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昨夜はいつものラウンジで夜中まで飲んでいたが意外にも目覚めはスッキリしていた・・・
私の場合、ラウンジと言ってもボックス席で接待を受けるわけではない。
ママが事務処理をするために作られたであろうハイカウンターでひとり飲みをするのである。
この日はママからの要請でマセラティに付き合うことになっていた・・・

今日はエルメスのTシャツにネイビーのゆったりとしたパンツルックで170cmオーバーのスレンダーなママと一緒に歩くのは少々気が引ける・・・

「ママも悪魔の法則に嵌ってしまったのかな・・・」
「悪魔の法則？」
「心理学で人の心を揺さぶることで依存させてしまう法則のことを言うんだ・・・」
「パチンコはまさにこの法則を使ってプレイヤーを依存させてしまう・・・玉が出る快を味わった後、全く出なくなり不快に入っていく・・・そしてまた快がやってくると依存症の完成だ」
「人は快と不快の間の振り幅が大きいほど依存してしまうんだ」
「ホストに嵌ってしまうのも、まさにこの法則だね・・・だから悪用してはいけない心理法則でもあるんだ・・・」
「特にホストは質が悪い・・・好きと言う感情の反対を知っているだけに・・・」
「好きの反対は嫌いでしょ？」
「ホストの間では好きの反対語は無関心だ・・・」
「ターゲットを決めたらとことん快を与えて、突然無関心を貫く・・・そして、ここぞというときに思いっきり快を与える・・・」
「そうは言ってもホストクラブに行くにはお金がかかるでしょ？」
「依存になってしまうと毎月何百万円かかろうが、その金を用意するために・・・そのあとの行動は想像つくでしょ？」
「悪魔の法則に私は嵌ってないわ・・・」
「マセラティの虜になったのは少なからず乗った瞬間の快を味わったからだろう・・・」
「マセラティの虜になるのは構わないが・・・この悪魔の法則は他人の人生を変えてしまう可能性があるので悪用は厳禁・・・遊びでは絶対に使ってはいけない心理法則だからね・・・」
「私にはそんな器用なことはできないわ・・・」


その日ママは世界に1台だけのギブリをオーダーした。









その日の夜も私はいつものようにハイカウンター座っている。
今夜はママとギブリ納車後のドライブコースの話しで盛り上がる予定だったが、ママは私と話すどころか目も合わそうとしない・・・
結局、俺はギブリを無事に購入するまでのアドバイザーであり、購入しちゃえば用はないという事か・・・
酔いも冷め不快な思いを残したまま、この店にはしばらく飲みに来るのは止めようと思ったのである。

毎日やりとりしていたLINEのメッセージも翌日私が送ったメッセージが既読にならないまま途絶えてしまった。

それから1週間ほど経過した頃だろうか・・・ママから久しぶりにLINEがきた・・・

特に予定もなかったのでママの誘いでドライブに行くことになった。

JAZZ調の竹内まりやがBGMで流れたときにママが沈黙を破る・・・




「あなたに悪魔の法則は効かないの？」
「遊びで使ってはダメと言ったでしょ？」
「・・・だから試してみたの・・・」




ストーリーはフィクションですので悪しからずm(__)m

時は2021年8月31日

人類は滅亡の危機に瀕していた

ちょうど一年前のことである・・・コロナウィルスが猛威を振るっている中でアメリカでワクチンが開発された。世界中の国々がコロナウィルス対策が進まぬまま、書き換えられた治験結果であることも知らぬまま、このワクチンにすがり供給を急いだのは記憶に新しい。ワクチンを接種した99％の人類が豚に変体し、ホモサピエンスの容姿を残した残り１％の人類がゼーレの追手から逃げているのである。このワクチンがゼーレによる人類補完計画であったことに気付いた時は地球上のホモサピエンス全てが接種完了後だったのである。
私はゼーレから逃げるために必死だった。豚に変体した人類は凶暴化し、私達生き残った僅かな人類を食い殺すのである。容姿は豚でありながらも素早い動きをする豚もどきに見つかると今の私の体力では逃げ切ることはできない・・・しかし、食料補給をするためにはリスクを負って豚社会に突入せざるを得ないのである。
ある日、私が豚の生活区に突入した瞬間である。ひときわ大きな豚に見つかり、そして来た道を振り返ると・・・・何故か大きな猫が「にゃあ～めし～」と叫んでいた・・・なぜそこにりょうぞうが？？？

それが夢であることに気付いたは数秒後のことである。



私はその日から彩美亭に通い続けた・・・

過酷なダイエット中であるにもかかわらず・・・















食べて守ろうローズポーク！！！