カナダGPの感想文です
なんか、ここも相性が悪いような・・・いや単に今回上手くいってないだけ
と、この時期、毎回言ってるような気がする
さて、第七戦のカナダGP、
ここは色々な変化があるところです
現在PUの基数制限は3基で、年間21戦を戦います
単純に21戦を3で割ると、7戦になるので、
本来はここまで、最初PUを使うのですが
なんせここは、エンジン依存率の高いサーキットで、既に6戦も使ったPUでは
パワーダウンしているし、寿命的にいつ壊れても仕方ないのです
なので、第一戦から継続してPU使っていれば、パワー勝負も兼ねて
ここで、PUアップデートを行います
まぁ実際には
ホンダは第四戦、ルノー、フェラーリは第五戦にアップデートしたので
このカナダでアップデートをする意味はない
しかし、メルセデスは、開幕からアップデートせずに使ってきたので
ここでアップデートを投入するのが、年間プログラムで決められていた
で、今回フェーズ2のPUが投入されたのですが
カスタマーチームのレーシングポイントでPU関係が壊れる事態発生
ハミルトンも壁にヒットする
何かうまくかみ合わない銀矢
呪いのウッドチャックはライコネンに出たのにね
その結果、予選はベッテルが獲りました
決勝です
スタートは順調に始まりますが
この時に、ハミルトンのPUに問題が出っています
正確には周辺機器なのですが
データ見ても、特にスペシャルなことはない
気になるのは、フェラーリのハードタイヤがOLDになってる
でも繰越タイヤ情報では、NEWしかない
元々、C2は1セットしか持ってきてないフェラーリチームがテストする訳は
しかし、決勝ではC2タイヤを使うことになった
それは、気温が想定よりも高く、路面温度が50℃を超えたために
C4、C3が持たない状態であった
予選時にその予測があったので、上位チームはQ2でC3をチョイス
実際にC3タイヤで突破出来たのは、TOP2チームだけだったが・・・
C4とC3の差は0.8秒と言われており、その差を埋めるのには、相当な性能差が必要であるが、ここは元は公園である特殊サーキット
その特性に合った車は上位に顔をだし、その性能差を埋めていく
そして、その特殊性から決まった予選結果において、C4で走りだした車は
沈んでいくことになる
と、この辺が普通の話なのですが、ここでも特殊サーキットの特性が出ます
そうです、路面の改善性が高いということ
決勝でOLD_C4は6周程度しか持たないと言われてましたが
ヒュルケンベルグは16周持たせ、最後チームメイトに対して攻めますが
チームオーダーが出されて断念します
と、路面改善のためにタイヤが持つ状況になっております
で、先に今回のGPの目玉、ペナルティの話になります
舞台は43周目です
TVで見ている限り、なんの変哲もない周回なのですが・・・
ベッテル飛び出た、戻った、カウンター当てた
で、どこに居るハミルトン
何故かそこ?
って感じです
後ろに居る奴からすると、ほんの少し速度を下げて、アウトではなく、イン側から抜く方が合理的な感じなのですが
このコーナー逆バンク形状らしく・・・壁に向かって路面が下がってるとか
画像では、ピンときません
で、普通に速度載せて走ってると
ここまで来るのがレコードラインなのです
で、ハミルトンは飛び出してくるベッテルのイン側から抜くのを選ばずに
普通にレコードラインを走ってきたってことですね
芸のない・・・
で、無線で、ベッテルが寄せてきたと・・・
ある種の策士とも言えます
こう書くと、ハミルトン悪者的ですが、
ハミルトンとしては、イン側から抜くために速度を落とす訳にはいかないのです
それはフェラーリPUのストレートの速さがあるので、瞬間的にスピード勝負に持ち込めないと判断し、ボトムスピードのキープを選んだのだと思います
ただ、寄ってくるとは言いたいでしょうね
で、こう見てると、ベッテルがミスするからだと言い出す人もいるかもしれませんが、ハミルトンのプレッシャーは物凄いものだったと思います
GAPデータを見ると、スタートしてから二人のGAPは2.5秒前後で推移します
これは、スリップが効くギリギリのラインですね
通常の戦略なら、この段階で、GAPを大きく開けるのですが、この攻防は
22周まで続きます
この22周、ベッテルは周回遅れを処理しだすのですが、GAPが2秒切ってきます
周回遅れ処理してない周でもタイムが安定しない状態ですので多分タイヤだと思われます
ベッテルは26周にPITへ
ハミルトンはそこから2周引っ張りオーバーカットを狙いますが
こちらもタイヤなのか、タイムが上がらず失敗
順位は変わらずコース復帰します
そこからルクレールがピットインするまでは、3秒ほどの間隔があいていたのですが
ルクレールがPITイン後、その感覚が一気に縮まります
この辺は、タイヤの熱入れのしやすさが影響していると考えます
40周に0.8秒までGAPが縮まります
そこから周回遅れ処理も発生し、この二人の攻防は激しくなります
1秒切ってる状態はDRSが使える状態です
スリップ+DRSの車に対抗するにはパワーモードを擁する必要があります
しかし、カナダはシーズンでも屈指の燃費がキツイサーキットです
この辺、ベッテルはジリ貧になっていきます
しかし、ハミルトンは20周以上、ベッテルのスリップを使い、
多少なりとも燃料節約していた可能性があり、完走できるだけの燃料を確保できたのだと推測します
ベッテルは燃費制限を行いながら、ボトムスピードを上げて、ストレートで逃げる戦いを強いられます
そしてそれが破綻したのが43周目です
あのミスが発生します
その後も、同じ戦いが続きます
そして60周にペナルティが提示されます
その時に、ベッテルには、引き離す燃料が無かったのかもしれません
ボトムスピードにおいては、ダウンフォースに優れていた銀矢に分があり
ストレートの速度が封じられた状態では・・・5秒GAPは到底無理だと思います
そうなると、あのペナルティに対する、ベッテルの態度も分かる気がします
仮に接触して相手の車を壊したら仕方無いかもしれませんが
超一流がギリギリの戦いをしている中で、接触を回避出来たのですから
スルーするか、レース後に審理でいいと思ったりします
特にドライバー同士の戦いを推奨するなら・・・
でも、我々の分からないことを確認して、杓子定規で判断はしていないでしょうね
特にドライバーが参加しているスチュワートですから・・・
しかし、銀矢の表彰台での騒ぎ様・・・まぁ確かに優勝したのだから・・・
良いのだけど・・・物凄く違和感を感じました
さて、次はフランスGP・・・
果たしてホンダのスペック3は登場するのか
ガスリーの母国だし
大幅アップデートのルノーワークスはどこまで進化するのか
カナダの独特なコースから、一応パーマネントサーキットへ
実力が見えてくるかも・・・
壊れた焼きパパイヤ
だんだん性能低下してきてる感じがしますが、フランスで改善できるのか
ウッドチャックの呪いで、変なことが起こったなら、
次のフランスは・・・でもマネージメントがブーリエだしなぁ
まぁ楽しみにしましょう