
最近はテレビで映画の広告をやらないですね。CSとかではタイアップでやってるようですが。
と言うわけで『トータル・リコール』。いつの間にか映画公開、映画そのものはCSで見ました。
原作はP.K.ディックの「追憶売ります」、文庫版で40頁前後のショートストーリー、これを2時間前後の映画にするにはかなりの脚色が必要。小説の主なストーリーは、ダグラス・クウェールがリコール社で模造記憶を植え付けようとしてトラブルに発展・・・というもの。でも火星に行ったりはしません。

2012年版。主人公役はコリン・ファレル。未来世界感は「マイノリティ・リポート」と「ブレードランナー」。火星の話は出てきません。ダグラス・クエイド(映画だと名前がクエイドになります)とハウザーの関係は少し整理されて洗練されているけど、やっぱ分かりづらい。1990年版を整理しようと努力したストーリーだとは思います。さすがにアクション・VFXはすごい、旧作へのリスペクトもあります(「2週間よ!」の女性も出てきますし)。

1990年版。主人公役はA・シュワルツェネッガー。言わずと知れた、火星と異星人の話。小説を1%だけ残したほぼオリジナルで、シュワルツェネッガーのために書いた脚本とも言えます。クエイドとハウザーの関係や、仮想と現実の違いが分かりにくいし、セットがチャチでいかにも作り物感ありあり。ただしJ・ゴールドスミスの音楽は最高!。
さて評価としては、洗練さはないながらも旧作のほうがわずかの差で勝ち、10対8という感じかな。記憶が混乱した人間の世界観を作り上げたと言う意味では功績が大きい、そこを評価したいです。

さて、「スペースアドベンチャー・コブラ」。
この第1話がまんま「トータル・リコール」なんですよ。モヤモヤを抱えた、しがないサラリーマンの主人公がトリップ・ムービー社に行って大脳を直に刺激する夢を見る、そこでは自分は宇宙をまたにかける海賊コブラだった・・・、帰途旧敵に会って昔の世界に引きずり戻される。が、それは実は本心では求めていた世界だった・・・というもの。そっくりでしょ。
ブログ一覧 |
お気に入り | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2013/08/18 18:51:08