
今回もビニールハウスの修繕ですが、修繕の毛色が少し違いまして、側面ビニールの交換です。
普段ブログに記載しているのは屋根ビニールを掛けたり外したりで、今時期に屋根に掛けて、秋に収納します。
それに対して側面ビニールは通年取り付けっぱなし、破れが出ない限りは交換しません。そうだなぁ~、10年は取り付けてるかな?
ちなみにウチのビニールハウスは長さ10間、幅(間口)4間。ビニールの構成としては屋根、側面、ツマの下部(ウチでは”角”と呼称)、幅木、扉。

屋根は天井とツマの上部を覆います。

角はツマの下部を覆います。ちなみに側面ビニールのお古を使うことが多いです。

側面は肩口から幅木までを覆います。パイプに巻き取られる形のため側面のみ。

幅木は地面から30cm位の高さのビニールで、これのみ通年掛けています。
このうち掛け替えが難しいのは通年ハウスの側面ビニール。理由は屋根ビニールを一部外さなければならないためと、風対策のために素早く作業しなければならないため。さてと順を追ってみていきましょう。

今回はここの側面ビニールを交換します。裂けていたり穴が開いていたりしてますが、交換後は廃棄せずに角ビニールとして再利用します。
見ての通り、ハウステープをたくさん掛けておりこれを外さなければなりません。テープを一杯掛けていれば強風や吹雪でも安心、逆に今回のように施工のためとはいえ一時的に外すというのは不安がある。

まずチドリ(テープを山谷のように交互に張っているもの)を外します。

チドリを山側でひっかけるマイカフックも同時に回収していきます。

ちょっとマヌケな絵ズラですが、地面付近から屋根を通り越すテープと肩口to肩口のテープと2種類あり、取り敢えず肩口to肩口テープを外しました。肩口テープはすぐに戻すため、再取り付けしやすいように手が届くところにぶら下げておきます。
地面付近のテープを残したのは風対策です。全部一度に屋根テープを外すのは危険なため。

今度は地面付近テープも外し、まるめて地面に置きます。同時に側面ビニールの最下端をパイプからはがします。

これもちょっと変な構図ですが、左半分が手つかずの古い側面ビニール、ハウスの中が見えているのは側面ビニールを外したところ、右が新たに取り付けてきたビニール。つまり屋根ビニールの押さえ治具を半分だけ外して側面を交換し、安全のためにもう半分は残しておいた、というわけです。

御覧の通り、ハウステープやスプリングを全く掛けていないので、この時点で風に吹かれてしまえば、哀れ、側面ビニールは風船オジサンになってしまいます。

新しい側面ビニールと屋根ビニールを半分だけは抑えましたので、古い側面を全撤去しました。

こういう状態です。今は右半分は側面と屋根ビニールをスプリングで同時に押さえています。ちなみに屋根ビニールが側面ビニールの上にきます。雨水対策のため、当然そうなりますね。

側面ビニールは室内側で肩口のパイプに押さえます。ちなみにすぐ下の平べったいのが”ビニペット”というもので、ビニールを挟み込んで固定するスプリングの受けです。○○ペットじゃないよ。

側面ビニールを終端まで張り、肩口には全部スプリングを入れてビニールを固定しました。下端には何も取り付けていませんので風が吹けば側面は暴れますが、屋根には影響なし。肩口to肩口のテープも張ったので、ここまでくれば昼食に行くことができます。とにかくビニールの安全が確保できるまでは安心できません。

中座する前に、普段は行わない側面ビニールにスプリングを掛けること、をしました。

天気が回復し、陽が出てきました。この時点で15時頃、地面付近からのテープも掛け、パイプへの巻き付けも終わって完成形です。

afterです。
今後ですが、今回撤去した側面ビニールは、適当なサイズに切って角ビニールとして再出発させます。虎は死して皮を残す。
Posted at 2020/03/30 22:20:54 | |
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農作業 | 日記