昔に過ぎたのに、未だ日本で行ったことがない場所がある・・・
終活ノートに挟んだ白地図を埋めてからあの世に行きたいものである。
どうせ埋めるなら元気なうちに・・・
しかし、現実は仕事に追われ時間もなければ金もない・・・
そんなある日、テレビを観ていると「絶メシロード」が始まる。
どこにでもいるごく普通のサラリーマンの民生が絶滅しそうなメシ"絶メシ"を求めて旅に出る。 期限は金曜の帰宅後から土曜日の夕方まで!誰も誘わない・誰も巻き込まない・予算はお小遣いの範囲内というルールで"絶メシ"を求め日本全国を車一つで駆け回る!中年サラリーマンの週末限定一泊二日の小さな冒険の物語である。
溢れる共感とともに私なりのルールで白地図を埋める「白地図ロード」の開始です😌💓
ルールは至ってシンプル、誰にも迷惑をかけないのはもちろんのこと、この冒険中はダイエットを忘れること🤔
では白地図ロードスタートです😆💕
時刻は金曜日の21時33分。この日の相棒はPEUGEOT。真夜中のドライブに備え、いつものSTARBUCKSでトリプルエスプレッソラテ片手に目を覚ます。
連休前夜と言うこともあり中央道は真夜中でも交通量は多め。途中休憩を挟み塩尻ICから一般道へとハンドルを切り奈良井宿へ向かう。名古屋まで190kmという看板を目にすると信州の最果てまで来たという思いが込み上げてくる。
時計は日付が変わり土曜日の1:30過ぎに奈良井宿に到着。
【奈良井宿】
中山道沿いに南北約1km続く日本最長の宿場町です。NHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地として使用されたことで有名です。
現在も重要伝統的建造物群保存地区として、地元住民の協力の下、当時の町並みが大切に保存されています。
観光地と言えども人々の生活がそこにはあり昼間では絶対にあり得ない車とのコラボが撮影出来ました。
JR奈良井駅。終電はとっくの前に終わってますが景観維持のためか駅舎のライトは点灯してました。小湊鉄道の駅舎に負けないぐらいノスタルジックな駅舎でした。
1時間ほど撮影に没頭したあとは上高地に向かう。真夜中に初めての山岳コースを走るのは少々不安ではあるがK26を選択する。所々1.5車線があるものの思ったより快走路でPEUGEOTのトルクフルなエンジンを楽しみつつ慌ただしくハンドルを回す。
1時間ほど走るとR158と合流し上高地の起点となるさわんどバスターミナルは目前となる。
さわんどバスターミナル横のパーキングに車を停めバスの始発まで仮眠することにした。今回のドライブでPEUGEOTを選んだのは仮眠を想定してのことだ。上高地の帰りに日本屈指の絶景ロードのヴィーナスラインを走るならZ4の1択だろうが、シートの倒れないZ4で仮眠は少々厳しい。
周囲のざわつきで目が覚めると既にガチ勢がトレッキング準備に入っていた。
私も準備を整え始発の5:05から40分後の5:45のバスに乗車することができた。マイカー規制されている上高地ではバスかタクシーでのアクセスが一般的である。今回はひとり旅なのでバスを使う。往復2600円のチケットを購入し大正池で降車。
人生初の上高地トレッキングのスタート😌💓
コースは大正池から梓川沿いに河童橋まで徒歩で1時間ほどの初心者コース。
周囲の人々はトレッキング用の服装と靴で包まれた重装備な人が多い印象。私はいつもながら軽装でスニーカー。歩き出して直ぐに分かる自分の愚かさ。せめてトレッキング用の靴だけでも履かないと河原の石で足裏が痛い。雨は降っていないものの樹木から落ちる露でカーディガンは濡れる。遊歩道のあるエリアでも露で足元は滑りやすくスニーカーでは非常に危険。そんなこんなでポケットのハンカチが大活躍。ポケット内の帰りのチケットを確認すると、このままもう帰ろうか・・・なんていう思いも一瞬よぎったりするが、これは白地図ロードの旅。このまま帰ったら白地図を埋められないではないか・・・。自分を奮い立たせ河童橋を目指すこととした。
大正池
梓川に架かる田代橋
ウエストン碑に繋がる遊歩道
河童橋
河童橋から万年雪となっている大雪渓を眺める
ひと通り散策して上高地バスターミナルに向かう。
あれ、ポケットの中に手を入れると帰りのチケットが無い・・・。何度入れても見つからない・・・汗と涙が入り交じりハンカチで拭うと・・・どこかでハンカチを出したときに落としてしまったのかと天を仰いだ😢
薄い財布の私には痛い1300円だが再度チケットを購入し帰りのバスに乗り駐車場に戻る。この時点で必然的に豪華ランチプランは消滅😢
さわんどまで来たら、3kmほどの場所にある白骨温泉に寄りたいところである。R158から脇道に入りS字というよりZ字と言うべきカーブを駆け上がると白骨温泉の入り口がある。1番風呂で整えてから帰路につくことにした。
土日は9:00オープンで8:40に到着。並んでいると9:00には10名以上の列が出来ていた。
【白骨温泉】
白骨温泉の特徴は、乳白色のお湯です。湧き出した時には「透明」ですが、時間が経つと「乳白色」に変化します。温泉に含まれているふたつの成分(硫化水素と重炭酸カルシウム)が化学反応するためです。この硫化水素が空気に触れて硫黄の微粒子が結晶化することで、お湯が白く濁ります。
もうひとつは重炭酸カルシウムとして溶けているものが、湧き出した時に炭酸ガスが水中から逃げ、重炭酸カルシウムが分解して炭酸カルシウムとなり、白く濁るのだそうです。ちなみに~硫黄が含まれているが硫黄臭はほとんどしない。こういった泉質は全国に大町温泉と白骨温泉の2ヶ所しかないそうです。
白骨温泉は「3日入れば3年風邪を引かない」と言われる、効能高い温泉です。お湯は弱酸性。胃腸病のほか、婦人病・肝臓病・神経症・呼吸疾患・慢性疲労・美肌に効果があると言われています。また、飲むことで消化器系の臓器の血流が良くなり、臓器の働きを良くし、便秘に効く成分を摂取することも。日頃蓄積した疲労に効果がありそうです。
温泉粥に温泉卵。
温泉卵は出汁で食べ粥は岩塩と信州味噌で楽しみます。空腹の腹に染み渡る甘さ。チケット紛失で傷心の私にはありがたい200円という破格な朝食は私の最後の晩餐にノミネート確定。
白骨温泉で整えたあとは連休のヴィーナスは避け、御坂近辺のいつもの農家とパン屋さんで買い物をして帰路につく。
連休初日で交通量は多く渋滞も数ヶ所あったが明るいうちに帰宅することができた。
往復732kmで燃費20.8km。それなりにアクセル踏みましたがPEUGEOTのディーゼルターボは本当に優秀です😌💓
最後までご覧いただきありがとうございました💕
私の終活はまだ始まったばかり。全国の絶景地を塗り潰すまで白地図ロードは続くのである✌️
~ to be continued ~