
ウチの家業は農業なのでトラクターは必需品、ただ農業以外の方には縁遠くて、主変速機など聞いたことないと思いますが、主変速機整備そのものは整備手帳に書きましたが、なんで変速ギアが二つもあるのか、どう使い分けるのかなどをちょっと補足です。

運転席の右側にあって、さらに写真向かって左側が主変速機で右側が作業機ポジションレバー。

運転席左側にあるのが副変速機で、

コラム左側にあるのがリバーサ、右側にあるのがスロットルレバー。
リバーサは単純に前進か後退を切り替えます。速度調整はありません。フォークリフトやホイールローダーと同じです。
スロットルはアクセルです。アクセルペダルを踏むのと同じくエンジンの回転を上げるのですが、スロットルレバーには自動戻りはないので、レバーを止めた位置でエンジン回転数が固定されます。なので定速走行やエンジンパワー一定に役立つので、オペレータは後ろに付けてる作業機の高低・動き・肥料の過不足やハンドル操作に専念することができるわけです。
クラッチを踏んでエンジンをかけて、道路走行なら副変速機は3速で主変速機は3速か4速に、リバーサを前進にします。除雪なら副変速機は1速で主変速機も1速でリバーサを後退にします(PTOとポジションレバー操作は省略)。除雪は1速でいいのですが、トラクターの向きを変えたり移動するときに主変速機を4速まで動かす場合があります。この時に主変速機を操作するわけですな。この時にかなりの引っ掛かりがありましたので、グリスアップした次第です。
ちなみに主変速機4段、副変速機4段、リバーサ前進/後退なのでギアの組み合わせとしては4*4*2の32パターン。それに加えて副変速機3速の場合は高速走行スイッチを入れることができます。副変速機で大まかな走行速度を決めて、主変速機で微調整って感じ?
上の記述で「副変速機3速で主変速機4速で走行」と書きましたが、これだと勾配のきつい坂の発進はできないので、「主変速機2速発進して」→3速→4速とします。ここは普通のマニュアル車と同じ。

今回の作業前には軽くエアブロー。

スノーブロワは後付け製品なので、リモコンがむき出しです。リモコンハーネスは車体からでてきて、リモコン経由でスノーブロワのシュートの回転とヘッドのお辞儀のモーター制御に使われてます。

リモコンハーネスは4極です。確認はしてませんけど、シュート回転制御で2本、ヘッドのお辞儀制御で2本、と思います。結局はどちらの動きもモーター制御なので、現行のようにスイッチレバー二つで制御2式でもいいし、ジョイスティックでもいいかも!

あとはガラコして、

今回の整備は終了です。
Posted at 2022/03/04 22:52:53 | |
トラックバック(0) |
DIY | 日記