トラクターのフロントタイヤ軸オイルシールからオイルが漏れている件、修理に出しました。縦軸・横軸左右とも、それとパワステラックからのオイル漏れ、これも修理します。いくらかかることやら・・・。
さてと先般ヤンマートラクターのリアワイパーモーターを交換しましたが、オートストップ機能がなかったモーターにギヤ欠けが発生しているモーターから部品取りして移植し、オートストップ機能を実現しました。
2台目、3台目とも購入したのは船舶用ワイパーモーター、アームとブレード付き。船舶用といえば海。海といえばサーフィン。サーフィンといえば深キョンですね。

こいつがワイパーモーター4台目、ショップの宣伝文句「ランドローバーコンパチ製品(以下、4台目と略す)」です。見ての通り、オートストップ機能は刻印されておりません。

オートストップ機能があるとちゃんと刻印されております(とは限らない、か・・・)。
今回のDIYはかなりマニアックです。後付けのワイパーモーターを車両に付けている人がどれだけいるものでしょうかねぇ~。でもDIYそのものは難しくありません。

4台目の電装部分を開腹します。
上側で指で触れている赤線・黒線は直接DIYに関係ありません。この赤黒線はワイパーモーターを動かす+12Vとマイナスです。いうまでもなく”オートストップ機能”はワイパーがどの位置で拭き取り中であっても、”スイッチオフで必ずスタート地点に戻る”ことで、この赤黒線はそのベースの配線です。この配線の途中でオフすると、ワイパーはスタート地点まで戻りきれない(車でいえばワイパー動作中にイグニッションオフですね)。
よーくみるとコンデンサや接点を組み込めるようネジ穴が付いているし、接点を上げ下げするカム山(前回のブログではタマゴ型部品と称していた)も付いてる。このワイパーモーター、基本コンポーネントは同じだが単純にオートストップ機能を外した廉価版なのだろう。

ではギヤ欠けワイパーモーター(以下、3台目)からコンデンサ(横長長方形)と接点を外します。

接点とコンデンサは同じネジで共締めされていますので、コレを外します。

外れました。次にこの黒線のハンダを溶かし、接点から抜きます(抜かなくても、黒線をカットしてもOK。要は3台目から摘出すれば無問題)。

オートストップ機能用接点と電磁石のマイナス線をハンダ付けしました。マイナス線は4個下の写真の”青地に赤”線と一緒にハンダ付けしました。”青地に赤”線の役割は後述。

ちなみに4台目はロータリースイッチでオンオフする構造は変わりませんが、配線がロータリースイッチ接点まで届けられております。

これが4台目の+12V(赤線)とマイナス(黒線)。

ちなみにこれは3台目の配線。+12Vとマイナスの配線が4台目と逆。
まぁ電磁石に電気を供給して回収する訳なので、左右どちらがプラスマイナスかは無関係。要はDIYする人が間違えないようにするだけです。

ハンダが汚いですが、マイナス線を新設しました。

ネジ留めして接点移植完了。
カム山が12時方向の時、接点を上に押し上げて切り替えできるように調整しました。これが結構苦労した!カム山が上を向いても接点が切り替わらなければオートストップになりませんので、接点を上に曲げたり横にズラしたりして調整しました。接点が切り替わらないとコンデンサに充電するだけで、熱くなります(笑)。

カム山が真上を向かない間は接点は下にくっついていなければなりません。

配線ですが、1)白いコンデンサ左側の黄色線は+12Vの赤線にハンダ付け、2)赤線自体も延長のため黒ビニールテープのところでハンダ付けしました。
左手の親指で押さえているのが接点ブロックで、+12Vには赤線・黄色線。マイナスには見にくいのですが、黄色線の下の黒線をマイナスに繋げています。

調整が終わればテストです。
ワイパーモーターに付いているロータリースイッチではオートストップ機能を実現できません。
”青地に赤”線がマイナス短絡した時のみ、オートストップとなります。それを模したのがトグルスイッチで、スイッチオンで”青地に赤”線とマイナス線を短絡させます。
完成です。
スイッチのオンオフは音で御判断下さい。
トグルスイッチがオフになってもカム山が真上を向くまでモーター軸は回転しますが、カム山が真上を向くと接点が切り替わって停止します。
カム山が真上を向いた時が「ワイパーがスタート地点に戻った時」です。
トグルスイッチがオンのままなら接点が切り替わっても回転し続けます。
これで予備が完成しました。4台のモーターのうち2台は使用可能、1台は歯の欠けたギヤが1個入手できれば復旧できるけど、残りの1台は完全部品取りとなりました。
Posted at 2019/03/05 21:19:33 | |
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