
アカデミー賞強化月間第4弾
今年のアカデミー作品賞は「パラサイト」が受賞しましたが、今作も最有力候補でした。
主要部門は受賞ならずでしたが、視覚効果賞、撮影賞、録音賞の3つで受賞しました。
1917 命をかけた伝令
第一次世界大戦中の1917年、若きイギリス人兵士のブレイクは将軍直々に任務を命じられる。撤退と見せかけて総攻撃をかけるドイツ軍を攻撃しようとしていた1600人の兵団に攻撃中止を伝えること。もし、翌日の朝までに伝令が伝わらなければ全滅の可能性もあり、その中にはブレイクの兄も含まれていたのだった。
ブレイクは親友のスコフィールドと共に戦場を進んでいくのだが…
出演/ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ
監督/サム・メンデス
119分、字幕、イオンシネマ新小松
本作の売りは全編ワンカット
正確に言えばワンカットに見えるようにつないでいるんですけど、話は途切れなく続いています(途中、途切れますが)。
カメラは戦場を行く二人の(無名の)若い兵士に付いていく状態。
見ているこちらは一緒に戦場を行くような疑似体験を味わうことになります。
敵は撤退しているとのことですが、いつ何時攻撃されるか分からない緊張感。仕掛けられた罠や累々たる死体。
そしてタイムリミットサスペンスも加味され、
カメラアングルやリアルタイム進行も相まってまるでゲームのよう(特に序盤の雰囲気はバイオハザードみたいだ)
久々に身じろぎもせずに力入ったまま見続けてしまいましたw
ひたすら戦場を行く映画だと思い、話の展開はきっとそれほどでも無いだろうと思いましたが、意外と広がっていきます。
何気ない会話や行動が後々の伏線になっていたり、ブレイクの家族への想いもなかなか感動的です。
主役2人を演じるのは若手のほぼ無名の若手俳優
それによってこの先の展開を読ませず、見ている側に感情移入をさせる効果があります。
行く先々で出会う上官には名優を配置する憎さもw
アカデミー賞はとれませんでしたが、正直受賞しても全く疑問に思わない出来。
注目すべきはカメラワーク
撮影賞受賞は当然
息をひそめて背後に付き
荒野をひた走り
クローズアップから俯瞰のショットまですべて繋がっているというミラクルな映像
因みにショットのつながりは何か所は分かります(多分意図的に)
驚くべきなのはそのほとんどがほぼ見たまま
今や背景はCG処理も可能ですが、臨場感を出すためか殆どCGは使っていない(様に見える
予告編にもあるこのシーン

塹壕から出てくる多数の兵士と背後で爆発する砲弾の中をひたすら走り回るシーン
これらはほぼ見たままで撮影されてます!

↑YouTubeのメイキングからのスクショ
やはりその迫力はぜひ大きなスクリーンで無いと味わえません!
9点/10点満点
でも正直、期待値は上回らなかった
リアルタイム進行や長回しはどうしても冗長に感じられてしまう。
緊張感もあるので眠くなることは無いが、119分よりは長く感じてしまった。
Posted at 2020/02/23 21:36:37 | |
トラックバック(0) |
映画 | 日記