
今年のアカデミー賞の主演男優賞は「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが受賞しましたね。
納得の受賞でしたが、対抗馬として挙げられたのが今日の一本でした。
現にゴールデングローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門で主演男優賞を受賞しています。
バイス
酒癖が悪くダメ男だったディック・チェイニーは妻の叱責により一念発起、政界に入り、下院議員のラムズフェルドの下で働く。やがて頭角を表したチェイニーはジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の地位に就く。
出演/クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、スティーブ・カレル、サム・ロックウェル
監督/アダム・マッケイ
福井テアトルサンク 132分
これは実話の映画化。できる限り忠実に描いたつもりですとのテロップが最初に入ります。
一応コメディタッチともいえる造りです。演出も結構シュールというかふざけてるところも多々あったし。
ただね
そこで起きている事実がある意味ゾッとするというか
政治の世界ってこんなことあるんだという・・・・
映画の前半はチェイニーが政界に入り、政権交代によってホワイトハウスを去って大企業のCEOとなって
悠々自適の生活を送りました・・・
で一旦終わります(←オイ!
物語が本格化するのはブッシュ(息子の方)政権であの911が起きてから。
ブッシュ大統領
のボンクラによって影の大統領となり
ある意味アメリカが大変な状況へと陥れてしまうと
それは未だに続いているのだからその罪は深いかと
確かに当時からイラク侵攻は相当に疑問でしたけど、それをああいう風に描くともう「おいおい」
ブラックコメディという割には笑えないw
まぁ難解だし、正直話的には面白くない
でも比較的最近の出来事だから当時のニュースとかを思い出しつつそれを風刺しているのは面白い
何よりも見ものなのは俳優陣
みんなソックリw
主演のクリスチャン・ベールは

なんと体重を30kgも増量し、髪も眉も剃っての熱演
彼がバットマン=ブルース・ウエインを演じた人とはとても思えないほどの変貌ぶり
しかも違和感全くないのでこういう人だと勘違いする人も少なくないでしょう
これを見るとラミ・マレックすら霞んでしまう・・・
あとはジョージ・W・ブッシュ役のサム・ロックウェル

思わず笑ってしまうほどソックリになり切ってます
眉毛の具合とか口をすぼめて喋る様子とかも
あの無能感も実によく似てる
あとはラムズフェルド国防長官(写真右)とか
パウエル国務長官とか
みんなソックリでニュース映像がどこまで本物なのか分からなくなるww
8点/10点満点
タイトルのバイス(VICE)とは副の意味 vice president=副大統領
なのだけど同時に”悪徳”とかの意味のあるそうで
まるで図ったかの様にこの映画にピッタリだねw
ブログ一覧 |
映画 | 日記
Posted at
2019/04/07 21:31:40