
あと1週間で大型連休、こんなに休みが長いとどうしようかとお悩みの方もあると思いますが、ウチは農家でしかも寒冷地に属しており今時期に農作業が詰まってきてまして、とても出掛けとかお花見の余裕はありません。毎年今頃のブログには今後の農作業を記してますが、昨年からは農作業が1個増えてます。
それは畔塗(あぜぬり)です。
詳しくはみん友さんがお書きになっているので省略しますが、畔塗とは田んぼの畔の上面・側面に土(泥)を塗り付けることを言います。
ウチは機械を持っていなくていつも親戚にやっていただいてたのですが、
一昨年、一念発起しまして購入。
昨年はメーカーの方や販売店の方に立会してもらい、操作をご指導していただいたが、今回から一人だ。

畔塗機は前日に取り付け済。電気的な操作はなくて、あくまでPTOから動力をとるだけの機械操作のみ。作業イメージが湧かない方のために補足すると、機器構成として銀色の円盤が漏斗形上のディスク、その右側のカバーに隠れているのが小型ロータリー、その上の黄色の蛇腹がPTOシャフトでトラクターから回転動力を畔塗機に伝えるもの。ロータリーでかき集めた土をディスクで、畔の上と横を塗り(押し?)固めていく。

畔塗作業は前進が基本。
車体は田んぼの中だが、畔塗機を進行方向右側にオフセットさせて畔を塗り込んでいく。田んぼが円形に近いのなら一筆書きで済むのだが、残念ながら長方形につき長辺に沿って進むといずれ短辺に突き当たり、車体の分だけ畔を塗ることができない。

写真再掲
前進畔塗の不足をカバーするのがリバース(反転)だ。

安全フックや安全ピンを外してハンドルをぐぃ~っと回し、

作業機を大きく左側へ回転させると、

作業機の一部(ロータリーとディスク)が反転して、後進しながら畔を塗ることができます。後進で塗り残しをカバーリングするのですが、反転アイディアを出した方すごい!。

正転と反転の中間位置に作業機脱着兼公道走行ポジションがあります。

能書きはこれくらいに、”クリスマスキャロルの頃には”は稲垣ですが、実践です。昨日雨が降りまして、圃場は適度というよりややぬかるんでいる感じです。

視認ポイントは畔塗機に刻印してある▽マークが、既存の畔の境に来ていること、かな?

あとは農作業機のポジション(深さ)と速度ですか。ここら辺は一般的な耕起と同じですが、耕起が浅いとかき集める土が少なくなり、畔の上面の塗り固めが不十分となります(土を畔に寄せるだけって感じ)。逆に深すぎて土を拾いすぎるとスピードが極端に落ちます。また地面が柔らかったり勾配がついていると、畔塗機が傾いてこれまた塗り固めが不十分になります。
3つの圃場のうち合格は2つ、不合格1つは『圃場の凸凹による塗り固め不足』が理由でした。来年は頑張ろう。
Posted at 2022/04/23 22:03:05 | |
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農作業 | 日記