「グレイ」が自分の手元に来て、早半年。そこで、「半年点検に出そうかな」と思い、ディーラーへ行きました。
昨年の11月30日に納車してから半年・6470km。ここで各種オイル交換を行い、「正式なランニングインの終了」にしたいところですが、果たして…?
1.思わぬ「誤算」
平日に電話で半年点検の予約を取り、当日ディーラーにお邪魔した自分。待合スペースでしばらく寛いでいた所、サービスフロントの方がやってきて、一言。
「ニューサービスプラスですと、1年毎の点検なんですが…」
…その事実を完全に失念してました(こっ恥ずかしい…)。
しかし、「今までの運転で大丈夫だっただろうか?」という確認と「健康診断」の意味合いを兼ねて、実費で受けることに(金額はここでは書きません。気になる方は個別で訊いて頂けますと幸いです。)。
今回のメニューは以下の通り。
・半年点検
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター・ドレンプラグ・Oリング交換
・ミッションオイル交換
…果たして、異常が無く、「よかったね~」になるのか?はたまた異常があって、「今時のクルマなのに…」になってしまうのか?
こうして、グレイの「半年健診」はこっ恥ずかしさとドキドキを抱えて、始まりを迎えました。
2.―「噂」は、本当か?【ミッションオイル交換】
まずはミッションオイル交換から。銘柄は前回と同じく「BILLION OILS FF-315」。
僅か5000km程でミッションオイルを交換した理由。それは「スラッジが出ているか?」ということを知りたかったから。
きっかけは、自分が所属している「up! GTIファンクラブ」の掲示板にて。同じグループ員である「
エンスー太郎」さんから「UPのミッションはスラッジがかなり出る」という投稿があったことから。曰く、「3000km走っても少しキラキラしていた」とのこと。
(※「
エンスー太郎」さんから、スレッドの引用と名前出しの許可を頂きました。この場を借りて御礼申し上げますm(_ _)m)
もし、それが事実であるのなら、グレイもまだスラッジないし切子が出る可能性がある…。
そこで「スラッジはまだ出るのだろうか?」という疑問になりまして、「スラッジの確認がてら、ミッションオイルの交換も行おう」と考えるように。
また、ここ1週間で3→4速が気持ちが引っ掛かるように感じまして、スラッジと因果関係があるのでは?とも考えていました。
サービスフロントの方に「スラッジが出ているのか、確認したい」という旨を伝え、ミッションオイル交換を依頼。
しばらく経って、黄色いバットを持ったサービスフロントの方がやってきました。黄色いバットの中には、グレイから抜いた古いミッションオイルが全量入っていました。
抜いたオイルを観察した結果は、切り子によるキラキラは見当たりませんでしたが、何気に黒ずんでいました(※写真を撮り忘れましたm(_ _)m)。新品の「FF-315」自体の色は分かりませんが、黒ずんでいました。…後程調べてみましたが、鉄粉は出てるっぽいです(あと、トランスミッション特有のものなのか、匂いもすごかったです…)。
サービスフロントの方と「スラッジ出てなさそうですね…」とお互いお話してました。もしかしたら、初回の時に細かなスラッジが出ていた可能性がありますが、今となっては真相は藪の中です。
…結局、3→4の微妙な引っ掛かりは、スラッジが原因ではないと言えそうです。
個人的に、「初期のバリや馴染むまでの細かなスラッジは致し方ない」と思っています。現に、アバルト500や現行(ZC33S)スイフトスポーツもミッションの切子・スラッジは出ますし、初期のミッションの渋さがある個体がありますし…。
参考記事(ZC33Sスイフトスポーツに関するものです)
https://motor-fan.jp/article/10004900
交換後の感触は、全体的な感触と3→2のスムーズさは相変わらず。しかし、交換直前に気になっていた3→4の微妙な引っ掛かりはまだ残り気味でした。ミッションに関しては、感触含めて、引き続き経過観察をしていきたいと思います。
3.エンジンオイルについて
エンジンオイルも交換しました。交換したオイルは、前回と同じく「ユニルオパール OPALJET ENEGY 3」。今回はオイルフィルターも交換しました。
交換後の感触については、前回とあまり変わりがありませんが、「気持ち静かになったかな」と感じました。
次回は1年点検時にオイルフィルターと一緒に純正オイルに交換予定(ニューサービスプラスのメニューに準拠)。
4.今回一番の「驚き」【タイヤ関連】
今回の「健診」で一番驚いたこと。それは「空気圧」。
というのも、サービスフロントの方から「空気圧がこんなに入っていたのですが…」とメモを見せてもらいました。そのメモに書かれていた数値が、「F:310Kpa / R:260kPa」。…圧力で眼鏡のレンズが破裂しそうになりました(眼鏡していませんが)…。
確か、3月末に標準タイヤに換えた時に、自分で「F:2.8kg/cm^2 / R:2.5kg/cm^2」にしていたはず…にしても高すぎない!?(300kPa越えなんて、ドリケツ用の空気圧か!!…と。)
…即、指定空気圧(F:270Kpa / R:240kPa)に修正をお願いしました…。後日、再計測・調整する予定です。
因みに、2900km程走ったタイヤの残り溝は、F5.7mm / R6.2mm。参考に、新品は7.5mm程とのことですので、相当フロントが減っていることが分かります(現状F:7.5部山 / R:8.3部山)。こちらは1年点検時にローテーションを行う予定となってます(…そして、すぐに冬用タイヤに履き替え…。)
5.個体差が激しい車?【今回の疑念】
ここで書いていて思った事が。それは「up! GTIって個体差が激しい車なのか?」ということ。
あるユーザーさんはミッションの入りが渋いと聞き、あるユーザーさんはミッションのスラッジが多いと聞く。海外のユーザーさんは4,5,6の入りが悪いという報告が見られたリも…。また、燃料ポンプの組み付けに起因する異音(ビビリ音)もそうですし、排気系の遮熱板に起因する「ラテル音」の症状も…。細かい所では、「80km/h以上で風切り音が聞こえる」という情報もありました。みんカラ(日本)とup! Forum(イギリス)を覗いたら、ザッとこのような症例が「全体ではなく、別々に別々に」出てきています(※up! Forumは今年に入ってからは覗いていないため、今現在も、続々と症例が出てきていると思われます。)。
一方で、(今のところ)何も起こっていない個体もある…(大多数が「こちら側」)。この「差」は何なのか?と考えると、「自分が思っている以上に個体差が激しいのではないか?」という考えに至りました。正直、その考えに対しての証拠はありませんし、あくまで「個人の憶測」になります。
使用環境の違いもあるとは考えられますが、ここまで個体毎に異なった症状を聞いたことはありませんし、初めての経験です。この件に関しては、これからもアンテナを張って、調査を続けていく必要があります。
6.半年健診の結果。
今回の「健診」の結果は、「異常なし」。やはり、「今時のクルマ」でした。
そして、エンジンオイルとミッションオイルも交換して、長かった「ランニングイン」が無事終了しました(燃費に関しては突っ込まない方向で)。
半年・6470km。終盤は慣らしと言えるかどうか微妙な時もありましたが、これにて気兼ねなく(?)踏めるようになりました。
「長過ぎない?」と言われるかもしれません。…まぁ、ミッションとか脚まわり自体は3000-4000kmあたりで終わっていますので、長引かせてしまった要因はエンジンです。そら6000rpmまで段階をふんで行っていましたので、6000kmそこそこまで掛かってしまいました。
これからはノーマルを味わい、グレイとの息を合わせるだけ。1年点検までに弄りの方向性ないしは今よりも乗り慣れている様にしていきたいと思います。
(後日、「整備手帳」にも書いていきます。)
長くなりましたが、今回はこれにて。