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カックラ@銀結晶のブログ一覧

2021年06月30日 イイね!

―「八型」ノ雑感。【初見メモ】

先日(土曜日)、行きつけのディーラーにて、噂の?ゴルフⅧに乗りました。
試乗記を書くと諸々迷走しそうなので、メモ的な雑感でお送りします。
(そっちの方がスピーディーに書けるという…。)

乗ったグレードは、以下の通り。
1.0 eTSI Active(Discover Pro、テクノロジーパッケージ装着車)
1.5 eTSI Style(Discover Pro、テクノロジーパッケージ、ラグジュアリーパッケージ装着車でストームグレー内装)

コースはディーラー近郊の5-6kmのコース(1.5は少し遠回りして10km程のコース)。

先に助手席で1.5に乗ってコクピットレクチャー(運転:ディーラーの方(※))。その後1.0→1.5という流れ。
(理由:値段の安い順から…というのもありますが、「基準を知ってから、それをベースに見てみたい」という思いがありました。)
※グレイの時の担当の方(Aさん(仮称)とします)が接客中だったため、他の方(Bさん(仮称)とします)が担当しました。
因みに、ゴルフ初体験でした(今まで乗る機会が無かった。)。

1.0はといいますと…
・思ったよりも低く座るね…
・動き出しが軽い軽い!
・加速感は1.5より速く感じるほど。踏んだら自分が後ろに持ってかれそうな位の加速感。
・外で聞く音は聞き慣れた音(※up! GTIと基本エンジン同じですから…)。
・室内は静か。乗っている限りではどっちが1.0かどっちが1.5かは難しいです。
・乗り心地は軽快。コーナリングは1.5と比べると気持ちステップ踏んでる感じ。
・サス形式の違いなんて分かりませんよ(当然だ)。実際乗ってみなさいよ。
 ※紹介動画のコメントで散見されたトーションビーム否定派意見に対する皮肉
・ブレーキはちょっと甘め。低速域とオートホールド時での低速~0の減速が難しかった。
・街乗り等の日常域メインならこれで十分。…てか1.0で十分でないか?
・パーキングアシストの当たり判定が悪かった(駐車枠があっても反応しなかった)
 ※後程、担当の方の話で理由が判明。

その後に乗った1.5はといいますと…
・動き出しは1.0と比べたらおっとり気味(5kgmのトルク差というより、70kgの重量差が効いてる気が…)
 ※Styleはラグジュアリーパッケージ装着車なので、電動パノラマスライディングルーフ付。したがって、車重は1380kg。対する1.0は1310kg。
  また、通常のStyleは1360kg。…てことは、上屋だけで20kgの重量差があるということ…。うん、出足だいぶ変わりそうですわ…。
・乗り心地は滑らか。1.0と比べると落ち着きがある。
・ティグアンの柔らかな乗り心地を期待するとちょっと違うかな?
 (ティグアンを「ふわとろプリン」とするなら、ゴルフは「セブンイレブンのきみだけのプリン」…のような?)
・加速感は全体的に1.0と比べたらおっとり。軽量は偉大。
・シフトチェンジの感じがATっぽくなった。DSGらしさは薄れました(※レクチャー時での感想)。
・ブレーキは1.0よりもいい感じ。オートホールドを切ったら、低速からの停車の気難しさが無くなりました。
・harman/kardonプレミアムサウンドシステムの調整幅の広さに感動!拘る人には嬉しいかも…。
 ※5出力域+サブウーファーが調整可。某M車のB社システムなんて「低・中・高」のみですぜ…(「デフォルト時点が完成形」とことだと思いますが…)。
・トラベルアシスト(ACC?)をオンにすると、ブレーキも自動でかけてくれる。…かけている時は、ブレーキペダルが動いています…!!
 (ブレーキペダルに足を乗っけていると、よく分かります。)
・パーキングアシストが凄く攻めた設定…!!
 ※後程、担当の方の話で理由が判明。

因みに、パーキングアシストに関しては、担当の方(Aさん)曰く「カメラではなく、車両に配置されているセンサー(16箇所とのこと)で感知するタイプ」とのこと。
それ故、「ゴルフ自身が入れそうなスペースがあれば反応する」ので、「駐車スペースが広すぎると反応しないことがある」そう。
また、「ゴルフが(縦に停めるか横に停めるかで)迷うことがある」とのこと。
そう考えると、「縦列駐車用」として使うといいのかもしれません。

乗ってみて、個人的に感じた印象は、「少し活発でフットワークが軽い妹(1.0)と落ち着いた姉(1.5)の双子の姉妹」。
デザイン的に「切れ長+ジト目」が目立ちますが、乗り味は素直といった感じでした。
動きの軽さの1.0、落ち着いた乗り味の1.5、といったのが今回受けた印象でした。

しかし、タッチパネル関係はまだこれからなのかな、といった印象はありました(以前乗ったシトロエン・プジョーの方が一日の長があるのかも…)。
そこは今後のアップデートで改良が進むのかもしれません。
あとは「デジタルに慣れるかどうか」?シンプルなインパネ周りは新鮮ですが、操作方法への慣れもユーザー側に投げかけた課題なのかもしれません。

また、このクラスは個性的なライバルが沢山いるため、「ゴルフでないといけない」理由は何なのか?ということを考えると、むやみやたらにゴルフⅧを勧める、というわけではない、と感じたのも事実。
個人的には「いいんだけど、まだこれからなのかな?」と。正直、自分もゴルフとMazda 3(※初期)とインプレッサ(※現行型初期)以外に乗ったことが無い(し記憶が薄い)ので、もっと色んな車に乗ってみないと何も言えません。
(もっとも、「この状態で自分がこんなこと言ってもいいのかな?」という思いはあります。)

現状の印象で、「どれが欲しいか?」と訊かれたとしたら、自分は「1.5 eTSI Style」と答えます。色はムーンストーングレーかキングスレッドにストームグレーのシート。
1.0の軽快さも好印象なのですが、装備を考えると1.5の方かな、と思います。…だって、マイクロフリース地のシートが選べるのって現状1.5だけですもん…。
(多分、1.0ベースにマイクロフリース地のシートにサウンドシステムを入れた特別仕様車(Meister?)が出そうな気がします…。)
しかし、スライディングルーフはいらないので、ラグジュアリーパッケージは入れないかな、と思いますが、harman/kardonプレミアムサウンドシステムが欲しいという狭間に苛まされそうです…。
(因みに、その時点での車両価格は430万+α…。Touranに切り替えようかしら…。)
※買わない人が何言うんだ…

…今後出て来るGTIとかが気になってしまう今日この頃…、ということで、「八型ゴルフ」の初見雑感を〆ようと思います。
(気が向いたら、また乗ってみようかな…。)
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。


最後に一言。
「harman/kardonプレミアムサウンドシステム、単体設定したらイケるんちゃいます?」
((買わないけど)自分なら欲しい…。)
Posted at 2021/06/30 23:12:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗あれこれ | 日記
2020年08月10日 イイね!

―T-Rocを、味わう。【2020年試乗-1-】

こんにちは。
ご無沙汰していますm(_ _)m

先々週、ディーラーさんから「T-Rocデビューフェア」の案内が届きました。何やら、「チョロQ」が貰えるとか…。
もうこんな手にはn…行きます!!
…てことで、「チョロQ」を貰うために、ディーラーさんに行ってきました。

早々に「チョロQ」を手に入れることができて、目的を達成しました。「折角なので、T-Rocの展示車でも見てみよう…」と試乗車を覗いていたら…
「試乗車ありますが、乗ってみますか?」
とディーラーの方が…(※俗にいう「悪魔の囁き」という…)
これは試乗しない手は…!!
…と、あれよあれよと試乗に進みました。

…ということで、今回は久々の試乗記です。

今回試乗する車は、フォルクスワーゲンT-Rocです。

【試乗車について簡単に。】
・試乗したグレードは、TDI Style Design Package
・色はエナジェティックオレンジメタリック/ブラックルーフ
・試乗時の走行距離は見ていませんでしたが、マジモノの新車
・タイヤ銘柄は未確認。サイズは215/55R17(カタログにて)。

【試乗コースについて】
試乗条件は、「15分フリー」。つまり、コースも自由。…ということで、コースは以下の通り。
・距離は8km程(Google Maps調べ)
・ディーラー付近1周するルート
・一般道メイン
・信号は6箇所。そのうち信号に捕まった回数は5回。
・途中、工事による停車ポイント有
・速度帯は最高60km/h程度の市街地速度
・平坦な道が主で、交差点以外は全て緩いカーブがメイン
・1箇所だけ橋の継ぎ目が出ているポイントがある
…基本的に以前up!を試乗した時のルートを延長したものです。
因みに、持ち時間は全て試乗に時間を割きたかったので、写真はありません。(くどいですが、)文章でお楽しみください。

【試乗に際しての細かい条件】
・メーターのディスプレイは「アナログメーター+中央に地図」のモード。
・iPodをBluetooth接続してオーディオに流しました。(試乗後にディーラーの方で車輌側の設定をリセットして頂きました。)
・聴いた音楽は早見沙織さんのアルバム「シスターシティーズ」から「ザラメ」「遊泳」「PLACE」「yoso」。最後にUNISON SQUARE GARDENのライブCDから「静謐甘美秋暮抒情」(※「文字が映るか」を試すための嫌がらせ)。
・オーディオ設定はノータッチ。
・ドライブモードは「ノーマル」と「スポーツ」を交互に試した。
・シフト設定は「D」レンジのみ。パドルシフトは使用せず。
・アイドリングストップは途中からOFFに。
・純粋に「運転した時の乗り心地」と「オーディオの感じ」に焦点を当てて試乗。

【試乗インプレ】
1.座った感じとか
シートは表皮が張り気味で、座り心地は比較的ガッチリめ。といってもガチガチではなくて「しっかり支えてくれる系」。…この頃のVWによくあるタイプのものです。
調整自体は手動で、リクライニング方向はダイヤル式になっています。シートリフターの調整幅が広く、低くするとスポーティーな姿勢を取れることができますし、高くするとSUVらしい見晴らしの良さを味わえる姿勢を取ることができます。
感動したのが、レバー式のランバーサポート。レバーの位置と相まって、便利に感じました。
ステアリングはチルト・テレスコピック調整式。こちらも調整幅が大きめで、シートと相まって、ドライビングポジションを決めやすかったです。
今回はシートポジションは「中間」(一番低くすると、前が見えづらかったため)、ステアリングは「一番手前」で試乗に臨みました。

因みに、リアシートも広めでしっかりとしています。自分がドライビングポジションを決めた後に後席に座った時、膝前に拳2個分の余裕がありました。しかし、背中は背もたれの上部から気持ち浮いてしまうような感じでした。(※展示車のR-Lineに座った感想です)

2.静かさ
走り出して気が付いたのは、「静かさ」。エンジン音自体はディーゼルエンジンのそれ。しかし、絶対的な音量は抑えられていて、不快感はあまりありませんでした。例えるなら「ガー」というディーゼルエンジンの音の「引っ掛かり」が少なくなって気持ち滑らかになった感じ。
…とはいえ、ディーゼルエンジンの音が苦手な方にとっては耳障りに感じてしまいます。

3.エンジンとミッション
エンジンは2LのTDI。ミッションは7速DSG。
停車からの走り出しはワンテンポ遅れる印象がありました。ディーラーの方曰く「クリーンディーゼル車の特徴」とのことですが、ストップ・ゴーに弱いDSGも要因にあると感じた次第です。
しかし、動き出してしまえば、厚みのあるトルクと途切れの無い変速のお陰で凄く楽。街中ではなくて、郊外や巡行向きなのかもしれません。
スロットルの感じとかは、次の項にて述べるため、割愛します。

3.ドライブモード
T-Rocには「エコ」「ノーマル」「スポーツ」「カスタム」と4つのドライブモードが用意されています。
今回は「ノーマル」と「スポーツ」を交互に試してみました。
切り替えてみた感じですと、Styleの場合は「スロットルの反応」と「ステアリングの重さ」と「シフトモード」が変わるみたいです。R-Lineになると、更に「DCC(アダプティブシャシーコントロール)」が加わり、乗り心地も変わっていくとのこと…。
「カスタム」は「エンジン(スロットルの反応)」と「ステアリングの反応」、「ACC(アダプティブクルーズコントロール)の設定」、「エアコンの設定」が弄れます(※確か、そのくらいだったような気がします)。
「ノーマル」ではステアリングは全体的に軽めで、スロットルの反応も比較的ゆっくり目。といっても、「C5 aircross」よりは反応が良いです。
そこでドライブモードを「スポーツ」にすると、アクセルに対する反応とトルク感がノーマルと比べて幾分か良くなりますし、ステアリングも幾分か重くなります。また、シフトも「S」モード(引っ張り気味に回してシフトアップしていくモードです)に切り替わります(シフトレバーを後ろにクリックすればDに戻せます)。
個人的にスポーツモードの方が好みでしたし、「スロットルの反応とハンドルの重さはスポーツの方が普通でいいのかも…」と感じてしまった次第です。

4.乗り心地とかキャラクターとか
段差に差し掛かった時の最初の動き出しに硬さを感じました。しかし、フワつくこともなく、全体的に安定しているため、全体的に快適…というか素朴な印象でした。「飛び切りいいわけではない」けれど「普通に良い」。乗り心地に限らず、乗った感覚も「普通」。
「個性を主張するタイプ」というよりも「個性を隠して、普通に振る舞ってる」感じ。スタイリングとかキャラクターとかは「今までとは違う」方向性を与えられている…はずが、「真面目さが抜けきれていない」。しかも、周りが個性が強すぎる面々故、どこか「普通」っぽく映ってしまう。しかし、「変に気を遣わなくて」もいいので、その点がいい所とも言えそうな気がします。

個人的に今まで試乗してきたSUVの中では「一番普通」と思いました。…といっても、今まで試乗してきた同クラスのSUVがCX-5(CX-8)とか5008とかC5aircrossとかC-HRと大分個性を持ってる車ばかりなので、説得力が少ないな、と思います…。

5.気を遣ってしまった部分
気になったのは、車幅。見切り自体は問題ないのですが、絶対的な車幅は気を遣ってしまいました。
また、車幅間隔の基準になる物が無かったためか、最後まで車幅感覚を掴むのに苦労しました…。

6.オーディオとか
オーディオに関しては、終始初期設定のままでした(※調整方法が分からなかった)。ですが、聴いた感じは悪くなく、「+αで追い込む」感じでいいかな、と(気持ち「広がり」を調整したい…)。
調整項目が気になるところでありますが(多分、「低・中・高音」だけかな?)、初期の設定でも十分かもしれません。
また、スワイプした時のディスプレイの動きも滑らかでした。
因みに、意地悪でかけた「静謐甘美秋暮抒情」はきちんと表示されました。


【T-Rocの○△×】
T-Rocに乗ってみた時の個人的に抱いた○△×は以下の通り。

「普通」であること


スポーツモードの初期設定
ワンテンポズレる動き出し

×
この試乗の時「は」無し

○な点は、「普通」であること。
個性が無いとかという意味ではなく、「変な気を遣わず、違和感無く乗れる」という意味合いです。クセが少なく、普通の車から乗り換えてもスッと馴染める。そこがT-Rocの美点のように感じられます。
「攻めてるつもりでも、どこか根の真面目さが抜けていない」印象は、どこかクスッときてしまいます。
それはスタイリングにも現れており、顔つきはアクが少なく、端正に感じられます。…スタイリングはTiganより好みです。

続きまして、△な点を。
1つ目は「スポーツモード」について。ドライブモードの「スポーツモード」の設定自体は好みです。しかし、「スポーツモード」にすると、シフトモードが「S」になってしまう点は何か煩わしいな、と。セレクターレバーを手前にワンクリックすればいいことは分かってはいますが、「スロットルとハンドリングの感触のみスポーツが好み」という自分にとっては、細かすぎる所ですが、気になってしまいました。
2つ目は「動き出し」。DSGとディーゼルの特性が合わさって出てきてしまったものですが、しばらく慣れが必要そうだな、と考えてしまった次第です。ガソリンのTSIだとどうなるのだろうか、気になってしまいます。

最後に×な点ですが…、乗ってみた時点「では」見当たりませんでした。
それほど、「完全無欠」というわけではありませんが、どこか「ソツなくこなす」印象がありました。そこは流石というべきなのか、何なのか…。

【車の性格を例えるなら…】
T-Rocの性格の例えは、試乗が終わった後の帰宅の道中で何となく決まっていました。(いくつか違う所はありますが、)個人的に「マジメ」(from「女子高生の無駄遣い」)だと思いました。理由は「見た目はイケメンでも、どこか根の真面目さが抜けていない」所かと。
実はT-Crossの時も似たようなことは思っていましたが、T-Rocの方がそういう印象が似合うと思います。

【予想される比較検討車と個人的推しグレード】
自分なら、「プジョー3008」と「VWゴルフ」を比較検討車に持って行きます。
「3008」は値段帯がピッタリであることとどことなくキャラ立ちが似てると感じたことから(あと、自分の好み)。
「ゴルフ」は「似たサイズの車」で「価格も近く」、「SUVかハッチバックの違い」があれど「向いてる方向性が似ている」と感じたため。
…実の所、T-Rocは「積極的にイチ推しする程のクルマ」ではないと思っています。理由は、「ライバルと比べてキャラが立っていなさ気味である」から。しかし、「周りのキャラの強さに疲れた」方にとっては、この「クセの無さ」こそがT-Rocの推しポイントなのかな、と思っています。
個人的なT-Rocのお勧めグレードは、今回試乗した「TDI Style Design Package」を挙げたいな、と思います。というのも、「装備も十分なほど充実してるし、T-Rocのクセの無いキャラを体現しているグレードである」と思ったため。恐らく、R-Lineは乗り味の硬さを感じてしまうと思いますし、「Sport」は「細かな違い(専用内装、ホイール、パークディスタンスコントロール)」を除けば、「TDI Style Design Package」と(装備面では)あまり変わらないと思います。そのため、自分の中では「TDI Style Design Package」に落ち着いた次第です。
真面目な話、「TDI Style Design Package」と「TDI Sport」は「悩んだら、好みで選んでいい」と思います。

以上を持ちまして、T-Rocの試乗記を〆たいと思います。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m

最後に、Volkswagen水戸インターさん、ご協力、誠にありがとうございましたm(_ _)m





【試乗のその後…】
試乗から戻ってきて、乗ってみた感じをメモしている間に、ふと疑問に思った事が。
「Tiguanとどう違うのだろう…??」
Tiguanとの価格差は約100万円。この価格差って、どこから来ているのだろう…?


…と思ったら、T-Rocの展示車の隣にTiguanの展示車がありました…。



【To be continued...】
Posted at 2020/08/10 11:35:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗あれこれ | 日記
2019年06月30日 イイね!

―C5 aircrossを、味わう。【2019年試乗-1-】

―C5 aircrossを、味わう。【2019年試乗-1-】

この記事の執筆+仕事+出掛け+週末の(弟の)買い物の付き添いで今月が過ぎ去った感…【ご挨拶】

こんにちは。…というより、大変ご無沙汰してます。
今年初めてのの試乗ネタです。…色々書いていったら、ボリューム過多になりすぎたという有様…。削ろうかと思いましたが、その作業も面倒でしたので、そのまま掲載いたします(約8,000字程でした…)。…その分、細かい所とかぶっちゃけている所もあります…。



先日、「新発売のSUV」に試乗してきました。何やら、「往年の車の乗り味を再現した」と評判だとか…。

さて、今回のクルマは…、
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シトロエン・C5 aircrossです。

2017年の上海モーターショーにてワールドプレミアされてからちょっと気になった車。いつの間にか日本導入が決まっていたのと、「サスペンションが面白いらしい」という雑誌の記述が気になったので、デビューフェアの機会を使って、試乗してきました。


1.基本的な情報
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グレードは「Shine」。ナッパーレザーパッケージが付いていない、通常の「Shine」となります。そのため、屋根もムーンルーフが無く、鉄の屋根です。
ボディーカラーはブランナクレ/ノアールペルラレラバイトーンルーフ。そのため、バンパーやエアバンプ、ルーフレールに赤いワンポイントがあしらわれていて、他のSUVと比べるとポップな印象です。

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走行距離は276km(試乗後時走行距離)。本当のド新車でした。

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タイヤはMICHELIN LATITUDE TOUR HP。サイズは235/55R18でした。車体のサイズが大きいから普通に見えましたけど、やはりタイヤも大きかったです。恐らく、スタッドレスを履かせる時は、17インチにサイズダウンして履かせるのが現実的かもしれません…(※純正アクセサリーに17インチホイールの用意があります)。タイヤに関しては、同じプラットフォームのプジョー3008/5008と融通が利きますので、苦労することもないのかもしれません。
また、プジョー3008/5008同様、C5 aircrossもFFのみしか用意されておりません。しかし、今時の使い方を考えると、FFで十分だと思います。

注目と言われているサスペンションについて。その秘密は「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション」。細かい説明はシトロエンのサイトなり自動車系メディアさんに譲りますが、簡単に言うと「乗り心地方向に作用するセカンダリーダンパー」。その機構によって、「普通の構造のダンパーでも、ハイドロサスペンションの乗り心地を再現できるようになった」と言われています(カタログによると、「初期のハイドロの乗り味」とのこと)。

余談ですが、C5 aircrossはPSAレンヌ工場で生産されているとのこと(ディーラーの方談)。PSAレンヌ工場と言えば、先代C5やC6が生産されていた所。その点を見てみても、「直系の後継車」と言えそうです(※と言っても、プジョー508や3008/5008も生産されているそうですので、「プラットフォーム(EMP2プラットフォーム)」の観点から考えると、必然的にレンヌ工場産になりますね…。)。


2.試乗コース
試乗コースは、幹線道路を中心とした約14kmのコース(Google Maps調べ)。コーナーも緩めで、平坦な道が主。そのため、乗り味の評価は「街乗りを走った」位の評価になります。
信号に引っ掛かった回数は2回程。途中で駅のロータリーを回ったり、住宅街の中を走る箇所もありましたので、ある程度取り回しを確認できそうです。


3.デザイン
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デザイン自体は、C3系統から続くともいえるものです。ですが、C3と比べると、幾分か普通に見えます。
「頼りになる」ような男性的な見た目の5008と比べると、C5 aircrossはユーモラスで優しげな雰囲気を漂わせています。これは、最近出ているSUVの中では珍しい部類であるともいえるでしょう。

…しかし、C3から続くデザイン路線ですが、個人的に「胴長系」の車でないと成立し得ないかな、と思っています。というのも、C3みたいなライトの配置とバンパーのダクトの配置の仕方はある程度のスペースがないとできないと思ったから。仮にスポーツカーみたく胴が薄いと「詰め込み感」や「無理矢理感」を感じると思います。
…ですが、C5 Aircrossみたいなヘッドランプのデザインは、上級車種にも応用が利きそうだな、と思いました。シトロエンがそれよりも上のクラスの車を作るかどうかは別のお話になりますが(DSレンジもあることですし、プジョー508的な車を作るのかも…。)。

4.内装
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全体的な内装デザインもC3から続く「お洒落な道具」路線です。ピンポイントで言うと「旅行鞄」的雰囲気。このイメージはC3と同じ路線です。
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質感は「中の上」といった感じ。5008や同価格帯の車と比べると若干見劣りしてしまうかもしれません。しかし、質感をデザインでカバーしている感じがします。
また、5008やCX-8は「高級志向」を打ち出しているのに対して、C5 Aircrossは「お洒落志向」を打ち出している。そういった差もあるのかもしれません。(試乗・観察したことがありませんが、)新型RAV4やフォレスター、X-TRAIL辺りにベクトルが近いのかもしれません。

シフトレバーは兄弟車である5008と共通のものと思われます。シフトのアクセスには慣れが必要です。

エアコンの操作も5008と同様タッチパネル式ですし、ナビ・オーディオも全てタッチパネルでの操作となります。そのため、中央にタッチスクリーンが鎮座しています。そのため、社外ナビの実装は不可能で、ナビの拡張はディーラーOPの「ナビゲーションユニット」を使用してタッチスクリーンに割り込ませる必要があります。…といっても、Carplay対応なので、スマホの画面をスクリーンに写せます。そのため、スマホのナビを写すといった方法もあります(自分はGoogleナビを使用した時にとんでもないルートに案内された経験があるため、それ以来スマホのナビは信用していません…)。しかし、タッチスクリーンに操作が集約しているが故に、デメリットが生じていますが、それは「○△×」の項にて記します。
センターコンソールは5008同様位置が高めにあります。しかし、内装デザインのおかげか、C5は解放感を感じました。5008はドライバーの向きにスイッチ類がオフセットされていたり、コックピットのように囲まれている雰囲気を感じましたが、C5は正反対のように感じられました。そこは5008とC5 Aircrossの性格を反映していると思われます。

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タッチスクリーンの下にあるセンターコンソールの小物入れは、Qi給電対応となっており、スマホを置くだけで充電できます。今回の試乗の時は、iPod touch+ケーブルを置いていたため、充電の恩恵は皆無でしたが、iPod touchを横に置いても、ケーブルの接続部に余裕がありました。そのため、今のスマホやiPhone Xは楽に置くことができると思います。念のためにですが、USBジャックは左側に配置していますので、充電口は左側に向けておくといいです。(右側は12Vのシガーソケットとなっております。)

5.シート
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運転席側のシートはパワーシートです。操作スイッチはマツダCX-8と似たような印象でした。リフターを使って一番座面を低くしても、全体的にゆったりとした感じで、ソファっぽい印象でした。沈み込みも浅めでしたが、ホールド感は十分といった具合。「実は思ったよりも深く沈んでいるのかな…」と思ってしまうほど不思議なものでした。全体的に快適性を重視したものです。ここも「普通の車のシート」という印象の5008とは違うもので、ここにも性格の違いが出ています。
表皮はハーフレザー…というよりもファブリック+人工皮革っぽい。ソファっぽいという感想も人工皮革の触り心地から感じている、という所も理由の一つです。リアシートに座った時は尚更そう感じた次第です。…でも、ナッパーレザーよりも手入れの点では気兼ねなくできそうな気がしました…。

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そんなリアシートですが、試乗後に腰掛けてみました。人工皮革っぽい硬めの感触はありましたが、こちらもサポートが浅めでしたが、フロントと変わらず快適でした。運転席のポジションを決めてから座ってみると、足下のスペースもゆったりでした。

6.運転環境とか
ステアリングは5008とは違って、通常の丸形。チルトとテレスコピックを備えており、ドライビングポジションは基本的に問題なく決まります。

メーターは今時の液晶タイプ。今回は初期設定のままで走りました。初期設定はスピードメーターが中心にドンと据えられており、左側に控えめにタコメーター、左端に燃料系、右端に水温系が配置されております。…しかし、基本的に視界に見えてくるのはスピードメーターのみでした。

ドラポジ自体はシート座面は一番低く、ステアリングは全下げ+一番手前寄りといった状態で臨みました。その状態では、メーターの上端はステアリングホイールで隠れてしまいます。メーターの上端といえば、ボビンメーター風スピードメーターグラフィック…。デジタルの速度計が見えているため、機能的には問題はありませんが、デザインで凝った箇所(のひとつ)が見られないのは残念…。メーターの視認性という点では5008のicockpitが優れているといえます。

上記のドラポジの状態で前を見てみると、フロントウィンドゥの下端にボンネットが常に見えている状態でした。自分にとって、この状態は見切りの良さに繋がったみたいで、個人的に助かりました。
余談ですが、スイフトでは全く見えず、取り回しで少し苦労するポイントですし、(座っただけですが)現行メガーヌも車輌感覚に気を遣ってしまう車という印象でした。

7.ラゲッジ
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ラゲッジは、開口部も広く、たっぷりとあります。…とは言うものの、開口部の印象はCX-5並かな、と。
ラゲッジボードは2段階調節ができまして(写真は上段)、耐荷重は上段が120kg、下段が150kgでした。…といえども、上段の時点で十分な容量を確保しています。また、ありがたいことに後席は3席それぞれを倒すことができるため、「4人+多めの荷物」といったシチュエーションに対応できます。
但し、前後方向には短い為、仮に自転車(一般的なロードバイク)を積むとなると、車輪を取り外す「輪行スタイル」での車載になると思います。また、フレームを縦に積むとなると、後席を畳む必要が出てきてしまうと考えられます。

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また、最近のSUVで流行っている、パワーテールゲートも装備しています。これが大変便利で、ゲートを閉める時に変な気遣いをしなくて済むのが大きいです。
余談ですが、今時珍しいスペアタイヤ(しかも、テンパータイヤではなく、標準サイズより少し細めのタイヤ+スチールホイールという組み合わせ)付です。
ラゲッジに対して1つ残念な点は「照明」。室内灯はLEDなのに対して、ラゲッジ灯は電球。「何でそこだけ…」と思うと、「詰めが甘い」と思いました。
※室内灯はこんな感じでした。
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8.走ってみた感じとか
走り味は基本「おっとり」。スロットルの反応は基本的にゆっくりめでした。ステアリングも軽めで、意地悪な言い方をすると「フワフワ」といった感じ。ステアリングの感じは5008の方が好印象でした。

注目の乗り心地ですが、「思っていたより、普通」。小さい凹凸はフラットに、道路の継ぎ目のような硬めの凹凸は「ちょっと硬く感じる」程度。周りが「ソフト」と言っているため、「どんなものなのか…」と思って試乗に臨んだため、「思っていたより、普通」という一言が出てきた次第です。
乗り心地の感想に戻ると、基本的にゆったりとした感じでしたが、凹凸を越えた時の上下動は少な目。終始「快適」といった印象でした。段差の収束も「シュタ」っと一発で収まります。個人的に、以前試乗したCX-8よりも好印象でした。理由は「揺られ感(上下動)」。CX-8は段差を越えた時の「ユサユサ」とした揺られ感(上下動)が大きめに感じられた点が気になっていました(反対にCX-5だと「コツコツ」と硬めな印象)。しかし、CX-8は山道を含めた環境での試乗に対し、C5 aircrossは幹線道路中心での試乗での感想。C5 aircrossに関しては、もう少し踏み込んだ所ではどんな挙動をするのか、興味があります。

全体的に上記の印象でしたので、速度感も少なめ。加速も楽で、前述したシートの感触と相まって「長距離移動向け」ないしは「快適性能重視」といった印象が強かったです。…走りの車でないのは確かで、試乗中はパドルシフトを使用しませんでした。
また、全幅1850mmという車体の大きさが気になりましたが、幹線道路では言う程気にならなかったです。しかし、住宅街などの狭い道での切り返しやすれ違いには格好気を遣いました。また、C3に乗った時にC5 aircrossを見ると改めて大きさを感じた次第です。

因みに…、
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試乗中は試しませんでしたが、プジョー3008/5008と同様、「アドバンスドグリップコントロール」(※トルクとブレーキの制御を用いて、車両を安定する装置)も装備されております。そのため、「普段の使い方」をする分にはFFで十分な気がします。よく雑誌とかで「AWDがない」と言いますが、「AWDでなければいけない条件を使えるのか?」という疑問が湧いてくるばかりです。

9.C5 aircrossの○△×
今回のC5 aircrossで個人的に抱いた○△×は以下の通り。

全体に抱く雰囲気
唯一無二ともいえるキャラクター
乗り心地の良さ
荷室における使い勝手の高さ


乗り味以外の走り味の曖昧さ
内装質感の中途半端さ(条件有)
気になる他のバリエーション(PHEV、1.6Lモデル)

×
タッチパネル
細部の詰めの甘さ

「○な点と×な点がはっきりした車」という印象でした。キャラクターが立っている車でしたし、後述するようにそのキャラクターも「珍しい」車でした。

○な点から。
まずは「優しさ」。それはスタイリングもそうですし、走り味もそう。「がっちり系」が多くなっている中、C5 aircrossのキャラクターは独特な物であり、珍しいとも言えるものであると思います。…「優しさ」でC5 aircrossを選んでも後悔しないと思います(但し、「一点を除けば」)。

更に、C5 aircrossの売りでもある乗り心地も。「とにかくフワフワ」ではなくて、「普通だけど、とびきり快適」とも言えるもので、個人的に好みでした。しかし、前述の通り「幹線道路中心」での試乗でしたので、郊外の道路や荒れ気味の道路ではどんなこなし方をしてくれるのか、興味が沸くところです。
荷室における使い勝手の高さも忘れてはいけません。ラゲッジルームも十分広いですし、リアシートも3座独立して倒せる点もポイントが高いです。

続いて△な点を。
まずは「走り味」。乗り心地は好みでしたが、操作系の「軽さ」と「おっとり具合」が気になりました。「快適性」という性格を考えると仕方ない部分はあるのかと思いますが、ステアリングの軽さは最後まで引っ掛かりました。C5 aircrossの後にC3にも試乗しましたが、ステアリングの感じは「どちらかというと」C3の方が好印象でした。

次に「室内の質感」。「絶対評価」でいうと、質感はいい方であると思います。しかし、「同価格帯の車との相対評価」で見てみると、少し見劣りする所もあるかな、とも思います。但し、それは「同価格帯の車と比較してみた」場合。単体で見ると、「3.内装」の項で触れた通り「お洒落な道具感」がありますし、見ていて楽しいです。そのため、「同価格帯の車を比較検討される際は、その点に注意してください」、という意味を込めての「△」です。

次に「バリエーション」。現状、2.0Lディーゼルのみの設定となっています。「長距離を走る」方にとっては魅力的に映りますし、ゆったりとした感じは好感が持てました。しかし、長距離ではなくて街乗り中心で走る方が多いことを考えると、1.6Lターボの存在も気になるところなのかな、と思いますし、現実的な選択肢となるのかな、と考えています。…ディーゼルの良さは分かりますが、ディーゼルしか選択肢を与えないのは如何なものか、と思う所はあります。本国では1.6Lターボが設定されていて、同門のプジョー3008/5008にも「Allure」グレードで設定されているだけに、「1.6Lターボが設定されるのか」は乗り味を含めて興味があります。
また、来年登場が噂されているPHEVも気になっています。現状はコンセプトモデルの段階(※1)ですが、これからのことを考えると必要になってくると考えられます。…しかし、自分が気になるのは、PHEVの性能(航続距離、充電時間、etc...)ではなく、「満充電時にどの位の電気が使えるのか?」という点。そう、自分が考えるライバルは「アウトランダーPHEV」。「走り」もそうですが、「万が一の事態」に備えられる性能も必要になると考えられます。PHEVの内容故、価格は600万に迫るものであると考えられます(※2)。それ故、「付加価値」を付けないと「PHEVを選ぶ理由」が無くなりますし、生き残れないかと思います。
【注記】
※1
https://www.citroen.jp/citroen-brand/concept-car/c5-aircross-hybrid/
※2
例に挙げた「三菱アウトランダー」の場合、「アウトランダー 24G Plus Package(3,356,100円)」と「アウトランダーPHEV G Plus Package(4,479,840円)」の価格差は約113万円。C5 aircross Shineのお値段は4,240,000円。「単純に上乗せ」すれば537万円…。装備類を考慮すると、600万円に迫ってもおかしくないかと…。


最後に×な点を。
まずは「タッチスクリーン」。これはプジョーにも共通することでありますが、ナビ・オーディオのみならずエアコンの操作もタッチパネルで対応する点は不満でした。というのも、直感的な動作が臨めないですし、肝心のタッチパネルも感度が特別いいとは言えないものなので、押し間違えが起こりそうだと感じたため。タッチパネルの感度はオーディオ操作をした際に感じたので、エアコン操作を行う際も同様の事が起こると考えられます。更に、タッチスクリーンの下にあるスイッチの位置が訳わからないですし、見た感じボタン式ではなくてタッチ式。慣れるまで時間が掛かりそうですし、人によってはキレそうな気がします…。
最後に「詰めの甘さ」。…というより、ラゲッジランプの球も室内灯と同じくLEDにしましょうよ…。

人に勧めるかと言われると、正直悩ましいです。C5 aircrossのキャラを理解できる方であれば問題ないのですが、客観的に考えると、人に勧めにくいかな、と感じました。それほど「○と×がはっきりとした」車ですし、「他と同じ物」を期待しすぎると失敗してしまうかも、と感じました。反対に、「個性が強い」車故、好きになればとことん好きになれる車なのかもしれません。
余談ですが、このクラスのSUVで、人に勧めるとすれば、迷わずマツダCX-8を選びます。こういっては何ですが、客観的に見てみると、CX-8って「良くできた、才色兼備な車」なのだと思います。…手に余ってしまう程の大きなサイズを除けば。


10.車の性格を例えるなら…
このC5 aircross。乗ってみてふと思ったことは、「これ、SUVのムギちゃんじゃないか!?」…ムギちゃんとは、このキャラクターのこと(有名ですね…)。何故そう思ったのかと言いますと、「おっとりぽわぽわ」という点から。スロットルレスポンスがおっとり系であること、見た目の雰囲気が他のSUVと違って「ぽわぽわ系」であることがそう思った理由です。
…あと、C5 aircross、ディーゼルなのでトルクも大きい(400Nm(40.8kg-m))。なので、実は力持ち、という所も…。

11.予想される比較検討車
個人的に予想される比較検討車は、「プジョー3008/5008」かな、と。ここまでキャラが立ってくると、「指名買い」をしてもおかしくないだろうな、と思います。となると、同門であり同じく「快適」に入るプジョー3008/5008になってくるのかな、と思います。
「優しい」C5 aircrossか、「頼れそうな」3008/5008か。多分、「一目惚れした方」を選べば間違いないと思います。…どちらも「タッチスクリーン」が最大の×ポイントとなってしまいますが…。
「サイズ」と「価格」で考えると、フォルクスワーゲン・ティグアンかマツダCX-5/CX-8かもしれません。いずれも「どのキャラが自分と合うのか?」または「これからどんな過ごし方・使い方をしたいのか?」を考えて選んだ方がいいのかもしれません。

12.個人的に好きだった?
今回のC5 aircross。個人的に「好き」な車です。どの位好きかは、試乗後、「長距離用に1台!!」と言いたい位でした。…そのため、気に入った故にその場でミニカーを買った訳でありますが…。
…しかし、よくよく考えてみると、「この車1台で賄えるかは…」と思ってしまったのも事実。「快適に全振り」するならいいとは思いますが、「気持ちよく走りたい」という願いは叶いそうにない。あくまで「全員を快適に、疲れ知らずに目的地に運ぶ車」である、と思いました。自分には、「走りを楽しむ車」を1台持っていて、丁度いいのかもしれないです(1台で全て賄おうとするなら、CX-5かメガーヌエステートGT220かスバルレヴォーグを探すかもしれません。)。
…それでも、「優しい車」であることに変わりはありませんし、自分は「それでも、好き」と答えます。…しかし、コミコミ500万円は自分には荷が重い…。


以上を持ちまして、C5 aircrossの試乗記を〆たいと思います。
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございましたm(_ _)m

最後に、シトロエンつくば学園さん、撮影と掲載許可のご協力、誠にありがとうございました。

Posted at 2019/06/30 21:05:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗あれこれ | 日記
2018年12月30日 イイね!

―美人とお手合わせ。【2018年試乗-特別篇-】

【※注:長文注意ですm(_ _)m】

11月某日。
私は友人他数名とオフ会を楽しんでいた。そこで出会った「男」と友人とご飯を食べに移動することにした。自分は横乗りを考えていた所であった。しかし、予想できない展開が私に待ち構えていた訳で…。

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

「どうぞ。」
ドアを開けて、男は私にそう言った。不謹慎ながら、私は「えっ…!?」と困惑していた。

ディーラーが用意している試乗車なら話は分かる。しかし、今回はオーナーの車。しかも、オーナーの寵愛を一心に受けてきた、特別な車であるから、話は違う。
しかも、私とオーナーである男とは今回が初対面。見ず知らずの人に、そんな大切な車を託してもいいのだろうか…??私の心の中は、「戸惑い」しかなかった。

「500の魅力を知って欲しい」
移動する前に、男は私にそう言った。
―見てもいいけど、実際に乗ってみて魅力を知ってほしい―
…その男の熱い思いに私も負け、意を決して「彼女」とお手合わせ願うこととした。

運転席に座り込む。着座位置自体は低いが、乗り込み自体は言う程苦ではなかった。正直言うと、現行のロードスターよりも乗り込みやすく、気を遣わなくてすむので、助かった程だ。
男の好みで、シートはレカロ(SR-3)に交換されていたが、今回の「彼女」のイメージを考えると、個人的にしっくりとしていた。
シートポジションを合わせる。いつものようにクラッチを踏みきった位置を基準に調整をしたが、最終的にそれは失敗だった。というのも、クラッチペダルのストロークが長過ぎて、通常時は膝が窮屈だったからである。早速、「彼女」からの手痛い洗礼を受けた気がする。
目線自体は低く、スポーツカーっぽい印象であった。以前乗ったことがあるアルテッツァよりも低いと感じる。寧ろ、ロードスターに近い気がした。最近の車にこの眺めが臨めるといえば、86やロードスターといったスポーツカー位しか思い当たらない…。

座り込んだからには、覚悟は決まった。「彼女」とお手合わせ願うのなら、短い間でも、臨むところまで付き合おう。
男に「マックス何回転まで?」と訊いてみる。男は「5000rpmまでOK。」と答えた。…なら、そこまで回してみよう。その時、どんな歌声を奏でてくれるのだろうか?興味は尽きなかった。

友人の500の先導の下、私と「彼女」との時間が始まった。
「彼女」が動き出す。クラッチペダルを離した時、膝が窮屈になるが、今は気にならない。ただ、五感を研ぎ澄ませて、「彼女」を感じることだけに集中する。
動き出しはスムーズにできた。気難しいのかと思ったら、素直な性格で内心安堵した。動き出した時の「ロロロロ…」という音色が、上品な感じで、心地がいい。
シフトを変えてみる。シフトのストローク自体は長く、カチッとした感じではなく、グニュッと入っていく。この感覚、どこかで味わったことがあるような…。…あ、大学の時に同級が乗っていたファミリアと似た感覚だ。彼のは、S-ワゴンのスポルト20だった。スポルト20はエンジンと駆動系がカペラのものが使われていたはずだったから…、このミッションの感じは、当時のマツダ車(のDセグメント系統)に共通しているものなのかもしれない。クラッチペダルのストロークは相変わらず長く、それ故にクラッチを切る時以外は膝が窮屈で、終始足の置き場に困る結果となった。

道路が2車線になり、道が開けてきた。友人がすかさずペースを上げる。自分もペースを上げようと「彼女」に鞭を入れる。「彼女」は素直にペースを上げていった。
試しに5000rpmまで回してみる。すると、「ロロロロ…」と上品な歌声を奏でていた「彼女」は段々と芯が揃い始めかのような歌声に変わった。…しかし、すぐに指定の5000rpmに届いてしまい、シフトチェンジ。シフトの入る感じが難しいが、息を合わせるように慎重に変える。
…正直、レッドゾーンである7000rpmまで回したら、どんな歌声を奏でてくるのだろうか??個人的に興味が沸いてきたが、今回は「5000rpmまで」という男との約束があるため、お預けである。それでも、綺麗に回っていく感じを受けたので、7000rpmまで回した時も、変わらずにスムーズに回っていくのだろうな、と思いを巡らしていた。恐らく、官能的な音は無いけど、上品なままなのかもしれない。

少し大きめな段差を乗り越えた時にボディ剛性のゆるさが見られそうな気配を感じるものの、乗り心地は総じて「しなやか」の一言である。その乗り味は、現行アテンザに似ているかと思った。しかし、「彼女」には「軽快感」を感じ、アテンザには「重厚感」を感じた。そのため、同じ「しなやか」・「しっとり」という例えを使っても、「彼女」とアテンザは似て非なるものであるとすぐに感じた。
…因みに、ボディ剛性は、ゆるさが見られそうな気配を感じただけで、絶対的な剛性は弱くない。寧ろ、今の目線で考えても十分通用すると思うことを付け加えておく(もっとも、今の車の剛性レベルが相当高いレベルにあるのだが。)。

坂道での信号待ちに差し掛かる。「サイドブレーキが弱点」と男から聞いたので、サイドブレーキを弱めにかける。…とはいえども、少し不安である。

試しにアクセルを軽く煽ってみる。彼女はアクセルペダルの動きに合わせて即座に反応した。その時もエンジンの回り方が綺麗だった。あくまで上品に、なおかつ素直なのだ、と思うと、妙にこちらが歩み寄りたくなる。そんな気がした。

信号が変わり、動き出す。交差点で曲がっただけだが、ステアリングも乗り味と同じくしっとりとしたものであった。ハンドリングの印象は乗り味同様「軽快」の一言。この感じも今まで感じていた通り、上品で素直な印象であった。

しばらく走って、目的地に到着した。と同時に「彼女」とのお手合わせも終わった。多少の緊張もあってか、終わった瞬間は「どこも壊さずに済んだ」という安堵感が勝っていた。

「彼女」とのお手合わせ。終始探りながらのものであった。しかし、「彼女」について少し知った事を考えると、初めての割に上出来だったような気がする。
お手合わせの時は、緊張していたのか、時間が長かった気がした。…しかし、後になって思い出している時、「あ、短かったな…」と思ったのも事実。正直、「彼女」をもっと知りたい、という思いが込み上げてきた。今回は幹線道路中心だったが、次は適度なワインディングでお手合わせ願いたいな、と思ったりもした。

1代限りで終わった車。マツダ迷走時代の1台。日本では評価されなかった1台。etc...
「ユーノス500とは、どんな車であるのか?」という問いに対しての答えは様々である。人によっては、「クロノスの悲劇故に」という理由や販売店を理由に正当な評価を放棄しているような節があるという。

そんな問に対して、自分は「スポーツサルーン」と答える。「スポーツセダン」と答えない理由、それは「上品な中に秘めた繊細さ」にあると感じた。
エンジンもおしとやか。見た感じも上品。優美なデザインに、ひらりひらりと軽快なフットワーク、柔らかくもしなやかな乗り味。
綺麗な車であると思うし、落ち着いた車でもあると思う。しかし、どこか繊細さを感じずにいられない。どこか女性的な印象を抱く「サルーン」。
以上が、自分が感じたユーノス500像である。

自分が思う「スポーツセダン」はどこか骨太・硬派という「筋肉質」で「男性的」な印象を連想させるものである。しかし、「彼女」はそれらのイメージとは違い、どこか上品で、繊細で、女性的なイメージ。それが自分が「彼女」を「スポーツサルーン」と呼ぶ理由である。

…そういった性格を考えると、当時のCMって似合わないなのでは?と感じている。
【当時のCM】


寧ろ、MX-6みたいな印象のCMがぴったりだったのではないのか??と感じた(ラテン味を出さなくてもいいけれど…)。

(実際、ユーノス500のカタログのイメージと実際のCMのイメージが違っているように感じられた。カタログのイメージでは、MX-6のCMみたいなロケーションが合っていた気がする。)
そう考えてみると、メーカーはCM等の「周知手段」を失敗しているような感じがあったように感じているし、「ユーノス500という車をどう扱えばいいのか」を迷っていたのではないかと思ってしまった。

また、「1代限りで終わってしまった」という事実があるが、個人的に「デザインが完成されすぎた」が故に「次が無かった」のではないか、と考える。20年経った今でも色褪せることのないことと、かつてジウジアーロが絶賛しているという事実がその証左なのかもしれない。また、仮に「ユーノス500(Xedos6)に2代目があった」としたら、そのデザインが想像つくだろうか?そう思ってしまう。
―上記の点を考えると、「彼女」に対して贈る言葉として、「美人薄命」が浮かぶ。美しく、繊細であるが、短命で終わってしまった。そんな「彼女」に似合う言葉なのかもしれない、とふと思ってしまった(失礼かもしれないが)。

―実際、「本当の『彼女』」をどのくらいの方が知っているのだろうか?
今回お手合わせしてみて、ふとそう感じた。デザイン上の魅力もさることながら、乗ってみての印象、等を考えると、「全てをひっくるめての本当の『彼女』」を知る方は「パートナー」を除くとあまりいないと思うし、そもそも現代に本当の『彼女』を知る機会なんて巡り合えないと思う。そう思うと、今回のお手合わせは幸運であったし、その機会を用意してくれた「男」に感謝するべきだと思う。
「本当の『彼女』」を知っている人、もしくは付き合ってから「本当の『彼女』」を知った人は、「彼女」に惚れ、一途になる。そんな気がしてならないのだ。果たして、それが自分が感じた「繊細さ」なのか?それとも違う「何か」なのか?それに関してはその人それぞれ、ということになるのだが。

…もっと知りたい。そう思うと、いっそのこと「パートナー」として迎えたいな、という思いもあった。しかし、現存台数は日に日に減少傾向があるという。試しに中古車情報サイトで検索をかけても、検索にかかった台数が1台だけ…。そう考えると、軽い気持ちで手を出してはいけない、と痛感する。
しかし、換言すると、いま現存している「彼女」は少ないながらも相当大事に愛されているのかもしれない。しかも、今立ちはだかっている現実(主に部品供給状況)に目を背けずに立ち向かいながら…。

―以上のことを思うと、「彼女」って幸せ者なのかもしれない…。
そう感じた今回の「お手合わせ」であった。改めて、「彼女」を知る機会を与えてくれた、「男」に感謝である。


―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
【あとがき】
最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(_ _)m
あとがきです。

先月ですが、スパンク!さんのユーノス500を試乗する機会を頂きました。
しかも…、

こちらの動画に登場している車そのものという…。

ユーノス500のMT車というだけでも貴重ですが、雑誌や動画にも登場している個人所有車ということで、結構緊張していましたし、スパンク!さんに試乗を促された時は不安と戸惑いで一杯でした;^^)
(※実はウチとスパンク!さんは、その日が初対面でした。)

スパンク!さんの500の第一印象は、「チューナーズコンプリート系」。BMWで言うハルトゲやシュニッツァー、(関係性は異なりますが)アルファ等で言うツェンダーみたいな印象でした。どこか日本的でない、ヨーロピアンな感じでした。
…乗った感想は、先述の通りですので、割愛、ということで。

ユーノス500に関しましては、「出るのが早すぎたような…」と思いました。今でも通用するスタイリング、走りの良さ、…。当時のマツダの志の高さを考えると、何とも残念な気がしてなりません。
また、「年齢を経て、行きつく車」ような気がしました。何台か経て、ある程度の価値観・審美眼を持って、初めて良さに気が付く車、という印象でした。そういう意味では、正に「今の日本の車に必要な物」を備えているような気がしましたし、外国車に負けない魅力を備えているのでは?と感じました。
勿体ないのが、その時とマツダの低迷期が重なってしまったことと、ユーノス500の魅力が「ある程度の年月を重ねないと分からないかもしれない」ということ。そういった意味では悲劇の車だと言えたのかもしれません。

戸惑いながらも、「実際のユーノス500像」を(自分なりにですが)知ることができて、正直嬉しかったです。実際乗ってみるのと乗らないとでは全然自分の言葉に対する自信が違いますので、今回の試乗は貴重でしたし、自分の成長の機会になったのかな、と思いました。
最後に、初対面だったにも関わらず、ユーノス500を試乗する機会を与えて頂きましたスパンク!さんに感謝いたしますm(_ _)m

あと、長文でしたが、最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

スパンク!さんへの感謝の気持ちを込めて、今回の試乗記を終わりにしたいと思います。


(…正直、どう書こうか苦慮していたのは、ここだけの話です。(コソッ)

※試乗した時間帯が「平日の夜」でしたので、写真はありませんm(_ _)m
Posted at 2018/12/30 16:39:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗あれこれ | 日記
2018年06月16日 イイね!

move up!を、味わう。【2018年試乗-1-】

こんばんは。
今回は、久々の試乗ネタです(2018年1発目ですね;^^))。

今回試乗した車は…、

VW move up!(4ドア)です。

【注意】
最初にお断りしておきますが、以下の点に注意願います。
1.
いつもの試乗記の如く、超が付くほどの長文となってしまいました。ご了承願いますm(_ _)m
2.
当記事をご覧になりますup!オーナーさんの方々に向けてです。
自分もup!は好きな車の1台です。しかし、仮に当記事でお気を悪くされましたら、誠に申し訳ありませんm(_ _)m。
その代わり、個人的に思った正直な感想を書かせて頂きますm(_ _)m。ご了承願います。
(一般の方の「up!に対する誤解を解きたいな」、という気持ちもあって、書かせて頂きます。)


【プロローグ…というか、いきさつ】
…時は遡ること、「up! GTIの観察」を行った日。
本当は、up! GTIに試乗してみたかった。…しかし、up! GTIは限定600台。故に、試乗車を用意している店舗はそもそも存在しないし、展示車を用意している店舗があるだけでもラッキーと言われていた。
…それなら、「素のup!」を参考として試乗してみて、そこで「up! GTIはどんな感じだろう?」と想像を膨らませてみよう。
…以上が、今回の試乗のいきさつです。
また、「up! GTIの観察(撮影)」が主でしたので、結構バタバタした中での試乗でした(move up!の試乗後、すぐにup! GTIの撮影に移りました)。


【試乗車の簡単なデータ】
…ドタバタした中での試乗でしたので、試乗車の簡単なデータは、以下の通りしか得られませんでした。
・トランスミッションは5速ASG(シングルクラッチ式AT)
・色はキャンディホワイト
・タイヤサイズは175/65R14。銘柄は未確認
・走行距離は未確認

また、写真は、フロントからの写真と、

内装写真の2点のみとなります。ご了承くださいm(_ _)m。
(内装パネルは「ブラックキューブ」。)

ここで内装に触れてみるとします。内装の印象は、「至ってシンプル」の一言に尽きます。ステアリングもウレタンで、オーディオスイッチなどのステアリングスイッチの類も一切なし。エアコンもマニュアルエアコンですが、表示が分かりやすく、直感的に操作できるので、却って好印象でした。このシンプルさは個人的に好みで、up!の魅力の一つでもあると思っております。
因みに、ステアリングの調整方法は、上下方向のチルトのみでした。

シートの方は、パッと見「平板的」に見えますが、座り心地は見た目以上に良く、快適に過ごすことができました。しかし、それは総行程5-6kmの試乗の中での話。中・長距離では印象が変わってくるのかもしれませんので、細かい印象はここでは述べません(…というより、「あまり印象に残っていなかった」というのが正しかったりします…)。その点に関しては、もう少し距離を重ねて検証してみたいです。
(余談ですが、dortさんのデモカーのup!には、RECAROのLX-Fが搭載されていました。個人的にショップさんのup!のデモカーの中では、dortさんのデモカーがシンプルで好きです。)


【今回の試乗コース】
今回の試乗コースは、
・ディーラー付近1周するルート
・距離にして5-6km(Google Maps調べ)
・一般道メイン
・信号は4箇所
・速度帯は最高60km/h程度の市街地速度
・平坦な道が主で、交差点以外は全て緩いカーブ
・1箇所だけ橋の継ぎ目が出ているポイントがある
…といった具合。本当は適度なコーナーがあるルートを通ってみたかったです。


【試乗の模様を…】
シートとドアミラー・ルームミラーを調整して(※ステアリングは、程良い高さであったため、そのままでした)、いざ試乗スタート。

…実は、数年前にマイナーチェンジ前のup!に試乗したことがありまして、「走らせ方」もそれなりに心得ている…つもりでいました。

しかし、エンジン始動の時点でつまづく展開に;^^)
(そういえば、M/C前の時の試乗は、エンジンが掛かっていた状態で渡されていたのだった…。)
up!は、エンジンの掛け方から癖があります。手順は以下の通り。
1.まず、シフトレバーを「N」ポジションにする。
2.ブレーキペダルを踏む
3.キーを思い切り捻る
…実は、「3.」が重要で、国産車のような勢いで捻ると、「ACC」で止まって、エンジンが掛かりません…でした。思い切り捻って、ようやくエンジンが掛かりました。

気を取り直して、試乗がスタートしたのですが…、最初に感じたのが、「操舵感の軽さ」。ステアリングが想像以上に軽く、駐車場内の移動でも軽くビックリしました。これはタイヤ幅の細さに起因するものなのかな、と思いました。しかし、冷静に考えてみると、175幅のタイヤ(スタッドレス)を履いた時のアオ(スイフト)は185タイヤ(サマータイヤ)を履いた時と比べても、操舵感に言う程の差が無かった…。…ということは、低速時の「異様な程の操舵感の軽さ」はup!全体の特徴ということになりそうです。
(※M/C後のhigh up!に試乗していないため、この点に関しては、自分の憶測となります。ご了承願います。)

最初に、ASGを「D」レンジにして走行してみます。アクセルを踏み込んでみて、「変速はこのタイミングかな?」とアクセルを軽く離してみたのですが…、自分が思うよりも数テンポ遅れて変速を行う始末。自分のアクセルの離し具合が足りなかったのか、その原因は定かではありません。
例えるなら、ミッション側が「歯車が合うタイミングは…ここかな?あれ、あれれ…!?」と「迷っているような」感じでした。
…結果、バイパスなのに、速度を乗せるのに時間が掛かってしまいました。そのため、最初の信号(ディーラーさんから出発して約1km)時点で「D」レンジ終了。残りの行程を「M」レンジにて走ることに。
その後の行程は、ディーラーの方と談笑しながらでしたが、快適に終わりました。
「M」レンジにすれば、あとは「クラッチ操作が無いマニュアル」。変速したいタイミングでアクセルを抜く→レバーを動かす→再びアクセルを踏む、という工程でスムーズに変速できれば成功しますし、失敗すれば…(※想像にお任せいたしますm(_ _)m。自分の場合、「シフトショック」なのかな、と…)、といった具合です。
そのため、「D」レンジを含めて、「どうやったらスムーズに走らせられるのか?」という「攻略要素」を見出す楽しさがあります。これは「ATである」と思って乗ってしまうと、痛い目を見ます。「クラッチペダルはないけれど、これはMT」と思えるかどうか。それがup!のASGに対する評価の分かれ目になります。

気になるシフトストロークは、「気持ち長めかもしれないけど、普通」。寧ろ、「M」モードでシフトアップしている時、「ゲート削れそう!!」と思ってしまう位カッツンカッツン当たり…そうに感じました。シフトレバーの操作感は気を遣ってしまいそうな程軽かったです。あと、up!の場合、シフトレバーを押して「+」、引いて「-」なのですが、その「+」と「-」の位置が反対になれば、完璧でした。引いて「+」、押して「-」の方が操作しやすかったです。

エンジンの方は、きちんと3500rpm程まで回せばきちんと走ってくれますし、過不足ありませんでした。エンジン音は…あまり気にしていませんでしたm(_ _)m
低速時に気になったステアリングの操舵感でしたが、「スイフトの時よりも軽いかも…」とは思った以外は、問題なし。ハンドリングも「いたって普通」でした。…本来なら、前述したように、適度なコーナーがあるルートを通ってみて、評価したかったです。

乗り心地も快適でした。橋の継ぎ目が若干上がっていたポイントもきちんと吸収してくれて、ストローク不足を感じることはありませんでした。

…正直言いますと、「いかにスムーズにASG(の「M」モード)を手なずける」かに意識が集中してしまい、他の細かい評価を疎かにしてしまいました…m(_ _)m。その点に関しては、お詫び申し上げますm(_ _)m


【move up!の○△×】
今回のmove up!の試乗に対して、個人的に思ったことをまとめてみると、以下の感じでした。

・扱いやすいサイズ
・走りの軽快感
・シンプルでかつ分かりやすい操作系統
・「走る事」と「それ以外」の割り切り


・「装備系統の割り切り」をどう捉えるか?

×
・好みがはっきりと分かれるASG
・低速時のステアリングの異様な軽さ
・「+」と「-」のシフトパターン

(1)○な点
個人的には好きな部類の車でした。
シンプルで走りがしっかりしている点がとにかく好印象でした。走りの軽快さや「操ってる感」があるところに魅力を感じました(ASGもその「操ってる感」に一役買っているのかもしれません)。
また、「走ること」に関してはしっかり手間をかけて、「それ以外」に関しては必要最低限、といった割り切りもup!のキャラクターを鮮明にしていて、個人的に○な箇所でした。
その主な例を挙げるとすると、以下の通りでした(本当はもっとあると思われます)。
・リアウィンドゥはパワーウィンドゥはなく、フラップのように後端が数cm空くのみ(展示車の「high up!」にて検証済)
・ドアミラーは手動格納式のみ(※GTIもそうらしいです。)
・ドアトリムはフルカバーではなく、昔の軽自動車のように鉄板のままの所がある
・内装質感は普通。しかし、デザインでカジュアル(個人的に言わせて頂くと、「ポップ」)な感じを演出している(外国車って、そこのデザイン処理が上手だな、と感じます。)

(2)△な点
…しかし、その割り切りを「up!のキャラクター」としてポジティブに捉えるのか、「200万円もする車なのに…」とネガティブに捉えるか、という点がup!に対する評価の分岐点(のひとつ)であると考えています。実際、どう捉えるのかははその人次第です。好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。up!はそこがハッキリする車でもあると思います。
(up!のオーナーさん達に対しては失礼を承知で言ってしまいますが、)あくまでup!はVWのボトムレンジ(Aセグメント)を担っている車であり、「シンプルな実用車」であることを頭に入れておく必要があります。そうでないと、「up!に対しての正しい評価ができないのではないのかな?」、と感じます。

言い方を変えれば、(up!の本質とはズレた表現になってしまうとは思いますが、)up!は最新装備が付いていても、どこかアナログ的な感じがする車だと思います。VWの最新の車なのに、とにかくシンプルでちょっと旧い車みたい。高級化していく外国車の中でも、こういった車って珍しいと思いますし、個人的に応援したくなります。

(3)×な点
話を戻しまして、×な点について。
1つ目はASG。自分の場合は、「こんな感じね」と思い、「up!の個性」と考えているため、「○」だと考えています(寧ろ、「攻略要素」に楽しみを見出す方。)。
…しかし、客観的にとらえていきますと、ASGを「ダメなAT」と捉えるか、それとも自分のように「攻略要素を見出すことに楽しみを見つけていくミッション」と捉えるのか。この点もup!に対する評価の分岐点(のひとつ)であると考えています。
ASGのようなシングルクラッチ式ATの基本構造を考えてみると、「クラッチ操作を自動化したMT」。そのため、AT車にあるクリープ現象も存在しませんし、(個人的には)「MTを知らないと乗れない」と思えます。ですので、MTに乗っている方や(NAVI-5のような)「ロボタイズドMT」に乗り慣れている方なら、難なく乗りこなせそうな気がします。(※あくまで「気がする」だけです。)
なので、「up!って、ATなんでしょ?」と思ってかかると、ちょっと痛い目を見ますので、覚悟した方がいいと思います。
…しかし、乗って「ASGってこんなものね…」と思って乗ってしまって、ASGの癖に慣れてしまえれば、それもアリなのかと思います。但し、ATと違って、「坂道発進」が必要なので、その点は注意してくださいね!!
…したがって、up!を検討される際は、事前に必ず試乗をしてみて、ASGが自分に合うのかどうかを確かめることをお勧めいたしします(または、自分のように、「ASGの攻略法」を見出すこともオツかと…)。
※因みに、up!をスムーズに乗ることができれば、スズキのAGS車は楽勝です。

2つ目は、低速時のステアリングの異様な軽さ。これは最後まで拭えませんでした。しかし、普通に走らせている時は、違和感を感じませんでしたので、低速時にそうなるように電動パワステ側で「セッティング」されているような気がします。個人的に「少し重めな操舵感」が好みでしたので、この「軽すぎる操舵感」は苦手というより、ちょっと恐怖感を感じました。

3つ目はシフトパターン。前述のように、引いて(下側が)「+」、押して(上側が)「-」の方が操作しやすかったです。「慣れ」と言われればそれまででしょうけど、「そこを何とか…」と感じました。


【結論・個人的に思った事】
…情報が少なかったため、短くまとめるつもりが、結局長々と書いてしまいました。
結論を述べますと、自分の中では、up!は「好きな車」に入ります。理由は後述していきます。先に、個人的に感じたup!の評価を記していきます。

up!は、「割り切り」を理解しないと付き合えませんし、好き嫌いが分かれやすそうな車であると思いました。正直、自分からは「素朴さと割り切りとキャラクターを理解するのであれば、勧められる。だけど、手放しで万人に勧められる車ではない」と感じました。
そのため、気になる方は現物を見に行って、自分の目で確かめてみて、乗ってみて、「自分の感覚に合うかどうか」を確かめてみてください。
(あと、「up!はどんなポジションに属するのか?」という点も頭に入れて頂くと、更にいいかと思います。)

個人的には、低速のステアリングの操舵感を除けば、運転していて楽しい車でありました。ASGも「いかに手懐けて、スムーズに運転できるのか」を見出していくことが楽しかったです。とにかく、「操ってるな」という感覚が感じられました。
(AT、MTの用意があれば、更に人気が出そうな気がしますが…、お値段どうなってしまうのだろう?という心配があったりもします。仮にお値段据え置きなら間違いなく今よりも売れると思います。しかも、ATは、DSGよりもトルコンATの方が気軽に乗れて、間口が広がると予想されますし、その分商品力も高まると思います。)

最初に書いた、「自分の中では、up!は『好きな車』に入る」という理由について。【○△×】の項で前述したため、繰り返しになってしまいますが、個人的に、up!はVWの最新の車なのに、とにかくシンプルでちょっと旧い車みたいな車の香りを感じました。高級化していく外国車の中でも、こういった車って珍しいと思いますし、個人的に応援したくなります。
このシンプルな潔さ、実は大好きだったりします。これを「シンプル」と感じるのか、「道具的」と感じるのか、それとも「弄りれるポイントがある!!」と感じるのかは人それぞれということで…;^^)
(個人的には、何となく「無印○品」的な印象を抱きました。)


【でも、本当の目的は…】
今回の試乗を通じて、「up! GTIに対する期待」が膨れ上がりました(※実は今回の試乗は、こちらがメインでした)。
素のup!がこれだけ安心して乗れる。そのup!がMTで116ps/1000kg…。これは面白そうだし、GTIの見た目もお洒落。そして、変わらず「シンプル」。up! GTIに対して、自分の心がワクワクしました。
(※因みに、日本には、更にパワフルで、軽量なスイフトスポーツが存在します;^^))

久々に乗ったup!は難しさもありながらも、楽しませて頂きました。それと同時に、GTIに対するワクワクも出てきて、その後に行ったGTIの撮影(カメラの電池の関係上、20分程でした)が楽しかったです。
(※仮に、カメラの電池が残っていましたら、1時間掛かってでも納得するまで撮るつもりでした;^^)ゞ)


以上を持ちまして、move up!の試乗記を〆たいと思います。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m

最後に、Volkswagen水戸インターさん、撮影と掲載許可のご協力、誠にありがとうございました。
Posted at 2018/06/17 13:27:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗あれこれ | 日記

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