
金曜の夜は映画に
公開は既に3週目で回数が少なくなってきてました
本当は金沢まで行ってIMAXで見ようかと思ってたのですがもう早朝しか上映が無くて
もっと早い時期に行きたかったのですが土曜休みが無かったのと
ちょっと風邪をひいて体調が今一つだったこともあります
上映時間が3時間の会話劇なので眠たくなったり飽きたりするんじゃないかなと・・
オッペンハイマー
第二次大戦中、物理学者のJ・ロバート・オッペンハイマーはアメリカ政府の「マイハッタン計画」の開発の責任者に任命され、ナチスドイツよりも先に原子爆弾を完成さるべく研究を進めるが・・
出演/キリアン・マーフィ、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.
監督/クリストファー・ノーラン
イオンシネマ新小松 180分 字幕
今年のアカデミー賞において作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門とほぼ制覇しました
前々から「ほぼ会話だけ」「スペクタクルシーンもほぼなし」「難解」「時間軸は入り組んでいる」とネガティブな意見も聞いてました
なのでやっぱり体調を万全にしていこうと思い先延ばしにしてしまいました
で、見た感想は
大傑作 だと思う
ほぼ全編、男たちがあーだこーだ、難しい物理学、量子力学の専門用語も多数
なのに面白いってどーいうこと???
予習していったほうがいいという意見もあったので主要キャラ(それがまた多いのよ)を頭に叩き込み
量子力学や核分裂の仕組みなどを簡単に聞いて
時間軸をいじるのはノーランでは普通なのでその辺も覚悟
そのおかげもあってかそれほど混乱もせず、難解さも少し緩和
ストーリーに没頭でき、
決して短く感じる感じではないですが全く飽きることもなく
核実験のシーンの強烈さ
特に音響の凄さは家では味わえないのでは?
お話は主に大きく2本の柱から成り立ってます
一つはオッペンハイマーが共産党員ではないかという”赤狩り”の聴聞会
もう一つはルイス・ストローズが商務長官に指名するための公聴会
それぞれ過去を振り返るという形でストーリーが進行していきます
オッペンハイマーの視点はカラーで描かれ、彼が直接関与しないストローズの公聴会はモノクロで
この効果もあってかなり見た目がスッキリ
オッペンハイマーが原爆を開発しているのがメインかと思っていましたがそれは大体中間の1時間くらい
それにいたる模様が前半
後半1時間はオッペンハイマーが共産党員か否かということ(それを嵌めたのがストローズ)
日本人としてはやはり彼が原爆を開発し、チームが実験の成功を歓喜し、広島と長崎に落とすことで戦争が終わり英雄としてもてはやされるシーンには正直ムカッとはします
しかしそれは当時の世情を考えれば当然のこと
それに対しオッペンハイマーは徐々に良心の呵責に耐えれなくなってきてしまう
やはりこれは反戦、反核のメッセージの映画であると思います
日本の描写無いことに対する批判もありますが、この映画はオッペンハイマーの視点のみで語られるのが大半なので違和感は感じませんでした
しかし、主演のキリアン・マーフィが見事なのはもちろんですが
ロバート・ダウニー・Jr.は助演賞も当然ともいえる強烈な役でした
9点/10点満点
かなり難解なのは事実だし。R15なので万人にお勧めできるかは正直微妙
基本、歴史の事実なのでネタバレが存在しないと言ってもいいので予習しておくといい
というかある程度知ってる前提の作りかもしれない
かなり有名俳優が入れ替わりで登場する贅沢なつくり
しかしルーズベルト大統領役がゲイリー・オールドマンだったのは知らなくて驚いた!
Posted at 2024/04/13 23:08:01 | |
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