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2018年07月08日 イイね!

―86 GRを、観察する。

―86 GRを、観察する。

こんばんは。

今回のブログは、「観察録」シリーズ。

2台目を飾る車は、こちら。
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TOYOTA 86 GRです。

「86 GR」は、「TOYOTA GAZOO Racing」が86をベースに足回り・シャシー系を中心に仕立て上げられた、「メーカー謹製の86のコンプリートカー」。主な特徴は以下の通り。
・2016年に100台限定で販売された「86 GRMN」を基に開発されたモデル
・「GR」モデルとして、カタログモデルとして販売
・スバルで生産されたベース車両の「86」をトヨタ元町工場(「LFA工房」)へ輸送し、専用ラインを用いて手作業にて架装が行われる、という生産方法を取っている(※1)
・1日4台生産が限度(※1)
・ボディーカラーは白のみ
・車両価格は\4,968,000(税込)
※1
参考:https://www.webcartop.jp/2017/12/190692

今回は、前回の「GRMN Vitz」を観察しに行った時に同時に「観察」しました。主に「何か、カスタマイズで参考になるところがあれば…」と思って「観察」しました。

それでは、暫しお付き合いください。

【注意と感謝】
今回の「観察録」に登場する86 GRは、「GR Garage水戸けやき台」さんから「ナンバー出していいですよ」という許可を得ましたので、ナンバーを隠さずに掲載します。御協力誠に感謝致しますm(_ _)m


1.外観
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パッと見、「86 Kouki」とあまり変わらない印象を抱きます(後に追加された「GR Sport」とも区別がつきづらいです…)。

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しかし、専用のアンダースポイラー類と専用リアディフューザーとリアスポイラーが装着されており、それらが「特別な86」という感じをさりげなく醸し出しています。
恐らく、アンダースポイラーは過去に発売された「86 GRMN」のものを「86 Kouki」用に最適化されたものであると考えられます。

因みに、GR用のフロントスポイラーとリアスポイラーは今後展開される「GR DEALER OPTION」でも用意されております。気になる価格は、以下の通り。
GR用フロントスポイラー&バンパーサイドフィン(アンダーリップ付):\178,200(税込)
GR用リアスポイラー:\58,320(税込)
※サイドステップですが、恐らく「86 GRMN」用のものと同じであると思われます。


因みに…、
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ドアミラーとアンダースポイラー、バンパーサイドフィン、フロントフェンダーガーニッシュ、ホイールは専用のグレーメタリックで塗装されております。

…その中で、個人的に「残念!!」と思った点がありました。それは…
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フロントグリルとフォグランプベゼルの部分、リアディフューザー部分がプラスチック素地の黒のままであった点。個人的に(細かいながらも、)「色の統一感が出ていない」と感じてしまいました。…言うなれば、「詰めが甘い!!」。
「86 GR」がいくら手間が掛かっている車であると言えども、こういった細かな部分にも同じグレーメタリック塗装がされていれば、外観の色の統一感が出て、更に魅力が深まって良くなるのでは?と感じました。
こういった細かい所にも手を抜かない点も「コンプリートカー」では重要な要素だと思います。それ故に「残念!!」と思ってしまいました。


2.ホイール
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ホイール部のアップ。ホイールはRAYS製。恐らく、「86 GRMN」と同じデザインであると考えられます。色は、「1.外装」の項にて触れたように、専用のグレーメタリックとなっております。
ホイールの諸元は以下の通り。
F:17×7.5J
R:17×8.5J
(※残念ながら、インセットは分からず…)
個人的に、このホイールの造形が好きなポイント(の1つ)です。スポーツ物であるはずなのに、どこか「優しさ」を湛えているような造形。そんな点に惹かれたのかもしれません。86用ホイールの中で個人的に1、2を争う程に好きな造形だと思っています。

因みに、GR用のホイールも「GR DEALER OPTION」でも用意されております。気になる価格は、以下の通り。
F:17×7.5J/R:17×8.5J+リヤフェンダーエクステンション:(1台分)\385,020(税込)
F:17×7.5J:(1台分)\315,360(税込)
注意:ホイールのみのお値段ですので、ご注意を!!

因みに、タイヤに関する諸元は以下の通り。
銘柄:MICHELIN Pilot Sport 4
サイズ
F:215/45R17
R:235/45R17
…このサイズ、実は「86 GRMN」と同じサイズ。違いがあるとすれば、タイヤ銘柄位です(「86 GRMN」は、専用コンパウンドのBRIDGESTONE POTENZA RE-71R。)。

3.ブレーキ
ブレーキについても触れてみます。ブレーキも専用のものが装着されており、諸元は以下の通り。
F:モノブロック対向6ポッドキャリパー+ドリルドローター
R:モノブロック対向4ポッドキャリパー+ドリルドローター
…これは「86 GR」のカタログを見て頂くと分かりますが、「86 GRMN」と同じシステム。恐らく、メーカーはADVICS製であると思われます(※憶測、ですが…;^^))。
このブレーキセット、セットで買おうと思うと、中々のお値段になると思われます。

参考に、ADVICSさんがアフターマーケット用でリリースしていますブレーキキットは、
F:モノブロック対向4ポッドキャリパー+2ピーススリットローター
R:モノブロック対向2ポッドキャリパー+1ピーススリットローター
…のスペックでお値段は54万円です(※トレーシースポーツさん調べ)。
(出典:http://tracysports.shop4.makeshop.jp/shopdetail/000000000096/)

…恐らく、そのお値段とよりも高いと思われます…。


そこで、調べてみたところ、「86 GR DEALER OPTION」でGR用のブレーキキットが用意されていました。但し、前述の「ホイールとのセット販売」で、「ホイールセットとの差額」で計算してみた所…、約85万円でした。物も一級品でしたが、お値段も一級でした…。


4.内装
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内装全景。
内装自体も「86 Kouki」とパッと見変わらないように見えますが、具に見ていくと、色々な点が専用の仕立てになっています。

①メーターパネル
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メーターパネルは「GR」専用です(※「GR Sport」も同様の物が装着されます)。
文字盤のデザインは「86 GRMN」のものをベースに「86 Kouki」用に最適化された物になっているようです。
文字盤のデザインは、純正と比べてスッキリとしている、という印象です。個人的に浮かんだ印象としては…、「FOSSILの腕時計の文字盤」。細かい機種を挙げると、「COMMUTER CHRONO」。共通して言えることは、「視認性の高さ」。トーンを抑えた、シンプルなタコメーターの文字盤に好感が持てました。
「86 Kouki」のノーマルと比べると、「GR」系統の方がシンプルとも言えそうですし、好感が持てます。

※「FOSSIL COMMUTER CHRONO」の詳しい情報は、こちらから

比較用に…
純正のメーターパネルはこちら。
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(出典:https://toyota.jp/86/interior/indoor_space/)

「86 GRMN」のメーターパネルはこちら。
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(出典:https://toyotagazooracing.com/pages/grmn/86/#!/design/)


余談ですが、個人的に好きな86のメーターの文字盤のデザイン(の1つ)に、ゼネラルグラフィックスさんが展開しています「Indicator」というアフター物のメーターパネルがあります。
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(出典:https://www.86brz.net/kpp1gt/)

この文字盤は、「コックピット」という「男の子が喜びそうな」要素がありますし、文字盤のフォントがレトロ感溢れるものになっています。素直に「カッコいい」。それ故に、「Indicator」さんのメーターパネルが好きだったりします。

「Indicator」さんのメーターパネルを「レトロ」や「メカ」と考えると、「GR」のメーターパネルは「クラシカル」ないしは「モダン」という対比になるのかもしれません。参考までに。


②シート
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シートは、「GR」専用のRECARO製のもの。形状を見る限り、「Sportstar」をベースに、表皮をアルカンターラにして、サイドエアバッグユニットを組み込んだものになっております。シルバーステッチを纏っている点も、ドアパネルのステッチとリンクしていて、纏まりが出ています。


③スイッチパネル類の加飾
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何気なく「このエアコンスイッチもカッコイイんだよね…」と撮影していましたが、エアコンスイッチのパネル(センタークラスター)の塗装も、実は「GR」専用のもの(※「GR Sport」も同様の物が装着されます)。
(因みに、スタートスイッチも「GR」ロゴ付の専用品が装着されております。)

ノーマル86を調べてみた所…、センタークラスターの箇所は、カーボン調でした。個人的に、「GR」系統のブラック加飾の方がシックで好みでした。

また、両端のエアコンの吹き出し口のベゼルの加飾も、「GR」系統はブラック加飾がされております(ノーマルではシルバーです)。


④ステアリングホイール
(写真はありませんが…)ステアリングホイールも専用のもので、「GR」エンブレムが入っております。


余談ですが…、
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インパネのパネルもスエードみたいな質感であったのと「86」ロゴがエンボス加工されていて、「いいな」と思いました。これも「GR」専用かな、と思いましたが、実は「86 Kouki」にも付いているものでした(「GT Limited」に付いているとか)。お恥ずかしい…;^^)。
(因みに、材質は「グランリュクス」というスエード調人工皮革だとか。)


5.シフトノブ・クラッチの感触
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(文字盤が見えにくいと思いますが、)シフトノブ自体は通常の「86 Kouki」と同じ物。恐らく、シフトブーツのシルバーのステッチは「GR」系統専用であると思われます。
試しにポジションを合わせてみて、クラッチペダルを踏んでみます。気になるクラッチペダルの重さは…軽かったです。これは「日常使いでも問題ない」レベルですし、寧ろ「楽」。
…因みに、GRMN Vitzを観察してから86GRを観察しましたので、86 GRのクラッチペダルの軽さは正直拍子抜けでした(もう少し重くても問題なかったのかな…、という思いが少しだけありました;^^))。


6.ドアパネル
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余談ですが、ドアパネルのアップも。
何故撮ったのかと言いますと、「何か弄りの参考になりそう」だと思ったため。

ノーマルの「86 Kouki」の「GT Limited」と同様の物だと思われますが…、
ショルダーパッド部:「グランリュクス」+シルバーステッチ
ドアグリップ部:パンチングレザー
肘掛け部:レザー(人工皮革?)+シルバーステッチ
…と質感良くデザインされていたのです。

この素材の切り替え方やステッチの感じは何かしらのカスタマイズの参考になりそうです。

また、パワーウィンドゥスイッチのベゼルやドアグリップのブラック加飾も「GR」専用(※「GR Sport」も同様の物が装着されます)。
ノーマル86を調べてみた所、組み合わせは以下の通りでした。
パワーウィンドゥスイッチのベゼル:カーボン調
ドアグリップ:シルバー
…個人的に、「GR」系統のブラック加飾の方がシックで好みでした。


7.全体的に「観察」してみて。
今回、「86 GR」を「観察」してみて思ったことは、「控えめなカッコよさ」があった、ということ。
「ノーマル86」を「若々しい」と表現してしまう程、「86 GR」は「落ち着き」を感じました。それ程上質感を感じましたし、自分も「86 GR」の方がシックで好感が持てました。

試乗することもせず、ただ「観察」しただけですが、思わず魅入ってしまいました。

「GR」の内装表現は「オトナの86」の演出の為に流用なり試してみてもいいのでは?と感じました。…仮に、自分が86のオーナーさんでしたら、この内装部品を流用したい位です。また、これだけでも「GR」(ないしは「GR Sport」)を選ぶ理由にもなると思いました。

先述した「控えめなカッコよさ」。これは、自分が車弄りをする時に心掛けている点でもあります。
自分の場合、「これ見よがし」な物は苦手で、「分かる人には分かる」という感じや「見た目が控えめなもの」が好きです。それ故、少し前のアウディの「S系統」(例:2代目TTS、3代目S6、2-3代目S4、2代目S3)やゴルフⅤR32が好きです。

また、「GR Garage」のスタッフさんの「86 GRはマニア向けのグレードです」という言葉を聞いて、個人的にゾクゾクしました(「マニア向け」という言葉に、弱かったりします…;^^))。「分かりやすい」というポイントも大事ですが、「見た目は控えめで、分かる方には分かる」という所が自分にとっては重要視するポイントなのです。

それ故、今回の「86 GR」は、「自分の車弄り」の「参考点」ないしは「目標」(の1つ)にしたいな、とも思いました。こういった「控えめなカッコよさ」は参考になりました。


8.「過程」を楽しむか?「完成形」をじっくりと慈しむか?
【注意】
ここからは、個人的に思ったことです。もし、これを読んで、気を悪くされた方がおりましたら、大変申し訳ありません。

気になる「86 GR」の価格は、約500万円。これは「GT Limited・Black Package」から約160万円プラスですし、「GR Sport」から約120万円プラスです。

まず、内装の雰囲気や外装のシックな表現が気に入れば、「GR Sportを選ぶ」という選択肢、ありだと思います。「スポーツ系の86」ではなく、「オトナな86」として選択肢に入れてもいいと思います。
(他にも、「オトナな選択肢」を求めるなら、(兄弟車ですが、)「BRZ STI Sport」という選択肢もあります。「GR Sport」と価格の面でもライバルとも言えそうです。)

そこから、「GR DEALER OPTION」として用意されている「GR専用パーツ」を足していくと…、「86 GR」のお値段に簡単に届いてしまいます(但し、「GR専用のリアバンパーロア+センター出しマフラー」と「GR専用サイドステップ」は「GR DEALER OPTION」として用意されていない、という事実は忘れずに)。
そのため、「メーカーが仕立てたコンプリートカー」という価値を考えると、約500万円という価格は一考の価値があるのかもしれません。

また、ノーマルの86から「GR」のクオリティに仕立てることは様々な過程を踏む必要があります。しかし、「カスタマイズ・チューニングして楽しむ」という行為が「86」の醍醐味であると思っておりますし、その分「思い入れ」が強くなって、長く付き合える「カタチ」でもあると思っております。自分もその考え方に賛成しますし、好きでもあります。

対して、「86 GR」の醍醐味とは何なのか?(個人的な見解になってしまいますが、)それは「GRが考える、『86の完成形』」をじっくりと楽しんでいき、もし足りないところがあったら、アップデートをしていく、ということであると考えております。

「自分で仕立てていく過程」を楽しむのか?
(標準車との差額に納得をした上で、)「完成形」をじっくりと楽しむ(そして、細かく手を入れていく)のか?
…「86 GR」の価値は、その選択に依ってしまうのではないのか?ふとそんな思いを抱きました。

9.正直、「評価が難しい」車。
「トヨタが追い求めて、提案する、『86』の1つの完成系」
…今回、「86 GR」を「観察」してみて、「86 GR」について調べてみて、個人的に感じたことです。

標準車からの差額である約160万円を「どういった所」に「どのようにして」使ったのか?「86 GR」は「86を総合的に『さりげなく』性能を底上げする」方向に使った、と捉えられます。それを「いい」と捉えるのか?「他の場所に使えば…」と捉えるのか?その点が「86 GR」に対する評価の分岐点であると思います。
上記の点に納得された方が「86 GR」を購入しますし、「違う」と思った方は「86」を自分好みに弄る道を選ぶか他の車を選ぶかになるのかと考えられます。
(約500万円って、中古車まで範囲を増やしていきますと、「ポルシェ」も狙えてしまえますからね…。)

自分は、「86 GR」を「観察」しただけで、「試乗」したわけではありません。また、「86」は出たての頃に何度か試乗させて頂いただけです。そのため、とやかく言える立場ではありません。

…ですが、個人的に、「86 GR」は「アリ」だと考えています。
「86 GR」の性能を一般道でフルに発揮できる機会なんてありません。ですが、「コンプリートカー」として、「GRが思い描く『86の完成形(の1つ)』」と考えたり、「オトナな86」として考えていくと、「この方向性、いい!!」と思います。また、前述したように、「さりげないカッコよさ」から、「車弄りの参考点の1つ」としても捉えることもできます。

正直、視点によっては「評価が難しい車」であります。しかし、「GAZOO Racing」が提案する「86の方向性」として考えてみると、「86 GR」のことを評価できるのではないか?そう感じた今回の「観察」でした。
(今度は試乗してみたい…。)


…個人的には、(何度も言ってしまいますが、)「自分の車弄り」の「参考点」ないしは「目標」(の1つ)にしたいな、とも思いました。それ程、「86 GR」の「控えめな佇まい」は参考になりましたし、勉強になりました。


…以上を持ちまして、86 GRの観察録を終了したいと思います。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m


最後に、「GR Garage水戸けやき台」さん、86 GRの撮影と掲載許可の御協力、誠にありがとうございました。


今回は、これにて。

Posted at 2018/07/08 18:00:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | 観察録 | 日記
2018年06月25日 イイね!

―GRMN Vitzを、観察する。

今回から始まった「観察録」シリーズ。

本格開始化の記念すべき(?)第1台目は…
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TOYOTA GRMN Vitzです。

GRMN Vitzは、「『走りの』Vitzの頂点」に位置するモデルとして生まれました。
(「GRMN」=「GAZOO Racing Meister of Nürburgring」の略称。「GR」シリーズの最高峰ラインに与えられる名称です。今回のGRMN Vitzで7モデル目となります。)
主な(話題となった)特徴は、以下の通り。
・全国150台限定の抽選販売(※申込受付は既に終了しています)
・GR Garageのみの限定販売
・3ドアボディ
・車両価格400万円(税込)

今年の全日本ラリーでも、第3戦「NISSIN Rally丹後2018」からTOYOTA GAZOO RacingがJN5クラスにて参戦しております(ドライバーは眞貝知志選手、コ・ドライバーは安藤裕一選手です)。

発表時から1度は見てみたかったGRMN Vitz。今回、その機会に恵まれましたので、水戸にあります「GR Garage水戸けやき台」さんにお邪魔して、観察して参りました(スタッフさんの方、快く対応して頂きまして、誠に感謝致しますm(_ _)m)。

それでは、暫しお付き合いください。

【注意と感謝】
今回の「観察録」に登場するGRMN Vitzは、「GR Garage水戸けやき台」さんから「ナンバー出していいですよ」という許可を得ましたので、ナンバーを隠さずに掲載します。御協力誠に感謝致しますm(_ _)m

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近くで見るGRMN Vitzの第一印象は、「あ、カッコいい…」。…と同時に、「GR Vitzと…ちょっと違う??」という印象も抱きました。
パッと見、GR Vitzとは見分けが付きづらいです。これは、(個人の見解ですが、)元々、GR Vitz自体、このクラスのコンパクトカーのスポーツグレードの中で最も「スポーツマン的な」印象があるからなのかな、と思います。

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それに対して、GRMN Vitzは、3ドアである点とホイールの印象と相まって、GR Vitzと比べて「少し硬派な」印象を抱きました。…正直、「カッコいい」です。
【注意】
「スポーツマン的」は、「戦闘的」とは意味合いは全く異なります。あくまで「爽やか」な感じです。

また、ドアミラーは、
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ピアノブラック調塗装でした。

また、
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こんな所(※ヘッドライト~グリルの間のガーニッシュ部分)もカーボン調のシボになっていて、凝っているように感じました。恐らく、GRやGR SportグレードのVitzもGRMN Vitzと同じバンパー形状ですので、オーナーの皆様はチェックしてみては如何でしょうか?


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ホイール部分のアップ。
ホイールはBBS製。デザインからして、「RE-L2」をベースにしていると思われます。カラーはGRMN Vitz専用のマットグレー塗装。このマットグレーが、「硬派な印象」を引き出す要因(の1つ)だと思います。
因みに、取付穴は4HでPCDは恐らく100だと思われます。
(※2013年に登場していたGRMN Vitz TurboはPCD100の5Hでした。噂によると「ラクティスのハブ」を使用しているとか…。)

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装着タイヤは、BRIDGESTONE POTENZA RE050A。サイズは205/45R17。
このサイズ選択も絶妙です。というのも、アフター品を探してみると、
・BRIDGESTONE POTENZA RE-71R
・ADVAN NEOVA AD08R
・DUNLOP DIREZZA ZⅢ
・MICHELIN Pilot Sport 4
…といったハイグリップ系統も豊富にあるからです。また、コンフォート系もありますので、タイヤ選びに悩まないサイズであったりもします。


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ブレーキキャリパーのアップ。GRMN VitzのキャリパーはADVICS製対抗式4ポットキャリパーで、キャリパーカラーは白。見た感じ、GRMN Vitz Turboのキャリパーと同じだと思われます(※Web上にアップされている「GRMN Vitz Turboのキャリパー」と今回の写真とを見比べました)。ブレーキローターはフロントだけスリットタイプでした。
リアは写真を確認してみる限り、GRMN Vitz Turboのキャリパーとは違うものが搭載されていると思われます(※Web上にアップされている「GRMN Vitz Turboのリアキャリパー」と今回の写真(※辛うじて、リアキャリパー上部だけが写っているもの(※タイヤ銘柄確認用の写真)がありました)とを見比べました)。因みに、メーカーは確認してませんでしたm(_ _)m。


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内装のアップ。ダッシュボードは「普通のVitz」。GR Vitzに見られるカーボン調のパネルも無く、通常のVitzと同じくシンプルなもの。…言い換えれば、「内装質感は普通のVitz並」とも言えます。
しかし、「走りの車」であることを考慮すると、、こういったシンプルな感じは個人的に好きです。

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ステアリングホイールは、他のGRシリーズ同様、「86 Kouki」ベースの小径ステアリングホイールです。

【追記@2018.06.25 21:10】
実は、書こうとしておりましたが、書き忘れてしまった所がありましたので、その点を追記致しますm(_ _)m。

GRMN Vitzは、通常のVitzと比べて違う箇所がたくさんあります。その中の1つが、「ステアリングコラム周りのレバー類の配置」。

通常の日本車は、「右側:ウィンカー・ライト等の灯火関連」で、「左側:ワイパー関連」になっています。

GRMN Vitzはどうなっているのかと言いますと…、

右側が、ワイパー関連のレバー。


左側が、灯火関連のレバー。

…と逆転しています(「輸入車と同じ配置」、とも言えます。)。これは、(後述しておりますが、)GRMN Vitzが元々フランス・バランシエンヌ工場にて生産されて、日本に輸出されている、といった背景が理由としてあると考えられます。

実はGRMN Vitz、トヨタのマークが付いておりますが、「帰国子女系クルマ」ではなくて、「れっきとした輸入車」であると言えるのです…。

【追記はこれにて終了しますm(_ _)m】



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シートのアップ。シートは、GRMN専用のもの(恐らく、トヨタ紡織製)。表皮も東レ社の「ウルトラスエード」を使用しています。また、シルバーとレッドのステッチが施されていました。試しに座ってみましたが、腰回りが楽で、好印象でした。

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後席のアップ。後席はファブリック(と思われます)で、シルバーのステッチが施されていました。因みに、前回のGRMN Vitz Turboと違い、6:4の分割可動式です(※GRMN Vitz Turboは、軽量化を目的として一体可動式になっていました。)。
GR Garageの方にお願いして、前席を後ろに下げて頂き、ドライビングポジションを取った時のことを想定した後席の居住性を確かめてみました。気になる後席の居住性は、足元の自由度は少ないものの、快適でした。実用的で「普通に使える」後席で、驚きました。
その後席の快適性には、理由があります。それは、「寸法」。実は、Vitz(Yaris)の3ドアと5ドアは、全長・全幅はおろか、ホイールベースまで同一なのです(※)。外観上の違いがあるとすれば、スタイリングとフロントドアの「長さ」位(細かい所を言えば、「ドア数分のボディ剛性」等…)。それ故、例え3ドアでも、5ドアのVitzに乗っている時と同じ位の快適性が担保されているのです。
※実はこの話、GR Garageの方から説明を受けて、初めて知りました。それ故、驚きました;^^)

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ラゲッジルームのアップ(分かりづらくて申し訳ありませんm(_ _)m)。ラゲッジルーム自体、通常のVitzと変わりない模様です。

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シフトノブのアップ(※シフトパターンが見辛くなっています。申し訳ありませんm(_ _)m)。シフトノブはGRMN専用かな、と。他のトヨタ車でこんな感じのシフトノブを見たことがありません(もしありましたら、情報を頂けますと、幸いですm(_ _)m)。シフトノブ自体は握りやすかったですし、握り方の癖もありませんでした。また、シフトノブ自体に重さは感じられませんでした。

シフトパターンは、リバースが左上にあるタイプでした(オーリスのRSも同様のタイプでした。もしかしたら、オーリスRSのミッションをベースに強化されたものが搭載されているのかもしれません…。)。
ストロークは短かったですが、適度な感じで、「作られた感」があるような感じがしませんでした。
(※過去にア○トワー○ス試乗した時、「作られたかのような」極端なシフトストロークの短さに違和感を感じて以来、ショートストロークシフトに警戒感を抱いています…。)

試しにポジションを合わせてみて、クラッチペダルを踏んでみます。気になるクラッチペダルの重さは…結構重かったです。個人的には「メガーヌRS」と似た感じを受けました。…GRMN Vitzを普段使いするには、ちょっと「慣れ(覚悟)」がいりそうです。
(果たして、「150台のオーナーさんの何人がGRMN Vitzを普段使いをするのか?」という疑問は置いておきまして…;^^))

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メーター全景。個人的に、GRMN Vitzで一番好きなポイントです(理由は、こちらのブログにて。)。実は、実際に見れて、一番嬉しかった部分だったりします。
理由は、他の車と違って、文字盤の字体に「レトロ感」を感じたから(※視認性の点に関しましては、別のお話、ということで…)。個人的には、「クラシカル(レトロ)な腕時計の文字盤」を連想しました。
その事を父に話してみたところ、父曰く「60-70年代の車のメーターの文字盤をイメージしたのではないか?」とのこと。また、「昔の車のメーターのデザインに戻ったように感じた」とも言っていました。
…その点から考えてみますと、トヨタが想定している「GRMN Vitzを購入するであろう世代」のイメージが浮かんできたような気がします(恐らく、「50代以上」の方が、「自分用」で購入するのでは?、というイメージ。)。
※GR Garageの方に訊いてみたところ、「GRMN Vitzは、『セカンドカーとして』購入する方がほとんど」とのことでした。それ故、「普段で見かけることは中々ないのではないのでしょう」と言っていました。

しかし、GRMN Vitzのメーター配置を冷静に観察してみますと、
・水温計が無い(ディーラーオプションの「TOYOTA GAZOO Racing Recorder付専用T-Connectナビ」を装着すると、水温の表示が可能になります)
・スピードメーターが(一番目につく)中央に配置されている
点が気になりました。というのも、「GRMN Vitzは、Vitzにおける「走り(戦闘)」の頂点に立つモデルである」というイメージがあったからです。

気になりまして、ベースとなったYaris GRMNのメーター周りを調べてみますと…、
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(出典:https://www.autocar.co.uk/car-review/toyota/yaris-grmn)
メーターの構造自体が全然違う!!
(スピードメーターとタコメーターが並列配置+インフォメーションディスプレー付+水温計付)
※詳細を見たい方は、「Yaris GRMN meter」にて検索してみてくださいm(_ _)m

更に、2013年に限定200台が販売されました、GRMN Vitz Turboのメーター周りを調べてみますと…、
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(出典:http://grmn.gazooracing.com/Vitz_Turbo/photo_gallery.asp)
タコメーターが中央に配置されていました。文字盤のデザインも、シンプルで好感が持てるものでした(個人的に、Skagenの腕時計の文字盤を連想しました)。
…しかし、(失礼ですが、)文字盤のデザインに「ワクワク感」を感じませんでした。

更に、GR Vitzのメーター周りを調べてみますと…、
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(出典:https://toyota.jp/vitz/grade/gr/)
こちらもタコメーターが中央に配置されていました。
(…GR Vitzのメーターの文字盤デザインは、GRMN Vitz Turboのものがベースにあると考えられます。)

こうして見てみますと、今回のGRMN Vitzのメーターの文字盤のデザインが一番ワクワクしましたし、個人的に好きでした。そのため、メーター配置や水温計が無いことに疑問を感じた、というわけです。

…(失礼ですが、)果たして、150人のGRMN Vitzのオーナーさんが、その点をどう思っているのか、気になります。
(恐らく、「慣れ」で解決できる箇所であると思いますし、要らぬ心配かもしれませんが…。)

閑話休題。


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エンジンルーム全景。
(GR Garageさんのご厚意でエンジンルームも開けて頂きました。多謝!!)
エンジンは2ZR-FE+スーパーチャージャー。この組み合わせは、Lotus Elise Sと同じものです。
そこで、スペックを比べてみます。
Lotus Elise S
Power:220ps/6800rpm
Torque:25.4kgm/4600rpm
Rev Limit:7100rpm
Weight:950kg

Toyota GRMN Vitz
Power:212ps/6800rpm
Torque:25.5kgm/4800rpm
Rev Limit:6700rpm
Weight:1140kg
…スペック的には大差ないものの、GRMN Vitzはトルク寄りの特性であると言えます。これは主にセッティング(と取ることができるマフラーの長さ)が関係していると思います。
(※自分が説明できるのはここまで。これ以上の詳しい説明は、その分野に詳しい方に説明の方を宜しくお願い致しますm(_ _)m)

また、個人的に、
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こういったプレートは、所有欲を盛り上げてくれそうで、ニヤニヤしそうです^^)


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…と、GRMN Vitzを具に観察してみましたが、そこで感じたのが、「走りにコストがめちゃ掛かってそう…」という点。見た目自体は「3ドアのGR」的な趣で、控えめさを感じます。内装もシンプルです。恐らく、それらの「上辺」だけを見てみると、「400万円」の真意が伝わらないような気がします。

GR Garageの方から聞いたのですが、「前のGRMN Vitz Turboは、売る度に赤字だった」とのこと。考えてみますと、当時のGRMN Vitz Turboの車両価格は、税込み270万円。この価格、実は現在の「GR Vitz」の車両価格+約40万円。改造内容を考えると、その値段は驚異的であったと考えさせられます(過給機を組込んでセッティングすることを考えると、40万円ではできません。)。

先に、「今回のGRMN Vitzの400万円は、高いか?安いか?」、という点に関して、自分なりの結論を言いますと、正直答えづらいです。…しかし、作り込みやこれから書いていく「裏側」を考えていくと、「400万円でもギリギリもしくは赤字なのでは?」と思いました。それ程、GRMN Vitzは「お得」に感じられるかもしれません。

同じ価格で、似たような性格を有する車と言うと、真っ先にアバルト500を思い浮かべました。更に世界に目を向けてみますと、オペル・コルサOPC(ヴォクスホール・コルサVXR)やミニ・クーパーS、フォード・フィエスタST等が挙げられます。しかし、GRMN Vitzはその車達と比べてしまうと、内装演出やキャラクターなどの点においては不利な面は否めないと思います。あくまで、GRMN Vitzの本分は「走り」。そう考えると、GRMN Vitzは「体育会系」であると考えられます。

200psオーバーのFFで、刺激的なVitz。しかも、「トヨタクオリティ」で安心して乗ることができる。また、Vitzがベースであるだけあって、(クラッチペダルの重さを除けば)実用性も高い。あくまで「見ただけ」ですので、自分が言えるような立場ではありませんが、こういう刺激的な「体育会系キャラ」が好きになれば、GRMN Vitzは買いであると思いますし、150人のオーナーさんはそのキャラクターとトヨタの「本気度」に本当に惚れたのだと思います。
(400万円のハイパフォーマンスカーなんて、WRX STIやシビック・タイプR等、ごまんといますからね…。)

因みに、autocarさんのページ等を拝見してみますと、「Yaris GRMN」の価格は、邦貨換算で約400万円。GRMN Vitzとほぼ同じお値段です。
※因みに、Yaris GRMNを並行輸入すると、本体価格で約530万円(税込)とのことです(出典:http://riesen.co.jp/5574)。

また、GRMN Vitzは、
1.フランス・バランシエンヌ工場で生産され、日本へ輸出。
2.その後、元町工場へ運ばれ、LFA工房の職人さんの手による最終仕上げを行う。
…といったステップを経てオーナーさんの手元に届けられます。
更に、各都道府県の陸運事務所に「予備検査」を行ってもらい、「各都道府県の陸運事務所の検査官による見識の違い」を無くすようにメーカー側が働きかけたそうです。それ故、GRMN Vitzはどの都道府県でも一発で車検が通るとのことです。(※この話は、GR Garageの方からお聞きしました。)
こうした作業工程や輸送費用、更にメーカー側の働きかけを考慮すると、ヨーロッパ仕様と同じ値段で販売される、という事実がいかに大変かが想像できますし、その労力が並大抵の事ではないことが想像されます。
(…と同時に、仮に「日本でGRMN Vitzを生産したら、いくらになるのだろうか?」と考えてしまった自分もいるわけですが…。)

車自体の作り込みの他に、こうした裏側を考えた末、「400万円でもギリギリもしくは赤字なのでは?」という自分なりの結論を出しました。
…また、そういった事情を知らなければ、「400万円のVitzの本当の価値」を判断できないのでは?と考えてしまった今回の観察でした。


…以上を持ちまして、GRMN Vitzの観察録を終了したいと思います。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m


最後に、「GR Garage水戸けやき台」さん、貴重なGRMN Vitzの撮影と掲載許可の御協力、誠にありがとうございました。
Posted at 2018/06/25 00:45:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 観察録 | 日記
2018年06月10日 イイね!

―up! GTIを、観察する。

―up! GTIを、観察する。ご無沙汰してますm(_ _)m
この頃、ブログに挙げる程のネタがない(というより、平日はほぼ無趣味状態で過ごしている)状態が続いている今日この頃です。こんばんは。

さて。昨日の午後、噂の「up! GTI」を見に、VWのディーラーに行ってきました。

up! GTI自体、昨年から気になっていた車でありました。「いつ出るのかな…??」と思いつつ、とあるブログを読んでいた時、「え、出るんだ!!…てもう完売!?!?」…となったのが、月曜日の事。

しかし、「完売で、もう手に入らない。…でも、一目でいいから、実車を見てみたい!!(あわよくば、動かしてみたい!!)…という思いが沸きあがりました。

…そんな思いで平日を(ヘトヘトになりつつも)過ごし、仕事が終わった金曜(の夜)にディーラーの展示車・試乗車情報を調べたところ、実家からそう遠くないところのディーラーに展示車がある、という情報を見つけ、「展示車があるのだったら、見に行くしかない!!」…と思い、実行に移しました。
(ディーラーに着いた時も、ディーラーの方に「up! GTIを見に来ました!!」と言ってしまった程;^^))



…ディーラーに行ったいきさつはそこまでにして、これからup! GTIの観察録を記していきます。かなり長文になってしまいますが、お付き合い、宜しくお願いしますm(_ _)m


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近くで見るup!GTIの印象は、「スタイリッシュ」。真面目なスポーツハッチのような印象でした。これに近い印象を抱いた車といえば…、Lupo GTIやゴルフⅤGTI、ZC31S・ZC32Sスイフトスポーツ辺りかな、と思いました(※ZC33Sは「スタイルに振った」感じがしましたので、外しています。個人的に(どちらかというと)セアトやオペル・アダムに近い印象)。実直な感じがする、まとまりがあるデザインで、自分好みでした。
(※当方が、「実用性を兼ね備えたスポーツハッチ」が好き、というのもあります。)

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ホイールのアップ。因みに、ホイールの名前は「Brands Hatch」とのこと(※1)。個人的にup!純正オプションの「Upsilon」にデザインが似ているな、と感じました。…といっても、似ているのはデザイン(と雰囲気)だけで、サイズは違っています。詳しいサイズは以下の通り(※憶測が入っています。念のため)。
Upsilon:6.0J-16 ET+43
GTI純正:6.5J-17 ET+43
(出典:https://www.wheel-size.com/size/volkswagen/up/2018/)
また、フロントブレーキのディスクサイズも15インチに拡大されているとのこと(※1)。リアブレーキはドラムのままでした。
(※1:参考:http://www.webcg.net/articles/-/38232)

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気になるタイヤサイズは195/40R17(※)。銘柄はグッドイヤー・エフィシエントグリップ・パフォーマンスでした。デザインのことを考えると、17インチもいいのですが…、16インチに下げても面白そうな気がします^^)
(ホイールはup!純正オプションのUpsilonなんていいのかもしれませんし、VolkのG25-16inch Modelなんてのもいいのかもしれません。寧ろ、TE37sonic辺りはガチすぎて、up!GTIのキャラクターから外れてしまうのかな、と思ってしまったりも…。)
※:195/40R17は、アフター品ですと、YokohamaのS.Drive、ContinentalのContiSportContact 3、GoodyearのEAGLE LS2000 Hybrid II があります(価格.com調べ)。

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内装も、しっかりGTI。シートの生地もチェックで、インパネのパネルの装飾も思ったよりもうるさくなかったです。…というより、up!のインパネの装飾自体がグラデーションのデザインなので、それに慣れてしまっているのかもしれない、というのもあると思います(up!自体ポップなキャラクター、というのも理由の1つかと。)。因みに、up! GTIのサイトを見た友人(女性)も「内装がスタイリッシュ」と好評だったことも付け加えておきます。
また、ピラーやルーフも黒でしたので、そこも好印象でした。最近は内装にも手を抜いていない車が増えてきましたね。

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インパネのパネルのアップです。パッと見「high up!」の「ピクセルレッド」(※ボディーカラーを「トルネードレッド」にすると付いてきます)と同じものかな、と思いました。
この頃のスポーツモデルの内装演出は、黒からのグラデーションや赤一色のものが多く、「何か押しつけがましいな…」と思って、好きになれませんでした。しかし、今回のup! GTIの演出は「何となく、いいな…」と思いましたし、「up! GTIのキャラクターに合ってるのかな」と思ったりしました。
理由は、自分の中の「VWのGTI=赤」というイメージの「刷り込み」が大きく占めていると思います。しかし、結局は「ベース車両のキャラクターがどんな感じなのか?」に尽きてしまうのかもしれないとも思っています。up!自体、VWの中でも比較的ポップなキャラクターになっていそうな感じがしますので、そう思えるのかもしれません(※あくまで「個人の見解」です。悪しからず。)。
…と書いていますが、個人的に、「move up!」用の「ブラックキューブ」に換えて、シンプルにしてしまうのもアリだね、と思ったりもしています。

ドアを開け閉めした時の感じは、(他のup!にも共通していることですが、)「ボン」というドイツ車でよく聞く重めの質感で、しっかりとした感じでした。これだけでも満足感があります。

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シートのアップ。骨格自体は通常のup!とは変わらなさそうですが、クッション(生地)が通常のup!より気持ち厚めに見えました。座った時の感触は上々でした。シートの模様は、当たり前ですが、「GTIチェック」。何度見てもお洒落ですし、可愛いです。

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up! GTIは3ドアなので当たり前なのですが、リアシートのアクセスは覚悟がいります。運転席のポジションが決まった後にリアシートにアクセスしてみましたが、自分でも「何とか」入れた位。因みに、リアシートは、足元は狭めですが、シート自体はしっかり座れました。リアシートは少ししか座っていませんが、ある程度の距離は大丈夫そうかな、と思いました。
(※身長168cm程の人がドライビングポジションを決めてから、リアシートに座りました。)

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ミッションの操作感は、軽め。ストロークも極端に短くなく、ごく自然な感じでした。クラッチも軽めで、アオ(ZC72スイフト)やZC33Sスイフトスポーツと変わらない感じでした。メガーヌのRSみたく「日常域で覚悟がいる」というものではなく、「気軽に楽しめる」ものでした。

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シフトノブは先代ポロGTIのものに近い形状でした(…といっても、先代ポロGTIのシフトノブを調べてみて初めて知ったという感じでした)。握りやすく、癖もない形状に感じました。

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メーター全景。最近の車には珍しくないのですが、水温計がありません。up!専用の「Volkswagen maps+more」アプリをダウンロードすると、水温計の表示ができるとのことですが、Bluetoothの通信ラグを考慮すると、後付けの水温計を付けてもいいのかな、と思ったりもします…。

エアコンの設定等は、上級モデルの「high up!」に準じて、オートエアコンになっています。…因みに、ナビはスマホ頼りになってしまいますが…、2DINナビの取付ができる便利なキットがありますので、そこは問題なさそうです。
(※自分もダイアトーン入れたいですし…。)

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ラゲッジルーム全景。写真では浅くなっていますが、ラゲッジボードを下に収めて、天地方向に深くすることができます。ラゲッジルームの広さ自体は、感覚的に72スイフトとあまり変わらないかな、と。
因みに、リアゲートはそこそこ重く、丁寧に閉めようとして、親指を痛めかけました;--)(結構「バタン」と閉まってしまいます…。)。あと、リアゲートダンパーが気持ち強めに感じられました。


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…と、貴重なup! GTIを観察・撮影してみましたが(撮影の方は、カメラの電池切れというトラブルが発生してしまったため、思った程撮れず仕舞い…)、シンプルにまとまっていて、好感が持てました。全国限定600台故、試乗車の用意が無いので、乗り味に関してはどうとは言えません。しかし、間違いなく「いい!!」と思いますし、購入できた600人の方が「羨ましい…」と思えてしまいます。
GTIを観察する前後に、参考にmove up!を試乗してみましたが、ノーマルのup!自体の感じが良かっただけあって、GTIにも期待できそうです(※move up!の試乗記は時間があった時にでも…)。

観察・撮影後、「乗り出しはどの位するのだろう…?」と興味があって、見積もりも取ってみました。その結果、乗り出しは270万円程(※)とのこと。また、全国600台限定で、興味がある方も多いとのことですので、完売も時間の問題であると予想されます。
※フロアマット、ドライブレコーダー、ETC、ボディーコーティング(QMIグラスシーラント タイプTⅡ)、ニューサービスプラス、ウォルフィ2年、延長サービスプラスをオプションに加えて、諸費用込みで270万円程でした。

手軽なサイズで、面白そうで、お値段もhigh up!+20万円程。…これ以上ないお買い得な車であると思いましたので、注目する方も多いのも頷けます(自分が来た日も、何組か見に来ていたとか…)。

…また、「600台限定」という設定も上手いのかな、と感じました。というのも、「カタログモデル」にしても、売れるかどうかが予想できないから。台数限定にしてしまえば、確実に売れて、反響次第で第二弾ないしは受注モデルやカタログモデル…といった展開に持っていけると予想されます。
(…そういえば、「特別限定車」で売ったけど、気が付いたら「特別限定車」という名の「カタログモデル」になった車が#2スイフトにありましたよね…。)

ディーラーを出る際に、ディーラーの方から「フォルクスワーゲンも、今後MTモデルの生産が無いらしい」、という話を聞きました。これからのVWの方針のことを考えると、その展開も予想されます。…となると、同時発売となるGolf GTI Dynamics(MTが全国限定限定100台の抽選販売)共々、「MTのGTI」を手に入れるチャンスは「今しかない」のかな、と(7月発売のPolo GTIもDSGのみの設定ですし)。…そう思うと、「もう、手軽に楽しめるMTモデルが減っていくんだ…」と、何となく寂しさも感じました(あと、少しの「危機感」も)。
(…というより、知らぬ間にPolo GTIとGolf GTI、Golf RのMTモデルがラインアップ落ちしていたのですね…。)

個人的にライバルだと直感的に思ったのは、トゥインゴGT。パッケージングもスペックもほぼ一緒。…なのですが、個人的には、「up!GTI」を指名買いしたいな、と思いました。
(…と言いつつも、結局は判子押しませんでした。本当にお金があればな…。そう思うと、少し切なかったです。)

…ですが、気になっていたup! GTIに一目でも見られて、嬉しかったです!!
(あと、カタログ類も頂きましたので、しばらく楽しめます;^^)。)

…以上を持ちまして、up! GTIの観察録を終了したいと思います。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m


最後に、Volkswagen水戸インターさん、撮影と掲載許可のご協力、誠にありがとうございました。
Posted at 2018/06/10 21:52:04 | コメント(3) | トラックバック(0) | 観察録 | 日記
2017年01月28日 イイね!

新型スイフトを観察してみる。

こんばんは。
今回は番外編(休憩編)ということで、

新型スイフトの観察記録を。

この回の時点では、ナンバーが付いていない状態でしたので、「観察する」だけでしたので、その時点でのお話、ということで…。

今回のグレードは、

RS。しかも…

MTという興味深い物件!!
(しかし、試乗車として出されず、どこかに行ってしまった模様…。)

何故展示車としてやってきたのかは分かりませんが、「今がチャンス」とばかりに見てきました。

1.外観

フロントは目つきでスイフトと分かるような感じですが…、フロントグリルがF56MINIやDJデミオっぽいな、と感じたりも…。
これが通常グレードなら「パッソ・ブーンと間違えられてしまうかも…」と思ってしまいました…(※実際、父親は同様の事を感じたそうな…。)。
…なんて書いてますが、個人的に「今っぽく」てまとまってるな、と思いました。寸法自体は72と変わらないのですが、ピンで見てみるとキュッとしまっててワイドに見えます。実物を見るとかなりいいです。
…と言いつつも、#2からの変わりように少し戸惑っていますし、#2の方が「普通っぽくていいな」なんて思っている自分がいたりします。


リアは「スイフトっぽさが残ってる」と思いつつ、どこかルノーっぽさを感じるな、と思いました。ピンポイントで行くと2代目トゥインゴ前期。リアのアングルは、日本車っぽく見えないアングルかもしれません。個人的にこのアングルが好きです。
…多分、ゲートの開口部は#2と比べて若干下げられているのかな?と思いました。その分、#2よりも#1の面影も感じられました。
(#2は開口部が天地に狭いですが、「手が入れやすい所」にボタンがあるお陰なのか、ゲートが開けやすくて好きです。)


賛否が分かれるリアのドアハンドルですが、使い勝手は「△」ですが、デザイン的に「○」かな、と思いました。もしかすると、「全世界5ドア販売」になるかもしれないのかな、と思いました。
考えてみると、ヴェゼルやC-HR、ジューク、現行トゥインゴ、ルーテシアもリアドアハンドルをピラーに入れるタイプ。今に始まったことではありませんし、トレンドのひとつと言ってもいいのかも知れません。
また、プレスラインにドアノブを入れようとすると、ノブの凹みがプレスライン上に被ってしまって、プレス工程的に難しくなってしまうのかな?なんて考えてしまいました。
この「堤防的」とも言われているデザイン処理も賛否が分かれているそうですが、2トーンカラーの表現がしやすくなって、アリかも、と感じました。個人的に、ここの部分は艶あり黒にすると質感が上がりますし、スタイリング的にも引き締まっていいかも、と思いました。

2.室内
室内は暗かったので、写真はありません。あるとしても…

シフトノブの写真位。そのシフトノブですが、#2の球型(#1系と同形状)と違って、DEデミオや現行トゥインゴなどに見られる形状になっていました。シフトノブを動かしてみましたが、動きも上々。シフトノブは軽めな感じがしました。欲を言えば、試乗してフィーリングも確認してみたいものです…。ひょっとしたら、72がミッションブローしたら流用チューンできるかも、という…(←絶対そんな機会無いですけど!!)

インテリア自体はどことなくカジュアルになったかな、という印象でした。また、中央のエアコン吹き出し口周辺の眺めがどこかエスクードの面影を感じたな、と。…ですが、エアコンのスイッチは慣れが必要だな、と思いました。
メーターのインフォメーションディスプレイ内に時計が表示されるようになったのは大きなニュース。これは羨ましかったです(#2系は欧州仕様はあっても日本仕様は「表示不可」でしたので…)。
中央のトレーもiPodやスマホが置けるスペースが確保されていて使いやすそうだな、と思いました。#2と比べて位置が浅めだというのもそう感じた理由です。
個人的に気になったのは、USBと12V/120Wのソケット部。しっかりとしたカバーも付いていて、「いいな~」と思いました。#2に付けてみたい、と思いましたが、構造的にどうかな?といったところですね;^^)(多分、基本的に流用不可かも…)
シートもいい感じでした。72と比べてフィット感が増していて、座り心地が良くなったかな、と感じました。72は座面がゆったりしていて、長く座ってると腰が疲れるかな、と感じましたので、この進化は素直に嬉しかったです。
…ですが、キーレスのリモコンの形が変わっていて、少し残念でした…。あのリモコンの形がカッコいいというのと、リモコンカバーの流用がきかないことが残念なポイントです。あの鍵、72に使えるようにならないかな…。

…余談ですが、ドアノブは#2の流用っぽいです。


3.弄りたい欲求??
…こうして、現行スイフトを観察してみましたが、面白かったです。スタイリングも良かったですし、勧められそうな気がしました。…本当は試乗してみたかったのですが、それはまた次の機会、ということで。
ふと、個人的に「こんな風に弄ってみたいな…」というプランを思い浮かべていました。
ベースはRSではなくて、XL。理由は、
・MT設定がある。
・今の72とグレードが近い(というか、グレード名は一緒)
・ボディーカラーで「クラッシーブラウンメタリック」が選べる。
…の2点から。RSもいいとは思いますが、今回は「スポーティー≦お洒落」というのと、ボディーカラーから。あと、丸っこいところもポイントですね。
弄りプランとしては…
【外周り】
・RS用グリルを移植(但し赤いラインの部分はブラックかガンメタにする)
・LEDヘッドランプを移植
・Cピラーのドアハンドル部の樹脂部分は艶有りブラックに塗装
・エアロはRS用サイドステップ搭載くらい。それ以外は弄らない
【脚周り】
・サスはRS流用かダウンスプリングで少し落とすくらい。
・ホイールはこのホイールを履かせてみたい…。
(※ワールドホイールサービスさんのページに飛びます。)
【内装】
・シフトノブをエスクード2.4純正orプジョー用に変更
…にしてサラッと乗ってみたいな、と。方向性はルノーもしくはシトロエンっぽい感じ。屋根を弄って2トーンにしてみたい、という欲もありますが、とりあえず今は同色のままで。

…個人的に「バレーノも弄ってみたい…」て思っていましたので、同じプラットフォームだと言われているスイフトの登場で、バレーノ弄りも進み始めるのかな、なんて思っていたりもしていました;^^)
(弄ったら、「化ける」ポテンシャルはあると思うんですよね…。)

…お金があったら、そんな風に弄りたいです(涙


以上をもちまして、新型スイフトの観察録を終了したいと思います。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m

また、スズキ自販茨城石岡営業所さん、ありがとうございましたm(_ _)m

…次回は試乗記に戻ります…。
Posted at 2017/01/28 23:58:49 | コメント(7) | トラックバック(0) | 観察録 | 日記

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「実家に車停めてたら、樹液の被害に…
車のピラーが真っ赤でしたorz
(落とせるだけ落としました)

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