
16日はいつもの映画館が会員デーで1100円の日なので映画見てきました。
先日、アカデミー賞のノミネートが発表されましたが、今日の映画も作品賞にノミネートされています。
ブリッジ・オブ・スパイ
保険の分野でその辣腕ぶりを発揮していた弁護士、ジェームス・ドノバンはNYでスパイ容疑で逮捕されたアベルの弁護を依頼される。たとえ敵国のスパイでも公平な裁判をアピールしたい国の意向で渋々引き受けたドノバンは国への忠義を貫いたアベルの姿勢に心を打たれ、周囲の避難を受けながらも死刑を免れることに成功する。
その後、ソ連を偵察飛行中のパイロット、パワーズが捕えられる事件が勃発。アベルとパワーズの交換を申しだされたアメリカはドノバンを交渉役として東ベルリンへと送る。
出演/トム・ハンクス、マーク・ライランス
監督/スティーブン・スピルバーグ
今年の初映画”も”スパイもの
と言っても派手なアクションなどではなく、冷戦下の駆け引きを中心としたサスペンス。
実話をベースとなっていて、ほぼそのままのようです。
派手な見せ場は無く、ある意味淡々とした展開
前半はやや眠くなるテンポでもありますが、後半ドノバンが東ベルリンに交渉に入るころからはピンと張り詰めた緊張感が。
後半のセリフは英語だけでなく、ドイツ語、ロシア語が入り混じりますが、今作ではあえて英語以外では字幕スーパーが入っていません。
相手が何を喋っているのかは見ている側もわからないので余計に不安と緊張が入り混じります。
ラストは一応ハッピーエンドではありますが、ちょっと引っかかりが残り、もやっとした感覚はなんとも巧い(解決はされますけど)。
しかし、何よりもエンターテイメントとしても面白くできているのがいいですね
仕掛けも派手さも極めて少なく淡々とした映画なのに非常にココロに深く刺さるのは主演2人の演技とそれを引き出す監督の力量と脚本(コーエン兄弟)の巧みさなんでしょうね(オリジナル脚本賞にもノミネート)
スピルバーグは第二次世界大戦下の三部作
(太陽の帝国、シンドラーのリスト、プライベートライアン)の後もしっかりフォローしているとも。
冷戦の象徴でもあるベルリンの壁が築かれている最中のベルリンのシーンもあり、未だ戦争の爪痕が強く残っている市内の様子はちょっと心痛いです。
9点/10点満点
アカデミー賞には作品賞の他、アベル役のマーク・ライランスが助演男優賞にノミネート(

いや、大げさな演技は一切していないのですが何とも言えない存在感の確かさが見える名演技だったかと。
しかし今年のアカデミー賞の最大のサプライズは「マッドマックス/怒りのデスロード」が作品賞、監督賞他で10部門ノミネートという・・・
Posted at 2016/01/17 15:48:37 | |
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