1週間ほど経ってしまいましたが、またお台場のほうへ用事があったので、またいつものを。
この1年やたら行く頻度が高かったのと、トヨタの車種整理がされつつあること、
ライドワンといえど全車種全グレードに乗れるわけではなくなってきていることもあり、
さすがに乗りたいのが減ってきてしまいました。
※たとえば新型クラウンは現状、2Lターボの標準車と3.5HVのRSしかありません。
  数年前までなら各エンジンx各シャシーチューニングの組み合わせが全部あった気がします。
ここから先は、「ライドワンでなければ絶対に無い・乗らない」ような車種を選んでも面白いかも。
消える前にマークXやアリオンにもう1回乗っておくとか、ポルテやタンクとかw
とはいえ同じコースでトヨタ車だけ、はちょっと食傷気味。
やっとイロイロ落ち着いてきたので、
来月以降は暇な休日があったら久しぶりに普通にディーラー巡りしたいところ。
さて。
 
1台目はカローラスポーツ G"Z" iMT車。
車体の素性は
去秋の中距離試乗で絶賛したのでそちらに。
G"Z"グレードなので↑のレンタカーとは異なり、前列は「スポーツシート」となります。
もともとG"X"グレードの「スポーティシート」でも十分イイカンジの着座感でしたが、
このグレードになるとまた一歩レベルアップしてますね。
これが非高性能グレードの標準シートなの??って言いたくなるくらい、良いです。
否が応でも「ちゃんと座らせられる」ので、MTこそコッチのシートでカチッと走るのが○。
で、トピックの回転数制御。
いやぁ、なんていうか、ツマラナイというより、「すげぇんだけど気持ち悪い」www
これ、旧来のMT車の運転が身体に染み付いている人は逆にダメなやつですね。
「MT車も気になるけどちょっと敷居が高そう」みたいな「これから」のユーザー向け。
インフォメーションディスプレイからユーザーが任意でクラッチ制御を
切れるようになっていれば良いのですが。なってる?
ただ、もしできたとしても、ヒールアンドトゥがやりづらいペダル配置なのがマイナス。
アクセルとブレーキが完全にiMT制御が前提とおぼしき段差になっていてよろしくないです。
そこは先日のヴィッツGRSのほうが断然マシでした。
発進時の制御は、パワーの出ない小排気ターボの極低回転域のサポートが目的っぽいですね。
アクセルの踏み量に加えてフワッと回してくれる感じで、
クラッチだけでラクに発進できる!までではなく、当然ラフに繋げば普通にエンストしました。
S、S+モードで有効になるブリッピング制御は上手くできていて、サクサクシフトダウンできます。
これ日常の減速時にも結構有効だと思うんですが、モード指定にしたのは
吹かすことによる燃費の悪化と天秤に掛けたのでしょうか。そんなの微妙だと思うけどなぁ。
あ、クラッチ切ってシフトレバー動かすと勝手に回転数上がるのは分かっててもゾワゾワしますw
全体的にあくまで「サポート」っぽくて、身構えていたほど積極的に回る感じではないです。
そこは好感触かなと。
「いずれMT車にも乗ってみたいとは思っているけどラインナップがない」という現状において、
教習車以外で初めて乗るMT車としては最適な1台になっていると思います。
 
次はこれ。JPN TAXI 極。
メガウェブなら気軽に「ドライバー」になれます。
実はまだ客として乗ったことはなく、乗車自体が初めてとなります。
乗り込んでまず面白かったのが、センターコンソール(客の側)にはナビとシフトレバーしかなく
エアコン等の調整ボタンやディスプレイがステアリングコラムの右側にあったこと。
加えてこのボタンも通常の汎用スイッチを連発にしているのではなく、
耐久性の兼ね合いか組み立てやすさを優先したか、ゴムっぽい質感の一体型になっていました。
また、普通のミニバンでこの位置(ステアリング右側)にあるスライドドアのスイッチ等は、
全てドライバー席のドアスイッチにまとめられています。
まさに「仕事場」「人を運ぶためのクルマ」といった感じで興味深いです。
ベースがシエンタのHV車なので、走りは普通のザ・トヨタ車といった感じ。
出力がマイルドなLPGエンジンで車重もあるため、さすがにアクアよりは鈍重な印象ですが、
タクシー=おもてなしの質感として上手く仕上がっていると思います。
センチュリーなんかもそうでしたが、「後席に人を乗せるための車」というと
ドライバー(ショーファー)の人権は蔑ろになっているイメージを持たれると思うのですが、
意外やドライバーズカーとしても及第点のハンドリングで楽しかったです。
特に背の高さを感じさせないロール感とステアリングの素直さはなかなか。
まぁ、冷静に考えれば、ショーファーもオーナーも(タクシーの場合はドライバーも客も)
結局は同じ車台上に乗ってるんですから、後席の居心地がいいということは、
ドライバーズシートだってそんなに悪いわけが無いよね、というわけです。
 
最後はC-HR G-Tの4WD。
デビュー直後にハイブリッドは乗っているので車体の説明は割愛しますが、
あまりに「遅い遅い」言われる4WDターボってどんなもんじゃい、と気になってまして。
特にカローラスポーツのターボが全然好印象だったので、
いくらSUVで多少重いからって、4WDとはいえそこまで変わらんだろ。。。と。
結論から言うと、別にフツーです。キャラクターを考えれば十分すぎるくらい走ります。
が、言わんとすることはなんとなく分かりました。
発進時はべつだん不満は無いのですが、低中速から強めの加速をしたいとき、
ターボラグなのかなんなのか、踏んでからトルクが盛り上がるまでに若干のラグがあります。
いったん立ち上がってしまえばスーッと伸びるものの、この出遅れが気になるといえば気になる。
車重差によるギアレシオやECUセッティングの差なのか、
単に車両としての・TNGAパワートレーン全般の熟成度合いの差なのかは分かりませんが、
なんか上手いこと改善できないものでしょうかね。
・・・で、ここでターボのFF車に乗れれば良かったのですが、
冒頭にも書いた車種整理のせいで、いまメガウェブにそれが無いんですよね・・・
こういう乗り比べができないのは非常にもったいない。
外国人観光客向けのアトラクションみたいになってません?
それだけがちょっと残念&この先が心配です。