
いよいよツール・ド・フランスも開幕!
20日間かけてフランスを一周する世界最高峰のロードレースです。
この映画もそれに合わせての公開でした
疑惑のチャンピオン
新進のロードレース選手、ランス・アームストロング。ヨーロッパでのレースで頭角を現してきたが、25歳で癌の末期であると診断される。
既に脳にまで転移していて生存すら困難だったランスだが、大手術とリハビリによってレースに復帰し、遂にツール・ド・フランスでの優勝を勝ち取る。
しかし、あまりにも強いランスに疑問を感じた記者からはドーピングの疑惑が掛けられる。
出演/ベン・フォスター、クリス・オダウド、リー・ペイス
監督/スティーブン・フリアーズ
この映画は実話です!
世界で最も過酷なレースともいわれる、ロードレース最高峰のツールドフランスで前人未到の7連覇を成し遂げたランス・アームストロング。
しかしその後ランスはドーピングでその偉業をはく奪され、永久追放されてしまいます。
自分がロードバイクに乗り始めたころはランスの絶頂期。
その圧倒的な強さもさることながら末期癌を克服して癌患者への支援も続けていたこともあってファンでした。
LIVStrong(ランスの財団に寄付する黄色いリストバンド)も持っています。
愛車の1400はランスが乗っていたUSポスタルのレプリカカラーですし、

ヘルメットもジロのローンスター、

グローブもナイキを愛用(3回買った)していたほどです
常にドーピングの疑惑はあったものの陽性反応は出なかったのでクロとは思っていませんでしたが・・・
背後にはチームによる組織的かつ高度な隠ぺい工作があったとされています。
この映画ではその部分も克明に描写されています。
テレビのトークショーで自ら薬物使用を認めたことはショックでしたね・・・
さて、この映画ではランスが癌を克服し、チームを立ち上げて頂点に立つ様子が語られます。
もちろん、レースシーンも多く、細部まで徹底的にリアルに描かれている様はまるで当時のニュース映像か!というくらいリアル
トレックのバイクはもちろん、USポスタル、ナイキ、オークリー、パールイズミ、ジロ、シマノといったロゴや機材も完全に再現。
レースシーンでは中継では見れない映画的なアングルもあってその美しさも素晴らしい。
もうちょっと多くても良かったけどねww
ランスは未だ存命なので玉虫色な描き方になるのかとも思ってましたが、
見ている側に全く同情もさせない描き方は、ファンとしてはちと微妙
ちょっと暗い気分になって帰ってしまい(苦笑
しかしながら癌患者への慰問、特に小児癌の子供に寄り添う姿は感動的です
あくまでも勝利に対する執着心がこの行為に及んだということと、実際には誰よりも過酷なトレーニングを積んでいることも描かれてます。
また、実際はドーピングまみれの実態(みんな?多かれ少なかれ)
ビジネスとして最大の功労者を排除できないスポーツ界の不正や金の動き
など
罪悪感よりも勝利や名誉、金儲けへの欲求の大きさが分ってしまうのは衝撃的ですらありますね。
主演のベン・フォスターはあまり似ていないとも思ったのですが、映像で見るとソックリ!
そもそもあの体系を作り出し、どう見てもプロライダーにしか見えないライディングは見事
他の人もかなり雰囲気似てるけどフロイド・ランディス登場はあまりにソックリで笑ってしまったww
8.5点/10点満点
オリンピックイヤーだし、先日のロシアのことやシャラポアの件もあって、ロードレース抜きでもかなり興味深いかも?
Posted at 2016/07/03 21:45:58 | |
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